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未解決事件FILE01:猟奇猫又の怪「18ブックマーク」
――百年生きた猫は尻尾が二又に分かれ猫又となる。

そんな猫又伝説を含め様々な妖怪の伝説が残る港町、亀江村。


あなたには、手がかりから亀江村で起こった死体損壊・遺棄事件の謎を考察して欲しい。


事件概要:
1946年9月、女性の腰から上の部分のみが発見された。被害者の身元は不明であったが、容姿から20代と推定された。
警察は殺人事件として捜査したが、必死の捜索も虚しく被害者の残りの体の行方は杳として知れない……。

手がかり:
・{猫又伝説}の噂が最近再び囁かれている。
・死因はナイフによる出血性ショック死と見られる。
・死体はノコギリで切断されている。
・{犯人は生きている。}

TIPS:
・一般的に{カニバリズム}は忌避される傾向にある。

事件の謎:
・なぜ事件の犯人は死体を切断したのか。
・死体の残りの体の行方はどこか。
22年04月29日 21:00
【ウミガメのスープ】 [春雨]

一部要知識




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簡易解説:
この地に伝わる様々な妖怪伝説のうちの一つである「人魚伝説」。被害者は人魚であり人魚の血肉を喰らうことで不老不死になろうとした犯人だったが、人間部分を食すのには抵抗があり、上半身と下半身に切り分けた。魚部分を食した犯人は無事不老不死となり、今も生き続けている……。なお一部魚の骨と肉を近所の野良猫が食べ、スーパーネコチャンが誕生したとかしていないとか……。

・なぜ事件の犯人は死体を切断したのか。 →人魚の人間部分を食すのに抵抗が有ったため。
・死体の残りの体の行方はどこか。 →犯人及び猫又疑いのある野良猫の腹の中。



解説:
やあ。俺は猫だよ。名前はまだない、なんちって。
よくバケネコとかネコマタとか呼ばれてるんだ。

まあ俺の事は良いのさ。
昔のご主人の話だよ。

ご主人って言っても俺は野良だから、よくエサをくれる人間の一人ってだけだったんだけどね。
まあ彼はさ、初めて会った時……もう何十年も前だなあ……虚ろな目をして夜道を彷徨ってたんだ。
近づくと「何故人は死ぬんだろうか」なんて呟きながらシシャモをくれたんだ。

兎にも角にも彼は死を恐れ、生に執着していたみたいだ。何があったかは知らないけどね。

近所に住んでるみたいでさ、エサをくれては「猫は良いよな」って語り掛けてくるんだ。
猫も大変だぜ? ってにゃーって返すと諦めたように笑ったんだ。


でも実際は諦めてなかったみたいでさ。


怪しげな東洋医学の本やら西洋のオカルティックな魔術書なんかを読み漁ってはああでもないこうでもないって唸っては狂ったようにペンを走らせてさ。
宗教・哲学・文化人類学、そして……「民俗学」に辿り着いた。
何がそこまでハマったのか分からないけどさ。故郷の伝承に運命でも感じたのかな。

まあ、あれだ、要するにさ。「人魚」って奴にお熱になった訳だよ。

知ってるかい? 人魚の血肉を喰らうと不老不死になれるんだとさ。
他のオカルトと何が違うのか俺には分からなかったが、彼は死に場所を求めてるんじゃないか、と直観的に思ったほど末期的に見えたね。

そうして俺に言ったのさ。

「人魚に会う為の方法を知っているか? まず海の底へ行くんだ。そこに留まって彼女の為なら死んでも良い覚悟を見せるんだ! 彼女への愛が確かめられるんだ!」

――精神異常者の入水自殺だ。

痩せこけながら目を輝かせる、そんな彼を止める術を俺は持たなかった。
諦めたものは仕方がない。ただ少しだけ、もうエサがもらえない事だけが悲しかったのさ。


ところでお前さんは愛って何だと思う?
愛って、つまるところ、執着なんだってさ。
そういった意味ではそう、彼は、ご主人は人魚を心の底から愛していたんだ。
何が言いたいかって言うと、まあ、会えたらしいね。うん。人魚。


でも人魚もさぞ驚いただろうね。
自分を心から愛する男が海の底に現れたかと思えばさ。

そいつに殺されちゃうなんてね。



一刻も早く「それ」を喰らいたい彼はまず血を啜ったみたいだ。
するとどうだろう。みるみる生気を取り戻した彼は、嘔吐したね。

狂気と正気の狭間に居たみたいだ。
でもやっちゃったものは仕方ないからね。食べようって話になるんだけどさ。
取り戻した僅かな正気がさ、「魚」を食べようって言うわけだよね。


「これが最後だ」って言ってさ。俺にも「魚」をくれたんだ。
そんなものは要らんってにゃーって返すと困ったように笑ったんだ。

それが俺が見たご主人の最後さ。
今もどこかで……元気にやってるんじゃないかな。きっとね。



????:
皆様ご参加ありがとうございました。春雨と申します。以後お見知りおきを。ところで私の故郷である新潟県上越市には猫又伝説と人魚伝説が残っているそうです。私の年齢ですか? ……もう、忘れてしまいました。おしゃべりが過ぎましたね。それでは、ごきげんよう。
しにがみの跫「18ブックマーク」
少女が図書館でその少年に会ってから死に怯えるようになったのは何故?
22年05月14日 21:38
【ウミガメのスープ】 [るぐら]



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余命僅かと言われても死ぬのは怖くなかった少女は病院の図書館でその少年と恋をした。
幸せを失うことは怖かった。
9回目のお願い「18ブックマーク」
以上は、喧嘩別れした親友への返信にあたり、花穂が記した記号のすべてである。
○に入るものは何か。
22年05月20日 19:42
【20の扉】 [こはいち]



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<A.欠席>

花穂が返信したものは、結婚式の招待状である。必要最低限の二重線と丸のみを記入して返信したのだ。
意地悪な看板「17ブックマーク」
あるところに、街がある方向とは全く別の方向を指し示している案内看板があった。
ところが街へ向かう人々はその看板を頼りに、無事街へとたどり着く。
どういうことだろう。
18年07月04日 18:58
【ウミガメのスープ】 [しゅきん]



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看板は直進を示すものであった。
直進の矢印は上向き。街は空には無いが、人々はそんなことを考えもせず看板を頼りにまっすぐ歩を進め、街へとたどり着いた。
死を告げる男「17ブックマーク」
女は後ろに手を組んだまま、男が話す内容を聞き流していた。
なぜなら、顔も名前も知らない夫婦の話だったからだ。
しかし、女が乗っていた自動車が壊れていることに気が付くと、男の話は女の死期が近いことを示しているのだと分かってしまった。

女はなぜ死期が近いのだろう?
19年02月08日 21:31
【ウミガメのスープ】 [かん介]



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【要約】
女を誘拐した犯人たちが事故で死んでしまったのをニュースで知り、身動きできず水も食料も得られないから。

【解説】
女は、覆面を被った男女に自動車に押し込められて誘拐された。
その際に、辛うじて車のナンバーや車種、色などを記憶することができた。
監禁場所のどこかの地下室につくと、女は手足を拘束された。

次の日、犯人たちは慌てた様子でテレビをつけっぱなしで出かけて行った。
どれくらい時間がたっただろうか、テレビはニュースを流していた。
男性キャスターがトラックと乗用車の正面衝突事故を報じている。
被害者は夫婦で、顔写真と名前が出たが見覚えがないので女は特に気に掛けなかった。
しかし、事故現場の中継映像が流れた時に女は気が付いた。
事故で大きく壊れている被害者夫婦の車は、昨日自分が乗っていた車とナンバーも車種も色さえも一致しているではないか!
女は死亡したあの夫婦が自分を誘拐した犯人であることが分かってしまった。
満足に自分で食事もできない状況で、唯一自分の居場所を知っている犯人たちが死亡したということは…。

私の死期も近いのだろう。