「HELP ME!」「18ブックマーク」
【「助けて!また怪人が現れたわ…!街で暴れて人を襲ってるの。お願い、どうにかして!!」】
※こちらの問題は{二部構成}となっております。怪人を制圧するためのFA条件が二つ存在します。
SP 甘木さん、コウCHAさん
※こちらの問題は{二部構成}となっております。怪人を制圧するためのFA条件が二つ存在します。
SP 甘木さん、コウCHAさん
20年02月09日 23:00
【亀夫君問題】 [イナさん]
【亀夫君問題】 [イナさん]

初出題です!SP甘木さん&コウCHAさん、ありがとうございます!
解説を見る
【{「必殺、スウィートツリーアンドティースラッシュ!!!」}】
(@某@)「ムグォォォォ…!」
「平和を乱す者はこのピュアハートが絶対に許さないわ!」
(@某@)「見事だ…、しかしこれで我々に勝ったと思うなプリピュアよ…!我は三十指の中でも最弱…。今後我以上の者が立ち塞がるであろう…。ひであべぶし!」
やった!ついに怪人ゴーヂャを倒せたわ!
みんな、協力してくれてありがとう!
ゴーヂャの能力のせいで、自分がプリピュアだってことを忘れてたみたい。
でもみんなのおかげで思い出せたし、パワーアップも手伝ってくれて本当に助かったわ!
まさか、こんなに集まるなんて思ってなくてびっくりしたけどね笑
みんなもハートで可愛かったよ(^^)
また困ったときには助けてね!
【FA条件】
・バッジをハートに変えるよう指示する
・ハートを50集めることを明かす
(上2つについて質問した方に正解マーカー)
【ハートカウント方法】
・「いいね」ハート一つにつき2%
・「バッジ」ハート一つにつき30%
・合計で100%に達したらパワーアップ
(@某@)「ムグォォォォ…!」
「平和を乱す者はこのピュアハートが絶対に許さないわ!」
(@某@)「見事だ…、しかしこれで我々に勝ったと思うなプリピュアよ…!我は三十指の中でも最弱…。今後我以上の者が立ち塞がるであろう…。ひであべぶし!」
やった!ついに怪人ゴーヂャを倒せたわ!
みんな、協力してくれてありがとう!
ゴーヂャの能力のせいで、自分がプリピュアだってことを忘れてたみたい。
でもみんなのおかげで思い出せたし、パワーアップも手伝ってくれて本当に助かったわ!
まさか、こんなに集まるなんて思ってなくてびっくりしたけどね笑
みんなもハートで可愛かったよ(^^)
また困ったときには助けてね!
【FA条件】
・バッジをハートに変えるよう指示する
・ハートを50集めることを明かす
(上2つについて質問した方に正解マーカー)
【ハートカウント方法】
・「いいね」ハート一つにつき2%
・「バッジ」ハート一つにつき30%
・合計で100%に達したらパワーアップ
「かさかさない」「18ブックマーク」
ある日の下校時間。
外は土砂降りの雨。
バス停で雨宿りしている友達のカメオに、私は傘を貸さなかった。
私はこのバス停からバスに乗って帰り、降りた先には迎えの車も来るので、
ここで傘を貸しても別に困ることはないのだが…。
なぜ、カメオに傘を貸さなかった?
外は土砂降りの雨。
バス停で雨宿りしている友達のカメオに、私は傘を貸さなかった。
私はこのバス停からバスに乗って帰り、降りた先には迎えの車も来るので、
ここで傘を貸しても別に困ることはないのだが…。
なぜ、カメオに傘を貸さなかった?
20年02月15日 23:00
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]
解説を見る
バケツをひっくり返したような、すごい雨。
校舎の入り口でぼうっと空を見上げていると、カメオが声をかけてきた。
「傘、忘れたの?よかったら入っていく?」
傘を忘れたと勘違いされた。
私は少し迷ったが、お言葉に甘えることにした。
こんなにカメオに近づいたのは、いつぶりだろう。
幸せな時間。
だがそれも、長くは続かなかった。
突然吹いてきたビル風に、{カメオの傘は無惨にも壊されてしまった}のだ。
私達は顔を見合わせると、雨よけのあるバス停まで必死にダッシュした。
汗と雨でビショビショになった。
「雨が弱まるまで、オレはしばらくここで雨宿りするよ。また明日な!」
バスに乗り込む私に、カメオが後ろから声をかける。
私は鞄の奥に隠した折りたたみ傘をギュッと握ったまま、
【『じゃあな、風邪引くなよ。ビル風だけに。』】
とくだらないジョークを返した。
・・・
わざと相合い傘で帰ったことがバレたら、思いが伝わってしまうかも知れない。
そうなった時、あいつはまだ友達でいてくれるだろうか?
怖くて、どうしても貸してやることが出来なかったのだった。
答え:
折りたたみ傘を隠してわざと相合い傘で帰ったことがバレて、
恋心を悟られてしまうのを恐れたから。
おまけ
私の性別:{ひ・み・つ♡}(こだわり)
校舎の入り口でぼうっと空を見上げていると、カメオが声をかけてきた。
「傘、忘れたの?よかったら入っていく?」
傘を忘れたと勘違いされた。
私は少し迷ったが、お言葉に甘えることにした。
こんなにカメオに近づいたのは、いつぶりだろう。
幸せな時間。
だがそれも、長くは続かなかった。
突然吹いてきたビル風に、{カメオの傘は無惨にも壊されてしまった}のだ。
私達は顔を見合わせると、雨よけのあるバス停まで必死にダッシュした。
汗と雨でビショビショになった。
「雨が弱まるまで、オレはしばらくここで雨宿りするよ。また明日な!」
バスに乗り込む私に、カメオが後ろから声をかける。
私は鞄の奥に隠した折りたたみ傘をギュッと握ったまま、
【『じゃあな、風邪引くなよ。ビル風だけに。』】
とくだらないジョークを返した。
・・・
わざと相合い傘で帰ったことがバレたら、思いが伝わってしまうかも知れない。
そうなった時、あいつはまだ友達でいてくれるだろうか?
怖くて、どうしても貸してやることが出来なかったのだった。
答え:
折りたたみ傘を隠してわざと相合い傘で帰ったことがバレて、
恋心を悟られてしまうのを恐れたから。
おまけ
私の性別:{ひ・み・つ♡}(こだわり)
「名探偵は顔を見ただけで犯人が分かるのか?」「18ブックマーク」
あるアパートで、殺人事件が発生した。
そのアパートの住人の1人であるカメオは、とても優秀な名探偵である。
事件が起きたのならば解決してみせようと決意したカメオは、アパートに住んでいる全ての住人を集めるように指示した。
そして、集まった住人を一目見たカメオは、なんと初対面であるウミオを犯人だと推理した!
ウミオが犯人であるという証拠は一切無かったというのに、カメオは何故ウミオを犯人だと考えたのだろうか?
そのアパートの住人の1人であるカメオは、とても優秀な名探偵である。
事件が起きたのならば解決してみせようと決意したカメオは、アパートに住んでいる全ての住人を集めるように指示した。
そして、集まった住人を一目見たカメオは、なんと初対面であるウミオを犯人だと推理した!
ウミオが犯人であるという証拠は一切無かったというのに、カメオは何故ウミオを犯人だと考えたのだろうか?
20年04月21日 20:00
【ウミガメのスープ】 [キャノー]
【ウミガメのスープ】 [キャノー]

SP:天童 魔子さん、「マクガフィン」さんです!お二人に感謝!4/22 2:00に終了です。
解説を見る
名探偵のカメオがアパートに引っ越してきてから、カメオの存在は直ぐにアパートに知れ渡った。
難事件の数々を解決してきたカメオが、同じアパートの住人になったのだから、住人は騒ぎ立てたくなるのだろう。
さて、そんなカメオは自分が名探偵であるという事、そして自分の名声や知名度に自信を持っていた。
だからこそ、「名探偵の自分がいるアパートで、殺人という愚行を犯す人は居ない」と考えていた。カメオの前では全ての隠し事が暴かれるからだ。
にも関わらず、「現実問題として殺人は起きた」。
だが、カメオはこの謎に見当が付いていた。そして住人達にこう指示したのだ。
「このアパートの住人を全員集めよ…」
そして、集まった住人達の顔を見ると、すぐに「初対面」のウミオが犯人であると推理した。
(このアパートに引っ越して十数日。私は、このアパートのほとんどの住人達と良い人間関係を築けていると思っている。
だが、今日全ての住人を集めて分かった事がある…ウミオ君とだけは顔を合わせた事が無い!
つまりだ、このアパートの住人の内、ウミオ君だけは、この名探偵カメオが住んでいる事を知らなかったのだ!
名探偵の私の近くで殺人を犯したのは、私の存在をそもそも知らなかったからだ!)
自分の名声に自信を持っているカメオだからこそ、出来た推理である。
難事件の数々を解決してきたカメオが、同じアパートの住人になったのだから、住人は騒ぎ立てたくなるのだろう。
さて、そんなカメオは自分が名探偵であるという事、そして自分の名声や知名度に自信を持っていた。
だからこそ、「名探偵の自分がいるアパートで、殺人という愚行を犯す人は居ない」と考えていた。カメオの前では全ての隠し事が暴かれるからだ。
にも関わらず、「現実問題として殺人は起きた」。
だが、カメオはこの謎に見当が付いていた。そして住人達にこう指示したのだ。
「このアパートの住人を全員集めよ…」
そして、集まった住人達の顔を見ると、すぐに「初対面」のウミオが犯人であると推理した。
(このアパートに引っ越して十数日。私は、このアパートのほとんどの住人達と良い人間関係を築けていると思っている。
だが、今日全ての住人を集めて分かった事がある…ウミオ君とだけは顔を合わせた事が無い!
つまりだ、このアパートの住人の内、ウミオ君だけは、この名探偵カメオが住んでいる事を知らなかったのだ!
名探偵の私の近くで殺人を犯したのは、私の存在をそもそも知らなかったからだ!)
自分の名声に自信を持っているカメオだからこそ、出来た推理である。
「AIに不可能はないのだから」「18ブックマーク」
20XX年、繁栄を極めたAI技術はついに人型ロボットの個人所有を可能にした。
通称『ナナミ』と名付けられたそのアンドロイドは、優秀な演算能力と人間らしい柔軟な思考能力とをあわせ持ち、どのような状況においても最速かつ最善の選択をすることができる。
その利便性から徐々に一般家庭への普及も進み、カオルも『ナナミ』を購入した1人であった。
そんな『ナナミ』たちは月に一度、本社の建物に集められて試験を受ける。システムに劣化や故障がないか確認するために、大量の問題をいかに速く処理できるかを計測するのだ。
カオルの家の『ナナミ』は同型のロボットの中でも優秀な成績を維持していたが、ある月を境に底辺に近い結果を出すようになってしまった。
その報告を聞いたカオルが嬉しそうにしているのは、一体何故だろう?
20年05月17日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

久々の出題は渾身の一杯。
解説を見る
『簡易解説』
ある日カオルに{婚約を申し込まれた}『ナナミ』は、毎月行われる{筆記試験}で自分の名前に添えて{カオルの名字}を記すようになった。
コンマ何秒を争うロボットの試験においてその{わずか数秒は命とり}だが、『ナナミ』が{結婚の申し出を受け入れてくれた}と感じたカオルは歓喜した。
◇◇◇◇◇◇◇◇
アンドロイドと人間は何が違うのか?
それは心を持つかどうかである。
では人間がアンドロイドに恋をするのは、おかしいことなのだろうか?
篠崎カオルの思考はいつもこの疑問に行き着いて止まる。その名前や中性的な容姿からよく女性に間違われる彼は自分の優柔不断な性格に悩んでいたが、その恋心だけは疑いようもなかった。
『ナナミ』を購入した数ヶ月前は、まさかこんな感情を抱くことになるとは思いもよらずにいた。職業柄効率的な事務処理が必要とされる彼にとって、その全てを的確にこなすロボットに興味を惹かれただけだった。
だが一つ屋根の下で毎日を共に過ごすうちに、いつしか彼女をただの鉄の塊だとは思えなくなっていった。いつでもカオルを助けてくれるその頼もしさに、時折見せる柔らかな笑顔に、それがプログラムに過ぎないことはわかっていても、胸の高鳴りを抑えられなかった。
毎月ナナミは試験を受けるためにカオルの家を離れて東京へ向かう。アンドロイドがわざわざ筆記試験なんて前時代的なと思うものの、いかにもロボットらしい演算処理に加えて、専属の係員が直接視認して歩く、話す、書くといった人間らしい動作に異常はないかをチェックするというのだから、あながち非合理的でもないのだろう。
しかしそんな一時の留守でさえ、カオルの心をかき乱すには十分だった。
だからある時カオルは、思いの丈をナナミに伝えることにした。夕飯の後に話があると改まった様子の彼を見て、彼女は怪訝そうな表情を浮かべる。
{「あなたのことが好きです。僕と結婚してください。」}
カオルらしくどもりながらもハッキリとそう口にした。きっと彼女は困ったように断るのだろうと、心のどこかで思いながら。
気まずい沈黙の後、ナナミはゆっくりと口を開く。
「……すみません、私は明日、月例試験に行かなくてはいけないので、今日は失礼します。」
どこまでも無機質なその声は、彼女が閉めたドアの音は、2人の埋めがたい距離を冷たく示すようだった。わかってはいても、拒絶はやはり身にこたえる。カオルは肩を落としながら床についた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「E判定!?」
試験を終えて帰宅したナナミからの報告に、カオルは耳を疑った。
演算処理能力を中心とした月例試験においては、正答を出すことは大前提とされ、その速度を計測してシステムに不具合がないかを調査する。アンドロイドらしいハイレベルなテストでもカオルの家のナナミ・・・『ナナミ J20557』は優秀な成績を収めており、全国に数万台いる『ナナミ』の上位10%にあたるA判定から漏れたことはなかった。それなのに…
「E判定だなんて、最底辺に近い結果じゃないか、まさか、誤答を…」
「していません」
「じゃあ、演算能力が…」
「落ちていません」
「そ、それなら筆記スピードの劣化…」
「そのままです」
「な、なら一体、どうしていきなり成績が落ちたんだろう?」
「それは」
彼女はそこでふいと目を逸らした。
「それはきっと、名前が変わったからだと思います。」
「ん、名前?」
訝しげに首をひねるカオルに、ナナミは一枚の紙を差し出した。
それは月例試験の答案用紙だった。採点後すぐに返却された答案を眺めていたカオルの目は、ふと一点に釘付けになる。
『ナナミ J20557』
もはや見慣れた機体名に通し番号。しかしその横には見慣れぬ、いやむしろ見慣れすぎた二文字が記されていた。
『篠崎ナナミ J20557』
怒涛の進歩を遂げたAIによる試験はコンマ何秒を争うものだ。確かに無駄な漢字なんて書いていたら、一気に抜かれるのも当然と言えよう。
でも、これって……
「すみません、余計なことをしてしまいました。」
下を向くナナミに余計だなんてと紡ぎかけた声は、「でも」という彼女の言葉にかき消された。
「でも、仕方ないですよね。だって…」
「だって私たち、夫婦なんですから。」
はにかんだように笑うナナミは、他の誰よりも人間らしかった。
僕はこの笑顔を、守りたいと思う。人か機械かなんて関係ない。誰が何と言おうと僕が幸せにしてみせる。
きっと大丈夫だ。だって、
{愛に不可能はないのだから。}
ある日カオルに{婚約を申し込まれた}『ナナミ』は、毎月行われる{筆記試験}で自分の名前に添えて{カオルの名字}を記すようになった。
コンマ何秒を争うロボットの試験においてその{わずか数秒は命とり}だが、『ナナミ』が{結婚の申し出を受け入れてくれた}と感じたカオルは歓喜した。
◇◇◇◇◇◇◇◇
アンドロイドと人間は何が違うのか?
それは心を持つかどうかである。
では人間がアンドロイドに恋をするのは、おかしいことなのだろうか?
篠崎カオルの思考はいつもこの疑問に行き着いて止まる。その名前や中性的な容姿からよく女性に間違われる彼は自分の優柔不断な性格に悩んでいたが、その恋心だけは疑いようもなかった。
『ナナミ』を購入した数ヶ月前は、まさかこんな感情を抱くことになるとは思いもよらずにいた。職業柄効率的な事務処理が必要とされる彼にとって、その全てを的確にこなすロボットに興味を惹かれただけだった。
だが一つ屋根の下で毎日を共に過ごすうちに、いつしか彼女をただの鉄の塊だとは思えなくなっていった。いつでもカオルを助けてくれるその頼もしさに、時折見せる柔らかな笑顔に、それがプログラムに過ぎないことはわかっていても、胸の高鳴りを抑えられなかった。
毎月ナナミは試験を受けるためにカオルの家を離れて東京へ向かう。アンドロイドがわざわざ筆記試験なんて前時代的なと思うものの、いかにもロボットらしい演算処理に加えて、専属の係員が直接視認して歩く、話す、書くといった人間らしい動作に異常はないかをチェックするというのだから、あながち非合理的でもないのだろう。
しかしそんな一時の留守でさえ、カオルの心をかき乱すには十分だった。
だからある時カオルは、思いの丈をナナミに伝えることにした。夕飯の後に話があると改まった様子の彼を見て、彼女は怪訝そうな表情を浮かべる。
{「あなたのことが好きです。僕と結婚してください。」}
カオルらしくどもりながらもハッキリとそう口にした。きっと彼女は困ったように断るのだろうと、心のどこかで思いながら。
気まずい沈黙の後、ナナミはゆっくりと口を開く。
「……すみません、私は明日、月例試験に行かなくてはいけないので、今日は失礼します。」
どこまでも無機質なその声は、彼女が閉めたドアの音は、2人の埋めがたい距離を冷たく示すようだった。わかってはいても、拒絶はやはり身にこたえる。カオルは肩を落としながら床についた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「E判定!?」
試験を終えて帰宅したナナミからの報告に、カオルは耳を疑った。
演算処理能力を中心とした月例試験においては、正答を出すことは大前提とされ、その速度を計測してシステムに不具合がないかを調査する。アンドロイドらしいハイレベルなテストでもカオルの家のナナミ・・・『ナナミ J20557』は優秀な成績を収めており、全国に数万台いる『ナナミ』の上位10%にあたるA判定から漏れたことはなかった。それなのに…
「E判定だなんて、最底辺に近い結果じゃないか、まさか、誤答を…」
「していません」
「じゃあ、演算能力が…」
「落ちていません」
「そ、それなら筆記スピードの劣化…」
「そのままです」
「な、なら一体、どうしていきなり成績が落ちたんだろう?」
「それは」
彼女はそこでふいと目を逸らした。
「それはきっと、名前が変わったからだと思います。」
「ん、名前?」
訝しげに首をひねるカオルに、ナナミは一枚の紙を差し出した。
それは月例試験の答案用紙だった。採点後すぐに返却された答案を眺めていたカオルの目は、ふと一点に釘付けになる。
『ナナミ J20557』
もはや見慣れた機体名に通し番号。しかしその横には見慣れぬ、いやむしろ見慣れすぎた二文字が記されていた。
『篠崎ナナミ J20557』
怒涛の進歩を遂げたAIによる試験はコンマ何秒を争うものだ。確かに無駄な漢字なんて書いていたら、一気に抜かれるのも当然と言えよう。
でも、これって……
「すみません、余計なことをしてしまいました。」
下を向くナナミに余計だなんてと紡ぎかけた声は、「でも」という彼女の言葉にかき消された。
「でも、仕方ないですよね。だって…」
「だって私たち、夫婦なんですから。」
はにかんだように笑うナナミは、他の誰よりも人間らしかった。
僕はこの笑顔を、守りたいと思う。人か機械かなんて関係ない。誰が何と言おうと僕が幸せにしてみせる。
きっと大丈夫だ。だって、
{愛に不可能はないのだから。}
「持ってかないの」「18ブックマーク」
キョウコ「ハンカチとティッシュは持ってる?」
ケイタ「うん」
キョウコ「水筒は?」
ケイタ「カバンの中」
キョウコ「お菓子は全部で300円分ね」
ケイタ「うん」
この会話の後ケイタは、ハンカチもティッシュも水筒もお菓子も全て机に置いて、出て行ってしまった。
一体なぜだろう?
ケイタ「うん」
キョウコ「水筒は?」
ケイタ「カバンの中」
キョウコ「お菓子は全部で300円分ね」
ケイタ「うん」
この会話の後ケイタは、ハンカチもティッシュも水筒もお菓子も全て机に置いて、出て行ってしまった。
一体なぜだろう?
20年06月01日 22:00
【ウミガメのスープ】 [元灯台暮らし]
【ウミガメのスープ】 [元灯台暮らし]
解説を見る
雑貨店で万引きをしていたのがバレたケイタは、店長のキョウコに事務所へ連れて行かれた。
「ハンカチとティッシュは持ってる?」
「うん」
「水筒は?」
「カバンの中」
「お菓子は全部で300円分ね」
「うん」
盗んだものを確認し、俯くケイタを叱りつけたキョウコは、ケイタの親へ連絡をした。
しばらく後、ケイタの母親が申し訳なさそうにやってきた。
事情を説明するキョウコの前で、彼女はひたすら謝り通しだった。
結局今回は厳重注意という事で二人には帰ってもらった。
ただ、なんとなく違和感が残る。
お菓子は分かるが他の物も本当にケイタくんが欲しかったのだろうか?
お母さんの方もなんだか謝り慣れていた気もする。
キョウコの頭からは、なんとも世知辛い考えが離れないのだった。
「ハンカチとティッシュは持ってる?」
「うん」
「水筒は?」
「カバンの中」
「お菓子は全部で300円分ね」
「うん」
盗んだものを確認し、俯くケイタを叱りつけたキョウコは、ケイタの親へ連絡をした。
しばらく後、ケイタの母親が申し訳なさそうにやってきた。
事情を説明するキョウコの前で、彼女はひたすら謝り通しだった。
結局今回は厳重注意という事で二人には帰ってもらった。
ただ、なんとなく違和感が残る。
お菓子は分かるが他の物も本当にケイタくんが欲しかったのだろうか?
お母さんの方もなんだか謝り慣れていた気もする。
キョウコの頭からは、なんとも世知辛い考えが離れないのだった。