みんなのブックマーク

感染症と一人称「1ブックマーク」
春頃のお話。
ヒロキは一部の友人に一人称を変えてもらうようお願いしたのだが、それはある感染症の蔓延が一因にあったという。

一体どういうことだろうか?
20年09月23日 01:57
【ウミガメのスープ】 [プエノレトリコ野郎]



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時は4月。
さる大学で人狼ゲームをするサークルを運営しているヒロキだが、感染症の蔓延により大学への登学が禁止され、せっかくの新入生勧誘シーズンなのに構内で勧誘することが出来なくなってしまった。
そこでオンラインで新入生を勧誘し、手軽なボイスチャットを利用して人狼ゲームを行うことになった。
人狼ゲームは誰が発言しているかが非常に大事なゲームだが、声の情報だけでは誰が発言しているかがやや分かりづらい。
そこでヒロキは一人称を自身の名前に変えてもらうことにした。こうすることで、誰が発言しているか分かりやすい。また新入生に早く名前を覚えてもらえるというメリットもあるのだ。
挙手・駐車場・寄り道「1ブックマーク」
タカハシが来るのを待っていたスズキはタカハシが来たのを確認すると、車を停めてある駐車場へ向かった。
その途中でタカハシは家電量販店に立ち寄ったのだが、その間スズキは右手をあげたままタカハシが戻ってくるのを待っていた。

一体どのような状況なのだろうか?
20年09月23日 02:22
【ウミガメのスープ】 [プエノレトリコ野郎]



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駐車場に向かうためエレベーターに乗り込んだスズキ。エレベーターにはすでにそれなりに人が乗っていた。
スズキが乗ったあと、タカハシが駆け足でエレベーターに向かってきた。もうすぐドアが閉まりそうだったが、コントロールパネルの近くにいたスズキは開ボタンを押し、タカハシが来るのを待ってからエレベーターのドアを閉めさせた。

駐車場に向かう途中、家電量販店でエレベーターが止まった。タカハシが降りる階はここではないが、最後に乗ったのがタカハシで一番前にいたため、後ろの人が降りれるように一度降りて家電量販店の中に入った(エレベーターを出ると即フロアになっているようなタイプの場所だった)。
その意図を汲んだスズキは開ボタンを押し続け、タカハシが戻ってくるのを待ったのだ。
その意図を組んだ
カメコの勘違い「1ブックマーク」
ウミオからの呼び出しに気軽に応じて部屋から出ていったカメコ。
カメコとしてはこの後楽しく遊ぶだけの予定だった。

しかしカメコは勘違いをしていたのだ。

現在ウミオとカメコは、顔と顔がくっきそうなくらいの距離で見つめ合っている。
突然のウミオの行動に、カメコは固まってしまっていた。
こんなふうに男性から迫られた事などないカメコは強く思った。

(宅配便、はやく届いて!)

いったいどういうこと?
20年09月23日 19:45
【ウミガメのスープ】 [琴水]



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ピンポーン

宅配便が届いたと勘違いしたカメコは、ウミオが鳴らしたチャイムの呼び出しに気軽に応じて、部屋から玄関へと出ていった。
注文していた水平思考ゲーム「らてらてクエスト」
を、徹夜すら覚悟して楽しく遊ぶ予定だった。

そしていつもの習慣でドアスコープを除くと――

(ひっ!?)

――家の中を窺うかのように、顔をドアにぴとっと貼り付けてドアスコープを覗いているウミオと目があった。

現在ウミオとカメコは、ドアスコープを隔てて、ほんの数センチという距離で見つめ合っている。
突然のウミオの行動に恐怖したカメコは、瞬きや呼吸ですらウミオに存在を悟られそうで出来なかった。
男性とのお付き合いは人並みにしてきたカメコであったが、こんなヤバい人に迫られた経験などなかった。
動けないカメコは強く思った。

(宅配便、はやく届いて!こいつを追い払って!)
そりゃ握手だろ、蟻ンコ「1ブックマーク」
普段から殴り合いのケンカばかりの女子高生・トミコとエリ。クラスメイトは二人が仲良くすることを望んでいる。

そんな二人だが、今日はいつもと様子が違う。
多くの生徒から注目される中、二人は教室で向かい合って手を握った。

殴り合いのケンカは回避されたのだが、それを祝福するクラスメイトはいない。

いったいなぜ?
20年09月22日 22:09
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]

不毛なキャットファイト




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普段は素手でケンカをしている女子高生のトミコとエリ。

今日のケンカはいつもと違う…。
二人とも消火器を持っているのだ。
周りはその様子を注目するのだが、近くに居てとばっちりを食うのはまっぴらだ。

誰もが、トミコとエリからは距離を取ってその様子を眺める。

にらみ合った二人はついに手でレバーを握った。

ブシューーーーーーーーー!!

白い粉が教室に舞い上がる。蜘蛛の子を散らすように廊下へ逃げるクラスメイト達。

トミコ・エリ「げーほげほげほ!」

殴り合いのケンカは起こらなかったが、消火器を使ったケンカで周りはとても迷惑を被った。


屋上で殴り合いのケンカをした後
トミコ「あたしに真っすぐぶつかってくれるのはお前だけだよ…」
エリ「あたしだって…おんなじ気持ちだよ…」

という熱血物語が始まるのはもう少し先の話である。

要約
消火器のレバーを握ってケンカしたので周りが避難した




1円に泣く者は1円に笑う「1ブックマーク」
ああ、来ていただけた!初めまして、海山市警察の亀夫と申します。

お電話でも申し上げた通り、昨日の夕方、海山警察管内で大海保育園に通う子供たち3人が相次いで誘拐されるという事件がありまして…。
それで、犯人の要求が…

【{子供たち全員分の身代金『1円』を、代表して大海保育園園長が持って来い。要求が果たされなければ子供には二度と会えないぞ}】

という、なんとも不可解なものでして…
それも、犯人側は園長を町中たらいまわしにした挙句、取引は中止だと言い出し、それきり連絡が途絶えてもう2日です。
子供たちが心配ですし、何しろ犯人の要求がこのようなものですから、
どこかから噂が広まってしまったようでして、マスコミも騒ぎ出しています。

本庁からいらした皆様にお願いです!何とか犯人を探し出して、逮捕の手助けをしていただけないでしょうか!?

1.亀夫君問題です。刑事の亀夫と一緒に、誘拐事件の真相を解き明かしてください。
2.最初に質問できるのは亀夫だけです。状況によって、質問できる人が増えることがあります。

3.どうしても詰んでしまったときは、本庁にいる刑事部長に電話すれば彼の勘と経験に基づいた助言をしてもらえるかも…?
20年09月09日 22:00
【亀夫君問題】 [KY太郎]



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園長「何を…何を言うんだ!」
ハル「僕、園長先生に、叩かれたり、蹴られたり、怒鳴られたりしました!」

周囲の人がざわめく。「そういえば、ネットでそんな噂が…」「あの泣き声って本当に…」

園長「この子は嘘をついている!いつもそうやって!」
ハル母「何言ってるの!園長先生がそんなことするわけ…」
ハル「僕だけじゃありません!他のみんなも、園長先生だけじゃなく、他の先生にもされました!」

その言葉を機に、集められた他の園児たちも「先生がいじめる!」「先生嫌い!」「怖い!」と叫んだり、中には泣いたりする子も現れた。

亀夫「…こういうことだったんですね」

亀夫刑事は貴方に、腑に落ちたような顔でそう言った。

亀夫「確か、虐待の技術に長けた者は、証拠を残さずに子供に暴力を振るうことができる、と聞いたことがあります。だから子供たちが保育園の虐待に声を上げても、親御さんたちは気づくことができなかった。大海保育園の園長や保育士たちは非常に評判がよかったわけですから、疑うこともできなかったのでしょう。でも、アリスちゃん、ルカちゃん、レオンくんの親たちは、子供の言うことを信じた。ところが、告発しても無駄だった。そこで今回の『1円を身代金として指定した誘拐』というように好奇を呼ぶ事件を仕立てて騒ぎを大きくすることで、大海保育園の虐待を衆目に晒そうとしたんですね」

そうして、今回の無謀な計画は実行された。ルカの母が、自分の会社と取引のあるなじみの温泉旅館に子供たちを滞在させる。そして、レオンの父がプリペイド携帯を用意。事件を起こしたところで、アリスの父がインターネットを使用して事件の噂を広め、その情報の中に大海保育園の虐待疑惑を紛れ込ませたのだ。
そして、温泉旅館に子供たちを連れて行く役目は、給食業者のアズミさんだった。親たちが皆アズミさんと面識はないというのは嘘で、子供たちの話からアズミさんのことを知った親たちがアズミさんと接触。アズミさん自身も大海保育園の虐待に気付いていたことも相まって、計画に協力したのだった。
そして、十分に噂が広まり、警察にも大海保育園の虐待疑惑が知られたところで、あえて人前に園長を呼び出し、園児たちに園長を、保育園を糾弾してもらおうと考えたのだ。確かに子供の言葉は時に大きな力を持つ。

亀夫「園長はもともと子供の教育に関して過激な思想…子供をまっとうに育てるためには、暴力による恐怖で支配するほかない、というとんでもない思想の持ち主だったようです。実際、大海保育園の虐待は園長が赴任してから始まっていました。そんな悲惨なことになっていたのに、このような事件が起きなければ何も気づけなかった…なんというか、考え込んでしまいますね」

事件が解決した翌日、亀夫刑事はそうため息をついた。

亀夫「アリスちゃん、ルカちゃん、レオンくんの両親ですが、送検しないことにしました。アズミさんと子供たち本人ですが、もうしばらくは静養も兼ねて温泉に泊まるそうです。もちろんご帰宅されてから多少の取り調べはあるでしょうけれど…」

大海保育園には事件解決の翌朝という異例の早さで役所の立ち入り調査が入り、内部の実態が明るみに出ることとなった。子供たちが虐待されることはもうないだろうが、長らく虐待され続けた心の傷が回復するのにはしばらく時間がかかるだろう。だが、いつかは立ち直ってくれると信じたい。

亀夫「今回は本当にありがとうございました。また何かありましたら…いえ、警察には何もない方がいいですね。それではこの辺りで失礼いたします。ご苦労様でした!」