「誇大なるクローゼット」「2ブックマーク」
見栄っ張りのカメコは私服を自慢するとき、{実際よりも狭い家に住んでいる}と思われることがある。
一体なぜ?
一体なぜ?
24年07月21日 22:01
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
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{A、加工で背景ごと細くなっている写真をSNSに投稿しているから。}
新しい服を購入するたび、SNSに自身の写真を投稿し自慢をしているカメコ。
上下で一つのコーディネートとして購入することも多い彼女は、専ら全身を写しやすいリビングの姿見や、廊下でスマホ用の三脚を立てて写真を撮る。
そんなカメコにはある秘密がある。
太り気味の自分を誤魔化すため、頻繁に空間を細く歪める魔法(加工)を用いているのだ。
カメコの卓越した加工技術や、背景に家具や物が写らないように注意しているおかげであからさまな違和感は無いが、フォロワーの多くからはこう思われているらしい。
「カメコちゃん家、廊下とかリビング細くね?」と…。
新しい服を購入するたび、SNSに自身の写真を投稿し自慢をしているカメコ。
上下で一つのコーディネートとして購入することも多い彼女は、専ら全身を写しやすいリビングの姿見や、廊下でスマホ用の三脚を立てて写真を撮る。
そんなカメコにはある秘密がある。
太り気味の自分を誤魔化すため、頻繁に空間を細く歪める魔法(加工)を用いているのだ。
カメコの卓越した加工技術や、背景に家具や物が写らないように注意しているおかげであからさまな違和感は無いが、フォロワーの多くからはこう思われているらしい。
「カメコちゃん家、廊下とかリビング細くね?」と…。
「せわか」「2ブックマーク」
「選択的夫婦別氏制度」「2ブックマーク」
ウェディングドレスの下見にやってきた鼠屋敷さんと離小島君。
「ドレスにこのネックレスを合わせたいんですが…」
そう言ってスタッフにネックレスを手渡す鼠屋敷さん。
それはウェディングドレスに合わせるには少しシンプルすぎるネックレス。
鼠屋敷さんが離小島君から最初にもらったプレゼントだ。
3年前。
「これとこれなら、どっちがいい?」
「じゃあこれは?」
鼠屋敷さんの好みじゃないものを渡したくなかった離小島君が好みを聞きながら選んでくれたネックレス。
選び終えた後、ネックレスチャームの後ろにイニシャルを入れることができると店員さんに言われ、鼠屋敷さんのイニシャルを入れてもらうことにしたのだった。
そのイニシャルを見つめて当時のことを思い出しながら
「結婚するのが分かってたらNじゃなくてHにしてもらえばよかったね」
と離小島君が冗談めかして言った。
「私はネックレスをもらった時、HじゃなくてNなんだって、すごいびっくりしたんだよ」
離小島君の言葉にイタズラっぽく笑って、そう返した鼠屋敷さん。
さて当時離小島君と結婚する気なんかまったくなかった鼠屋敷さんがネックレスのイニシャルを見てびっくりした理由とは?
「ドレスにこのネックレスを合わせたいんですが…」
そう言ってスタッフにネックレスを手渡す鼠屋敷さん。
それはウェディングドレスに合わせるには少しシンプルすぎるネックレス。
鼠屋敷さんが離小島君から最初にもらったプレゼントだ。
3年前。
「これとこれなら、どっちがいい?」
「じゃあこれは?」
鼠屋敷さんの好みじゃないものを渡したくなかった離小島君が好みを聞きながら選んでくれたネックレス。
選び終えた後、ネックレスチャームの後ろにイニシャルを入れることができると店員さんに言われ、鼠屋敷さんのイニシャルを入れてもらうことにしたのだった。
そのイニシャルを見つめて当時のことを思い出しながら
「結婚するのが分かってたらNじゃなくてHにしてもらえばよかったね」
と離小島君が冗談めかして言った。
「私はネックレスをもらった時、HじゃなくてNなんだって、すごいびっくりしたんだよ」
離小島君の言葉にイタズラっぽく笑って、そう返した鼠屋敷さん。
さて当時離小島君と結婚する気なんかまったくなかった鼠屋敷さんがネックレスのイニシャルを見てびっくりした理由とは?
24年07月25日 20:09
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
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簡易解説
3年前は二人はまだ付き合っておらず、鼠屋敷さんの好みのプレゼントをサプライズで渡したかった離小島君。
妹のプレゼント選びを手伝って欲しい、と嘘をついて、鼠屋敷さんの好みを聞き出しながらネックレスを購入。
鼠屋敷さんは妹へのプレゼントだからイニシャルには当然離小島のHが入るものだと思っていたのだった。
以下詳細
「もうすぐ妹の誕生日なんだ」
大学の教室で友人の鼠屋敷さんに話しかけた離小島君。
「妹を喜ばせたいんだけど、自分のセンスにまるっきり自信がなくて… プレゼント選び、手伝ってくれない?」
「へえ離小島君、妹いるんだー。いいよ。ボニータのチョモランマいちごパフェで手を打とう」
「…え?あんなクソでかパフェ、1人で食うの?」
「別腹っていうクラウドシステムがあるからね。いちごと生クリームなら無限に収納できるわ」
「さようでございますか…」
さて実は離小島君に妹はいない。
妹のプレゼント選びのフリをして、さりげなく鼠屋敷さんの好みを聞き出し、気に入ってもらえるプレゼントを見つけるのが目的でそんな嘘をついたのだった。
「これとこれなら、鼠屋敷さんだったらどっちがいい?」
「じゃあこれは?」
アクセサリー屋でネックレスを選んでいる2人。
鼠屋敷さんの好みを聞き出すために色々質問する田中だが、質問を重ねていくうちに段々と鼠屋敷さんが不機嫌になっていく。
「そもそも妹さんの好みがわからないから、あんまり参考にならないよ?」
「鼠屋敷さんのセンスでいいよ。俺が選ぶより100倍いい」
「私ももうすぐ誕生日なんだけど、な」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なーんも。妹さんが大事なのねえ。…シスコン?」
「まあたった一人の妹だし(いないけど)」
「…これ恋人にあげるプレゼントじゃね?」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なんも。早く決めてパフェ食べよ」
「もっと真剣に考えてくれよ…」
「妹さんがネックレスで私がパフェか…」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なんも!」
「なんでキレられてるの!?」
「よし!じゃあこれに決めた!」
「いいんじゃない? 私のセンスで申し訳ありませんが」
「・・・すいませーん、これ包んでください」
店員さんにこのネックレスにすると伝えると、ネックレスのチャームにイニシャルの刻印ができるサービスの説明を受けた離小島君。
「じゃあ離小島のHでお願いします」
と言いつつ、記入を頼まれた顧客カードに「HじゃなくてNにしてください!連れの女性にバレないように!」と追記して店員に渡したのだった。
さてパフェを食べ終え機嫌が治った鼠屋敷さん。
「完食!ごちそうさまでした」
「本当に全部食べるんだ…」
「やけ食いみたいなものだから」
「奢ったパフェをやけ食いされたのか…」
「さて鼠屋敷さん、今日は付き合ってくれてありがとうございました」
「こちらこそ、ごちそうさまでした。めっちゃ美味しかったー」
「それでね、えーっとね、なんというか、これを、ね」
もちゃもちゃ言いながら件のネックレスを鼠屋敷さんに差し出す離小島君。
「妹さんのやつ?喜んでもらえるといいね」
「う、うん。たしかに喜んで欲しいんだけど。いや、違くて。えっーと、これ鼠屋敷さんへのプレゼントです」
「……… うん?」
「鼠屋敷さんへのプレゼントです」
「……… どゆこと?」
離小島君は事のあらましを説明した。
「え?でも店員さんにイニシャルHでお願いしてなかった?」
と言われて離小島君はケースからネックレスを取り出した。
「ちゃんとNに変えてもらった」
「…将来は詐欺師になるの?」
「…懐かしい。もう嘘はついてないよね?」
「…実は一個だけ」
そう言って離小島君はネックレスに刻まれたイニシャルを鼠屋敷さんに見せた。
「・・・」
「実はこの間こっそり持ち出して、Hに変えてもらったんだ」
「この詐欺師が!」
3年前は二人はまだ付き合っておらず、鼠屋敷さんの好みのプレゼントをサプライズで渡したかった離小島君。
妹のプレゼント選びを手伝って欲しい、と嘘をついて、鼠屋敷さんの好みを聞き出しながらネックレスを購入。
鼠屋敷さんは妹へのプレゼントだからイニシャルには当然離小島のHが入るものだと思っていたのだった。
以下詳細
「もうすぐ妹の誕生日なんだ」
大学の教室で友人の鼠屋敷さんに話しかけた離小島君。
「妹を喜ばせたいんだけど、自分のセンスにまるっきり自信がなくて… プレゼント選び、手伝ってくれない?」
「へえ離小島君、妹いるんだー。いいよ。ボニータのチョモランマいちごパフェで手を打とう」
「…え?あんなクソでかパフェ、1人で食うの?」
「別腹っていうクラウドシステムがあるからね。いちごと生クリームなら無限に収納できるわ」
「さようでございますか…」
さて実は離小島君に妹はいない。
妹のプレゼント選びのフリをして、さりげなく鼠屋敷さんの好みを聞き出し、気に入ってもらえるプレゼントを見つけるのが目的でそんな嘘をついたのだった。
「これとこれなら、鼠屋敷さんだったらどっちがいい?」
「じゃあこれは?」
アクセサリー屋でネックレスを選んでいる2人。
鼠屋敷さんの好みを聞き出すために色々質問する田中だが、質問を重ねていくうちに段々と鼠屋敷さんが不機嫌になっていく。
「そもそも妹さんの好みがわからないから、あんまり参考にならないよ?」
「鼠屋敷さんのセンスでいいよ。俺が選ぶより100倍いい」
「私ももうすぐ誕生日なんだけど、な」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なーんも。妹さんが大事なのねえ。…シスコン?」
「まあたった一人の妹だし(いないけど)」
「…これ恋人にあげるプレゼントじゃね?」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なんも。早く決めてパフェ食べよ」
「もっと真剣に考えてくれよ…」
「妹さんがネックレスで私がパフェか…」ボソッ
「え?なんか言った?」
「なんも!」
「なんでキレられてるの!?」
「よし!じゃあこれに決めた!」
「いいんじゃない? 私のセンスで申し訳ありませんが」
「・・・すいませーん、これ包んでください」
店員さんにこのネックレスにすると伝えると、ネックレスのチャームにイニシャルの刻印ができるサービスの説明を受けた離小島君。
「じゃあ離小島のHでお願いします」
と言いつつ、記入を頼まれた顧客カードに「HじゃなくてNにしてください!連れの女性にバレないように!」と追記して店員に渡したのだった。
さてパフェを食べ終え機嫌が治った鼠屋敷さん。
「完食!ごちそうさまでした」
「本当に全部食べるんだ…」
「やけ食いみたいなものだから」
「奢ったパフェをやけ食いされたのか…」
「さて鼠屋敷さん、今日は付き合ってくれてありがとうございました」
「こちらこそ、ごちそうさまでした。めっちゃ美味しかったー」
「それでね、えーっとね、なんというか、これを、ね」
もちゃもちゃ言いながら件のネックレスを鼠屋敷さんに差し出す離小島君。
「妹さんのやつ?喜んでもらえるといいね」
「う、うん。たしかに喜んで欲しいんだけど。いや、違くて。えっーと、これ鼠屋敷さんへのプレゼントです」
「……… うん?」
「鼠屋敷さんへのプレゼントです」
「……… どゆこと?」
離小島君は事のあらましを説明した。
「え?でも店員さんにイニシャルHでお願いしてなかった?」
と言われて離小島君はケースからネックレスを取り出した。
「ちゃんとNに変えてもらった」
「…将来は詐欺師になるの?」
「…懐かしい。もう嘘はついてないよね?」
「…実は一個だけ」
そう言って離小島君はネックレスに刻まれたイニシャルを鼠屋敷さんに見せた。
「・・・」
「実はこの間こっそり持ち出して、Hに変えてもらったんだ」
「この詐欺師が!」
「三つ編みフランケンシュタインの怪物流ヘアセット」「2ブックマーク」
ラテラテタウン生まれの青年フラテケンシュタインは、狂気の研究の末に「理想の人間」の設計図を完成させた。
墓を暴いて死体を手に入れ、それらをつなぎ合わせることで完成したのは、人の心を持った怪物であった。
そのあまりに醜い容姿ゆえに、怪物は人々から迫害され、創造主であるフラテケンシュタインからも見放されてしまった。
そこで、怪物は三つ編みにされた髪の毛を自分の体から思いっきり引き抜いた。
一体なぜだろうか?
墓を暴いて死体を手に入れ、それらをつなぎ合わせることで完成したのは、人の心を持った怪物であった。
そのあまりに醜い容姿ゆえに、怪物は人々から迫害され、創造主であるフラテケンシュタインからも見放されてしまった。
そこで、怪物は三つ編みにされた髪の毛を自分の体から思いっきり引き抜いた。
一体なぜだろうか?
24年07月27日 22:04
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]
解説を見る
【A.】 編んだ髪の毛で縫い合わされた首を落とし、自殺するため。
怪物を残して逃亡していたフラテケンシュタインは、怪物があれからどうなったのかが気にかかり、自宅へと戻ってきた。
そこにあったのは、【首が取れた継ぎ接ぎだらけの死体】であった。
悲しみに暮れた孤独な怪物は、{死体をつなぎ合わせていた髪の毛を引き抜き、首を落として自殺}してしまっていた。
怪物が人の心を持っていたと確信したフラテケンシュタインは、怪物を生み出してしまったことを悔い、怪物の隣で自ら命を絶ったのであった。
怪物を残して逃亡していたフラテケンシュタインは、怪物があれからどうなったのかが気にかかり、自宅へと戻ってきた。
そこにあったのは、【首が取れた継ぎ接ぎだらけの死体】であった。
悲しみに暮れた孤独な怪物は、{死体をつなぎ合わせていた髪の毛を引き抜き、首を落として自殺}してしまっていた。
怪物が人の心を持っていたと確信したフラテケンシュタインは、怪物を生み出してしまったことを悔い、怪物の隣で自ら命を絶ったのであった。
「今際の際の浮気」「2ブックマーク」
田中は妻のことを本当に愛していたので、一人きりで死を迎えることになった時、妻ではなく浮気相手の名前を口にした。
一体なぜ?
一体なぜ?
24年07月31日 20:14
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
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「あ、あなたが、あなたが悪いんだから!」
そう言って部屋を出て行った妻。
私は血塗れの腹部を押さえながらうずくまっている。
出来心だった。
若い子にチヤホヤされ、酒が入っていたこともあり調子に乗ってしまった結果がこれだ。
一回きりの過ち、と思っていたが、相手の女性はその後も執拗に私に付きまとうようになり、妻への罪悪感を抱えている私は彼女を無碍に扱った。
その結果、彼女の告発で不貞が妻に知れることになり、妻が私を包丁で刺すという事態を招いたのだ。
私は朦朧とする意識の中で、妻を守るために浮気相手に罪を被せられないかと考えた。
ポケットに入っていたレシートの裏に自分の血で浮気相手の名前を書く。
ダイイングメッセージの偽造だ。
そして折りたたんだそれを口の中に入れた。
浮気相手が私を殺そうとした場合、証拠の隠滅を図るであろう。
その時はダイイングメッセージを隠す必要がある。
手っ取り早く隠せる口の中にしまうのがベストだと考えたのだ。
なるべく浮気相手への疑惑が深まるように。
妻への疑惑が薄まるように。
そう言って部屋を出て行った妻。
私は血塗れの腹部を押さえながらうずくまっている。
出来心だった。
若い子にチヤホヤされ、酒が入っていたこともあり調子に乗ってしまった結果がこれだ。
一回きりの過ち、と思っていたが、相手の女性はその後も執拗に私に付きまとうようになり、妻への罪悪感を抱えている私は彼女を無碍に扱った。
その結果、彼女の告発で不貞が妻に知れることになり、妻が私を包丁で刺すという事態を招いたのだ。
私は朦朧とする意識の中で、妻を守るために浮気相手に罪を被せられないかと考えた。
ポケットに入っていたレシートの裏に自分の血で浮気相手の名前を書く。
ダイイングメッセージの偽造だ。
そして折りたたんだそれを口の中に入れた。
浮気相手が私を殺そうとした場合、証拠の隠滅を図るであろう。
その時はダイイングメッセージを隠す必要がある。
手っ取り早く隠せる口の中にしまうのがベストだと考えたのだ。
なるべく浮気相手への疑惑が深まるように。
妻への疑惑が薄まるように。