「梔子手折るもその手を咎めらる」「3ブックマーク」
男の名は{海野龍一}。
“元“プロの{将棋棋士}である。
プロ時代は序盤で形勢を崩しても終盤に相手の悪手、緩手を的確に咎め、勝利をもぎ取る様から「終盤は海野に聞け」と言われるほどであった。
自室には上等な盤駒があり
その日ももう体は動かなくなってきているというのにそれでも指し続けていた。
プロの将棋に詳しい者なら盤面を見て勘付くかもしれないが
指している相手は{亀谷桂二}八段。
最近の活躍目覚ましくトーナメントを勝ち進みタイトル戦の一つである{棋杯戦}への挑戦権を手にした気鋭の棋士であり
海野と同じく終盤に強く、棋風が似ていることもあり2人の年齢は違ったが研究仲間であり友人でもあった。
その日の盤上の勝敗は将棋に詳しい者なら簡単に気づける、明確な後手側の敗北であった。
はてさてこの日から数日経ち、{棋杯戦}も間近に迫ったある日、突如として亀谷八段が{プロを辞める}こととなったのはいったいなぜだろうか?
“元“プロの{将棋棋士}である。
プロ時代は序盤で形勢を崩しても終盤に相手の悪手、緩手を的確に咎め、勝利をもぎ取る様から「終盤は海野に聞け」と言われるほどであった。
自室には上等な盤駒があり
その日ももう体は動かなくなってきているというのにそれでも指し続けていた。
プロの将棋に詳しい者なら盤面を見て勘付くかもしれないが
指している相手は{亀谷桂二}八段。
最近の活躍目覚ましくトーナメントを勝ち進みタイトル戦の一つである{棋杯戦}への挑戦権を手にした気鋭の棋士であり
海野と同じく終盤に強く、棋風が似ていることもあり2人の年齢は違ったが研究仲間であり友人でもあった。
その日の盤上の勝敗は将棋に詳しい者なら簡単に気づける、明確な後手側の敗北であった。
はてさてこの日から数日経ち、{棋杯戦}も間近に迫ったある日、突如として亀谷八段が{プロを辞める}こととなったのはいったいなぜだろうか?
23年07月22日 20:33
【ウミガメのスープ】 [特攻トマト]
【ウミガメのスープ】 [特攻トマト]
復帰明けの亀汁。勝手ながら正解者と良質最多獲得者の名前を解説に使わせていただきます。
解説を見る
解答
海野が残した{ダイイングメッセージ}により
亀谷が海野の{殺人事件}において犯人として逮捕されたから。
トリック解説
“もう動かなくなってきている“は加齢によるものではなく毒によって近づいている死によるもの
二つの“指す“は対象が“将棋“ではなくそれぞれ“ダイイングメッセージを残した盤“と“ダイイングメッセージが示す犯人“
物語解説
※フィクションであり実在の人物や団体とは無関係です。
ある男が自室で死体として発見された。
男の名は海野龍一。
目下活躍中のプロ棋士であったもののあまりの終盤の正確性から対局中の{AIソフトのカンニング疑惑}をかけられ、嫌疑の晴れぬまま数日前に引退したばかりであった。
死因は市販の農薬を{服毒}したことによるもので
自室には鍵がかけてあり整然とした様子で抵抗した痕跡もなく自ら服用した様子であること、そして現場に残された遺書から
当初ソフト指し疑惑による誹謗中傷に堪えきれず自殺したとの見立てで警察は捜査を開始した。
「この死体、なんで将棋盤から離れた位置で将棋盤の方を指しているんでしょうね。」
現場検証の結果を見て頭のまわる捜査官“{アカガミ}“がつぶやいた。
「普通、死の直前まで将棋を指していたなら盤の近くで死んでそうですが。」
「そりゃ苦しんでのたうち回った結果、偶然そうなっただけじゃないか?」
この事件の捜査指揮をとるポンコツ捜査官のトマトは彼の意見に懐疑的であった
「仮にそうだとしたらこの部屋は綺麗すぎますし、姿勢としては不自然じゃないですか?」
「もしかして将棋盤に{ダイイングメッセージ}があったり…」
「阿保、ドラマや小説の見過ぎだ。」
そんなやりとりをしていると扉の方からいきなり声がした。
「いいや、彼の言っていることは強ち間違っていないかもしれませんよ。」
突然のセリフに一同の目線が声の主に集まる。
声の主は“{日本語勉強中のL}“
世間には名を知られていないものの裏で数々の難事件の解決の糸口を見つけてきた名探偵である。
警察とも懇ろな関係でもあるため、
声の主は続ける。
「これが現場の将棋盤の盤面ですよね?」
そう言って図面を指す。
「これがなんだ、普通に将棋をしてただけじゃないのか?」
「ええ、一見そう見えますね。では、この将棋、王と玉どちらが負けているでしょうか。」
「なんとなくだが玉の方か?」
「でもこの後どうなるかわからないし、勝敗は決まってないんじゃ……」
「いいえ、勝敗はもう決まってますよ」
「じゃあ言い方を変えましょうか、この盤面には{不思議なところ}があるのですが」
「“{アカガミ}“くん、貴方はわかりますよね?」
"{日本語勉強中のL}"から突然名指しされ目を白黒させたものの盤面を見やると何かに気づいたように目を見開いた。
【「っっ王側の{桂馬}が変なところにいます!」】
「ん?どういうことだ?」
「“{アカガミ}“くん、トマト氏にもわかるように伝えてくれませんか?」
「はい、桂馬は二マス前の右が左かの二方向にしか動けない駒ですが、これ以上はもう動けない位置に桂馬が置いてあるんです。」
「ご名答です。」
「そしてもう動けない位置に駒を置くのは{反則}、指した時点で負けでしてね。」
「プロの棋士であった被害者がこのルールを知らないわけがない。」
「それじゃあ…」
「ええ、被害者があえて残した可能性が極めて高いです。」
「おそらく被害者が将棋盤から離れていたのもこの状態を保つためでしょう。」
一同は得心したように頷いた。
「しかし、これだけでは誰のことを指しているのかわからんが…」
「重要なのは桂馬の置かれた{マス目}です。将棋はマス目に横の列と縦の列にそれぞれ数字が振ってあります。」
「そして、この手は後手{2八桂}と表されます。」
一呼吸おいて探偵““はその人物の名を切り出した。
「そういえばプロ棋士には亀谷桂二という人物がいるそうですね。彼の段位は八段。」
亀谷と言えば生前の海野の友人であり研究仲間であったことが判明していて、すでに事情聴取をしていた男である。
「……よし、亀谷について徹底的に調べるぞ」
【「「「はいっ」」」】
ほどなくして毒殺に使用された農薬の購入履歴から亀谷が容疑者として逮捕された。
その後の取り調べで亀谷はあっさりと自らの犯行を自供した。
「2人でソフト指しの不正をしてたんです。」
「1人が指している間にもう1人がソフトを使って良い手を確認して指示をしてました。」
「海野が疑惑をかけられてプロ棋士を辞めて自分の不正も一緒にバラされるんじゃないかと思い、{口封じ}をしなければと考えました。」
「あいつ、疑惑が出てから周りからの風当たりが強くて外も出歩けないほど病んでて眠れなかったみたいなんです。」
「そこで農薬を入れた水を、買ってきた睡眠薬を溶かした水だと偽ってを寝る前に飲むように促す、という計画を思いつきました。」
この件は大々的に報道され、当然のことながら亀谷氏には段位の剥奪及び将棋界からの永久追放の処分が下された。
将棋についてはまことしやかに語られるこんな言い伝えがある。
将棋盤の脚が梔子(クチナシ)を象っているのは対局中に対局者以外が助言するという禁忌を戒めるためだと。
そして将棋盤の裏にある窪みは
その禁忌を犯した者の首を刎ね、
まさに「死人に口無し」とそこに据えておくためだと。
海野が残した{ダイイングメッセージ}により
亀谷が海野の{殺人事件}において犯人として逮捕されたから。
トリック解説
“もう動かなくなってきている“は加齢によるものではなく毒によって近づいている死によるもの
二つの“指す“は対象が“将棋“ではなくそれぞれ“ダイイングメッセージを残した盤“と“ダイイングメッセージが示す犯人“
物語解説
※フィクションであり実在の人物や団体とは無関係です。
ある男が自室で死体として発見された。
男の名は海野龍一。
目下活躍中のプロ棋士であったもののあまりの終盤の正確性から対局中の{AIソフトのカンニング疑惑}をかけられ、嫌疑の晴れぬまま数日前に引退したばかりであった。
死因は市販の農薬を{服毒}したことによるもので
自室には鍵がかけてあり整然とした様子で抵抗した痕跡もなく自ら服用した様子であること、そして現場に残された遺書から
当初ソフト指し疑惑による誹謗中傷に堪えきれず自殺したとの見立てで警察は捜査を開始した。
「この死体、なんで将棋盤から離れた位置で将棋盤の方を指しているんでしょうね。」
現場検証の結果を見て頭のまわる捜査官“{アカガミ}“がつぶやいた。
「普通、死の直前まで将棋を指していたなら盤の近くで死んでそうですが。」
「そりゃ苦しんでのたうち回った結果、偶然そうなっただけじゃないか?」
この事件の捜査指揮をとるポンコツ捜査官のトマトは彼の意見に懐疑的であった
「仮にそうだとしたらこの部屋は綺麗すぎますし、姿勢としては不自然じゃないですか?」
「もしかして将棋盤に{ダイイングメッセージ}があったり…」
「阿保、ドラマや小説の見過ぎだ。」
そんなやりとりをしていると扉の方からいきなり声がした。
「いいや、彼の言っていることは強ち間違っていないかもしれませんよ。」
突然のセリフに一同の目線が声の主に集まる。
声の主は“{日本語勉強中のL}“
世間には名を知られていないものの裏で数々の難事件の解決の糸口を見つけてきた名探偵である。
警察とも懇ろな関係でもあるため、
声の主は続ける。
「これが現場の将棋盤の盤面ですよね?」
そう言って図面を指す。
「これがなんだ、普通に将棋をしてただけじゃないのか?」
「ええ、一見そう見えますね。では、この将棋、王と玉どちらが負けているでしょうか。」
「なんとなくだが玉の方か?」
「でもこの後どうなるかわからないし、勝敗は決まってないんじゃ……」
「いいえ、勝敗はもう決まってますよ」
「じゃあ言い方を変えましょうか、この盤面には{不思議なところ}があるのですが」
「“{アカガミ}“くん、貴方はわかりますよね?」
"{日本語勉強中のL}"から突然名指しされ目を白黒させたものの盤面を見やると何かに気づいたように目を見開いた。
【「っっ王側の{桂馬}が変なところにいます!」】
「ん?どういうことだ?」
「“{アカガミ}“くん、トマト氏にもわかるように伝えてくれませんか?」
「はい、桂馬は二マス前の右が左かの二方向にしか動けない駒ですが、これ以上はもう動けない位置に桂馬が置いてあるんです。」
「ご名答です。」
「そしてもう動けない位置に駒を置くのは{反則}、指した時点で負けでしてね。」
「プロの棋士であった被害者がこのルールを知らないわけがない。」
「それじゃあ…」
「ええ、被害者があえて残した可能性が極めて高いです。」
「おそらく被害者が将棋盤から離れていたのもこの状態を保つためでしょう。」
一同は得心したように頷いた。
「しかし、これだけでは誰のことを指しているのかわからんが…」
「重要なのは桂馬の置かれた{マス目}です。将棋はマス目に横の列と縦の列にそれぞれ数字が振ってあります。」
「そして、この手は後手{2八桂}と表されます。」
一呼吸おいて探偵““はその人物の名を切り出した。
「そういえばプロ棋士には亀谷桂二という人物がいるそうですね。彼の段位は八段。」
亀谷と言えば生前の海野の友人であり研究仲間であったことが判明していて、すでに事情聴取をしていた男である。
「……よし、亀谷について徹底的に調べるぞ」
【「「「はいっ」」」】
ほどなくして毒殺に使用された農薬の購入履歴から亀谷が容疑者として逮捕された。
その後の取り調べで亀谷はあっさりと自らの犯行を自供した。
「2人でソフト指しの不正をしてたんです。」
「1人が指している間にもう1人がソフトを使って良い手を確認して指示をしてました。」
「海野が疑惑をかけられてプロ棋士を辞めて自分の不正も一緒にバラされるんじゃないかと思い、{口封じ}をしなければと考えました。」
「あいつ、疑惑が出てから周りからの風当たりが強くて外も出歩けないほど病んでて眠れなかったみたいなんです。」
「そこで農薬を入れた水を、買ってきた睡眠薬を溶かした水だと偽ってを寝る前に飲むように促す、という計画を思いつきました。」
この件は大々的に報道され、当然のことながら亀谷氏には段位の剥奪及び将棋界からの永久追放の処分が下された。
将棋についてはまことしやかに語られるこんな言い伝えがある。
将棋盤の脚が梔子(クチナシ)を象っているのは対局中に対局者以外が助言するという禁忌を戒めるためだと。
そして将棋盤の裏にある窪みは
その禁忌を犯した者の首を刎ね、
まさに「死人に口無し」とそこに据えておくためだと。
「【らてクエ21】僕の息を止めて下さい」「3ブックマーク」
幼い頃から不老不死を夢見ているカメオは、長年の研究の末、ついに不老不死の薬を開発することができた。 するとカメオは自殺した。 一体何故?
23年07月22日 23:15
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
【解説】
幼い頃から死ぬということが怖く、不老不死になりたいと本気で考えていた。
将来は不老不死の薬の開発に携わりたいと勉強を必死でし、ついに不老不死の研究の仕事に就くことができた。
そんなある日、カメオは生まれて初めて恋を知った。
相手は、研究室の事務員であるカメコ。
今までそういったことに興味がなかったカメオだが、カメコへの思いがつのり、必死のアプローチの末カメコと付き合うことが出来た。
不老不死の研究と並行してながら数年の交際を経て、カメコとの結婚に至った。
そしてカメコは妊娠した。
いっぱい名前を考えて子供には「ウミコ」と名付けることにした。
どんな子供が産まれるのだろう、上手く育てられるかな、と、期待と不安で胸を膨らましながらカメコが出産しそうだと聞き、研究所から病院に向かうカメオ。
なんとか出産のタイミングには間に合った。
…元気な産声を上げるウミコのそばでカメコはしかし、そのまま息を引き取ってしまった。
カメオは絶望した。
本気で愛した人を亡くしてしまった悲しみがカメオを襲った。
死が怖かったのに自殺を試みようかとまで本気で考えた。
しかし、カメコがウミコに生まれ変わったのだと思い、大切に、大切にウミコを育てた。
それから15年が経ったころ、さらなる衝撃がカメオに襲いかかった。
ウミコが重い病にかかって植物状態になってしまったのだ。
今の技術では直せないという。
15歳で植物状態となってしまったウミコを救う方法はただ一つ、
カメオは考えた。
この不老不死の薬を完成させて、ウミコに飲ませること。
これでウミコが亡くなることはない。
そして医療の進歩によりこの病気の治療法が見つかれば、きっと
それからというもの、今までに増して全力を尽くして不老不死の薬の開発に臨んだ。
そんなある日、カメオはついに開発に成功する。
その薬の効果は{「絶対に老いることなく、絶対に死ねない」}というもの。
それをウミコに使用して一安心したカメオ。
これでウミコが死ぬことはない。
そして長年の夢を叶えるべく、自分もその薬を接種し、不老不死となった。
さらにカメオは不老不死になった体で休むことなく研究を進めた。
その内容は主に二つ。
一つ目は、ウミコの病気の治療法の確立。
二つ目は、開発した不老不死の薬の効果を解除する(=死にたくなったら死ねる)薬の開発。
これは、死ぬのが怖かった自分自身でさえ、自殺しようと思ったことがあるということは、何の意思も確認できていないウミコが不老不死を望まないことだってありうると考えたからだ。
人生を楽しんだ後は死ねる道も選んであげたい。
他の研究機関の協力もあり、一つ目の研究は開発の目処が立った。
そして二つ目、不老不死の薬の解除の薬の開発。
これも順調に進み、臨床試験の段階。
動物には解除薬が効くことが分かった。
しかし人間にこの薬が効くかどうかが最後、分からなかった。
実質的に自殺しろという薬を誰かに投与することなどできない。
そこでカメオは、ウミコのため、その開発した不老不死解除薬を一つ、70年後に開くようにして保管し、もう一つを服用した。
無事、不老不死だったカメオは死ぬことができた。
【簡易解説】
不治の病にかかって娘の命を助けるため、{絶対に老いることなく、絶対に死ねない}薬の開発に成功し娘に投与したカメオ。(自分自身にも投与して不老不死となった)
医療の進歩で娘の病が治り、人生に満足できたときにきちんと死ぬことができるよう、不老不死薬の解除薬(服用すると死ねる薬)をさらに開発した。
その臨床試験の際、自らその解除薬の効果を試すため、開発した解除薬を服用してきちんと死ぬことができるかを確認した。
無事、不老不死だったカメオは死ぬことができた。
幼い頃から死ぬということが怖く、不老不死になりたいと本気で考えていた。
将来は不老不死の薬の開発に携わりたいと勉強を必死でし、ついに不老不死の研究の仕事に就くことができた。
そんなある日、カメオは生まれて初めて恋を知った。
相手は、研究室の事務員であるカメコ。
今までそういったことに興味がなかったカメオだが、カメコへの思いがつのり、必死のアプローチの末カメコと付き合うことが出来た。
不老不死の研究と並行してながら数年の交際を経て、カメコとの結婚に至った。
そしてカメコは妊娠した。
いっぱい名前を考えて子供には「ウミコ」と名付けることにした。
どんな子供が産まれるのだろう、上手く育てられるかな、と、期待と不安で胸を膨らましながらカメコが出産しそうだと聞き、研究所から病院に向かうカメオ。
なんとか出産のタイミングには間に合った。
…元気な産声を上げるウミコのそばでカメコはしかし、そのまま息を引き取ってしまった。
カメオは絶望した。
本気で愛した人を亡くしてしまった悲しみがカメオを襲った。
死が怖かったのに自殺を試みようかとまで本気で考えた。
しかし、カメコがウミコに生まれ変わったのだと思い、大切に、大切にウミコを育てた。
それから15年が経ったころ、さらなる衝撃がカメオに襲いかかった。
ウミコが重い病にかかって植物状態になってしまったのだ。
今の技術では直せないという。
15歳で植物状態となってしまったウミコを救う方法はただ一つ、
カメオは考えた。
この不老不死の薬を完成させて、ウミコに飲ませること。
これでウミコが亡くなることはない。
そして医療の進歩によりこの病気の治療法が見つかれば、きっと
それからというもの、今までに増して全力を尽くして不老不死の薬の開発に臨んだ。
そんなある日、カメオはついに開発に成功する。
その薬の効果は{「絶対に老いることなく、絶対に死ねない」}というもの。
それをウミコに使用して一安心したカメオ。
これでウミコが死ぬことはない。
そして長年の夢を叶えるべく、自分もその薬を接種し、不老不死となった。
さらにカメオは不老不死になった体で休むことなく研究を進めた。
その内容は主に二つ。
一つ目は、ウミコの病気の治療法の確立。
二つ目は、開発した不老不死の薬の効果を解除する(=死にたくなったら死ねる)薬の開発。
これは、死ぬのが怖かった自分自身でさえ、自殺しようと思ったことがあるということは、何の意思も確認できていないウミコが不老不死を望まないことだってありうると考えたからだ。
人生を楽しんだ後は死ねる道も選んであげたい。
他の研究機関の協力もあり、一つ目の研究は開発の目処が立った。
そして二つ目、不老不死の薬の解除の薬の開発。
これも順調に進み、臨床試験の段階。
動物には解除薬が効くことが分かった。
しかし人間にこの薬が効くかどうかが最後、分からなかった。
実質的に自殺しろという薬を誰かに投与することなどできない。
そこでカメオは、ウミコのため、その開発した不老不死解除薬を一つ、70年後に開くようにして保管し、もう一つを服用した。
無事、不老不死だったカメオは死ぬことができた。
【簡易解説】
不治の病にかかって娘の命を助けるため、{絶対に老いることなく、絶対に死ねない}薬の開発に成功し娘に投与したカメオ。(自分自身にも投与して不老不死となった)
医療の進歩で娘の病が治り、人生に満足できたときにきちんと死ぬことができるよう、不老不死薬の解除薬(服用すると死ねる薬)をさらに開発した。
その臨床試験の際、自らその解除薬の効果を試すため、開発した解除薬を服用してきちんと死ぬことができるかを確認した。
無事、不老不死だったカメオは死ぬことができた。
「最強の魔王の催涙攻撃」「3ブックマーク」
魔王サルバーンと対峙した勇者カメオ。
そして最終決戦の前、サルバーンに、魔王の正義(全く同感できない)について淡々と語られたので、カメオは涙を流した。
一体何故?
※催涙攻撃ではありません
そして最終決戦の前、サルバーンに、魔王の正義(全く同感できない)について淡々と語られたので、カメオは涙を流した。
一体何故?
※催涙攻撃ではありません
23年07月23日 23:27
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
早く戦いたいのに、なんかずっと淡々と興味ない話を喋られてあくびが出たから。
…というギャグ漫画のお話。
…というギャグ漫画のお話。
「ハローエコーチェンバー」「3ブックマーク」
カメオはカメコに挨拶をした。
カメコはカメオに挨拶を返した。
カメオはちょっとだけ恥ずかしくなった。
何故?
カメコはカメオに挨拶を返した。
カメオはちょっとだけ恥ずかしくなった。
何故?
23年07月24日 20:59
【ウミガメのスープ】 [ノラクラ]
【ウミガメのスープ】 [ノラクラ]
解説を見る
カメコ「おはよう!」
カメオ「…おはよう」
カメコ「あっ、おはよう!」
カメオはカメコの挨拶に返事の挨拶をした。
しかし返事が返ってきたということは最初の挨拶はカメオに向けたものではなかったのだと気づいたのだった。
カメオ「…おはよう」
カメコ「あっ、おはよう!」
カメオはカメコの挨拶に返事の挨拶をした。
しかし返事が返ってきたということは最初の挨拶はカメオに向けたものではなかったのだと気づいたのだった。
「降り注ぐしぶんぎ座」「3ブックマーク」
付き合い始めてまもない彼女から、流星群を見に行かないかと誘われた男。
男も星は好きだったのだが、当日流星群を見ることができなかったため、どこか安心していた。
一体何故?
男も星は好きだったのだが、当日流星群を見ることができなかったため、どこか安心していた。
一体何故?
23年07月26日 22:14
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
{狼男}の彼氏。
自分が狼男だと彼女に知られると、別れを告げられるかも知れない、でもいつかは言わないといけない、と悩んでいた。
そして次の満月の夜、流星群があるから見に行こうって誘われた。
でも、もし一緒に見に行ったら狼男に変身してしまう。
でも、狼男だってまだ言えない… どうしよう…
言い出せないまま当日を迎えた。
天気予報によると、大雨。
「この雨だと流星群見られないから、今日は家で過ごそっか。」
「…うん、しかたないね。」
狼男だとバレることなく今月も満月の夜を乗り切り。どこか安心していた男だった。
自分が狼男だと彼女に知られると、別れを告げられるかも知れない、でもいつかは言わないといけない、と悩んでいた。
そして次の満月の夜、流星群があるから見に行こうって誘われた。
でも、もし一緒に見に行ったら狼男に変身してしまう。
でも、狼男だってまだ言えない… どうしよう…
言い出せないまま当日を迎えた。
天気予報によると、大雨。
「この雨だと流星群見られないから、今日は家で過ごそっか。」
「…うん、しかたないね。」
狼男だとバレることなく今月も満月の夜を乗り切り。どこか安心していた男だった。