「忽れ薬」「5ブックマーク」
カオリは、怪しげな商店で「惚れ薬」なるものを見つけた。
説明には「飲んだあと、最初に目にした相手を好きになる」とある。
そんな都合のいい話、にわかには信じられない。けれど、もし本当なら――と思うと、試してみたくなった。
そこでカオリは惚れ薬を買い、最近気になっているユウトに飲ませて、
本当に効果があるのか試してみることにした。
そして、カオリの目の前で惚れ薬を飲んだユウトに、カオリは尋ねる。
「……今、誰が好き?」
するとユウトは迷いなく「カオリ」と答えた。
それを聞いたカオリは、惚れ薬が偽物だと確信した。
一体なぜ?
説明には「飲んだあと、最初に目にした相手を好きになる」とある。
そんな都合のいい話、にわかには信じられない。けれど、もし本当なら――と思うと、試してみたくなった。
そこでカオリは惚れ薬を買い、最近気になっているユウトに飲ませて、
本当に効果があるのか試してみることにした。
そして、カオリの目の前で惚れ薬を飲んだユウトに、カオリは尋ねる。
「……今、誰が好き?」
するとユウトは迷いなく「カオリ」と答えた。
それを聞いたカオリは、惚れ薬が偽物だと確信した。
一体なぜ?
26年02月19日 21:09
【ウミガメのスープ】 [ウセグイ]
【ウミガメのスープ】 [ウセグイ]
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短い解説
カオリは最近、ユウトが「自分が嫌いだ」と落ち込む様子が気になっていたため、自分自身をもっと好きになってもらえるよう、鏡の前で惚れ薬を飲むことを提案した。
しかし、本物なら最初に見た自分を好きになるはずなのに、「カオリ」と答えたため偽物だと分かった。
長い解説
「自分が嫌いだ」って、最近よく口にしていた。
本当は別に、人生そのものが嫌になったわけじゃない。幼なじみのカオリを前にすると、いつも肝心なところで言葉が出なくなる――その自分が、情けなくてたまらなかった。
そんな俺に、カオリが変な瓶を見せてきた。
「惚れ薬なんだって。飲んだあと最初に目にした相手を好きになるらしいよ」
カオリは昔からオカルト好きで、こういう“怪しいもの”を拾ってきては試して、結局「やっぱ偽物か〜」って笑って終わる。俺はそのパターンを何度も見てきた。
今回もきっと同じだ。そう思った。
でも、カオリが続けて言った。
「最近さ、ユウトが『自分が嫌いだ』って言うの、ちょっと気になってて……。鏡を使えば、最初に自分を見られるでしょ。そうしたら、自分のことを少しは好きになれるかもしれない」
その言い方が、いつものノリと違ってやけに真剣で、胸の奥が痛んだ。
偽物でもいい。むしろ偽物でいい。
鏡の前で“誰が好き?”と聞かれたら、言えるかもしれない。ずっと飲み込んできた言葉を、ちゃんと口に出せるかもしれない。
俺は頷いた。「……やってみる」
二人は人のいないところへ行った。カオリは家から持ってきた卓上鏡を両手で自分の顔の前にしっかり掲げたまま、そこに俺の顔が映るように向かい合い、位置を固定した。
俺は瓶を受け取り、一気に飲み干した。変な味だ。言われたとおり、鏡に目を向ける。そこには、見慣れた自分の顔。
「……今、誰が好き?」
カオリの声が、やけに近く感じた。
俺は鏡の向こうにいるはずの相手に向けて、逃げ道のないまま言った。
「カオリ」
鏡が、かすかに揺れた気がした。次の瞬間、ぴたりと止まり――少し遅れて、声だけが落ちてくる。
「やっぱり、偽物だね」
その言葉に、俺は笑いそうになった。たぶん、そうだろう。最初からそう思っていた。
なのに胸だけは、ひどくうるさい。
俺は息を吸って、同じ言葉を返した。
「……今、誰が好き?」
鏡の向こうで、気配だけが固くなる。
しばらくして――返事が、短く返された。
カオリは最近、ユウトが「自分が嫌いだ」と落ち込む様子が気になっていたため、自分自身をもっと好きになってもらえるよう、鏡の前で惚れ薬を飲むことを提案した。
しかし、本物なら最初に見た自分を好きになるはずなのに、「カオリ」と答えたため偽物だと分かった。
長い解説
「自分が嫌いだ」って、最近よく口にしていた。
本当は別に、人生そのものが嫌になったわけじゃない。幼なじみのカオリを前にすると、いつも肝心なところで言葉が出なくなる――その自分が、情けなくてたまらなかった。
そんな俺に、カオリが変な瓶を見せてきた。
「惚れ薬なんだって。飲んだあと最初に目にした相手を好きになるらしいよ」
カオリは昔からオカルト好きで、こういう“怪しいもの”を拾ってきては試して、結局「やっぱ偽物か〜」って笑って終わる。俺はそのパターンを何度も見てきた。
今回もきっと同じだ。そう思った。
でも、カオリが続けて言った。
「最近さ、ユウトが『自分が嫌いだ』って言うの、ちょっと気になってて……。鏡を使えば、最初に自分を見られるでしょ。そうしたら、自分のことを少しは好きになれるかもしれない」
その言い方が、いつものノリと違ってやけに真剣で、胸の奥が痛んだ。
偽物でもいい。むしろ偽物でいい。
鏡の前で“誰が好き?”と聞かれたら、言えるかもしれない。ずっと飲み込んできた言葉を、ちゃんと口に出せるかもしれない。
俺は頷いた。「……やってみる」
二人は人のいないところへ行った。カオリは家から持ってきた卓上鏡を両手で自分の顔の前にしっかり掲げたまま、そこに俺の顔が映るように向かい合い、位置を固定した。
俺は瓶を受け取り、一気に飲み干した。変な味だ。言われたとおり、鏡に目を向ける。そこには、見慣れた自分の顔。
「……今、誰が好き?」
カオリの声が、やけに近く感じた。
俺は鏡の向こうにいるはずの相手に向けて、逃げ道のないまま言った。
「カオリ」
鏡が、かすかに揺れた気がした。次の瞬間、ぴたりと止まり――少し遅れて、声だけが落ちてくる。
「やっぱり、偽物だね」
その言葉に、俺は笑いそうになった。たぶん、そうだろう。最初からそう思っていた。
なのに胸だけは、ひどくうるさい。
俺は息を吸って、同じ言葉を返した。
「……今、誰が好き?」
鏡の向こうで、気配だけが固くなる。
しばらくして――返事が、短く返された。
「裏のない愛」「5ブックマーク」
田中は好きな女性の名前、生年月日、住所を見てこの人と結婚しようと思った。
一体なぜ?
一体なぜ?
26年02月25日 21:09
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
解説を見る
「これ半分書いてくれる?」
そう言われて交際中の彼女から渡された用紙にはすでに彼女の名前、生年月日、住所が書かれていた。
それは婚姻届。
彼女からの婉曲的なプロポーズ。
田中はこの人と結婚することを決めた。
そう言われて交際中の彼女から渡された用紙にはすでに彼女の名前、生年月日、住所が書かれていた。
それは婚姻届。
彼女からの婉曲的なプロポーズ。
田中はこの人と結婚することを決めた。
「轟々と」「5ブックマーク」
以下とある原稿用紙に書かれている内容。
ンションで火災が発生した。
れた西島早苗(28)は自身の息子(3)を抱えて、
階の自室のベランダから飛び降りた。
※写真はその時のもの
西島早苗はその際に死亡
息子は多少の火傷を負っ の無事に生還
彼女の判断が遅けれ ともに命を失っていただ
命がけで息子を守った彼女の行動は賞賛に値す
問い
上記の内容から西島翔太が放火した理由を推察せよ。
※やや難しめ。ヒントほしい人は質問欄にて所望してください
ンションで火災が発生した。
れた西島早苗(28)は自身の息子(3)を抱えて、
階の自室のベランダから飛び降りた。
※写真はその時のもの
西島早苗はその際に死亡
息子は多少の火傷を負っ の無事に生還
彼女の判断が遅けれ ともに命を失っていただ
命がけで息子を守った彼女の行動は賞賛に値す
問い
上記の内容から西島翔太が放火した理由を推察せよ。
※やや難しめ。ヒントほしい人は質問欄にて所望してください
26年03月07日 22:14
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]

3/12(木) 22:00ごろ締めます
解説を見る
A.記事を書くために放火した犯人に復讐するため
ルポライターの田中は自分の限界を感じていた。
フリーのライターになって10年。
日本中が注目する記事を書くと息巻いていた当時の情熱はとうに消え去り、下世話なニュースばかりを取り上げて三流の雑誌に売り込み日銭を稼ぐ毎日。
「事件がなければ自分で作ればいい」
ある日、しがない現状に嫌気がさした田中はそう独りごちた。
「ライターのライター、ってね…」
ぶつぶつ呟きながら田中は都内のマンションのゴミ捨て場に火を放った。
乾燥した風が強く吹いていたことも手伝って火は瞬く間に燃え広がり、マンションを飲み込んでいく。
その様子を一眼レフで撮影する田中。
そしてその時はきた。
マンションの一室。5階の部屋。
幼子を抱えベランダでパニックに陥っている母親。
しばらく観察していると母親はだんだんと落ち着きを取り戻し、そして深呼吸をしたのち口を真一文字に結んでベランダに足をかける。
ベランダから勢いよく飛び降りる母親。
我が子を包むように両の手に抱きしめて。
その母親の表情を田中の望遠レンズが捉える。
強い決意の顔だった。
某月某日、都内のマンションで火災が発生した。
逃げ遅れた西島早苗(28)は自身の息子(3)を抱えて、
5階の自室のベランダから飛び降りた。
※写真はその時のもの
西島早苗はその際に死亡した。
息子は多少の火傷を負ったものの無事に生還することができた。
彼女の判断が遅ければ母子ともに命を失っていただだろう。
命がけで息子を守った彼女の行動は賞賛に値する。
文、写真:田中ヨシピコ
田中の書いた記事は一夜にして話題となった。
母親の命を賭した我が子を守る行動が躍動感を伴って一枚の写真に納められていたからだ。
しかし一部疑念の声も上がった。
「どうやってこの写真を撮ったのか」
田中はその問いに対し偶然その場に居合わせたと弁明している。
「実際はどうなんだ?」
西島早苗の夫である西島翔太はナイフを手に持ち、目の前で怯える田中をさらに問い詰める。
愛する妻を失った彼は田中の住むアパートに乗り込んだ。
そして世間で上がっている疑念を直接本人に聞いた。
ただし彼は冷静さを欠いており、それはほとんど恫喝であった。
違う、私はやっていない。
何度弁明しても聞き入れず、ナイフをちらつかせながら暴力を振るう彼に田中はついに屈した。
「こ、こんなことになるなんてお、思ってい、いなかったんだ、本当だ、私はマンションが焼ける様子を写真に撮れればそれで、よ、よかったんだ」
田中は弁明の仕方を間違えたことに気づかなかった。
彼はナイフの柄で田中の後頭部を殴り気絶させ、そしてその周りに灯油を撒く。
「あの世で早苗に謝るんだ」
そして彼は灯油で濡れそぼった畳の上にライターを放った。
翌日。
アパートから田中の焼死体が発見された。
一部焼けた原稿用紙とともに。
ルポライターの田中は自分の限界を感じていた。
フリーのライターになって10年。
日本中が注目する記事を書くと息巻いていた当時の情熱はとうに消え去り、下世話なニュースばかりを取り上げて三流の雑誌に売り込み日銭を稼ぐ毎日。
「事件がなければ自分で作ればいい」
ある日、しがない現状に嫌気がさした田中はそう独りごちた。
「ライターのライター、ってね…」
ぶつぶつ呟きながら田中は都内のマンションのゴミ捨て場に火を放った。
乾燥した風が強く吹いていたことも手伝って火は瞬く間に燃え広がり、マンションを飲み込んでいく。
その様子を一眼レフで撮影する田中。
そしてその時はきた。
マンションの一室。5階の部屋。
幼子を抱えベランダでパニックに陥っている母親。
しばらく観察していると母親はだんだんと落ち着きを取り戻し、そして深呼吸をしたのち口を真一文字に結んでベランダに足をかける。
ベランダから勢いよく飛び降りる母親。
我が子を包むように両の手に抱きしめて。
その母親の表情を田中の望遠レンズが捉える。
強い決意の顔だった。
某月某日、都内のマンションで火災が発生した。
逃げ遅れた西島早苗(28)は自身の息子(3)を抱えて、
5階の自室のベランダから飛び降りた。
※写真はその時のもの
西島早苗はその際に死亡した。
息子は多少の火傷を負ったものの無事に生還することができた。
彼女の判断が遅ければ母子ともに命を失っていただだろう。
命がけで息子を守った彼女の行動は賞賛に値する。
文、写真:田中ヨシピコ
田中の書いた記事は一夜にして話題となった。
母親の命を賭した我が子を守る行動が躍動感を伴って一枚の写真に納められていたからだ。
しかし一部疑念の声も上がった。
「どうやってこの写真を撮ったのか」
田中はその問いに対し偶然その場に居合わせたと弁明している。
「実際はどうなんだ?」
西島早苗の夫である西島翔太はナイフを手に持ち、目の前で怯える田中をさらに問い詰める。
愛する妻を失った彼は田中の住むアパートに乗り込んだ。
そして世間で上がっている疑念を直接本人に聞いた。
ただし彼は冷静さを欠いており、それはほとんど恫喝であった。
違う、私はやっていない。
何度弁明しても聞き入れず、ナイフをちらつかせながら暴力を振るう彼に田中はついに屈した。
「こ、こんなことになるなんてお、思ってい、いなかったんだ、本当だ、私はマンションが焼ける様子を写真に撮れればそれで、よ、よかったんだ」
田中は弁明の仕方を間違えたことに気づかなかった。
彼はナイフの柄で田中の後頭部を殴り気絶させ、そしてその周りに灯油を撒く。
「あの世で早苗に謝るんだ」
そして彼は灯油で濡れそぼった畳の上にライターを放った。
翌日。
アパートから田中の焼死体が発見された。
一部焼けた原稿用紙とともに。
「三角関係」「5ブックマーク」
妻が見知らぬ相手から贈り物をもらった事を知った僕は、
妻のために用意していたすべてをゴミ箱へ投げ捨てた。
いったいどういうことだろう?
妻のために用意していたすべてをゴミ箱へ投げ捨てた。
いったいどういうことだろう?
26年03月28日 21:46
【ウミガメのスープ】 [米国GI]
【ウミガメのスープ】 [米国GI]
解説を見る
重い肝不全。妻の余命は、もう長くなかった。
このままでは助かる見込みはまずない。医者からはそう告げられていた。
いつしか奇跡を諦めた僕。妻にしてあげられる事は、もはや限られていた。
葬儀社と何度も打ち合わせを重ねた。美しく彫られた白亜の棺も準備した。
海が好きな妻が安らかに眠れるよう、見晴らしの良い高台の墓所も見つけた。
すべては、静かで、穏やかで、そして美しい別れのためだった。
そしてある日電話が鳴った。病院からだ。
事実と向き合う覚悟、心のなかで「できている。」と呟き電話に出る。
「ドナーが見つかりました。」
見知らぬ誰かから届いた、あまりに尊い贈りもの。
ふらつく足で机に向かう。そこにあるのは「死への案内状」の束。
棺のカタログ。葬儀の見積もり。墓所のパンフレット。
震える手でひとつずつ掴み、全てをゴミ箱に投げ捨てた。
そして僕は、もう一度準備をはじめた。
このままでは助かる見込みはまずない。医者からはそう告げられていた。
いつしか奇跡を諦めた僕。妻にしてあげられる事は、もはや限られていた。
葬儀社と何度も打ち合わせを重ねた。美しく彫られた白亜の棺も準備した。
海が好きな妻が安らかに眠れるよう、見晴らしの良い高台の墓所も見つけた。
すべては、静かで、穏やかで、そして美しい別れのためだった。
そしてある日電話が鳴った。病院からだ。
事実と向き合う覚悟、心のなかで「できている。」と呟き電話に出る。
「ドナーが見つかりました。」
見知らぬ誰かから届いた、あまりに尊い贈りもの。
ふらつく足で机に向かう。そこにあるのは「死への案内状」の束。
棺のカタログ。葬儀の見積もり。墓所のパンフレット。
震える手でひとつずつ掴み、全てをゴミ箱に投げ捨てた。
そして僕は、もう一度準備をはじめた。
「イモリは爬虫類」「5ブックマーク」
私の通っていた小学校では、昆虫や水棲小動物の採集がとても流行っていました。
当時、特にブームだったのは『ヤモリの採集』です。
ヤモリは橋の下や用水路で極稀に見かけることのできる生物で、
地元では生息数も多くなく、捕まえた子は学校でちょっと自慢できる…。
そんな生物でした。
そんな折。
ヤモリの群れがいる秘密の穴場スポットがあるという噂を聞き、
私は近所にある沼を訪れました。
噂通り、ものの数分でヤモリを発見したはいいものの、
虫かごを忘れてしまったので、それを取りに、一旦家に帰ることにしました。
残念なことに、そこで母に見つかってしまい、
「一人で危ないところに行くな」と叱られてしまったので、
その日は大人しく家にいました。
・・・
次の日、イモリを探しにこっそりとその沼へやってきた私は、
イモリがいなくなるまで執拗に、長い木の棒で沼底を叩き続けました。
…さて、一体なぜでしょう?
当時、特にブームだったのは『ヤモリの採集』です。
ヤモリは橋の下や用水路で極稀に見かけることのできる生物で、
地元では生息数も多くなく、捕まえた子は学校でちょっと自慢できる…。
そんな生物でした。
そんな折。
ヤモリの群れがいる秘密の穴場スポットがあるという噂を聞き、
私は近所にある沼を訪れました。
噂通り、ものの数分でヤモリを発見したはいいものの、
虫かごを忘れてしまったので、それを取りに、一旦家に帰ることにしました。
残念なことに、そこで母に見つかってしまい、
「一人で危ないところに行くな」と叱られてしまったので、
その日は大人しく家にいました。
・・・
次の日、イモリを探しにこっそりとその沼へやってきた私は、
イモリがいなくなるまで執拗に、長い木の棒で沼底を叩き続けました。
…さて、一体なぜでしょう?
26年04月07日 20:45
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]

エイプリルフール記念問題※問題文訂正あり
解説を見る
その日の深夜。
寝ている私を揺り起こし、母が尋ねてきました。
「あんた、井森くんと仲良かったよね?
今日は井森くんと遊ぶつもりだったの?」
胸がどきりとしました。
私とイモリは昨日の放課後、みんなに内緒で例の沼に行っていたのです。
よその子を危ないところに連れて行ったなどと思われたら、
どう怒られるかわかったものではありません。
「いや、昨日も言ったけど、一人だよ。」
…と嘘をつきました。
・・・
次の日。学校のホームルーム。
「井森くんの行方が、昨日からわかっておりません。
何か知っている子がいたら連絡を。」
担任がそう話しているのを、私は放心状態で聞いていました。
担任は、親友が居なくなって相当ショックを受けたのだろうと考えたのか、
「今日は早退しても構わない」と言ってくださいました。
早退の時間を使って、私はざわつく胸を押さえながら例の沼に向かいます。
後から知った話ですが、
この沼地は『底なし沼』であるとして、かなり前から封鎖されていたそうです。
昨日までは気にならなかったはずの、
『立入禁止』のフェンス看板が、やけに目に刺さったのを覚えています。
…沼の中からは、見覚えのある白い右腕が生えていました。
指先は開いたまま硬直しており、助けを求めるように上に向かって伸びています。
そこから先はよく覚えていません。
私は泣きながら、
彼の姿が完全になくなるまで、木の棒で叩いて彼を沼底に沈めました。
二度と浮いてこないように、とにかく必死に。
彼が私と共にこの沼に居たという事実を消さなければなりませんでした。
保身のためについた「沼には自分一人しかいなかった」という嘘が、
そっくりそのまま『私がイモリを殺した』という状況証拠になってしまったからです。
…皆さんも、エイプリルフールの嘘には十分お気をつけくださいね。
答え:
前日に一緒に沼で遊んでいたイモリくんが、行方不明として扱われていた。
イモリくんは底なし沼に落ちて死んでいた。
もしも彼の死体がその沼で見つかれば、
前日に沼で遊んでいた自分が、
イモリくんを殺したのではないかと疑われると思ったから、念入りに彼の遺体を沼底に沈めなければならなかった。
寝ている私を揺り起こし、母が尋ねてきました。
「あんた、井森くんと仲良かったよね?
今日は井森くんと遊ぶつもりだったの?」
胸がどきりとしました。
私とイモリは昨日の放課後、みんなに内緒で例の沼に行っていたのです。
よその子を危ないところに連れて行ったなどと思われたら、
どう怒られるかわかったものではありません。
「いや、昨日も言ったけど、一人だよ。」
…と嘘をつきました。
・・・
次の日。学校のホームルーム。
「井森くんの行方が、昨日からわかっておりません。
何か知っている子がいたら連絡を。」
担任がそう話しているのを、私は放心状態で聞いていました。
担任は、親友が居なくなって相当ショックを受けたのだろうと考えたのか、
「今日は早退しても構わない」と言ってくださいました。
早退の時間を使って、私はざわつく胸を押さえながら例の沼に向かいます。
後から知った話ですが、
この沼地は『底なし沼』であるとして、かなり前から封鎖されていたそうです。
昨日までは気にならなかったはずの、
『立入禁止』のフェンス看板が、やけに目に刺さったのを覚えています。
…沼の中からは、見覚えのある白い右腕が生えていました。
指先は開いたまま硬直しており、助けを求めるように上に向かって伸びています。
そこから先はよく覚えていません。
私は泣きながら、
彼の姿が完全になくなるまで、木の棒で叩いて彼を沼底に沈めました。
二度と浮いてこないように、とにかく必死に。
彼が私と共にこの沼に居たという事実を消さなければなりませんでした。
保身のためについた「沼には自分一人しかいなかった」という嘘が、
そっくりそのまま『私がイモリを殺した』という状況証拠になってしまったからです。
…皆さんも、エイプリルフールの嘘には十分お気をつけくださいね。
答え:
前日に一緒に沼で遊んでいたイモリくんが、行方不明として扱われていた。
イモリくんは底なし沼に落ちて死んでいた。
もしも彼の死体がその沼で見つかれば、
前日に沼で遊んでいた自分が、
イモリくんを殺したのではないかと疑われると思ったから、念入りに彼の遺体を沼底に沈めなければならなかった。












