「或火星人の絶望」「5Good」
良質:3票納得感:2票
空へと浮き上がりながら、ついに帰還の時がきた、と火星人は思った。
しかし、少し時間が経ってから下を見ると、絶望に襲われた。
なぜだろうか。
しかし、少し時間が経ってから下を見ると、絶望に襲われた。
なぜだろうか。
19年08月06日 16:51
【ウミガメのスープ】 [海洋生物]
【ウミガメのスープ】 [海洋生物]
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火星人は人形であり、UFOキャッチャーで景品ダクトの上へ運ばれていた。
「本物と偽物の価値」「5Good」
良質:3票トリック:1票納得感:1票
カメオが本物のダイヤを手にして嘆いている中、偽者のダイヤを手にしているカメコが喜んでいる。
一体どういう状況だろう?
一体どういう状況だろう?
19年07月31日 19:35
【ウミガメのスープ】 [kopi]
【ウミガメのスープ】 [kopi]
正解者規定数のため本日(8/7)23時で〆ました。
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A、カメオは宝石商で、カメコは購買者。カメオは本物と偽物のダイヤをカメコに見せていた。本物のダイヤと偽物のダイヤを見比べさせ、その輝きの違いを感じてもらうことで本物のダイヤを買ってもらいたかったのだが、カメコは偽物のダイヤを選び、偽物だから安いんでしょ?と言って安価で買っていった。そんなカメコを尻目に、残ったダイヤを手に持ったまま、本物の良さが分からんのか・・・とため息をついたカメオだった。
恐らくカメコに恋人等居て、その恋人用に購入したというのが一番正当な理由だと思いますが、本問では理由付けまで重要視しておりませんので答えには出て来ません。
恐らくカメコに恋人等居て、その恋人用に購入したというのが一番正当な理由だと思いますが、本問では理由付けまで重要視しておりませんので答えには出て来ません。
「【ゆめこれ】星は雲を超えて」「5Good」
物語:5票
隕石のような彗星が、地球のゲトルシア国に向かってきていることが分かった。
そしてある日、とてつもない速さの彗星はある男を襲った。
男は、あえなく死んだ。
そのニュースは瞬く間に国中に広がっていった。
しかし、それを聞いた多くのゲトルシア人は悲しむどころか喜んだのだという。
なぜ?
そしてある日、とてつもない速さの彗星はある男を襲った。
男は、あえなく死んだ。
そのニュースは瞬く間に国中に広がっていった。
しかし、それを聞いた多くのゲトルシア人は悲しむどころか喜んだのだという。
なぜ?
19年08月11日 22:30
【ウミガメのスープ】 [Rest]
【ウミガメのスープ】 [Rest]
ゆめこれシリーズ#1 夜空はいつでも僕らを見守っている。※ゆめこれとは?→僕のプロフィールへどうぞ
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これは【{人を救う星}】と【人を殺す星】の話。
30XX年5月29日。
宇宙空間に謎の飛行物体が発見された。
「なんということだ…!これは地球に向かってきている…。」
「えっ!?本当ですか!?それで、いつ頃来るのですか!?」
「せいぜい後3か月程度だな… 落下点は…ゲトルシアあたりだろうか…」
「ゲトルシア!?あそこはかなり工業が発展してます!甚大な被害が出てしまいます!
なんとかして防ぐ方法はないのでしょうか?」
「そうだな…うちの巨大なロケットを宇宙空間で衝突させれば、何とかなるかもしれない。」
「それはいいですね!!早くロケットを飛ばしましょう!」
「それがだな…巨大なロケットを隕石に衝突させるとなると…
{無人だと厳しいんだ。}」
「そんな…人が一人、犠牲にならなければ…?」
「そういうことになるな。」
「それは…誰が…?」
<「俺がやる。」>
「えっ!?!?だめですよ!!高等技術者であるあなたは残ってください!!」
「止めないでくれ。これは俺にとって最後のミッションだ。」
「ネットかなんかで募集すれば自殺志願者とか、だれでも…」
「そんなので集まったところで、操縦はどうする?」
「…」
昔からなぁ、ロケットは大好きだったんだよ。
小学生になる前からロケットのおもちゃで遊んでた。
夜になれば星を見て、無限の世界に心を躍らせたなぁ。
そしてこうして今、学者になれているわけだろ?とても幸せだ。
そんな俺がなぜ命を絶ってまで行ったこともないゲトルシアを救うかって?
まず技術を持っている人がいないんだ。
持っている人がいたとしてもこんなミッション受けるわけないよな?
俺しか、ゲトルシアを救える奴は現時点でいないんだ。
それにさ、
あこがれのロケットの中で生涯を終えられるなんて、最高だと思わないか?
――
3
2
1
「ゲトルシアの期待の{星}!」
などとメディアが大騒ぎする中、ロケットは打ちあがった。
ある男の助手は、しっとりとほほを涙で濡らしていた。
男の、いや、一人の勇者の生き様を、うるんだ目で茫然と見ていた。
「ありがとう、ありがとう…きっとあなたは今、人生で一番輝いています。」
天を仰いだ。
ひそかにあの人の白衣の匂いがしたような気がした。
あっという間に僕の、そしてゲトルシアの期待の{星は雲を超えて}いった。
――
男を乗せたロケットは順調に進んでいた。
間違いなく隕石に向かって、進んでいた。
そろそろ時間だ。
あと、20分程度だろうか。
私の人生も。
ロケットは私の人生そのものだったのかもしれないな。
男は静かに浮かんでいた。
まさか、ロケットの中で人生を終えるなんて思いもしなかった。
隕石は近づいてきていた。
真正面から。
最期というのは速いものだ。
男は作業場での小さな発見の時のように、にやりと笑みをこぼし――
<静かに、>【静かに、】目を閉じた。
―完―
30XX年5月29日。
宇宙空間に謎の飛行物体が発見された。
「なんということだ…!これは地球に向かってきている…。」
「えっ!?本当ですか!?それで、いつ頃来るのですか!?」
「せいぜい後3か月程度だな… 落下点は…ゲトルシアあたりだろうか…」
「ゲトルシア!?あそこはかなり工業が発展してます!甚大な被害が出てしまいます!
なんとかして防ぐ方法はないのでしょうか?」
「そうだな…うちの巨大なロケットを宇宙空間で衝突させれば、何とかなるかもしれない。」
「それはいいですね!!早くロケットを飛ばしましょう!」
「それがだな…巨大なロケットを隕石に衝突させるとなると…
{無人だと厳しいんだ。}」
「そんな…人が一人、犠牲にならなければ…?」
「そういうことになるな。」
「それは…誰が…?」
<「俺がやる。」>
「えっ!?!?だめですよ!!高等技術者であるあなたは残ってください!!」
「止めないでくれ。これは俺にとって最後のミッションだ。」
「ネットかなんかで募集すれば自殺志願者とか、だれでも…」
「そんなので集まったところで、操縦はどうする?」
「…」
昔からなぁ、ロケットは大好きだったんだよ。
小学生になる前からロケットのおもちゃで遊んでた。
夜になれば星を見て、無限の世界に心を躍らせたなぁ。
そしてこうして今、学者になれているわけだろ?とても幸せだ。
そんな俺がなぜ命を絶ってまで行ったこともないゲトルシアを救うかって?
まず技術を持っている人がいないんだ。
持っている人がいたとしてもこんなミッション受けるわけないよな?
俺しか、ゲトルシアを救える奴は現時点でいないんだ。
それにさ、
あこがれのロケットの中で生涯を終えられるなんて、最高だと思わないか?
――
3
2
1
「ゲトルシアの期待の{星}!」
などとメディアが大騒ぎする中、ロケットは打ちあがった。
ある男の助手は、しっとりとほほを涙で濡らしていた。
男の、いや、一人の勇者の生き様を、うるんだ目で茫然と見ていた。
「ありがとう、ありがとう…きっとあなたは今、人生で一番輝いています。」
天を仰いだ。
ひそかにあの人の白衣の匂いがしたような気がした。
あっという間に僕の、そしてゲトルシアの期待の{星は雲を超えて}いった。
――
男を乗せたロケットは順調に進んでいた。
間違いなく隕石に向かって、進んでいた。
そろそろ時間だ。
あと、20分程度だろうか。
私の人生も。
ロケットは私の人生そのものだったのかもしれないな。
男は静かに浮かんでいた。
まさか、ロケットの中で人生を終えるなんて思いもしなかった。
隕石は近づいてきていた。
真正面から。
最期というのは速いものだ。
男は作業場での小さな発見の時のように、にやりと笑みをこぼし――
<静かに、>【静かに、】目を閉じた。
―完―
「いるはずのない男」「5Good」
良質:3票納得感:2票
亀夫はある男に電話をかけた。
男は電話にでなかったが、亀夫は電話をかける前からそのことを知っていた。
なぜ亀夫は電話をかけたのだろう?
男は電話にでなかったが、亀夫は電話をかける前からそのことを知っていた。
なぜ亀夫は電話をかけたのだろう?
19年08月14日 21:25
【ウミガメのスープ】 [やねまる]
【ウミガメのスープ】 [やねまる]
解説を見る
亀夫はシングルファーザーの会社員。
土曜日は休みのはずだったのだが、急な仕事が入り、小学1年生の息子・海夫をおいて出勤した。
昼休みになり、亀夫は、海夫がきちんと留守番をしているか確かめることにした。
「もしもし、お父さんいますか?」
「おとうさんは、いま、いません」
受け答えができるようになった息子の成長を感じるとともに、亀夫はできるだけ早く家に帰ろうと心に誓った。
土曜日は休みのはずだったのだが、急な仕事が入り、小学1年生の息子・海夫をおいて出勤した。
昼休みになり、亀夫は、海夫がきちんと留守番をしているか確かめることにした。
「もしもし、お父さんいますか?」
「おとうさんは、いま、いません」
受け答えができるようになった息子の成長を感じるとともに、亀夫はできるだけ早く家に帰ろうと心に誓った。
「サイボーグの最後」「5Good」
物語:5票
俺はサイボーグだから死なねえよとアーノルドおじさんは言っていた。
にも関わらずジョンの夢がかなったためアーノルドおじさんは死んだのだった。
アーノルドおじさんの死因は何だろう?
にも関わらずジョンの夢がかなったためアーノルドおじさんは死んだのだった。
アーノルドおじさんの死因は何だろう?
19年08月17日 12:43
【ウミガメのスープ】 [kopi]
【ウミガメのスープ】 [kopi]
80個ほどバグにより未返答です。御容赦下さい。22日の22時あたりに〆ます。
解説を見る
FA条件 ・(アーノルドおじさんはサイボーグではなく普通のおじさんであり)生きながらえるために生命維持装置やペースメーカーをつけている(逆に言うとそれが無いと生きられないほどに衰弱)。・(ジョンの夢が叶ったことに安心して)自らその装置を外して死を選んだ
以下駄文。
※注意※駄文では物語を重視しているため、ジョンの夢やアーノルドたちの設定がしっかりと決まっています。わずかに回答内容と異なるかもしれませんが御容赦下さい。一番下にある簡単な解説がこちらの想定していた答えとなります。
ジョンは世界でも有名なテニスプレイヤーであった。だがいつも準決勝で敗退してしまう。2位の貴公子などと揶揄されたこともあった。
そんな彼は練習が終わると必ず向かっている場所があった。練習場から数十キロ離れた位置にある病院。州の中でも有数の医療機器が備わっている巨大な病院だ。その病室のチャイムを鳴らし、中へと案内されるジョン。そこには機械に繋がれた男が居た。彼の名前はアーノルド。彼は難病を抱えており、入退院を繰り返していた。
『アーノルド叔父さん・・・今日は調子どうですか・・・?』病室でジョンはアーノルドと呼ばれた男の顔色をうかがうようにそう尋ねた。『はっはっは。俺の姿を見ろよ。俺はサイボーグだぜ。お前さんが世界で1位を取るまで死ねないさ』がっはっはと明るい笑顔を浮かべたアーノルドはニカッと歯をむき出しにしてそう答えた。もちろんジョンはそれがアーノルドの強がりである事は知っていた。詳しい病名は知らないが、いつ死んでもおかしくない状態だとアーノルドと医者が話していたのを聞いてしまったのだ。ジョンはそんなアーノルドの状態を知っておりながら、知らないふりをし『うん・・・頑張るよ!』と明るく振舞った。内心辛かったが、アーノルドの笑顔を見てしまったらその笑顔をムダには出来なかったのだ。
あるとき、ジョンは世界大会で準決勝まで上り詰めた。だがここまではいつもの事だ。彼は気合を入れなおした。おじさんが生きているうちに優勝している姿を見せてあげたい。彼のラケットに力が入る。彼はアーノルドの写真を胸に抱き、全力で試合に挑んだ。試合は一進一退の攻防を続けていた。相手選手に何度もエースを取られるが、それに負けないようジョンも必死で喰らい付いた。そして試合は2対2で最終セットまで進んだ。お互いデュースとなり、相手のサービスから始まった。ラインギリギリにボールを落としてくる相手選手。ジョンはへろへろになりながらも精神力でそれに追いつき、ギリギリで返す。しかし相手がジョンの意表を突き、ロブを上げた。勝利を確信する相手選手。小さくガッツポーズまでした。しかしジョンは残った体力を振り絞り、なんとかボールまで追いつき、前を向いた体勢のまま股抜きした。ボールはふらふらと相手選手のライン上まで飛んだが、完全に油断していた相手選手のラケットはボールに届かなかった。その事がキッカケとなり、気が抜けてしまった相手選手はその後ジョンに連続で点を取られ、あっさりと敗北した。
表彰式。念願のカップを高々と掲げ喜びを露わにするジョン。この勝利を誰に伝えたいか、という質問に対し、ジョンは迷う事無く『叔父のアーノルドにこの勝利を奉げます』と答えた。
ジョンが病室に向かうと、その途中でアーノルドの容態が急変したとの一報が入った。急いで病室に向かうジョン。すると脂汗をかきベッドに横たわるアーノルドがそこには居た。『お前さんの試合・・・見てたぜ・・・おめでとう。ジョン』いつもより力なく笑うアーノルド。これ以上しゃべらなくて良い!とジョン。『いや、しゃべらせてくれ。何かお前さんが優勝したのを見て、なんか気が抜けちまってな・・・』ジョンは何か伝えたかったが、言葉が思い浮かばず、おじさんの手をしっかり握り力強く首を横に振った。『お前のその姿を見るために俺はあがいてきたんだ・・・だからもう思い残すことはない』どこか遠くを見るように病室の天井を見つめるアーノルド。『ごめん・・・叔父さん、俺知ってたんだ。叔父さんの事』ジョンはそう告白する。『そうかすまんな・・・ずっと痛かったんだ。辛かったんだ。そのたびお前の顔を思い出して耐えてきた。最後に良いものを見れて良かったよ。冥土の土産だな』叔父さんのその弱気な告白を初めて聞いたジョンは、生きるように無理に引き止めることは出来なかった。『この機械を止めれば俺は死ぬ。だがもう後悔は無い。ありがとうジョン』アーノルドは医師に頼み、その機械を停止した。
ジョンは葬式の日、アーノルドの棺の中に優勝した日のテニスボールを入れた。今度は自分の力だけで優勝してみせるよ。そう天国の叔父さんに誓って。
簡単な解説
アーノルドおじさんはもう余命が短く、生きているのも不思議なほどであったが、ジョンの夢がかなうまでは死ねないと、全身に機械や金属の棒などを入れて生き長らえていた。
つまり自分をターミネーターだと豪語していたのは身体に取り付けられていた機械によって生かされているという自分の強がりであり、自分の事を自嘲気味にそう言っただけであった。そして息子のジョンの夢がかなったのを見届けて、もう無理に生きなくて良いだろうと生命維持に必要な機械を外し、息を引き取ったのだった。
以下駄文。
※注意※駄文では物語を重視しているため、ジョンの夢やアーノルドたちの設定がしっかりと決まっています。わずかに回答内容と異なるかもしれませんが御容赦下さい。一番下にある簡単な解説がこちらの想定していた答えとなります。
ジョンは世界でも有名なテニスプレイヤーであった。だがいつも準決勝で敗退してしまう。2位の貴公子などと揶揄されたこともあった。
そんな彼は練習が終わると必ず向かっている場所があった。練習場から数十キロ離れた位置にある病院。州の中でも有数の医療機器が備わっている巨大な病院だ。その病室のチャイムを鳴らし、中へと案内されるジョン。そこには機械に繋がれた男が居た。彼の名前はアーノルド。彼は難病を抱えており、入退院を繰り返していた。
『アーノルド叔父さん・・・今日は調子どうですか・・・?』病室でジョンはアーノルドと呼ばれた男の顔色をうかがうようにそう尋ねた。『はっはっは。俺の姿を見ろよ。俺はサイボーグだぜ。お前さんが世界で1位を取るまで死ねないさ』がっはっはと明るい笑顔を浮かべたアーノルドはニカッと歯をむき出しにしてそう答えた。もちろんジョンはそれがアーノルドの強がりである事は知っていた。詳しい病名は知らないが、いつ死んでもおかしくない状態だとアーノルドと医者が話していたのを聞いてしまったのだ。ジョンはそんなアーノルドの状態を知っておりながら、知らないふりをし『うん・・・頑張るよ!』と明るく振舞った。内心辛かったが、アーノルドの笑顔を見てしまったらその笑顔をムダには出来なかったのだ。
あるとき、ジョンは世界大会で準決勝まで上り詰めた。だがここまではいつもの事だ。彼は気合を入れなおした。おじさんが生きているうちに優勝している姿を見せてあげたい。彼のラケットに力が入る。彼はアーノルドの写真を胸に抱き、全力で試合に挑んだ。試合は一進一退の攻防を続けていた。相手選手に何度もエースを取られるが、それに負けないようジョンも必死で喰らい付いた。そして試合は2対2で最終セットまで進んだ。お互いデュースとなり、相手のサービスから始まった。ラインギリギリにボールを落としてくる相手選手。ジョンはへろへろになりながらも精神力でそれに追いつき、ギリギリで返す。しかし相手がジョンの意表を突き、ロブを上げた。勝利を確信する相手選手。小さくガッツポーズまでした。しかしジョンは残った体力を振り絞り、なんとかボールまで追いつき、前を向いた体勢のまま股抜きした。ボールはふらふらと相手選手のライン上まで飛んだが、完全に油断していた相手選手のラケットはボールに届かなかった。その事がキッカケとなり、気が抜けてしまった相手選手はその後ジョンに連続で点を取られ、あっさりと敗北した。
表彰式。念願のカップを高々と掲げ喜びを露わにするジョン。この勝利を誰に伝えたいか、という質問に対し、ジョンは迷う事無く『叔父のアーノルドにこの勝利を奉げます』と答えた。
ジョンが病室に向かうと、その途中でアーノルドの容態が急変したとの一報が入った。急いで病室に向かうジョン。すると脂汗をかきベッドに横たわるアーノルドがそこには居た。『お前さんの試合・・・見てたぜ・・・おめでとう。ジョン』いつもより力なく笑うアーノルド。これ以上しゃべらなくて良い!とジョン。『いや、しゃべらせてくれ。何かお前さんが優勝したのを見て、なんか気が抜けちまってな・・・』ジョンは何か伝えたかったが、言葉が思い浮かばず、おじさんの手をしっかり握り力強く首を横に振った。『お前のその姿を見るために俺はあがいてきたんだ・・・だからもう思い残すことはない』どこか遠くを見るように病室の天井を見つめるアーノルド。『ごめん・・・叔父さん、俺知ってたんだ。叔父さんの事』ジョンはそう告白する。『そうかすまんな・・・ずっと痛かったんだ。辛かったんだ。そのたびお前の顔を思い出して耐えてきた。最後に良いものを見れて良かったよ。冥土の土産だな』叔父さんのその弱気な告白を初めて聞いたジョンは、生きるように無理に引き止めることは出来なかった。『この機械を止めれば俺は死ぬ。だがもう後悔は無い。ありがとうジョン』アーノルドは医師に頼み、その機械を停止した。
ジョンは葬式の日、アーノルドの棺の中に優勝した日のテニスボールを入れた。今度は自分の力だけで優勝してみせるよ。そう天国の叔父さんに誓って。
簡単な解説
アーノルドおじさんはもう余命が短く、生きているのも不思議なほどであったが、ジョンの夢がかなうまでは死ねないと、全身に機械や金属の棒などを入れて生き長らえていた。
つまり自分をターミネーターだと豪語していたのは身体に取り付けられていた機械によって生かされているという自分の強がりであり、自分の事を自嘲気味にそう言っただけであった。そして息子のジョンの夢がかなったのを見届けて、もう無理に生きなくて良いだろうと生命維持に必要な機械を外し、息を引き取ったのだった。