「No No Problem No」「5ブックマーク」
質問を受け続けている男は、
全ての質問に対し
「いいんです」「ノーです」の
どちらかでのみ答え続けている。
どういうことか。
全ての質問に対し
「いいんです」「ノーです」の
どちらかでのみ答え続けている。
どういうことか。
23年04月29日 23:46
【ウミガメのスープ】 [油獣]
【ウミガメのスープ】 [油獣]
解説を見る
日曜日ということで救急病棟は混雑していた。
数時間待合室で過ごす間、祖母は付き添いの孫に話しかける。
「・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
・・・
まだまだ祖母の診察の順番は回ってこない。
数時間待合室で過ごす間、祖母は付き添いの孫に話しかける。
「・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
「私、どこかが悪いの?」「脳です」
「えぇ! 脳?? ・・・あれ、ここはどこ?」「医院です」
・・・
まだまだ祖母の診察の順番は回ってこない。
「未来の宇宙船は屋根の上が快適らしい」「5ブックマーク」
宇宙旅行中の宇宙船が木っ端微塵に爆発したと聞いたカメオは次の日の昼間、家の屋根に登った。
一体何故?
※ちょっと要知識
一体何故?
※ちょっと要知識
23年04月30日 19:38
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
宇宙旅行が一般的になった時代。
妻と小学生の娘は二人で宇宙旅行に向かった。
その次の日、一本の電話が旅行会社からかかってきた。
その宇宙船が宇宙空間で木っ端微塵に爆発したため乗客は皆死亡、娘と妻の遺体すら回収できないらしい。
あまりにも突然家族を失ってしまった。
しかも遺体すら残さず。
呆然として何も考えられなかった。
考えたくも無かった。
しかし翌日、カメオはあることを思い出す。
…旅行に行く直前、娘の乳歯が抜けたため、それを屋根の上に投げたんだ。
乳歯を娘の空っぽのお墓に入れてあげようと、娘の乳歯がまだ屋根の上に残っていないかを探すため、屋根の上に登った。
妻と小学生の娘は二人で宇宙旅行に向かった。
その次の日、一本の電話が旅行会社からかかってきた。
その宇宙船が宇宙空間で木っ端微塵に爆発したため乗客は皆死亡、娘と妻の遺体すら回収できないらしい。
あまりにも突然家族を失ってしまった。
しかも遺体すら残さず。
呆然として何も考えられなかった。
考えたくも無かった。
しかし翌日、カメオはあることを思い出す。
…旅行に行く直前、娘の乳歯が抜けたため、それを屋根の上に投げたんだ。
乳歯を娘の空っぽのお墓に入れてあげようと、娘の乳歯がまだ屋根の上に残っていないかを探すため、屋根の上に登った。
「禁断の香り」「5ブックマーク」
ラテバラはラテラル国の全土で栽培されていた鮮やかな赤色の薔薇である。濃厚でとろけるような独特な香りから、遥か昔から香水として国民に親しまれてきた。
しかし近年、ラテバラウイルスという致死性の高いウイルスが発見され、ラテバラ香水の使用は法律で禁止されるようになった。
そんなラテバラ香水だが、現在、{若い既婚女性を中心に}少量ながら流通しているのだという。それは一体どうしてだろうか。
しかし近年、ラテバラウイルスという致死性の高いウイルスが発見され、ラテバラ香水の使用は法律で禁止されるようになった。
そんなラテバラ香水だが、現在、{若い既婚女性を中心に}少量ながら流通しているのだという。それは一体どうしてだろうか。
23年05月06日 22:45
【ウミガメのスープ】 [うつま]
【ウミガメのスープ】 [うつま]
解説を見る
LAVID-20は発熱や強い吐き気を催し、治療が遅れた場合の致死率が非常に高い凶悪なウイルスである。このウイルスを何より特徴づけているのは、初期症状の嗅覚障害であり、罹患者は僅かにラテバラの独特な香りを感じるようになる。その特徴からこのウイルスは一般にラテバラウイルスと呼ばれている。
人々がラテバラ香水を使用することで、感染の発覚が遅れたり、逆に感染してない人が症状が出たと誤解したり、社会に混乱をもたらすと判断され、ラテバラ香水を服などにかけて使用することが法律で禁じられるようになった。なお、香水そのものに違法性はないため、生産や所持自体は禁じられておらず、また単に香水の匂いを嗅ぐだけであれば問題はない。
初期症状が確認された段階で適切な処置をすることで死亡率は大きく下がり、ラテバラウイルスで死亡する人の数は次第に減っていった。
ラテバラ香水の使用が禁止されて数年経ってから、ラテバラの匂いを知らない子供が増えてきた。そもそもラテバラの匂いを知らなければ、「ラテバラの匂いが病気のサイン」と教えられても、少し変な匂いがするというだけで病気に気づくことは難しい。そのため子供にラテバラの匂いを教えようと、ラテバラ香水を購入する母親達が増えているのだった。
人々がラテバラ香水を使用することで、感染の発覚が遅れたり、逆に感染してない人が症状が出たと誤解したり、社会に混乱をもたらすと判断され、ラテバラ香水を服などにかけて使用することが法律で禁じられるようになった。なお、香水そのものに違法性はないため、生産や所持自体は禁じられておらず、また単に香水の匂いを嗅ぐだけであれば問題はない。
初期症状が確認された段階で適切な処置をすることで死亡率は大きく下がり、ラテバラウイルスで死亡する人の数は次第に減っていった。
ラテバラ香水の使用が禁止されて数年経ってから、ラテバラの匂いを知らない子供が増えてきた。そもそもラテバラの匂いを知らなければ、「ラテバラの匂いが病気のサイン」と教えられても、少し変な匂いがするというだけで病気に気づくことは難しい。そのため子供にラテバラの匂いを教えようと、ラテバラ香水を購入する母親達が増えているのだった。
「量る女」「5ブックマーク」
歯磨きして洗顔して体重計に乗る。
それがきまぐれ夫人の毎朝のルーティンなのだが、体重を量るときだけ夫人がしゃがんでいるのはいったいなぜ?
そんなことしたって軽くならないのは知ってるはずなのに。
それがきまぐれ夫人の毎朝のルーティンなのだが、体重を量るときだけ夫人がしゃがんでいるのはいったいなぜ?
そんなことしたって軽くならないのは知ってるはずなのに。
23年05月15日 22:39
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]
美魔女のルーティン
解説を見る
極度の近眼なので、洗顔後の眼鏡なしの状態で立ったままだと、体重計のデジタル数字(あるいはアナログの目盛り)が見えないから。
「からっぽ」「5ブックマーク」
連絡を受け、事故現場にバイクで向かった新人刑事のカメオ。
近くの空き地にバイクを止めヘルメットを取ろうとしたが、
何となく嫌な予感がしてその手を引っ込めた。
その時。
「あー、そんなところに居ったんか。」
後ろからベテラン刑事のウミオがやってきて、こう言うのだった。
「お前さん、新人なんだって?
ヘルメット取らなくて良かったな。」
さて、いったいなぜそんなことを言ったのだろう?
近くの空き地にバイクを止めヘルメットを取ろうとしたが、
何となく嫌な予感がしてその手を引っ込めた。
その時。
「あー、そんなところに居ったんか。」
後ろからベテラン刑事のウミオがやってきて、こう言うのだった。
「お前さん、新人なんだって?
ヘルメット取らなくて良かったな。」
さて、いったいなぜそんなことを言ったのだろう?
23年05月21日 02:38
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]
新・深夜の小ネタ集23
解説を見る
立入禁止の線の中に入ると、事故の凄惨さに改めて気づく。
トラックとバイクの接触事故で、被害者は即死らしい。
青いシートが被せられ、その下からは鮮血が流れ出ている。
血と、焦げた匂い。
異常な環境のストレスに慣れていない私は、
胃がからっぽになるまで吐いてしまった。
ベテラン刑事のウミオが後からやってきた。
「おう、戻ったぞ…そこの空き地の草むらまで飛んでた。」
そう言って、他の警官に大きな袋を渡す。
「可哀想になぁ。ちゃんと弔ってやらんと。」
後から聞いた話だが、
バイクの運転者は首と胴体が繋がっていなかったらしい。
ウミオが言った言葉が脳内で反響する。
(あー、そんなところに『居った』んか。)
空き地の草むらに落ちていたフルフェイスヘルメット。
あれにはきっと、{中身が入っていた}のだろう。
…手に取ってまじまじと見なくて良かった。
答え:
死体に慣れてないカメオが首チョンパの死体に気づかず対面して、
トラウマになってしまわなくて良かったなぁということ。
トラックとバイクの接触事故で、被害者は即死らしい。
青いシートが被せられ、その下からは鮮血が流れ出ている。
血と、焦げた匂い。
異常な環境のストレスに慣れていない私は、
胃がからっぽになるまで吐いてしまった。
ベテラン刑事のウミオが後からやってきた。
「おう、戻ったぞ…そこの空き地の草むらまで飛んでた。」
そう言って、他の警官に大きな袋を渡す。
「可哀想になぁ。ちゃんと弔ってやらんと。」
後から聞いた話だが、
バイクの運転者は首と胴体が繋がっていなかったらしい。
ウミオが言った言葉が脳内で反響する。
(あー、そんなところに『居った』んか。)
空き地の草むらに落ちていたフルフェイスヘルメット。
あれにはきっと、{中身が入っていた}のだろう。
…手に取ってまじまじと見なくて良かった。
答え:
死体に慣れてないカメオが首チョンパの死体に気づかず対面して、
トラウマになってしまわなくて良かったなぁということ。