「真実の鏡」「1ブックマーク」
お妃さまは、本当のことしか言わない魔法のカガミに向かって聞きました。
お妃さま「カガミよ、カガミ、世界で一番美しいのはだぁれ?」
カガミ「それは、お妃さま、あなたです。」
お妃さま「【オーホッホッホッホッ】(高慢な笑い)」
しかし、まだ幼かった白雪姫が美しい女性に成長すると…
お妃さま「カガミよ、カガミ、世界で一番美しいのはだぁれ?」
カガミ「それは、白雪姫です。」
お妃さま「なんですって!キーッ!【ギリギリギリギリ】(歯ぎしり)」
お妃さまは悔しさのあまり、物凄い勢いで毒リンゴを作り上げました。
お妃さま「【クックックックッ】(不気味な笑い)この毒リンゴで白雪姫を殺せば、また私が一番ね。」
そして…
お妃さまは、せっかく作った毒リンゴをゴミ袋に入れて、しっかり口を閉じて捨てました。
どういうこと?
お妃さま「カガミよ、カガミ、世界で一番美しいのはだぁれ?」
カガミ「それは、お妃さま、あなたです。」
お妃さま「【オーホッホッホッホッ】(高慢な笑い)」
しかし、まだ幼かった白雪姫が美しい女性に成長すると…
お妃さま「カガミよ、カガミ、世界で一番美しいのはだぁれ?」
カガミ「それは、白雪姫です。」
お妃さま「なんですって!キーッ!【ギリギリギリギリ】(歯ぎしり)」
お妃さまは悔しさのあまり、物凄い勢いで毒リンゴを作り上げました。
お妃さま「【クックックックッ】(不気味な笑い)この毒リンゴで白雪姫を殺せば、また私が一番ね。」
そして…
お妃さまは、せっかく作った毒リンゴをゴミ袋に入れて、しっかり口を閉じて捨てました。
どういうこと?
24年07月19日 23:10
【ウミガメのスープ】 [三番目の共鳴]
【ウミガメのスープ】 [三番目の共鳴]
解説を見る
お妃さまは、【本当のこと】しか言わない魔法のカガミに向かって聞いた。
お妃さま「クックックックッ、この毒リンゴで白雪姫を殺せば、また私が一番ね。」
カガミ「いいえ、お妃さま、あなたの順位が落ちたのは、白雪姫のせいではありません。」
お妃さま「はぁ?」
カガミ「{前回はまだ幼かった白雪姫が、大人の女性になるほど歳月が流れたのですよ。}」
カガミ「お妃さま、あなたは、いったいご自分を何歳だと思っているのですか?」
カガミ「お妃さま、ぶっちゃけ、あなたより若くて美しい女性は、数えきれないくらい大勢いますよ。」
お妃さま「…でも、…でも家臣のものたちは、みんな、私が一番美しいと言ってくれます!!」
カガミ「お妃さま、あなたは、ご自分の年取って老けた顔を、カガミで見たことないんですかぁ?…あっ、今見ているかw」
本当のことしか言わないカガミに、ズケズケと指摘され、激しいショックを受けたお妃だったが、
とりあえず、毒リンゴを誤って食べたりすると危ないので、ゴミ袋に入れて、しっかり口を閉じて、燃やせるゴミに出した。
【そして、カガミを燃やせないゴミに出した。】
これから、お妃さまが誰に尋ねても、一番美しいのはお妃さまだと言われるでしょう。
本当のことを言うものは、もう居ないのだから。
お妃さま「これで、また私が一番ね。」
お妃さま「クックックックッ、この毒リンゴで白雪姫を殺せば、また私が一番ね。」
カガミ「いいえ、お妃さま、あなたの順位が落ちたのは、白雪姫のせいではありません。」
お妃さま「はぁ?」
カガミ「{前回はまだ幼かった白雪姫が、大人の女性になるほど歳月が流れたのですよ。}」
カガミ「お妃さま、あなたは、いったいご自分を何歳だと思っているのですか?」
カガミ「お妃さま、ぶっちゃけ、あなたより若くて美しい女性は、数えきれないくらい大勢いますよ。」
お妃さま「…でも、…でも家臣のものたちは、みんな、私が一番美しいと言ってくれます!!」
カガミ「お妃さま、あなたは、ご自分の年取って老けた顔を、カガミで見たことないんですかぁ?…あっ、今見ているかw」
本当のことしか言わないカガミに、ズケズケと指摘され、激しいショックを受けたお妃だったが、
とりあえず、毒リンゴを誤って食べたりすると危ないので、ゴミ袋に入れて、しっかり口を閉じて、燃やせるゴミに出した。
【そして、カガミを燃やせないゴミに出した。】
これから、お妃さまが誰に尋ねても、一番美しいのはお妃さまだと言われるでしょう。
本当のことを言うものは、もう居ないのだから。
お妃さま「これで、また私が一番ね。」
「本当に怖いものは」「1ブックマーク」
ある女は映画を観るのが趣味だった。
人にはあまり言えないが、ホラーやスリラー、グロテスクなジャンルの映画を好んだ。
有名、マイナー問わず、数々の映画を鑑賞した。
映画を観ることは彼女にとって大切な娯楽だった。
暫くして、彼女は精神を病み通院する生活を送るようになる。なぜ?
人にはあまり言えないが、ホラーやスリラー、グロテスクなジャンルの映画を好んだ。
有名、マイナー問わず、数々の映画を鑑賞した。
映画を観ることは彼女にとって大切な娯楽だった。
暫くして、彼女は精神を病み通院する生活を送るようになる。なぜ?
24年07月20日 00:58
【ウミガメのスープ】 [もとちゃん]
【ウミガメのスープ】 [もとちゃん]
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あるマイナーな個人制作スリラー映画を再生した女は、自分の子供の頃の顔とそっくりの少女が出演していることに気付いた。
殺人鬼に追われ、血糊で体を汚しながら絶叫をあげて泣いて逃げ惑う、おそらくまだ小学生にもなっていない少女は…私。
映画について尋ねられた両親は「懐かしい!」「あいつまだ映画撮ってるかな」と陽気に盛り上がり、困惑した自分の娘に気付くことはなかった。
女は、幼い頃から自分が大切にされていなかったこと、グロテスクな映画を観るのは過去の恐怖体験から来る防衛機制だと気づき、精神を病んだ。
塞ぎ込むようになった女の母は今日もどこ吹く風で言う。
─やあねえ、あの子、変な映画ばかり観てるからそうなるんだわ
殺人鬼に追われ、血糊で体を汚しながら絶叫をあげて泣いて逃げ惑う、おそらくまだ小学生にもなっていない少女は…私。
映画について尋ねられた両親は「懐かしい!」「あいつまだ映画撮ってるかな」と陽気に盛り上がり、困惑した自分の娘に気付くことはなかった。
女は、幼い頃から自分が大切にされていなかったこと、グロテスクな映画を観るのは過去の恐怖体験から来る防衛機制だと気づき、精神を病んだ。
塞ぎ込むようになった女の母は今日もどこ吹く風で言う。
─やあねえ、あの子、変な映画ばかり観てるからそうなるんだわ
「そして、補欠は石になる」「1ブックマーク」
五輪代表に、アマノ、イノハラ、ウメザワ、エザキ、オダの5人が選ばれた。
発表記者会見の席では、副主将イノハラが「ルールを守りましょう。子供が見てますから」と発言し、
記者団から拍手喝采を浴びる一幕もあった。
だが。
内部告発により、イノハラがチームスタッフ・ナオと不倫している疑惑が浮上。
聴取を経てイノハラは不倫を認め、代表辞退を申し出る結果となった。
そしてさらに。
選手変更の期日は過ぎてしまっていて、それ以後の選手交代については、
システムとして、病気やケガといったドクターによる証明が必要となる。
今回の場合はそれに適さないと判断され、補欠選手の繰り上がりは行われず、
本来5人のところ、4人で戦わざるを得ない状況になったと発表された。
それを聞いた代表選手アマノは、こう思った。
「これは私に対する復讐だ」
なぜか。
発表記者会見の席では、副主将イノハラが「ルールを守りましょう。子供が見てますから」と発言し、
記者団から拍手喝采を浴びる一幕もあった。
だが。
内部告発により、イノハラがチームスタッフ・ナオと不倫している疑惑が浮上。
聴取を経てイノハラは不倫を認め、代表辞退を申し出る結果となった。
そしてさらに。
選手変更の期日は過ぎてしまっていて、それ以後の選手交代については、
システムとして、病気やケガといったドクターによる証明が必要となる。
今回の場合はそれに適さないと判断され、補欠選手の繰り上がりは行われず、
本来5人のところ、4人で戦わざるを得ない状況になったと発表された。
それを聞いた代表選手アマノは、こう思った。
「これは私に対する復讐だ」
なぜか。
24年07月21日 11:48
【ウミガメのスープ】 [油獣]
【ウミガメのスープ】 [油獣]
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イノハラがナオと不倫していることをうっすら知っていて、見て見ぬふりをしていたアマノ。
だが、イノハラとナオが2人がどこかに行っていたとみられる翌日、
ナオが体調不良でダウンし、同時にイノハラも体調が悪いのにそれを隠している様子がうかがえたため、
アマノは、イノハラが不倫相手ナオと同じ病気にかかっている疑いがあると通報した。
チームからの聴取を受け、
もはや不倫発覚と体調による代表辞退が避けられない状況となったイノハラは、
ドクターの診断を受ける前に、自ら不倫を認めて辞退して雲隠れした。
内部告発者およびそれを含む代表チームへの復讐のため、
イノハラは病気による選手交代という形を取らせず、補欠選手の繰り上がりを封じ、
4人で戦わざるを得ない状況を作り上げたのだ と
当の内部告発者にして、負担を強いられる代表選手アマノは思った。
だが、イノハラとナオが2人がどこかに行っていたとみられる翌日、
ナオが体調不良でダウンし、同時にイノハラも体調が悪いのにそれを隠している様子がうかがえたため、
アマノは、イノハラが不倫相手ナオと同じ病気にかかっている疑いがあると通報した。
チームからの聴取を受け、
もはや不倫発覚と体調による代表辞退が避けられない状況となったイノハラは、
ドクターの診断を受ける前に、自ら不倫を認めて辞退して雲隠れした。
内部告発者およびそれを含む代表チームへの復讐のため、
イノハラは病気による選手交代という形を取らせず、補欠選手の繰り上がりを封じ、
4人で戦わざるを得ない状況を作り上げたのだ と
当の内部告発者にして、負担を強いられる代表選手アマノは思った。
「そのとき歴史が動いた」「1ブックマーク」
カメコは両親の実年齢を知り、2人とも思っていたよりもかなり若いことに驚いた。
そもそもカメコはなぜ両親を実際よりも年配だと思っていたのだろうか?
そもそもカメコはなぜ両親を実際よりも年配だと思っていたのだろうか?
24年07月23日 22:21
【ウミガメのスープ】 [ハイジ]
【ウミガメのスープ】 [ハイジ]
解説を見る
【簡易解説
両親が{船上}で出会ったという話を{戦場}で出会ったと誤解して、戦時中に結婚したのだから年配だろうと思っていた。】
1966年の日本。
父「お父さんとお母さんは二十歳の時に{船上(せんじょう)}で出会って結婚したんだ」
カメコ「え!{戦場(せんじょう)}で⁈運命の出会いだね」
母「それしか方法がなかったのよ」
カメコ(戦時中に生きるって大変だったんだな…)
⭐︎
次の日、カメコの学校にて。
先生「太平洋戦争は1945年8月に終戦を迎えました。その前年には日本国土にも戦火が迫り、多くの犠牲者が出ました。多くの若者が徴兵されて亡くなったのですよ…」
カメコ(ってことは私の両親が{戦場}で出会ったのは1944年頃だろうから、20年以上前のことかな。2人とも二十歳で出会ったって言ってるから、今はもう40代⁈周りの友達の両親より年取ってるなぁ…でも戦時中は色々大変だったんだろうな…)
⭐︎
そして年月が過ぎ…結婚をすることになったカメコが戸籍謄本を取り寄せる。
カメコ「あら!お父さんとお母さんの生年月日の記載が間違っていて、干支が一回りズレてるみたい!」
父「どれどれ?いや、合ってるよ?」
カメコ「でもお父さんとお母さん、戦時中に結婚してたんだから年齢と生年月日が合わないじゃん」
母「何言ってるの?結婚したのは戦後かなり経ってからよ」
カメコ「えーー!{戦場}で出会ったって言ってたのは嘘だったの?戦火の迫る中でのロマンスは?」
母「センジョウ?…ああ、【{戦場}ではなく{船上}】よ!船で開かれたお見合いパーティーよ!お父さんもお母さんも恋愛には縁がなくて、それしか方法がなかったのよ」
カメコ(モテない同士かよ…)
⭐︎
実際の年表
1956年 両親20歳、船上で出会う
1958年 カメコ誕生
1966 年 両親30歳、カメコ8歳
カメコの勘違い
1944年 両親20歳、戦場で出会う
1958年 カメコ誕生
1966年 両親42歳、カメコ8歳
※本作はフィクションです。ただし史実として1946年には東京で大規模なお見合いパーティーが催された記録があるようなので、1956年にもお見合いパーティーの類はあったと推測されます。
両親が{船上}で出会ったという話を{戦場}で出会ったと誤解して、戦時中に結婚したのだから年配だろうと思っていた。】
1966年の日本。
父「お父さんとお母さんは二十歳の時に{船上(せんじょう)}で出会って結婚したんだ」
カメコ「え!{戦場(せんじょう)}で⁈運命の出会いだね」
母「それしか方法がなかったのよ」
カメコ(戦時中に生きるって大変だったんだな…)
⭐︎
次の日、カメコの学校にて。
先生「太平洋戦争は1945年8月に終戦を迎えました。その前年には日本国土にも戦火が迫り、多くの犠牲者が出ました。多くの若者が徴兵されて亡くなったのですよ…」
カメコ(ってことは私の両親が{戦場}で出会ったのは1944年頃だろうから、20年以上前のことかな。2人とも二十歳で出会ったって言ってるから、今はもう40代⁈周りの友達の両親より年取ってるなぁ…でも戦時中は色々大変だったんだろうな…)
⭐︎
そして年月が過ぎ…結婚をすることになったカメコが戸籍謄本を取り寄せる。
カメコ「あら!お父さんとお母さんの生年月日の記載が間違っていて、干支が一回りズレてるみたい!」
父「どれどれ?いや、合ってるよ?」
カメコ「でもお父さんとお母さん、戦時中に結婚してたんだから年齢と生年月日が合わないじゃん」
母「何言ってるの?結婚したのは戦後かなり経ってからよ」
カメコ「えーー!{戦場}で出会ったって言ってたのは嘘だったの?戦火の迫る中でのロマンスは?」
母「センジョウ?…ああ、【{戦場}ではなく{船上}】よ!船で開かれたお見合いパーティーよ!お父さんもお母さんも恋愛には縁がなくて、それしか方法がなかったのよ」
カメコ(モテない同士かよ…)
⭐︎
実際の年表
1956年 両親20歳、船上で出会う
1958年 カメコ誕生
1966 年 両親30歳、カメコ8歳
カメコの勘違い
1944年 両親20歳、戦場で出会う
1958年 カメコ誕生
1966年 両親42歳、カメコ8歳
※本作はフィクションです。ただし史実として1946年には東京で大規模なお見合いパーティーが催された記録があるようなので、1956年にもお見合いパーティーの類はあったと推測されます。
「がっこうへいこう【陽】」「1ブックマーク」
4月。
中学1年生の小陽が、一緒に合唱部に入った親友の恵理や阿南に対し、
「昨日、部活を休んだ理由はね、」と言いかけたその時。
「聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて」と言いながら、
同じく親友の陽奈子が、小陽に後ろから抱きついてきた。
「聞くわ」と答える恵理。
「最悪だわ。人生でこんな屈辱を味わったことないわ」
「どうした」
「イノハラ先生が、授業中に見ていたと思われるメモが流出したの。
それの一番上に『氏名候補生徒』と書かれてたのよ。
生徒の名前が書かれてあって、それがその日授業で当てられてた人と一致してるようなの。
これっておそらく『指名候補リスト』じゃないかと思うんだけど、表記は『氏名候補』になってたの」
「初耳」
「で、それだけじゃなくて、『氏名NG生徒』のメモもあったの。『指名NG』じゃなくて『氏名NG』ね」
「わかったから」
「その『氏名NG』にね、私も載ってたの」
「ふーん。でも、授業で当てられないんだから、いいじゃない」
「それがね・・・、」
『氏名NG生徒』メモの字が「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、笑い転げる一同。
イノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならない、という結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついた。
なぜか。
というか、本当の理由は?
中学1年生の小陽が、一緒に合唱部に入った親友の恵理や阿南に対し、
「昨日、部活を休んだ理由はね、」と言いかけたその時。
「聞いて聞いて聞いて聞いて聞いて」と言いながら、
同じく親友の陽奈子が、小陽に後ろから抱きついてきた。
「聞くわ」と答える恵理。
「最悪だわ。人生でこんな屈辱を味わったことないわ」
「どうした」
「イノハラ先生が、授業中に見ていたと思われるメモが流出したの。
それの一番上に『氏名候補生徒』と書かれてたのよ。
生徒の名前が書かれてあって、それがその日授業で当てられてた人と一致してるようなの。
これっておそらく『指名候補リスト』じゃないかと思うんだけど、表記は『氏名候補』になってたの」
「初耳」
「で、それだけじゃなくて、『氏名NG生徒』のメモもあったの。『指名NG』じゃなくて『氏名NG』ね」
「わかったから」
「その『氏名NG』にね、私も載ってたの」
「ふーん。でも、授業で当てられないんだから、いいじゃない」
「それがね・・・、」
『氏名NG生徒』メモの字が「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、笑い転げる一同。
イノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならない、という結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついた。
なぜか。
というか、本当の理由は?
24年07月21日 22:44
【ウミガメのスープ】 [油獣]
【ウミガメのスープ】 [油獣]
解説を見る
戦中戦後に幼少期を過ごした小陽のおばあさんは、
時代の混乱や子供ですら働かなければならない苦しい生活の中で、
ほとんど学校に行くことができなかった。
そのため漢字の読み書きなどもできないまま生きてきたおばあさんだったが、
それを乗り越えたいという意志で、4月から夜間学校に通うことになった。
だが、そのタイミングでおばあさんは怪我をしてしまい、1人で出かけるのは無理だという話になりかけたところで、
孫の小陽が、怪我が治るまで、毎日夕方おばあさんを夜間学校に送っていくことを申し出た。
そこで前日から、部活を休んで、おばあさんを学校まで送る生活が始まったのであった。
前日部活動を休んだ理由を恵理たちに説明しようとしたその時。
陽奈子によって、イノハラ先生の直筆で書かれた『氏名NG生徒』の名前が
「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、
一同は「いい歳してろくに漢字を書けないなんて恥ずかしい」と嘲笑った。
腐っても教師であるイノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならないという結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんがいい歳してろくに漢字を書けないなどという話を出すことができず、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついたのだった。
時代の混乱や子供ですら働かなければならない苦しい生活の中で、
ほとんど学校に行くことができなかった。
そのため漢字の読み書きなどもできないまま生きてきたおばあさんだったが、
それを乗り越えたいという意志で、4月から夜間学校に通うことになった。
だが、そのタイミングでおばあさんは怪我をしてしまい、1人で出かけるのは無理だという話になりかけたところで、
孫の小陽が、怪我が治るまで、毎日夕方おばあさんを夜間学校に送っていくことを申し出た。
そこで前日から、部活を休んで、おばあさんを学校まで送る生活が始まったのであった。
前日部活動を休んだ理由を恵理たちに説明しようとしたその時。
陽奈子によって、イノハラ先生の直筆で書かれた『氏名NG生徒』の名前が
「陽奈子」ではなく「揚奈子」になっており、まるで「あげなす」のように見える、という話が語られ、
一同は「いい歳してろくに漢字を書けないなんて恥ずかしい」と嘲笑った。
腐っても教師であるイノハラ先生の意向に従って、これからは陽奈子ちゃんではなくアゲナス・チャンと呼ばなければならないという結論に落ち着いたところで、
「あ、ごめん。それで、何で部活休んだんだっけ?」と改めて恵理に尋ねられた小陽は、
おばあさんがいい歳してろくに漢字を書けないなどという話を出すことができず、
おばあさんが怪我をしたので病院に送ってあげないといけなくなった、と嘘をついたのだった。