みんなのブックマーク

(ドライヤーの音)「1ブックマーク」
フウカとその弟のタケルは二人とも生まれつき耳が全く聞こえない。
夜遅くに自室で髪を乾かしていたフウカがドライヤーのスイッチを「弱」から「最強MAXターボ」に切り替えた数秒後、隣室で穏やかに読書をしていたタケルが壁をバンバン叩き始めたのは何故だろうか?
24年09月20日 21:39
【ウミガメのスープ】 [わかめ]

9月29日23:59まででした




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複数の家電を同時に使用している最中にドライヤーの消費電力が上がったことでブレーカーが落ち、家全体が停電した。
タケルはブレーカーを上げに行くために手探りで壁の位置を確かめていたのだが、耳が聞こえないので壁を叩く音の大きさは気にしていなかった。
南くんの保護責任者「1ブックマーク」
チヨミは、家族に内緒で体長15cmの南くんと同居生活を送っていた。

夏休みのある日、南くんと共に海へ行ったチヨミは、体調を崩してしまった。
そして帰宅後。

誰かの助けなしでは生きていくことができない南くんを見下ろしながら
これ以上ただ南くんのそばにいても、自分自身が苦しいだけだと悟ったチヨミは
「今日でこの生活は終わりだ」と思いながら
ハンマーを振り下ろした。なぜか。
24年09月29日 18:43
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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チヨミは、家族に内緒で体長15cmの南くんと同居生活を送っていた。

夏休みのある日、家族旅行として車で海に行った際、南くんもこっそり連れて行ったチヨミ。
だがそこでチヨミは体調を崩してしまい、予定より早い時間に一家は帰宅。
チヨミは家族によって自室に運び込まれ、寝かされた。

翌日の正午。
自室で気が付いたチヨミ。記憶が回復すると共に青ざめたチヨミは、南くんを探すが、部屋にはいない。
運び込まれた荷物の中にもいない。
家の中には誰もいなかった。家族は全員、旅行に使ったのとは別の車で、親戚の家に出かけていたのだった。
炎天下の駐車場へ、旅行に使われた車を見に行ったチヨミ。
その車内に、弱り切った南くんがいた。
すぐに助け出さなければならない。
だが、家の中に車のカギは残されていなかった。
車のドアを開けることができず、炎天下でただ南くんを見守ることしかできないチヨミ。

このまま誰かの助けなしでは あと何時間も生きていくことができないであろう南くんを見下ろしながら、
これ以上炎天下でただ南くんのそばにいても、自分自身が苦しいだけだと悟って。
「今日で、南くんの存在を家族に伝えることになり、この生活は終わりを迎えるのだ」
なぜなら、親の車をこんな姿にした理由を、家族に説明しないわけにはいかないから。
そう思いながら、チヨミはハンマーで車の窓ガラスを叩き割った。
南くんを、車内から救い出すために。