「水面に映る灯火」「1ブックマーク」
カメオがずぶ濡れになって椅子の上に乗り、頭上でライターを掲げているのは、子供達を救うためである。
一体どういうことだろうか?
一体どういうことだろうか?
22年06月12日 23:14
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
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「ウミガメ小学校内に爆弾を仕掛けた。 本日の15時までに1000万円用意しなければ爆破させる
なお、他の人に言えばその瞬間爆弾を爆破させるので速やかに1000万円を準備しろ」
そんな電話がウミガメ小学校の校長先生であるカメオのところにかかってきた。
数時間で1000万円など用意できず、困ったカメオは、全生徒を校庭に集めてから警察に知らせることに。
そのために誰も使っていない教室の火災報知器をいくつも作動させ、火事になったことにして全生徒を校庭に避難してもらった後に警察に通報することに。
ライターを天井にある火災報知器に近づけ、作動してスプリンクラーから水がシャワーのように放出され、カメオはずぶ濡れに。
そのまま次の教室に向かい、天井にライターを近づけ…。
「北校舎二階、家庭科室と技術室で火事です! 全生徒は速やかにウミガメ公園に避難して下さい!!」
全生徒がウミガメ公園に避難し終え、皆の無事を確認した後、校長は警察に全てを打ち明けた。
そして捕まった犯人はウミガメ小学校の卒業生だったのだが、ウミガメ小学校の当時担任だったカメオの言うとおり、医者になりたいという夢を叶えるために中学受験をし、進学していった結果、医者にはなれず結果学費を払うために両親が過労死、一人残された犯人はカメオに復讐をしたかった、とのこと。
生徒に危害を加える気はなく、爆弾は嘘だったそうな。
なお、他の人に言えばその瞬間爆弾を爆破させるので速やかに1000万円を準備しろ」
そんな電話がウミガメ小学校の校長先生であるカメオのところにかかってきた。
数時間で1000万円など用意できず、困ったカメオは、全生徒を校庭に集めてから警察に知らせることに。
そのために誰も使っていない教室の火災報知器をいくつも作動させ、火事になったことにして全生徒を校庭に避難してもらった後に警察に通報することに。
ライターを天井にある火災報知器に近づけ、作動してスプリンクラーから水がシャワーのように放出され、カメオはずぶ濡れに。
そのまま次の教室に向かい、天井にライターを近づけ…。
「北校舎二階、家庭科室と技術室で火事です! 全生徒は速やかにウミガメ公園に避難して下さい!!」
全生徒がウミガメ公園に避難し終え、皆の無事を確認した後、校長は警察に全てを打ち明けた。
そして捕まった犯人はウミガメ小学校の卒業生だったのだが、ウミガメ小学校の当時担任だったカメオの言うとおり、医者になりたいという夢を叶えるために中学受験をし、進学していった結果、医者にはなれず結果学費を払うために両親が過労死、一人残された犯人はカメオに復讐をしたかった、とのこと。
生徒に危害を加える気はなく、爆弾は嘘だったそうな。
「ラテラル王伝説」「1ブックマーク」
剣と魔法と戦いの時代、ウミガメ王国の巨岩に突き刺さっていた伝説の力を持つと言われる聖剣ウミガメカリバー。200年間誰にも抜かれることのなかったこの剣を、剣術、魔力、血筋のいずれも普通なカメオがあっさりと引き抜いた。なぜ?
22年06月11日 21:16
【ウミガメのスープ】 [いふ]
【ウミガメのスープ】 [いふ]
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聖剣は特殊な力があるわけではなくあくまでウミガメ王国の強さの象徴。言わば国旗のような役割であった。つまり物理的に抜くことは出来るが、国の象徴に手を出すことになるため勝手に抜くことは許されなかった。
そんな中、近隣のワニガメ帝国がウミガメ王国の侵略戦争に勝利し征服に成功。200年間不落の王城は陥落したのだった。ワニガメ帝国の兵士カメオは、自国領となった元敵国の象徴など要らぬという皇帝の命にて、剣を引き抜いたのであった。
そんな中、近隣のワニガメ帝国がウミガメ王国の侵略戦争に勝利し征服に成功。200年間不落の王城は陥落したのだった。ワニガメ帝国の兵士カメオは、自国領となった元敵国の象徴など要らぬという皇帝の命にて、剣を引き抜いたのであった。
「改名・ウミガメのスープ」「1ブックマーク」
ウミガメのスープは、海外の一部の地域では『〇〇〇ゲーム』と呼ばれる。
〇〇〇に入るアルファベット3文字は何?
〇〇〇に入るアルファベット3文字は何?
22年06月11日 22:14
【20の扉】 [いんふぃ]
【20の扉】 [いんふぃ]

参加ありがとうございました!
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<UMI>
カメオはSNSで英語圏の国の人(名前はマイク)と知り合った。
二人はチャットの中で、こんなやり取りをした。
カメオ「なんかゲームしない?」
マイク「良いよ!なんていうゲーム?」
カメオ「ウミガメのスープ。略称は『UMIGAME』っていうんだ」
マイク(Hmm…「UMIGAME」…?あ、「『UMI』GAME」か。ユー・エム・アイゲームね)
マイク「OK、じゃあ早速ルールを教えてくれないか?」
カメオ「分かった!まず質問者はYES/NOで答えられる…………」
-----------------------------
この後マイクは「UMIゲーム」にドハマりし、マイクの友人にこの遊びを教えた。
マイクの友人はそのまた友人に「UMIゲーム」を教え、友人は友人に教え…、「UMIゲーム」は、地域全体に広まっていった。
【簡易解説】
ウミガメのスープを「UMIGAME」という名前で教えたため、UMIゲームと勘違いした。
カメオはSNSで英語圏の国の人(名前はマイク)と知り合った。
二人はチャットの中で、こんなやり取りをした。
カメオ「なんかゲームしない?」
マイク「良いよ!なんていうゲーム?」
カメオ「ウミガメのスープ。略称は『UMIGAME』っていうんだ」
マイク(Hmm…「UMIGAME」…?あ、「『UMI』GAME」か。ユー・エム・アイゲームね)
マイク「OK、じゃあ早速ルールを教えてくれないか?」
カメオ「分かった!まず質問者はYES/NOで答えられる…………」
-----------------------------
この後マイクは「UMIゲーム」にドハマりし、マイクの友人にこの遊びを教えた。
マイクの友人はそのまた友人に「UMIゲーム」を教え、友人は友人に教え…、「UMIゲーム」は、地域全体に広まっていった。
【簡易解説】
ウミガメのスープを「UMIGAME」という名前で教えたため、UMIゲームと勘違いした。
「There's Something About Mary」「1ブックマーク」
秋田ナマハゲ高等学校文化祭。
文化祭も終わりが近づいた時。
ある教室の一角で。
クラスメイトが見守る中。
「あなたのことが好きです。俺と付き合ってください」
ずっと好きだった幼馴染に真っ赤な顔で告白した田中。
クラスメイトの視線が告白を受けた幼馴染の女の子に集まる。
女の子はゆっくりと{椅子の上で立ちあがり}田中の告白に答えた。
「遅いよ。ずっと待ってたんだから。もうこんなに○○が□□□なっちゃったじゃない」
そう言うと彼女は涙を浮かべながら微笑んだ。
彼女がなぜ椅子の上で立ち上がったのか、その理由も踏まえた上で○○と□□□に入る言葉を平仮名で答えよ。
※質問制限なし!
文化祭も終わりが近づいた時。
ある教室の一角で。
クラスメイトが見守る中。
「あなたのことが好きです。俺と付き合ってください」
ずっと好きだった幼馴染に真っ赤な顔で告白した田中。
クラスメイトの視線が告白を受けた幼馴染の女の子に集まる。
女の子はゆっくりと{椅子の上で立ちあがり}田中の告白に答えた。
「遅いよ。ずっと待ってたんだから。もうこんなに○○が□□□なっちゃったじゃない」
そう言うと彼女は涙を浮かべながら微笑んだ。
彼女がなぜ椅子の上で立ち上がったのか、その理由も踏まえた上で○○と□□□に入る言葉を平仮名で答えよ。
※質問制限なし!
22年06月16日 22:42
【20の扉】 [ダニー]
【20の扉】 [ダニー]
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○○=くび
□□□=ながく
田中のクラスは文化祭でお化け屋敷の催事をした。
田中は顔を血で真っ赤に染めたゾンビ役で彼女は{ろくろっ首}。
彼女の扮するろくろっ首は首が伸縮自在になるように仕掛けがしてある。
椅子の裏側に着物のパネルが貼りつけてあり、彼女はそのパネルの裏にスタンバイ。
着物パネルと彼女の顔は伸縮する首で繋がっている。
全身黒タイツ姿で顔だけろくろっ首メイクの彼女が、椅子の座面の上で立ち上がると首が最大限に伸びるようになっているのだ。
田中の優柔不断な態度にずっとヤキモキさせられていた女の子は、待ち望んでいた田中の言葉にろくろっ首の首を最長にして「遅いよ。ずっと待ってたんだから。もうこんなに首が長くなっちゃったじゃない」と返事をしたのだった。
なかなかシュールな絵面だった。
□□□=ながく
田中のクラスは文化祭でお化け屋敷の催事をした。
田中は顔を血で真っ赤に染めたゾンビ役で彼女は{ろくろっ首}。
彼女の扮するろくろっ首は首が伸縮自在になるように仕掛けがしてある。
椅子の裏側に着物のパネルが貼りつけてあり、彼女はそのパネルの裏にスタンバイ。
着物パネルと彼女の顔は伸縮する首で繋がっている。
全身黒タイツ姿で顔だけろくろっ首メイクの彼女が、椅子の座面の上で立ち上がると首が最大限に伸びるようになっているのだ。
田中の優柔不断な態度にずっとヤキモキさせられていた女の子は、待ち望んでいた田中の言葉にろくろっ首の首を最長にして「遅いよ。ずっと待ってたんだから。もうこんなに首が長くなっちゃったじゃない」と返事をしたのだった。
なかなかシュールな絵面だった。
「懐疑の眼差し」「1ブックマーク」
「私がやりました」
薄暗い取調室で、酒井リカは涙ながらに語った。
夫の酒井トシオを撲殺した容疑で取り調べを受けているリカに、あなたは懐疑の眼差しを向ける。
(この女は、嘘をついている。)
あなたは刑事です。相棒の刑事のテツヤと一緒に、容疑者・酒井リカの取り調べを行なってください。
(注意点)
・テツヤは嘘をつきませんが、リカは嘘をつく場合があります。
・現時点ではFA条件を伏せておきます。特定の条件をクリアすることで、FA条件を開示しお伝えします。
・進行度や特定の条件をクリアすることで、天の声(ぎんがけい)がヒントや助言を与える場合がございます。
・最終的な解答を行う場合には、その旨を記入してください。その場合、「その行動を実行することでエンディングを迎えます。本当によろしいですか。本当によろしければ、今と全く同じ内容を次の質問欄に書き込んでください。」と天の声から呼びかけが入りますので、それに従ってください。
・最終解答によって、True End, Normal End, Bad Endに分岐します。
・チャット欄を用いての相談を推奨します。(相談欄で皆様がどこまでわかっているかを把握したいというのもあります。)
・True Endを迎えた場合のみ、皆様に正解を付与します。
・その他不明な点がありましたら遠慮なく天の声(ぎんがけい)にお尋ねください。進行に影響のない範囲でお答えします。
――あなたが殺したんですよね。
私を見つめ、刑事が言う。
静かな声音に確信が宿っている。
――積木の箱は3キロもあります。6才のダイチくんが振り下ろすのは難しい。ましてや、あなたと揉み合っている最中のトシオさんに。
私は真っ直ぐ刑事の顔を見つめ、首を横に振って言った。
「私は、真実をお伝えしました」
だが、刑事の凛とした口調は揺らがない。
――気がついていましたか? あなたは嘘をつくときに必ず、私の顔を見ます。
内心、舌打ちをした。
嘘をつくときに目を逸しては、かえって疑われる。そんな考えが仇となった。無意識の行動を見透かされていたことに、わずかな不快感を覚える。あの人もそうだった。些細な隠し事をすると、蛇のように執拗に、私を責め立てた。獲物を追い詰める肉食獣めいた、サディスティックな欲望を、その目の奥にたぎらせながら。
――あなたはダイチくんを盾にして、自分を守ろうとした。
「それは違います」
とっさに声が出た。
違う。
これはダイチを守るためにしたことだ。私が捕まれば報道され、ダイチは殺人犯の子になることになる。
でもダイチなら捕まらない。六歳の子供を裁く法律は、この国にはない。
私たちは、あの人の束縛から逃れ、一緒にいられる。
――違うというのは。
罠だったのか。
ここで強く否定すれば、先ほどまでの演技と矛盾する。
少しでも罪を軽くするためには――と頭を回転させ、愕然とする。私は今、何を考えた?
少し罪を軽くしたところで、ダイチが殺人犯の息子になる事実は変わらない。
結局のところ、これは自己防衛に過ぎないのではないか。
ダイチのためというふうに思い込んで、自分を守ろうと。
「私は、ダイチを愛していて」
――はい。
「だから、ダイチに罪を着せようなんて、」
言葉が続かない。
駄目だ。
取調室での発言内容は記録されている。
この不自然な沈黙も。
何でもいい。
何でもいいから話さなくては。
「夫はスペックの低い女の子供はスペックが低いと見下して、ダイチに暴力を振るっていて。」
もはや話の内容は支離滅裂だ。
自分の口が、脳みそが空転して、まるで自分のものではないような。
他人事のように自分の口が動くのに任せていた。
「だから、ダイチを守るために」
私の口は、もはや私自身も信じていないことを機械的に言う。
「殺しました」
刑事は私の心情を見透かしただろうか。
私は刑事の顔を見る。
刑事は頷いただけだった。
○
調書にサインを求められたので、「息子と会わせてください」と言った。そうしなければ意地でもサインをしないというと、面会室へ連れて行かれた。婦警に連れられたダイチと対面する。
プラスチックの薄い板が、ダイチとのどうしようもない距離を感じさせた。
「ダイチ。ママは、……」
言葉に詰まる。
会うことを求めたのに、何を話そうかは考えていなかった。
「ママは、ダイチのことを」
愛してるという言葉が白々しく思えた。
「絶対に、迎えに行くから」
「……待ってる」
ダイチは、私の目を見つめて言った。
ダイチは頭が良い。
私がこれからどうなるのかも、分かっているはずだ。
「ママのこと、大好きだから」
私はダイチの目を見つめて「私もだよ」と言おうとした。
でも、視界が涙で滲んで出来なかった。
○
――おかえり、お母さん。
天の声「おめでとうございます。皆様はTrue Endを迎えました。」
(True Endを迎える条件)
FA条件1.トシオを殺したのは本当にリカなのか。
→リカである。
FA条件2.リカはなぜ何度も嘘をつくのか。
→虚偽の供述によりダイチに罪を擦り付けて罪から逃れようと思ったから
(True Endに至る上でのクルー)
・リカは嘘をつくときに、刑事の目をまっすぐに見つめる癖がある。
・積み木の総重量は3kgもあり、6才のダイチが持ち上げて振り下ろすのは困難である。
元ネタ:緊急取調室第3話『嘘まみれの女』
薄暗い取調室で、酒井リカは涙ながらに語った。
夫の酒井トシオを撲殺した容疑で取り調べを受けているリカに、あなたは懐疑の眼差しを向ける。
(この女は、嘘をついている。)
あなたは刑事です。相棒の刑事のテツヤと一緒に、容疑者・酒井リカの取り調べを行なってください。
(注意点)
・テツヤは嘘をつきませんが、リカは嘘をつく場合があります。
・現時点ではFA条件を伏せておきます。特定の条件をクリアすることで、FA条件を開示しお伝えします。
・進行度や特定の条件をクリアすることで、天の声(ぎんがけい)がヒントや助言を与える場合がございます。
・最終的な解答を行う場合には、その旨を記入してください。その場合、「その行動を実行することでエンディングを迎えます。本当によろしいですか。本当によろしければ、今と全く同じ内容を次の質問欄に書き込んでください。」と天の声から呼びかけが入りますので、それに従ってください。
・最終解答によって、True End, Normal End, Bad Endに分岐します。
・チャット欄を用いての相談を推奨します。(相談欄で皆様がどこまでわかっているかを把握したいというのもあります。)
・True Endを迎えた場合のみ、皆様に正解を付与します。
・その他不明な点がありましたら遠慮なく天の声(ぎんがけい)にお尋ねください。進行に影響のない範囲でお答えします。
22年06月10日 21:00
【亀夫君問題】 [ぎんがけい]
【亀夫君問題】 [ぎんがけい]

エンディング結果が出ました!Special Thanks 葛原さん
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――あなたが殺したんですよね。
私を見つめ、刑事が言う。
静かな声音に確信が宿っている。
――積木の箱は3キロもあります。6才のダイチくんが振り下ろすのは難しい。ましてや、あなたと揉み合っている最中のトシオさんに。
私は真っ直ぐ刑事の顔を見つめ、首を横に振って言った。
「私は、真実をお伝えしました」
だが、刑事の凛とした口調は揺らがない。
――気がついていましたか? あなたは嘘をつくときに必ず、私の顔を見ます。
内心、舌打ちをした。
嘘をつくときに目を逸しては、かえって疑われる。そんな考えが仇となった。無意識の行動を見透かされていたことに、わずかな不快感を覚える。あの人もそうだった。些細な隠し事をすると、蛇のように執拗に、私を責め立てた。獲物を追い詰める肉食獣めいた、サディスティックな欲望を、その目の奥にたぎらせながら。
――あなたはダイチくんを盾にして、自分を守ろうとした。
「それは違います」
とっさに声が出た。
違う。
これはダイチを守るためにしたことだ。私が捕まれば報道され、ダイチは殺人犯の子になることになる。
でもダイチなら捕まらない。六歳の子供を裁く法律は、この国にはない。
私たちは、あの人の束縛から逃れ、一緒にいられる。
――違うというのは。
罠だったのか。
ここで強く否定すれば、先ほどまでの演技と矛盾する。
少しでも罪を軽くするためには――と頭を回転させ、愕然とする。私は今、何を考えた?
少し罪を軽くしたところで、ダイチが殺人犯の息子になる事実は変わらない。
結局のところ、これは自己防衛に過ぎないのではないか。
ダイチのためというふうに思い込んで、自分を守ろうと。
「私は、ダイチを愛していて」
――はい。
「だから、ダイチに罪を着せようなんて、」
言葉が続かない。
駄目だ。
取調室での発言内容は記録されている。
この不自然な沈黙も。
何でもいい。
何でもいいから話さなくては。
「夫はスペックの低い女の子供はスペックが低いと見下して、ダイチに暴力を振るっていて。」
もはや話の内容は支離滅裂だ。
自分の口が、脳みそが空転して、まるで自分のものではないような。
他人事のように自分の口が動くのに任せていた。
「だから、ダイチを守るために」
私の口は、もはや私自身も信じていないことを機械的に言う。
「殺しました」
刑事は私の心情を見透かしただろうか。
私は刑事の顔を見る。
刑事は頷いただけだった。
○
調書にサインを求められたので、「息子と会わせてください」と言った。そうしなければ意地でもサインをしないというと、面会室へ連れて行かれた。婦警に連れられたダイチと対面する。
プラスチックの薄い板が、ダイチとのどうしようもない距離を感じさせた。
「ダイチ。ママは、……」
言葉に詰まる。
会うことを求めたのに、何を話そうかは考えていなかった。
「ママは、ダイチのことを」
愛してるという言葉が白々しく思えた。
「絶対に、迎えに行くから」
「……待ってる」
ダイチは、私の目を見つめて言った。
ダイチは頭が良い。
私がこれからどうなるのかも、分かっているはずだ。
「ママのこと、大好きだから」
私はダイチの目を見つめて「私もだよ」と言おうとした。
でも、視界が涙で滲んで出来なかった。
○
――おかえり、お母さん。
天の声「おめでとうございます。皆様はTrue Endを迎えました。」
(True Endを迎える条件)
FA条件1.トシオを殺したのは本当にリカなのか。
→リカである。
FA条件2.リカはなぜ何度も嘘をつくのか。
→虚偽の供述によりダイチに罪を擦り付けて罪から逃れようと思ったから
(True Endに至る上でのクルー)
・リカは嘘をつくときに、刑事の目をまっすぐに見つめる癖がある。
・積み木の総重量は3kgもあり、6才のダイチが持ち上げて振り下ろすのは困難である。
元ネタ:緊急取調室第3話『嘘まみれの女』