みんなのブックマーク

上りのエスカレーターの降り口でＵターンして下りのエスカレーターに乗ったのよ。

ブーツを脱ぐのが面倒だったカメコは、玄関から四つん這いになってハイハイで居間へ向かう。
ｽﾞﾘｽﾞﾘ（あたしゃ、赤ちゃんかwww）ｽﾞﾘｽﾞﾘ（・・・・・・）ｽﾞﾘｽﾞﾘ（・・・ベビーカステラ食いてぇwww）ｽﾞﾘｽﾞﾘ（ヒザ痛ぇwww）ｽﾞﾘｽﾞﾘｽﾞﾘｽﾞﾘ…

最近無職になったカメオ、そのことを家族には言い出せず公園などで時間を潰すばかり。そんな彼のくるぶしはその周辺部分だけがいつの間にか日に焼けていた。
程よい丈の彼のズボンは歩いている時は彼のくるぶしをしっかりと覆い隠すが、伸縮性に乏しいため座った時はどうしてもくるぶしを覆い隠せず長時間外で座っていると日に焼けてしまうのだ。
その関係上彼のくるぶしは長時間外で座ってでもいない限り日に焼けたりなどはしないことは見ただけでわかる。

だからカメコはそれを見て彼の現在の職業が無職であると断言した

子供がしたいたずらに大きくリアクションを取っていると、面白がっていたずらを繰り返すので、子供にいけないことを正しく教えるため、オーバーなリアクションを控えた。

A、ウミコにお菓子を好きにあげて、帰ってきたときにお菓子をねだろうとするウミコに大変な思いをさせるため。

「カメオ悪いんだけどさ、この子預かってくんない？あたし明日旅行行くことになったからさ。よろしく～」
突然カメオの家にやってきた長女カメコはそうのたまった。何かにつけて実家に遊びに来るカメコはいつも突然何の連絡も無しに実家にやってくる。
どうやら今回はカメオに何の連絡もなく一週間の旅行に出かけるらしい。
何かと思えばどうやら三歳になる自分の子どもウミコを預かってくれと。
ウミコは育ち盛りのわがまま娘で、実家に一人暮らしのカメオは数日でうんざりしてしまった。

突然来るなよ。ウミコ連れて行かないのかよ。何で俺がこんなことを。

カメオは恨みを募らせていた。
そこでカメオが考えた嫌がらせはカメコの娘ウミコへの餌付けである。
普段カメコはウミコにお菓子をあげようとせず、決して甘やかさず育ててきたが
カメオはウミコの好きなようにさせ、わがままにしてしまおうとたくらんだのだった。

帰ってきたらお菓子をねだるウミコに苦労するだろう。お菓子をあげていたずら大作戦をたくらむ悪いカメオなのであった。