「真実は瞳の中に」「2ブックマーク」
ある日、離小島君のところに一本の電話がかかってきた。
全く知らない男の子からだった。
声から判断するに男の子の年齢は5歳か6歳くらいだろう。
「おじさんはなんてなまえ?」「おじさんのとしはいくつ?」などなど、
あどけない声で色々質問してくる。
※ちなみに離小島君はまだ25歳でおじさんと呼ばれる歳ではない。
3時間後。
「はなしをきいてくれてありがとう」と男の子にお礼を言われた離小島君。
電話がつながっている間、離小島君は男の子の質問に一切返事をしなかったのに
一体なぜお礼を言われたのだろうか?
全く知らない男の子からだった。
声から判断するに男の子の年齢は5歳か6歳くらいだろう。
「おじさんはなんてなまえ?」「おじさんのとしはいくつ?」などなど、
あどけない声で色々質問してくる。
※ちなみに離小島君はまだ25歳でおじさんと呼ばれる歳ではない。
3時間後。
「はなしをきいてくれてありがとう」と男の子にお礼を言われた離小島君。
電話がつながっている間、離小島君は男の子の質問に一切返事をしなかったのに
一体なぜお礼を言われたのだろうか?
20年01月07日 22:55
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
解説を見る
ある日、離小島君が勤務する亀っ亀公園前交番に一本の電話がかかってきた。
「もしもし、こちら亀っ亀公園前交番です」
「・・・」
「もしもし?」
離小島君が話しかけるも受話口からは何も応答はない。
…と思ったら向こうの受話器から離れた場所からだろうか、
少年と男の会話が聞こえてきた。
「おじさんはなんてなまえ?」
「お、俺か? お、俺は、籾山もみ太郎っていうんだな」
「へー、おじさんのとしはいくつ?」
「と、年か? 年は33歳だ、お、おじさんじゃねえぞ」
「さっきまでいっしょにいたひとはどんなひと?」
「あ、ああ田中の兄貴だ。お、俺の兄貴分だ、こ、こら、あんまり喋るんじゃねえ」
「えー、いいじゃない。おはなししようよ」
(はて、俺は何を聞かされてるんだろう?)と想いながらも2人の会話に耳をすます離小島君。
「ここはどこなの? なんかお船の汽笛がきこえるね。海がちかいのかな?」
「こ、ここには誰も来ねえぞ。こ、こんな寂れた港の倉庫にゃ、誰も近づかね。
お、お前も災難だな? ち、父親が金持ちだから、ゆ、誘拐されるんだ」
(ゆ、誘拐?)
「車に乗っていた時間から換算して、ここは杯戸町の港かな?」
「な、な、なんでわかんだ? お前あったまいいなあー。お、俺頭悪いから憧れるわ」
(杯戸町の、港の、倉庫… ふんふん… ってコ◯ンか)
「田中さんは何時頃戻ってくるの?」
「あ、兄貴か? 兄貴は、交渉とかするらしいから、こっちに戻るのは5時くらいになるって言ってたぞ」
(こ、この男の子が誘導尋問をして情報を提供してくれてるのか! なんて賢い子だ… コ◯ンみたいだ)
そして離小島君は男の子が誘拐犯人の頭の悪そうな籾山から聞き出した情報を元に
男の子の誘拐場所を探し当てたのだった。
3時間後。
頭の悪そうな籾山を排除して男の子を無事保護した離小島君。
「君が電話をしてくれた少年だね。よく頑張ったね」
「お兄さんが電話に出てくれたおまわりさん? 怪しまずに電話を切らないではなしを聞いてくれてありがとう」
「君は…一体?」
「江戸河原コ◯ン、探偵さ」
(コ◯ンだった!)
「真実はいつも君の瞳の中!」
(決め台詞はちょっと違った)
「もしもし、こちら亀っ亀公園前交番です」
「・・・」
「もしもし?」
離小島君が話しかけるも受話口からは何も応答はない。
…と思ったら向こうの受話器から離れた場所からだろうか、
少年と男の会話が聞こえてきた。
「おじさんはなんてなまえ?」
「お、俺か? お、俺は、籾山もみ太郎っていうんだな」
「へー、おじさんのとしはいくつ?」
「と、年か? 年は33歳だ、お、おじさんじゃねえぞ」
「さっきまでいっしょにいたひとはどんなひと?」
「あ、ああ田中の兄貴だ。お、俺の兄貴分だ、こ、こら、あんまり喋るんじゃねえ」
「えー、いいじゃない。おはなししようよ」
(はて、俺は何を聞かされてるんだろう?)と想いながらも2人の会話に耳をすます離小島君。
「ここはどこなの? なんかお船の汽笛がきこえるね。海がちかいのかな?」
「こ、ここには誰も来ねえぞ。こ、こんな寂れた港の倉庫にゃ、誰も近づかね。
お、お前も災難だな? ち、父親が金持ちだから、ゆ、誘拐されるんだ」
(ゆ、誘拐?)
「車に乗っていた時間から換算して、ここは杯戸町の港かな?」
「な、な、なんでわかんだ? お前あったまいいなあー。お、俺頭悪いから憧れるわ」
(杯戸町の、港の、倉庫… ふんふん… ってコ◯ンか)
「田中さんは何時頃戻ってくるの?」
「あ、兄貴か? 兄貴は、交渉とかするらしいから、こっちに戻るのは5時くらいになるって言ってたぞ」
(こ、この男の子が誘導尋問をして情報を提供してくれてるのか! なんて賢い子だ… コ◯ンみたいだ)
そして離小島君は男の子が誘拐犯人の頭の悪そうな籾山から聞き出した情報を元に
男の子の誘拐場所を探し当てたのだった。
3時間後。
頭の悪そうな籾山を排除して男の子を無事保護した離小島君。
「君が電話をしてくれた少年だね。よく頑張ったね」
「お兄さんが電話に出てくれたおまわりさん? 怪しまずに電話を切らないではなしを聞いてくれてありがとう」
「君は…一体?」
「江戸河原コ◯ン、探偵さ」
(コ◯ンだった!)
「真実はいつも君の瞳の中!」
(決め台詞はちょっと違った)
「ピンポン」「2ブックマーク」
インターホンが鳴ったので誰が来たのだろうと確認すると、見知らぬ男が立っていた。
なんでしょう?と応答すると、明らかに動揺した様子で水道の点検に来たと話す男。
不審だし危ない人かも、と思いつつも追い返す理由がないのでドアを開けて対応することにした。
するとどうだろう。男は点検はまたの機会にと、そそくさと帰ってしまったのだ。
どうしてだろう?
なんでしょう?と応答すると、明らかに動揺した様子で水道の点検に来たと話す男。
不審だし危ない人かも、と思いつつも追い返す理由がないのでドアを開けて対応することにした。
するとどうだろう。男は点検はまたの機会にと、そそくさと帰ってしまったのだ。
どうしてだろう?
20年01月08日 02:41
【ウミガメのスープ】 [エルシード]
【ウミガメのスープ】 [エルシード]
何度目かの復帰スープin深夜
解説を見る
あるアパートの一室に水道の点検にきた男は、訪ねた部屋主の男と知り合いでした。
そんな男は以前の仕事のとき、部屋主からストーカー被害にあっていることを告げられます。
その時に聞かされたストーカーの特徴と今ドアから出てきた女の特徴が合致していると気づいた男は、今まさにストーカーによる犯行の現場に遭遇していると気づき退散することにしたのでした。
インターホンの「ピンポン」と、男の勘が正しかったという「ピンポン」でした
そんな男は以前の仕事のとき、部屋主からストーカー被害にあっていることを告げられます。
その時に聞かされたストーカーの特徴と今ドアから出てきた女の特徴が合致していると気づいた男は、今まさにストーカーによる犯行の現場に遭遇していると気づき退散することにしたのでした。
インターホンの「ピンポン」と、男の勘が正しかったという「ピンポン」でした
「おでんは死守した」「2ブックマーク」
女「雨止んだみたいだね」
男「じゃあおでんでも買ってくるわ」
男はずぶ濡れになって帰ってきた。
一体なぜ?
男「じゃあおでんでも買ってくるわ」
男はずぶ濡れになって帰ってきた。
一体なぜ?
20年01月08日 20:57
【ウミガメのスープ】 [たけの子]
【ウミガメのスープ】 [たけの子]
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男はコンビニでおでんを買った帰りの追い越されざまに
深い水たまりの上を通った車に水をかけられた。
雨が止んだばかりで路面にまだ水が残っていたのだ。
深い水たまりの上を通った車に水をかけられた。
雨が止んだばかりで路面にまだ水が残っていたのだ。
「シャーデンフロイデ」「2ブックマーク」
男は大きな悩みがあった
ある日、友人が事故にあったと聞き、その悩みが解消され、男は歓喜した
何故か?
ある日、友人が事故にあったと聞き、その悩みが解消され、男は歓喜した
何故か?
20年01月09日 18:44
【ウミガメのスープ】 [野々]
【ウミガメのスープ】 [野々]
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男は作家であった
小説の執筆中、事故にあった人間の苦しみを書けず悩んでいた
友人の事故を聞き、心情を聞き出すことでリアルな苦しみを表現出来ると思い、悩みが解消されたのだ
小説の執筆中、事故にあった人間の苦しみを書けず悩んでいた
友人の事故を聞き、心情を聞き出すことでリアルな苦しみを表現出来ると思い、悩みが解消されたのだ
「メンタルリセット」「2ブックマーク」
A子は苦手に思っているB夫にばったり出会ったので、
仲良しのC美たちに早く会いに行こうと思った。
そのためにA子はまず家に帰り、ペットボトルを空にした。
一体なぜ?
仲良しのC美たちに早く会いに行こうと思った。
そのためにA子はまず家に帰り、ペットボトルを空にした。
一体なぜ?
20年01月11日 18:02
【ウミガメのスープ】 [たけの子]
【ウミガメのスープ】 [たけの子]
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【要約:C美たちがA子が苦手なB夫が来ると嘘をついてまでA子をのけ者にしたことに気づき、殺そうと思ったから】
ある日A子はB夫とばったり出くわした。
普段からB夫のことを内心苦手に思っていたA子だが、
ひとつの疑問が浮かんだ。
―――今B夫はC美達と一緒に出かけているはずでは?
「いつものメンバーにB夫君やD助君たちと一緒に○○へ行くんだけど行かない?」
そうC美は言っていた。
苦手なB夫がいるなら、と思い誘いを断ったA子は
「今日はC美たちと出かけてたんじゃ?」と思わず聞いていた。
すると「え、そんな話聞いてないけど」と返された。
B夫との会話を早々に切り上げたA子はすがるような思いでめったに見ないSNSを開いた。
『大好きな仲間たちだけで○○に来ています!』
『可愛い子とイケメンばっかりでやっぱりこのメンバーが一番です笑』
『変なのもいないし最高』
―――なんだ。自分は彼女たちにとって気を遣われる対象ですらなかったんだ
適当な嘘で追い払ってもいい、そんな存在だったんだ。
今まで信じていた自分が馬鹿みたいだ。
{だったら、もういいや}
A子は家に帰ると空の大きなペットボトルを探し、無いと知ると中身の入っていたボトルの水を捨て空にした。
それから仏壇からライターを拝借し、そして灯油タンクに詰まっている液体を入れ、カバンにしまった。
あぁ、早くみんなに会いたいなぁ
A子の口元は泣くのを堪えているように、笑っているように歪んでいた。
ある日A子はB夫とばったり出くわした。
普段からB夫のことを内心苦手に思っていたA子だが、
ひとつの疑問が浮かんだ。
―――今B夫はC美達と一緒に出かけているはずでは?
「いつものメンバーにB夫君やD助君たちと一緒に○○へ行くんだけど行かない?」
そうC美は言っていた。
苦手なB夫がいるなら、と思い誘いを断ったA子は
「今日はC美たちと出かけてたんじゃ?」と思わず聞いていた。
すると「え、そんな話聞いてないけど」と返された。
B夫との会話を早々に切り上げたA子はすがるような思いでめったに見ないSNSを開いた。
『大好きな仲間たちだけで○○に来ています!』
『可愛い子とイケメンばっかりでやっぱりこのメンバーが一番です笑』
『変なのもいないし最高』
―――なんだ。自分は彼女たちにとって気を遣われる対象ですらなかったんだ
適当な嘘で追い払ってもいい、そんな存在だったんだ。
今まで信じていた自分が馬鹿みたいだ。
{だったら、もういいや}
A子は家に帰ると空の大きなペットボトルを探し、無いと知ると中身の入っていたボトルの水を捨て空にした。
それから仏壇からライターを拝借し、そして灯油タンクに詰まっている液体を入れ、カバンにしまった。
あぁ、早くみんなに会いたいなぁ
A子の口元は泣くのを堪えているように、笑っているように歪んでいた。