みんなのブックマーク

パンドラのカメ「12ブックマーク」
らてらて村に伝わるパンドラのカメと呼ばれる、亀の甲羅の形をした箱があった。
村外れの祠にあるその箱の中には金銀財宝が詰まっているが、災いも同封されており、一度開けてしまえばその人に災厄が訪れてしまうという言い伝えが長年伝われてきた。
箱には鍵がかかっており、村の人々は伝説もあってわざわざ確認しようとしなかった。
ところが、ある日その伝説を聞いた冒険家であるラテ・ラール氏が村を訪れ、ピッキングを使いその箱を開けてしまった。
彼が箱を開けてから約一年後、らてらて村で死傷者が十数名出てしまった。
一体何故?
19年02月13日 00:48
【ウミガメのスープ】 [シチテンバットー]

参加ありがとうございました。夜更かしスープ。




解説を見る
らてらて村に伝わる伝説。
村外れの祠の中にある亀の甲羅を型どった箱には金銀財宝が詰まっていると。
しかし同時に災いも詰まっており、箱を開けるとそれが外に出て開けた人にとり憑いてしまうとも。

村の人間はこの伝説を聞き、ある者は
「そんな伝説があるなんて・・・箱を開けるのは止めよう」
ある者は
「こんなチンケな村に財宝なんてあるわけないだろ?」
ある者は
「祠って村の外れにあるんだろ?確認するのもめんどくさいよ」
ある者は祠に行き
「箱はあったけど鍵がかかってるみたいだね。わざわざ開けるのも面倒だし・・・」
と何だかんだあってその箱を放置していた。

ある日、奇妙な人物が村を訪れた。
ラテ・ラールと名乗り冒険家を自称するその男は、
「村のとある祠に亀の甲羅の形をした箱はないか?」
と尋ねた。
人々がそこに案内すると、
「鍵がかかってるみたいだが、これを開けてしまってもいいか?」
と言った。
「止めろ!それには災いが封じられてるんだぞ!」
「開けた人に災厄が降りかかってしまう!」
「なんでわざわざ開けようとするの?」
「てかそれ開くの?鍵ないよ?」
と村の人々は口々に止めたが、
「災いなんて大袈裟。そういった言い伝えがあるところに長年足を運び続けたが、俺は健康そのものだ」
「箱の中は重く、財宝や何かが入っててもおかしくない。お金が手に入ったら村にも分け与える」
「この程度なら多少のピッキング技術があれば問題なく開けることができる」
と聞き入れなかった。

最終的に
「そこまで言うなら仕方がない。何があっても我々は一切責任を取らない。気味が悪いから中に何があっても分け与えないでくれ」
と折れた。

その後、箱を開けたラテ・ラール氏は箱の中身を持ち帰り、それが太古の財宝だったたと報道され、彼は一躍有名になった。
しかし村の人々は心のどこかで思っていた。あの箱を開けてしまったんだ。彼は近いうちにーー

一ヶ月後、テレビにて
「ラテ・ラール氏が発見した財宝が、鎌倉時代のものだということが調査により判明しました」
「タートル大学のスカラベ教授によると、これは歴史的にも金銭的にも極めて価値が高いとのことです」
「この調査を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

三ヶ月後、テレビにて
「ラテ・ラール氏がまた快挙です」
「アフリカの森を探検し、その途中で既に絶滅したとされる鳥の羽毛を発見しました」
「この結果を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

半年後、テレビにて
「南極大陸横断に挑戦しているラテ・ラール氏ですが、道中でマンモスの死骸を発見したとのことです」
「ほとんどが白骨化してるが、一部は毛皮や肉が残っているとのことです」
「この発見を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

一年後、テレビにて
「ラテ・ラール氏がエベレスト登頂を達成しました」
「一時期天候が悪化し途中リタイアも考えられましたが、無事に登りきれました」
「登頂に成功したラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

「おいおい、災いが降りかかるどころかめちゃくちゃ元気じゃないか」
「あの伝説は嘘だったんだ」
「全部が嘘ではないぞ、財宝は実在した」
「あれがあれば村の財政ももう少しマシになったし、裕福な暮らしが出来たかもしれない」
「呪いの噂はお前の先祖が言い伝えていたよな」
「先祖のことなんか知らねえよ。財宝を分けてもらえば良かったんだ」
「財宝を分けるとあの人も言ってただろ?」
「呪いの伝説があったから断ったんだ!伝説がなければ・・・」
「なんだと!お前が断らなければ良かったんだ!」
伝説のうち呪いは嘘だと分かり、財宝は本当だと分かった。
大金を逃した村の人々は、互いを罵倒しあい、いつしかそれが発展し事件にまでなってしまった。
皮肉なことに、呪いの伝説そのものが村にとっての呪いになってしまったのだった。

【簡易解説】
パンドラの箱には実際に財宝があったが、村の人々はある者は呪いを恐れてある者は財宝が存在しないと思い、誰も手を出さなかった。
冒険家が開けてからいくら経ってもその冒険家が災厄を受けないため呪いは嘘だと分かり、呪いの噂を言ったのは誰だ!こんなことで宝を無駄にして!と口論になった結果、殺人事件に発展した。

呪いの噂そのものが呪いになってしまったというオチ。

※こちらは投票会場です。
本会場(https://late-late.jp/mondai/show/4230)をご覧の上、どなたでもお気軽にどうぞ。


  ●● 第8回 正解を創りだすウミガメ ●●

今回、驚くほどたくさんの正解が生まれました。その数なんと29作品!!
ご参加くださった方々、本当にありがとうございます!主催者としてこんなに嬉しいことはありません。

それでは、これより投票フェーズに移ります。
投票の基準を決めるのは他でもないあなたです。『これだ!』と思う作品に、あなたの一票を投じてください。


●投票の手順

作品を投稿した「シェフ」は”3”票、投稿していない「観戦者」は”1”票を、気に入った作品に投票できます。
それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。

※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※こちらの質問欄は闇スープに設定しております。発表まで他の人の投票を見ることはできません。
※投票締め切りまで何度でも投票内容を編集できます。

皆様の投票により、
◆最難関要素賞(最も票を集めた要素)
◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品)
◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ)※次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題していただきます!
が決定します。



◯投票フェーズ
 2/24(日)00:00頃~2/27(水)23:59まで
※エントリー作品多数の為、当初の予定より24時間延長しています。(それでも大分厳しいと思いますが、主催者のスケジュール都合によりこれが限界でした。申し訳ありません…!)

◯結果発表
 2/28(木)集計完了次第。am2:00までを予定しております。(前後する可能性大)




●投票テンプレート例

「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
最も組み込むのが難しかった要素「◯◯◯」




●エントリーした要素一覧(全7要素)

①老人の過去(=最後に選出された要素)に対して批判的な人たちが続出する
②そこには愛がある
③忘れられない想い出がある
④道に迷う
⑤意外と普通だった
⑥老人は杖を折った
⑦その老人の過去が関係する



●エントリーした作品一覧(提出順、敬称略。全29作品)

1.「その絵本あげるの?」(作・とろたく(記憶喪失))
2.「気海の黙図」(作・ZenigokE)
3.「ファンタジーをあげよう」(作・CROWN)
4.「狂愛」(作・夜船)
5.「老人は1対1なら強いです」(作・キャノー)
6.「読み上げられるオモイ-第52節-」(作・残酸)
7.「にせものに捧ぐ」(作・とろたく(記憶喪失))
8.「『老人と少女』またはバレンタインの偶然」(作・赤升)
9.「「私は知らないままでいいと思った」老人と絵本、その真実を語る」(作・ハシバミ)
10.「あいをあなたへ」(作・ひよこさん)
11.「ぼくのじいちゃん」(作・ひよこさん)
12.「めでたし、めでたしのその先」(作・ごがつあめ涼花)
13.「コンピューターに世界征服をさせない方法」(作・葛原)
14.「彼には片足が無いが、欠けているものは何一つ無かった。」(作・こはいち)
15.「さよなら私」(作・ラピ丸)
16.「全裸ますか?」(作・ZenigokE)
17.「サンタクロース、最後のプレゼント」(作・赤升)
18.「【実卓リプレイ】CKPゲームで遊んでみた」(作・ハシバミ)
19.「必殺!仕事人 モンド、ジョーダンをいう」(作・きっとくりす)
20.「老人達の大運動会」(作・Taka)
21.「後日譚」(作・夜船)
22.「はらこめしますか?」(作・CROWN)
23.「A man who loves English」(作・ぎんがけい)
24.「(R弁護士の手帳より抜粋)」(作・とろたく(記憶喪失))
25.「あの日の自分、今の自分」(作・「マクガフィン」)
26.「この絵本に愛をこめて」(作・ZERO)
27.「繋がる『伝説』」(作・コウCHA)
28.「かみさまのかたおもい」(作・ちくわさん(偽物))
29.「ロスト・ラヴストーリー」(作・もっぷさん)


作品を投稿してくださった方はもちろん、投票のみのご参加も大大大歓迎です。
たくさんの投票お待ちしております!
19年02月24日 00:31
【新・形式】 [藤井]

結果発表!投票いただいた中で投票外のコメントも多数あるので、こちら必見です!




解説を見る
※こちらはサブ会場となっております。
 正式な結果発表は本会場にて行っておりますので、そちらもご覧ください!


●●結果発表(簡易版)●●


【最難関要素賞】

『①老人の過去(=最後に選出された要素)に対して批判的な人たちが続出する』(4票)👑
『⑤意外と普通だった』(4票)👑
『⑥老人は杖を折った』(4票)👑

『②そこには愛がある』(3票)
『④道に迷う』(③票)

『③忘れられない想い出がある』(1票)
『⑦その老人の過去が関係する』(1票)


【最優秀作品賞】

「コンピューターに世界征服をさせない方法」(作・葛原)(9票/6人)👑

「かみさまのかたおもい」(作・ちくわさん(偽物))(8票/7人)

「ファンタジーをあげよう」(作・CROWN)(5票/5人)

「老人達の大運動会」(作・Taka)(3票/3人)
「この絵本に愛をこめて」(作・ZERO)(3票/3人)
「ロスト・ラヴストーリー」(作・もっぷさん)(3票/3人)

▼ 2票獲得 ▼
「その絵本あげるの?」(作・とろたく(記憶喪失))
「老人は1対1なら強いです」(作・キャノー)
「にせものに捧ぐ」(作・とろたく(記憶喪失))
『老人と少女』またはバレンタインの偶然」(作・赤升)
「あいをあなたへ」(作・ひよこさん)
「ぼくのじいちゃん」(作・ひよこさん)
「めでたし、めでたしのその先」(作・ごがつあめ涼花)
「全裸ますか?」(作・ZenigokE)
「サンタクロース、最後のプレゼント」(作・赤升)
「【実卓リプレイ】CKPゲームで遊んでみた」(作・ハシバミ)
「(R弁護士の手帳より抜粋)」(作・とろたく(記憶喪失))
「あの日の自分、今の自分」(作・「マクガフィン」)

▼ 1票獲得 ▼
「読み上げられるオモイ-第52節-」(作・残酸)
「「私は知らないままでいいと思った」老人と絵本、その真実を語る」(作・ハシバミ)
「さよなら私」(作・ラピ丸)
「必殺!仕事人 モンド、ジョーダンをいう」(作・きっとくりす)
「後日譚」(作・夜船)
「はらこめしますか?」(作・CROWN)
「A man who loves English」(作・ぎんがけい)


【シェチュ王】
葛原さん(9票)👑
 
スパイダースナイパー「12ブックマーク」
自分の部屋で小さなクモを見つけたノリユキは退治しようとティッシュを手に取った。
捕まえる気満々のノリユキだったが、そのクモをじっくり眺めた後、見逃してあげることにした。
なぜだろう。
19年03月03日 10:36
【ウミガメのスープ】 [紺亭 唐靴蛙]

寝坊したので眠気覚ましスープ。




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あ、よく見たら窓の外側だった。
疑心暗鬼のスープ「12ブックマーク」
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」が運ばれて来ると、すぐにシェフを呼び止めました。

「すみません。私が注文したのってウミガメのスープですよね?」
「はい…ウミガメのスープに間違いございません。」

「えーと、これってウミガメのスープ…ですよね?」
「はい?確かにこちらウミガメのスープでございます。」

「え?だからウミガメのスープですよね!?」
「はい。おっしゃる通りウミガメのスープで間違いございません。」

男は怒り出しました。
何故でしょう?
19年03月13日 20:21
【ウミガメのスープ】 [紺亭 唐靴蛙]

ウミガメのスープです




解説を見る
「いやウミガメの『スープ』ですよね!?スプーンじゃなくてフォークっておかしいでしょ!気付いて下さいよ!」

【FA】スープなのにスプーンではなくフォークを添えて提供されたので、間違っている事を察して貰おうと男は何度も確認させたのだった。
ホームセンターでこっそり巻尺を買ってきたので、私は休日に日課のランニングをやめてお昼寝をすることが多くなった。

一体なぜ?
19年03月23日 14:01
【ウミガメのスープ】 [弥七]



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<解説>
彼「休日なんだから、運動なんかしないで、一緒にお昼寝しよ?」

交際して2年の私ならわかる。最近彼の行動が怪しい。やけに私の前でそわそわしているし、何か隠し事をしているに違いない。

怪しんで財布の中身をチェックすると、ホームセンターで巻尺を買ったレシートが出てきた。

若い男性が、体重など気にしていないのに、巻尺を買う理由。

ははあ、なるほど^ ^

少し自意識過剰かもしれないが。私はニヤニヤと笑みを浮かべた。

その日から、私は彼が家にいる休日は日課のランニングをやめて一緒にお昼寝をすることにした。

私はずっと待ったのだ。そしてその時はきた。

昼下がりにやってきた睡魔とホームセンターの香り。

薬指にそっと巻尺が触れる。

私は幸せを感じながら、ひとときの眠りについた。

(おしまい)

簡易解答:彼が私に内緒で巻尺を買ったのは、私の薬指のサイズを計測するため(結婚指輪を作るため)だと気付いたから。

※ランニングは私が屋外に行ってしまうので、薬指のサイズを測ることができないのです。