「アクシデンタル・クリニック」「2ブックマーク」
「お父さんどうしよう、歯が抜けちゃった!!」
今年8歳になる息子が慌てた様子でそう言った。
聞けば、右奥歯の乳歯が生え変わりで突然抜けてしまったそうな。
「落ち着きなさい。抜けた歯は?」
「飲み込んじゃった…。」
それを聞いた父は、
息子を地元の歯医者ではなく、
海外の闇医者の所に連れていくことにした。
さて、一体なぜ?
今年8歳になる息子が慌てた様子でそう言った。
聞けば、右奥歯の乳歯が生え変わりで突然抜けてしまったそうな。
「落ち着きなさい。抜けた歯は?」
「飲み込んじゃった…。」
それを聞いた父は、
息子を地元の歯医者ではなく、
海外の闇医者の所に連れていくことにした。
さて、一体なぜ?
23年11月12日 20:57
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]
解説を見る
海外への麻薬の密輸を生業とする男。
その手口は、幼い息子を共犯者とする悪質なものであった。
奥歯に回収用の細い糸を括り付け、
その細い糸に括り付けた麻薬の小袋を飲み込ませておく。
目を光らせている麻薬捜査官も、そこまでは確認しない。
まさか幼い子どもの胃や食道に薬が隠されているとは夢にも思わないのである。
・・・
しかし、この日は渡航先でアクシデントがあった。
歯に括り付けた糸を、息子が抜けた歯ごと飲み込んでしまったのだ。
…これでは薬を回収できない。
…。
…こうなってはもう…。
{『開いて取り出す』}しか…ないかな…😅。
答え:
麻薬を息子から取り出すため。
その手口は、幼い息子を共犯者とする悪質なものであった。
奥歯に回収用の細い糸を括り付け、
その細い糸に括り付けた麻薬の小袋を飲み込ませておく。
目を光らせている麻薬捜査官も、そこまでは確認しない。
まさか幼い子どもの胃や食道に薬が隠されているとは夢にも思わないのである。
・・・
しかし、この日は渡航先でアクシデントがあった。
歯に括り付けた糸を、息子が抜けた歯ごと飲み込んでしまったのだ。
…これでは薬を回収できない。
…。
…こうなってはもう…。
{『開いて取り出す』}しか…ないかな…😅。
答え:
麻薬を息子から取り出すため。
「燃えるような赤」「2ブックマーク」
生い茂る木々は緑色に、大海原は青色に、太陽は燃えるような赤色に、月は青白く光り、空に浮かぶ雲は白色に見えたので、
男は一度限りの挑戦が成功したと思った。
しかし、世界地図を見て男は絶望した。
一体何故だろうか。
男は一度限りの挑戦が成功したと思った。
しかし、世界地図を見て男は絶望した。
一体何故だろうか。
23年11月12日 21:26
【ウミガメのスープ】 [ノエル]
【ウミガメのスープ】 [ノエル]
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【簡易解説】
男にとっては通常では考えられない配色をした世界を目にして異世界転移が成功したと思った。
しかし、さてどこを旅しようかと地図を広げると、そこには男がいる世界とまったく同じ地理が描かれていた。
男は、異世界転移は成功などしておらず、むしろ男の目のほうがおかしくなったことに気づき、絶望した。
男のいる世界では木は毒々しい紫色をしているし、月は朽ち果てたような黒色をしている。
それがこの世界での日常、何の違和感もなく人々は生活している。
男は考古学者であった。
幼い頃から探求心が強く、数々の古代遺跡を調査しては貴重な史料や文献を研究していた。
あるとき、男は太古の時代に存在していたといわれる伝説の翼竜"アールズ"の文献を手にした。
文献にはエスト紀前期の文字でこう記されていた。
「その体躯は世界を覆うほどであり、翼神の竜"アールズ"がひとたびはばたけば
不死者のみ目にすることを許される世界を股にかけるのだ」
男はこの文献を読んで以来、翼竜"アールズ"の研究に没頭するようになった。
「不死者のみ目にすることを許される世界」がどのようなものであるのか、男は多いに惹かれた。
研究の結果、"アールズ"の化石が今世紀まで現存しているとのうわさを聞きつけた。
そんなとき、男のもとを"プロヴィンス商会"と名乗る露天商が訪れた。
"プロヴィンス商会"はこう男に言ってのけた。
「我々はお前の求めるものを知っている。それを我々は『アールズ山の溶岩』と呼んでいる」
その怪しい話に、胡乱げな男だったが、「アールズ山の溶岩」をじっくり観察すると
確かにその文様や大きさなどの特徴が文献の記述と一致していた。
アールズ山とは、"アールズ"がその昔根城にしていたと言われている山のことで、
現在まで残存する"アールズ"を追い求めるものなら誰しもが知る古代遺跡である。
「これに触れたものは"アールズ"の力を授かることができる。
ただし、そこは不死者のみが足を踏み入れることが許された世界だ。
後戻りはできない。お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
”プロヴィンス商会”は少々試すかのような口調でそう言った。
男は孤高の考古学者だ。
この世界に未練などないし、失うものもなにもない。
それよりも"アールズ"が股にかけたというその不死者の異世界に行く知的好奇心のほうが勝った。
男は「アールズ山の溶岩」に触れ、強く念じた。
そうすると、浮遊感につつまれ、目の前が真っ暗になる。
次に目を開けたとき、その光景に男は度肝を抜かれた。
一見見覚えのあるものばかりであったが、
生い茂る木々は緑色に、大海原は青色に、太陽は燃えるような赤色に、
月は青白く光り、空に浮かぶ雲は白色に見えたのだ。
木は紫色でもないし、月が黒色でもない。
ここが不死者の世界か、と男は感慨深くつぶやいた。
さっそく男は近くを探索してみることとした。
しかし、街並みや風景はどれも見覚えのあるものばかり。
唯一違う点はその色のみである。
すれ違う人々も衣服の色は奇抜そのものであったが、
どうも不死者のようにはみえない。
そんな男の様子を人々は奇妙に見つめていた。
男は不思議に思ったが、街を歩くとふと地図が目に入った。
その地図をよく見てみると、男の元いた世界とまったく同じ地理がそこには描かれていた。
自分は異世界転移などしていないのではないか、そんな疑問がわいてきた。
商店街に足を運ぶと、そこは活気があり人々で賑わっていたが、
対照的に男の心は冷え切っていた。
商品名はどれも聞き覚えのあるものばかり。
しかし、その色がどれも男の知っているものとは異なっていた。
通常白色のはずのマルメラの実が男には赤色に見えた。
おそるおそる男は店主に尋ねた。
「これはマルメラの実ですか?」
「ん?どうしたんだい、そんな当たり前のことを。そう書いてあるじゃないか」
店主はこう答えた。
男はその瞬間に悟った。
異世界転移は成功しておらず、ただ目に入る色が滅茶苦茶になってしまっているのだ。
「アールズ山の溶岩」に不死者の世界へ行く効果などなかった。
しかし、男は"プロヴィンス商会"の露天商のことばを思い出していた。
「お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
実際に不死になっているのか、試す勇気は出なかった。
しかし、そこに嘘はないと直感的に男は思った。
これから男は緑色の木々に囲まれ、空に浮かぶ白色の雲を見上げながら、
赤色のマルメラの実を食べて暮らしていかなければならない。
それも一生この状態が続くのだ。
その事実に男は絶望した。
いつか、この気持ちの悪い配色に慣れる日は来るのだろうか。
そう思いながら、男は無理やり赤色のマルメラの実を口にねじ込んだ。
男にとっては通常では考えられない配色をした世界を目にして異世界転移が成功したと思った。
しかし、さてどこを旅しようかと地図を広げると、そこには男がいる世界とまったく同じ地理が描かれていた。
男は、異世界転移は成功などしておらず、むしろ男の目のほうがおかしくなったことに気づき、絶望した。
男のいる世界では木は毒々しい紫色をしているし、月は朽ち果てたような黒色をしている。
それがこの世界での日常、何の違和感もなく人々は生活している。
男は考古学者であった。
幼い頃から探求心が強く、数々の古代遺跡を調査しては貴重な史料や文献を研究していた。
あるとき、男は太古の時代に存在していたといわれる伝説の翼竜"アールズ"の文献を手にした。
文献にはエスト紀前期の文字でこう記されていた。
「その体躯は世界を覆うほどであり、翼神の竜"アールズ"がひとたびはばたけば
不死者のみ目にすることを許される世界を股にかけるのだ」
男はこの文献を読んで以来、翼竜"アールズ"の研究に没頭するようになった。
「不死者のみ目にすることを許される世界」がどのようなものであるのか、男は多いに惹かれた。
研究の結果、"アールズ"の化石が今世紀まで現存しているとのうわさを聞きつけた。
そんなとき、男のもとを"プロヴィンス商会"と名乗る露天商が訪れた。
"プロヴィンス商会"はこう男に言ってのけた。
「我々はお前の求めるものを知っている。それを我々は『アールズ山の溶岩』と呼んでいる」
その怪しい話に、胡乱げな男だったが、「アールズ山の溶岩」をじっくり観察すると
確かにその文様や大きさなどの特徴が文献の記述と一致していた。
アールズ山とは、"アールズ"がその昔根城にしていたと言われている山のことで、
現在まで残存する"アールズ"を追い求めるものなら誰しもが知る古代遺跡である。
「これに触れたものは"アールズ"の力を授かることができる。
ただし、そこは不死者のみが足を踏み入れることが許された世界だ。
後戻りはできない。お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
”プロヴィンス商会”は少々試すかのような口調でそう言った。
男は孤高の考古学者だ。
この世界に未練などないし、失うものもなにもない。
それよりも"アールズ"が股にかけたというその不死者の異世界に行く知的好奇心のほうが勝った。
男は「アールズ山の溶岩」に触れ、強く念じた。
そうすると、浮遊感につつまれ、目の前が真っ暗になる。
次に目を開けたとき、その光景に男は度肝を抜かれた。
一見見覚えのあるものばかりであったが、
生い茂る木々は緑色に、大海原は青色に、太陽は燃えるような赤色に、
月は青白く光り、空に浮かぶ雲は白色に見えたのだ。
木は紫色でもないし、月が黒色でもない。
ここが不死者の世界か、と男は感慨深くつぶやいた。
さっそく男は近くを探索してみることとした。
しかし、街並みや風景はどれも見覚えのあるものばかり。
唯一違う点はその色のみである。
すれ違う人々も衣服の色は奇抜そのものであったが、
どうも不死者のようにはみえない。
そんな男の様子を人々は奇妙に見つめていた。
男は不思議に思ったが、街を歩くとふと地図が目に入った。
その地図をよく見てみると、男の元いた世界とまったく同じ地理がそこには描かれていた。
自分は異世界転移などしていないのではないか、そんな疑問がわいてきた。
商店街に足を運ぶと、そこは活気があり人々で賑わっていたが、
対照的に男の心は冷え切っていた。
商品名はどれも聞き覚えのあるものばかり。
しかし、その色がどれも男の知っているものとは異なっていた。
通常白色のはずのマルメラの実が男には赤色に見えた。
おそるおそる男は店主に尋ねた。
「これはマルメラの実ですか?」
「ん?どうしたんだい、そんな当たり前のことを。そう書いてあるじゃないか」
店主はこう答えた。
男はその瞬間に悟った。
異世界転移は成功しておらず、ただ目に入る色が滅茶苦茶になってしまっているのだ。
「アールズ山の溶岩」に不死者の世界へ行く効果などなかった。
しかし、男は"プロヴィンス商会"の露天商のことばを思い出していた。
「お前は不死となり一生その世界で暮らすことを強いられる」
実際に不死になっているのか、試す勇気は出なかった。
しかし、そこに嘘はないと直感的に男は思った。
これから男は緑色の木々に囲まれ、空に浮かぶ白色の雲を見上げながら、
赤色のマルメラの実を食べて暮らしていかなければならない。
それも一生この状態が続くのだ。
その事実に男は絶望した。
いつか、この気持ちの悪い配色に慣れる日は来るのだろうか。
そう思いながら、男は無理やり赤色のマルメラの実を口にねじ込んだ。
「願いが叶う場所」「2ブックマーク」
なんでも願いを叶えてくれる人形を手に入れたカメコが、幼なじみのカメオの嫌いな所を探し始めたのは一体何故?
23年11月12日 21:53
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
【ウミガメのスープ】 [ベルン]
解説を見る
なんでも願いを叶えてくれる人形は、ちょっとでも心に願ったことを無理矢理にでも叶えてくれる。
ある日、今日のテストがなくならないかなぁって願ったら、学校が燃えた。
テレビ見たいのに兄がずっと占領してる… って思っただけで、兄が突然おなか痛くなってずっとトイレにこもる羽目に。
やばい!学校に遅刻しそう!って時は、電車で人身事故が起こって電車が止まったため遅刻扱いにならなかった。
…
幼なじみのカメオに、人知れず恋をしていたカメコは、
ふと、カメオの彼女がいなければもしかしたら私が付き合えたかも知れないのになどと思ってしまった。
・・・かもしれない。
そんなことを人形に悟られると、カメオの彼女が死んでしまうかもしれない。
そこまではいかずとも、カメオと彼女がひどい別れ方をするのは間違いないだろう。
…大好きなカメオに、私のエゴで、そんな思いをさせたくない。
カメコはカメオのことを嫌いになろうって思って、カメオの嫌いなところを探し始めた。
ある日、今日のテストがなくならないかなぁって願ったら、学校が燃えた。
テレビ見たいのに兄がずっと占領してる… って思っただけで、兄が突然おなか痛くなってずっとトイレにこもる羽目に。
やばい!学校に遅刻しそう!って時は、電車で人身事故が起こって電車が止まったため遅刻扱いにならなかった。
…
幼なじみのカメオに、人知れず恋をしていたカメコは、
ふと、カメオの彼女がいなければもしかしたら私が付き合えたかも知れないのになどと思ってしまった。
・・・かもしれない。
そんなことを人形に悟られると、カメオの彼女が死んでしまうかもしれない。
そこまではいかずとも、カメオと彼女がひどい別れ方をするのは間違いないだろう。
…大好きなカメオに、私のエゴで、そんな思いをさせたくない。
カメコはカメオのことを嫌いになろうって思って、カメオの嫌いなところを探し始めた。
「期末試験のパラドックス」「2ブックマーク」
同じ学力の二人が同じ制限時間で同じテストを同じ場所のもと解いた。
採点ミスはなく、条件はまったく同じ二人だったが、テストの点数に差が出たのは一体何故だろうか。
採点ミスはなく、条件はまったく同じ二人だったが、テストの点数に差が出たのは一体何故だろうか。
23年11月16日 22:05
【ウミガメのスープ】 [ノエル]
【ウミガメのスープ】 [ノエル]
11月18日(土)21時までです!
解説を見る
勅使河原龍之介(てしがわらりゅうのすけ)くんと林一(はやしはじめ)くんはまったく同じ条件で計算問題を解いたのだが、自分の名前を書くのにかかる時間に差が出たため、勅使河原くんはあと一問解ききれずにタイムアップとなった。
「や ら か し た」「2ブックマーク」
道に迷ったカメコは自分と同じ目的地に向かうというウミコと出会い、目的地まで一緒に向かうこととなった。
2人は目的地までは会話も弾み、笑顔で話していたのだが、目的地に着くとカメコは顔を青ざめさせた。
一体なぜ?
2人は目的地までは会話も弾み、笑顔で話していたのだが、目的地に着くとカメコは顔を青ざめさせた。
一体なぜ?
23年11月21日 21:41
【ウミガメのスープ】 [花舞月夜]
【ウミガメのスープ】 [花舞月夜]
8割くらい実話です。
解説を見る
{合同企業説明会}に向かっていたカメコは道に迷っていた。
その時、自分と同じスーツを着ている同じくらいの年齢(に見える)のウミコを見かけた。
カメコは、多分自分と同じ目的地に行くのだろうとウミコに話しかけた。
「すみません。もしかしてこれからラテラテホールの合同企業説明会に行きます?」
「はい、そうですが、貴方もですか?」
「はい! 良かったです。ラテラテホールの合同企業説明会に行こうとしたんだけど、一緒に行くはずの友達が急に体調不良で来れなくなって、私は方向音痴だったので道に迷っていたんですよ! 良かったら一緒に行ってもいいかな?」
「はい、構いませんよ」
ここから目的地までは会話も弾んだのだが……
◆目的地に到着◆
「では、ここで。お互い頑張りましょうね」
と言ってウミコとは入口で別れたのだが向かった先は{「企業の方用受付」}であった。
{自分と同じ学生だと思っていた人が企業の方だったこと}に気づいたカメコは、顔を青ざめさせたのだった。
※本解説のウミコの敬語表現は多分間違っている(作問者が敬語が苦手なため)ため、間違っていても雰囲気でスルー(見逃して)して頂けると幸いです。
シチュエーションはちょっと違いますが、「学生だと思っていて敬語を使わず話しかけていた人が企業の方だった」というところは私の実話です。そして、気づいたきっかけも解説文と同じ(受付)です。
その時、自分と同じスーツを着ている同じくらいの年齢(に見える)のウミコを見かけた。
カメコは、多分自分と同じ目的地に行くのだろうとウミコに話しかけた。
「すみません。もしかしてこれからラテラテホールの合同企業説明会に行きます?」
「はい、そうですが、貴方もですか?」
「はい! 良かったです。ラテラテホールの合同企業説明会に行こうとしたんだけど、一緒に行くはずの友達が急に体調不良で来れなくなって、私は方向音痴だったので道に迷っていたんですよ! 良かったら一緒に行ってもいいかな?」
「はい、構いませんよ」
ここから目的地までは会話も弾んだのだが……
◆目的地に到着◆
「では、ここで。お互い頑張りましょうね」
と言ってウミコとは入口で別れたのだが向かった先は{「企業の方用受付」}であった。
{自分と同じ学生だと思っていた人が企業の方だったこと}に気づいたカメコは、顔を青ざめさせたのだった。
※本解説のウミコの敬語表現は多分間違っている(作問者が敬語が苦手なため)ため、間違っていても雰囲気でスルー(見逃して)して頂けると幸いです。
シチュエーションはちょっと違いますが、「学生だと思っていて敬語を使わず話しかけていた人が企業の方だった」というところは私の実話です。そして、気づいたきっかけも解説文と同じ(受付)です。