みんなのGood

物語:1票納得感:2票
大のコーヒー好きである亀田氏は、海野氏からカップを受け取り一口啜った。
「素晴らしい!こんなにうまいコーヒーはいつぶりだろうか。」
数年前に定年退職を迎え、家にこもりがちな亀田氏にとって、海野氏のコーヒーを飲むことはとても大切な習慣となった。
ある日、いつものように海野氏からカップを受け取り一口啜った亀田氏は、「今日のコーヒーはおいしくないな。」と言った。
亀田氏はカップを置くと海野氏に別れを告げ、自室へ戻ると自ら命を絶った。

「コーヒーがおいしくなくなった理由」
「亀田氏が自ら命を絶った理由」
を解き明かしてください。
19年08月28日 22:00
【ウミガメのスープ】 [日向夏]

0時までは回答に張り付いてます。よろしくお願いします。




解説を見る
【-解答の要点-】

・亀田氏の一切の食事は彼の妻が準備しており、{妻は彼の食事に毒を入れる}ようになっていた(夫には漢方薬と嘘をついた)。
・足が不自由で外出できない亀田氏は味の変なものしか食べられなくなり、特に大好きだったコーヒーが楽しめないことは強いストレスだった。
・亀田氏は海野氏を家に呼び出し、カップを入れ替えて来客用の毒の入っていないコーヒーを飲むことを計画し、成功する。
・しかし彼の企ては妻の知るところとなり、妻は来客用のコーヒーにも毒を入れた。
・亀田氏は交換したコーヒーからも毒の味がしたことから妻に計画がばれたことを知った。そして{自分が一生まともなコーヒーを飲むことはない}と悟り、絶望のあまり自殺した。

【-解説(長いです。気の向いた方だけどうぞ。)-】

 亀田氏は大のコーヒーマニアとして有名だった。輸入会社に勤めていた彼は世界中のあらゆるコーヒーを味わうことを生きがいとしていた。
彼は今では仕事を引退し、奥さんと一緒に悠々自適に暮らしているという。
同じ会社で彼の部下だった私は、亀田氏から招待を受け彼の邸宅へとやってきた。

 亀田氏は私を出迎えると応接室へ通してくれた。以前から悪くしていた膝が悪化したらしく、家の中でも杖をついていた。
奥さんがテーブルの上にコーヒーを置いて部屋を出て行ったところで、亀田氏がこんなことを言い出した。

「海野君、君のそのコーヒーと私のコーヒーをと交換してくれないか。」

私は亀田氏が言い出したことの意図がよく理解できずに彼を見返した。

「妙なことを言い出して済まない。私の食事は全て妻が準備をしてくれているのだが、実は数年前から全ての食事に何か妙な物を入れるようになってしまったのだ。漢方だか何だか知らないが、私はまともな味のするものを一切食べられなくなった。何度止めるように言っても私の健康のためだと言って聞きやしない。この通り足もダメになってしまって好きなものを食べに外へ出ることもできない。食事がまずいのも辛いが何より辛いのは、愛してやまないコーヒーが楽しめなくなってしまった事だ。君を招待したのも、さっきの願いを聞いてもらうためだ。こんなことでもしなければ私はもうコーヒーが飲めないのだよ。」

どうやら亀田氏が私を招待したのは、来客用のコーヒーには薬が入っていないと考えての事だったらしい。

「……どうぞ。」

私は彼の方へ自分のカップを差し出した。

「ありがとう。……素晴らしい!こんなにうまいコーヒーはいつぶりだろうか!」

亀田氏は夢中でコーヒーを啜っていた。コーヒーの味にうるさかった彼が普通のコーヒーにこんなにもに感動するとは。彼はいったいどれほど追い詰められていたのだろう。
交換されたカップの中身を飲んでみたが、確かに薬品のような味がする。しかしカップを交換したことを奥さんに悟られないためにも、私はその妙な味のするコーヒーを飲むことにした。

「ありがとう。おかげで生き返ったようだ。もう一つお願いがあるんだが、これからもたまにここを訪ねて私にコーヒーを飲ませてはくれないだろうか。もちろんお礼はさせてもらう。後生だ。頼む。」

私は彼の依頼を承諾し、月に一度は彼の家を訪ねてコーヒーカップを交換した。彼のために珍しい豆や高価な豆をお土産に持って行くこともあった。奇妙な訪問が一年も続いただろうか。そんなある日。

「海野君、海野君。今日のコーヒーはおいしくないな。」

いつものように私から受け取ったカップに嬉しそうに口を付けた後、震える声で亀田氏が言った。

「私は、もう二度と……。海野君、私はこれで失礼するよ。どうもありがとう。」

亀田氏はそう言うと、やっとのことで立ち上がり、部屋を出て行った。

 私が彼の家を後にした次の日、テレビのニュースで彼が自殺したことを知った。私が家を出たすぐあとの事だったらしい。
亀田氏の残した遺書には「コーヒーの飲めない人生に何の意味があろうか。」と書かれていたそうだ。

 亀田氏の自殺と同じくらい私を驚かせたのは、奥さんが逮捕されていたことだ。彼女は数年前から健康の為の漢方薬だと称して、彼の食事の中に少しずつ毒を混ぜていたらしい。
仕事と趣味のコーヒーに没頭して家庭を顧みなかった彼への復讐だったという。コーヒーを美味そうに飲む彼が許せなかったと。
あの日、彼は交換したコーヒーの中にも毒が入っていることに気付き、自分の計画が妻にばれていることを悟ったのだ。
家の中で唯一まともなコーヒーを飲む方法を失った彼は絶望し、自殺したのだろう。

私はコーヒーを愛してやまなかった亀田氏と、この1年間の氏との奇妙な茶会を思い起こしてみた。
……私もできるだけ好きなものを食べておいた方がいいかもしれない。この1年間、彼の代わりに毒を飲み続けていたのだから。
オオカミむすめ「3Good」
良質:3票
ここはおとぎばなしの国。

あるところに、とっても 正直者 の女の子がいました。
それなのに、女の子のことを うそつき だと言う人がたくさんいました。

どうして?
19年08月28日 21:42
【ウミガメのスープ】 [ron]



解説を見る
彼女は、おとぎばなしの世界をモチーフにしたオンラインゲームを見つけた。

17歳の女子だから、プロフィールに17歳の女子だと書いた。
17歳の女子だから、17歳の女子らしくしゃべった。

ただそれだけなのに、ネカマネカマってひどくないですか?
良質:3票
【19世紀イギリス、ある一軒家でとある事件が発生した。】

【被害者はその家に住む老人で、致死量の農薬を摂取した事による中毒死。亡くなる直前に飲んでいたと思われるワインボトルとグラスから同様の農薬が検出され、テーブルには被害者本人の筆跡と思われる遺書が置いてあった。内容は、これまで面倒を見てくれた孫に遺産を全て譲渡するというもの。】

【一見すると自殺に見えるが、警察はこれを殺人事件と判断。容疑者として挙がったその老人の孫にあたる青年で、被害者とよく口論をしていたのが目撃されていた。】

【殺人事件だと決定付けたのは、祖父が服毒して亡くなったと告げた際に、『そんな…農薬を飲んで死ぬなんて…』と毒の種類を口にした事による。】

【ただし、容疑者にはアリバイがあった。1つは被害者が亡くなる1週間前に酒場で傷害事件を起こし拘留されていた事だ。ワインセラーにあるワイン全てに毒は入っておらず、被害者が直前に飲んでいたワインだけに毒が入っていた。】

【探偵さん。解けるかしら?】

<謎は2つ。1つは、拘留中の容疑者はどうやって的確に毒入りワインを飲ませたか?もう1つは、直筆の遺書はどうしたのか?>

【この2つが明らかになったら正解よ。】
19年08月28日 23:08
【ウミガメのスープ】 [よるのいち]

ワインはお好き?




解説を見る
老人は過去に起こした脳梗塞により脚の障害及び言語視野における障害を患っていた。

その為病院へ行くにも孫の手助けが必要であり、読み書きの出来ない老人に代わり、あらゆる書面を孫が記載していた。故に、老人の筆跡鑑定に使用された書面は息子の筆跡であり、老人のものではなかった。

息子は拘置所へ送られる前に祖父がワインセラーのワインを決まった順で飲用しているのを逆算し、注射器でコルク蓋から農薬を注入。

時期を見計らい傷害事件を起こし、留置所から祖父へと手紙、つまり遺書を送る。

息子からの手紙を読もうとするも、読めない老人はやがて孫の仕掛けた毒入りワインを飲み毒殺されてしまう。

これが事件の全容である。
家族「3Good」
物語:3票
 リビングで姉と一緒にテレビを見ていた海子。
 しかし、そこにやって来た父によって、チャンネルが野球に変えられてしまう。
 海子は姉と一緒に子供部屋に戻り、少しの会話の後、共に就寝する。
 それからしばらくして、{海子の周りからすべての家族が消えてしまった。}

 いったい何があったのだろう?
19年08月29日 01:10
【ウミガメのスープ】 [粘膜王女三世]

時間制限まではパソコンの前に張り付きます。よろしくお願いします。




解説を見る
 海子が姉と見ていたテレビ番組は、子供の行方不明事件の詳細を公表し、事件の情報を視聴者から募るという内容だった。

 「今回扱う事件は十二年前の女子児童誘拐事件。ご両親が目を離した隙に一才の亀子さんが連れ去られました。亀子さんのお腹には、特徴的な模様の痣があったとのことです。心当たりのある人は……」

 海子の姉は、腹に刻まれた痣を海子に見せ、訴える。
 {「自分は浚われて来た子供かもしれない」}
 姉は海子ともよく相談し、このことを警察に伝えることを決める。
 姉妹抱き合って一緒に寝たのは本当に久しぶりのことで、そしてそれが最後となった。

 数日後、誘拐事件の被害者として両親が逮捕される。姉は本来の両親のところへと返された。
 一人ぼっちになった海子は、児童養護施設で家族とは何かを考え続けている。
綺麗な曲線「3Good」
納得感:3票
カメコは綺麗な曲線を描くために、直線定規を使った。
一体何故?
19年08月31日 20:00
【ウミガメのスープ】 [ENE]

出題してしまいました...




解説を見る
席に座ったカメコは、机が揺れていることに気付いた。
このままでは、これから描く曲線がブレてしまう。
そこで、グラグラと揺れる机を安定させるために、カメコは机の脚に直線定規を差し込んだ。