みんなのブックマーク

金髪美人が公園を散歩してるといかにも最下層貧民であろう現地人が卑猥な本を読んでいた

いや、この男が字を読めるわけないので（彼女の国では識字率が半分を切る）写真を見ているのだろう

男がページをめくると次のページは字だけが並んでいた

男はその字をよだれを流しながら喰い入るように読んでいた

こんないかにもな男で字が読めるなんて・・・

金髪美人は驚き感心した

「その作品いいですよね」

第一印象は変な人。
気が付けばすっかり話し込んでいた。類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
あの描写が良いですよねとか、あそこ伏線ですよねとか、映画化もしましたねとか……ん？映画？

「3か月前に借りたDVD、まだ返却してなかった……」
帰りの電車の中、咲ちゃんは震える手でレンタルビデオ屋のサイトを開き、延滞料金を調べた。

初めてお会いしたはずの男性をなぜ同い年だと知っていたのか?
なぜ初めて会ったはずなのにまるで何十年来の知人のように話しが弾んだのか・・・


なぜ私は自分の家の帰り道が分からなくなっているのか
どうして・・・私の手はこんなにシワだらけなのか


何も思い出せない・・・・




それにさっきからずっと見知らぬ小さな携帯電話がずっと痙攣している。
これは・・・誰の物だろう？私には身に覚えがなかった。



そこには私の可愛い最愛の愛娘の名前が何度も出ており
まさか可愛いあの子に何かあったのではないか不吉なものを感じずにはいられなかったが


生憎この妙な機械をどうしたらよいものか私は思い出せずにいるのです。




あぁそういえば、あの子ってどんな顔だったかしら

私、カメコ！ロマンティックなときめきにあこがれる現役の女子高生！

今日もロマンティックな出会いを求めてパンを咥えて学校に！やっぱり「遅れるー><」のスピード感が大事だよね！



・・・なんて思ってたんだけど


ある日、いつもの通りをパンを咥えて走っていたら誰もいなかったのに「すみません、どこかでお会いしましたか？」って聞こえてきたんだよね・・・

いやいや、ホントにいなかったよ！　見落としとかじゃなくて！

それで、最初は急いでいたこともあって気づかなかったんだけど、よくよく考えたらおかしいよね！って
しかも「どこかでお会いしましたか？」ってことは私の事覚えられてるよね？少なくともよく分からない何かに。
まぁ、同じような時間に何度もパンを咥えて走っていたら人でなくても覚えるよね・・・

それでさ・・・もしあの通りに何かがあるとしたら、覚えられてる以上怖いじゃん？
だからあの通りに幽霊とかの噂がないか調べることにしたんだ・・・


えっと・・・あの声がした通りの名前は「首亀通り」だよね・・・









【首亀通　天江市　幽霊　[検索🔍]】










首亀通の幽霊
天江市の東側にある首亀通にはある男の幽霊がいるらしい。
ある日、首亀通の中心部で不審な死を遂げた男であり、死の直前はある図書館での違和感を調べていたらしい。

基本的には無害な存在だが、その幽霊に覚えられた場合、首亀通を離れ後を追われてしまうらしい。
首亀通で特徴的な事を何度もしなければ大丈夫だ。









【簡易解説】


カメコはパンを咥えて走っている途中に聞こえるはずのない声を聞いたので
その原因を携帯電話を使って調べたところ、まさに心霊現象によるものにだと気づき恐怖に震えながら携帯電話の画面を目にしている。























































































＜｛「すみません、どこかでお会いしましたか？」｝＞



＜｛「いつもパンを咥えて、走っていますよね？」｝＞

大好きだった母が病で亡くなってから一年経ち、ようやく悲しみから立ち直れた頃、私は友人の勧めでマッチングアプリを始めた。
そこで目にしたのは、誠実そうな写真と文章で女性との出会いを求める父のアカウントだった。
しかも、母の死の直後にアカウントを作成しているらしい。
一生母だけを愛していてほしい、とは言わないけど、父は母の死をなんだと思っているのだろう……。