みんなのGood

すごろくでサイコロの目が悪いので2匹は願掛け(眼掛け)に眼鏡を掛けてみることにしたのです。

男性はカメオに物をあげた後、すぐに通り過ぎてしまった。
カメオは最初誰がくれたのかわからなかったが、「ありがとう」と言うと、その声に周りの人は振り向いた。
物をあげた男性は、声の主がわかっているのでわざわざ振り返らなかった。
なので、振り返らなかった男性が恵んでくれた人だとわかった。


・・・


仕事の帰り、道端で座り込んでいる老人がいた。
近くを通り過ぎると、どうやらその老人は物乞いらしい。
物乞いは正直みっともないなと思った。
だからとっととこの場を去っていこうと思った。

ポケットに手を突っ込む。指先に固いものが当たる。
コインロッカーに使った100円を入れていたなとぼんやり思った。

――気づくと、俺は元来た道を戻っていた。
老人は相変わらず俯いている。
別に同情したわけではない。ただなんとなく、このぐらいなら別に構わないかと思っただけだ。
早く済ませようと、俺は見ないふりをして鉢の中に100円玉を投げ入れて通り去った。


「ありがとうございます」
老人のものだと思しき声はやけに大きかった。
そのせいか、道で歩いていた人は一斉に老人の方を見た。

なんだか照れくさくて、俺はそのまま振り返らなかった。

雨が降らなかった地域に原爆が落ち、雨まで降ってきた。人々がよく見てみると、｛その雨は色がついている。｝
煤や放射性物質を含んだ重油のように粘り気のある液体。そう、歴史の授業にも出てきた｛【黒い雨が降ってきたのだ。】｝
そのため、人々は喜ぶどころか恐怖したのだった。

***
流石です、名探偵の皆様！歴史の知識も豊富とは、皆様に解けない問題はなさそうですね。それでは、また記憶を失った物語が見つかった時にお会いしましょう。

魔物は人の姿に化けることができる。
自分が人間で、人間の方を魔物だと誤認させ、人が人を殺すように仕向けるのである。
「助けて！私に化けた魔物に襲われた！あれを倒すには――」

女は、視覚障害者のマラソンで
目の不自由なランナーと共に走る伴走者である。
ランナーと共にロープの両端を持って走りながら
コースの状況を言葉で伝えるのが主な仕事であり、
道に花が咲いているのを見たら「花が咲いている」と言うなど、
周りの景色についても伝えるようにしているのだった。