みんなのブックマーク

諦めない!「1ブックマーク」
ある日、メイはヒロシに告白したが振られてしまった。

数日後、ヒロシはメイに告白したが振られてしまった。

数日後、二人は付き合うことになった。

どういうことだろう?
25年01月15日 22:29
【ウミガメのスープ】 [238]

暇だったので初投稿




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メイは実は{配信者}で、ヒロシはメイにガチ恋していた。
しかし、リアルではそんなネット上のことなど知らない二人。
まず、リアルでメイはヒロシに告白したが、この時点でヒロシはメイが自分の好きな配信者だとは知らないので振ってしまう。

数日後、今度はヒロシがネット上でメイに告白するが、ネットだけの認知なのでヒロシ=好きな人とはならず振ってしまう。

しかし、お互いのネットの素性がバレてしまう。
その時、両思いだったことに気がつき付き合い始めた。

どうぞお幸せに。
イカロスの見た大文字「1ブックマーク」
カズマ、リサの2人の兄妹の父親ジロウは、
ベッドの上のリサに、カズヤが今朝、空へと飛び立ったことを告げた。
「今、お兄ちゃんは空のどこにいるの?」と尋ねるリサ。
(今カズマがいるとしたら、京都を通り過ぎた辺りかもな)
などと考えながら、ジロウが口にした返事を聞いたとき、
リサは カズマがあの世に行ってしまったのだと察した。
どういうことか。
25年01月15日 00:59
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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カズマ、リサの2人の兄妹の父親ジロウは、
ベッドの上のリサに、
今朝、カズヤが初めて航空機を操縦して空へと飛び立ったことを告げた。
「今、お兄ちゃんは空のどこにいるの?」と尋ねるリサ。
(今カズマがいるとしたら、京都を通り過ぎた辺りかもな)などと考えながら、
ジロウは「(日本標準時)子午線を通り過ぎたぐらいかな」と返事をした。

リサは 「子午線」を「死後線」と聞き違え、
「死後の世界との境界線」みたいなものを想像し、
それを通過したカズマが、死後の世界へと行ってしまったのだと察した。
バレなきゃ犯罪じゃないんですよ?「1ブックマーク」
ふみや君はある時、やってはいけないことをやっていた。
しかし、誰からも咎められることはなかった。
なぜだろうか?
25年01月19日 21:11
【ウミガメのスープ】 [238]

実体験なので初投稿




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小学校5年生だったふみや君はどうにかして休み時間に友達とトランプがしたかった。
しかし、通っていた学校はトランプを持ち込むことは校則違反。
例え見つからなかったとしても、やってはいけないことをやるのは嫌だった。

そこでふみや君、考えました。

{「あっ……自作したトランプを持っていけばいいんじゃね?」}

自作トランプを持って行ってはいけないと言うルールはない。
ふみや君は適当なコピー用紙でジョーカー含む54枚のトランプを作り、それを持って行って友達と楽しんだ。

当然、先生に見つかってしまったのだが、

【「作ったのか!? ……うーん……なら、まぁ、いいか……?」】

と、渋々見逃してくれたのだ!
二十歳の旅立ちが遅すぎた「1ブックマーク」
「おつかれサマンサ」
「あら、おつかれ景子。年末年始のお休みはいかがお過ごしに?」
「それがな、12月30日から6日間、娘夫婦と孫と一緒に海外旅行に行ってきたのじゃ」
「何ですって、それはすごい! 最高の思い出になったことでしょう!」
「その孫は20歳で、今度私が買った振袖で成人式に出るんじゃ」
「素晴らしいわ! まるで正月と成人式が立て続けに来たようだわ!」
サマンサは興奮のあまり踊り出し、釣られて当事者の景子も一緒になって体を動かし、2人は日が落ちるまで踊り続けた。

その1週間後。
サマンサは、朝の子供向け情報番組を見ていた時、
景子の孫が成人式に出なかったであろうことを察した。
どういうことか。
25年01月19日 22:21
【ウミガメのスープ】 [油獣]



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朝の子供向け情報番組で、全国各地で小学4年生を対象に「1/2成人式」が行われていると伝えられていた。
その見出しを見て、サマンサは「全国で『2分の1成人式』が行われている」ではなく
「全国で1月2日 に成人式が行われた」と勘違いし、
1月2日に海外旅行中だった景子の孫は、成人式に出席できていないのだと思った。
静かで不器用なアイス「1ブックマーク」
「一本当たり」

購入したアイスが当たりだった。

そのアイスの当たり棒を中年男性の死体の手に握らせた女。

一体なぜ?
25年01月24日 21:54
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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父が亡くなった。

急性心不全だった。

無口な父親だった。

一緒に居ても会話が弾むことはない。
だから父と二人きりで過ごす時間は少し居心地が悪かった。

怒られた記憶も褒められた記憶もない。

写真嫌いだったから父と写る写真もほとんどない。

だから父の訃報を聞いた時、悲しいという感情はあまり湧いてこなかった。

ただ淡々と。母と葬式の準備を進めている。

「これなんやろか?」

母が父の書斎の箪笥の中から何かを見つけてきた。
父のイメージとはそぐわないファンシーなデザインの缶。
どうやらクッキーが入っていた缶のようだ。
中にはアイスの棒が一本と何かが書かれた紙切れ。

「おたんじょうび、おめでとう」

幼く拙い字。私が書いたものだ。

ふと当時の記憶が蘇る。

私が小学生の時に初めて父にあげた誕生日プレゼント。
父が当時好きだったアイス。

よく見るとそのアイスの棒には「当たり」と書いてあった。

父はその当たり棒を交換することもなく、ゴミとして捨てることもなく、私からプレゼントとして大事に保管していたのだった。

この事実を知っても私に悲しみは湧いてこなかった。

ただ、私は父に確かに愛されていたのだなと感じて、なんだかホッとしたような気持ちになった。


その翌々日の葬式の日。

父のなきがらが火葬場へと運ばれる。

私は棺の中の父の手にアイスの棒を握らせた。
父の想いを唯一感じられるもの。
だがそれは父にとっても同じだろう。
これは父に持っていてほしい。

棺は焼却炉に飲まれていく。
そこでようやく私の頬に一筋の涙が落ちた。