みんなのブックマーク

脱出ゲーム#2「4ブックマーク」
{※ルール説明パートは必読です}
「う、うぅ… なんか頭痛い… 寝すぎたのか…? 最近徹夜続きで、よく寝れてなかったからかな…」
そんな寝ぼけた脳に、今までに経験したことの無い情報が飛び込んできた。
「…って、どこだここ?」
見渡すと、壁も、天井も、頭がおかしくなりそうなくらい真っ白な部屋に閉じ込められていた。しかし、床だけは、1~9まで区分けされていた。
「ようやく目が覚めましたか?」
スピーカーなど見当たらないのに、どこからともなく声が聞こえた。
「だ、誰だお前?」
「まぁ、そうですねぇ… この部屋の『管理人』とでも言っておきましょうかね。」
「その、『支配人』ってやつ、どうして俺を閉じ込めたんだ!」
「『支配人』ではなく『管理人』です。 あ、そうそう。今はそこの、1番のパネルから動かない方がいいですよ?」
管理人が言うその言葉の意味は、「ガチャン」とう音ともに否が応でも理解させられることとなる。
「床が…抜けた…?」
「そう! この部屋では、間違えるとライフが減ります。最初に持っているライフは3。これが0になると、床が全て抜けて脱出失敗となります~」
ルール説明をし始めて上機嫌になる管理人。
「それで、一体どうすれば良いんだ?」
「この部屋から脱出するには、出題される謎が示すパネルを順に踏んでいき、再び1番のパネルに戻ってくれゲームクリアです~」
「つまり、間違ったパネルを踏むとライフが減ると。」
「そういうことで~す」
いちいち伸ばし棒が入ってくるのがウザい。
「それでは!健闘を祈ります ばいば~い」
「えっ あっ ちょっ…」
音声が途絶えた。そして気がつくと、足元に詳しいルールが書かれた紙と、最初の謎、そしてメモ用の鉛筆が置かれていた。床も、「ウィーン」という音を立て、戻っていく。床が戻る時、奈落の底に、何か光るようなものが見えた気がした。嫌な予感がしたが、今は気にせず、謎に取り掛かるとしよう。

<~ルール~>
・この問題は、亀夫君問題と違い、自分自身が閉じ込められています(自分自身を操作します)。

・部屋の上面図(平面図)は、上の画像の通りになっており、各パネルに、①~⑨までの数字が書いてあります。

・現在は①のパネルの上にいます。

・謎を解いて、正しいルートを導き出し、再び①のパネルに戻ってくればゲームクリア。

・答えに出てくる、「上」「下」「左」「右」及び、それに類する指示は、必ず、上から見た時の方向(上面図に書いてある方向)を参照します。ただし、現在の向き(直前に進んだ方向)を参照する問題が出てくる可能性もあります。

{・移動する時は必ず、「〇番のパネルに進みます」のように、番号を指定してください。}

・前後左右だけでなく、斜めにも進むことが出来ます。ただし、パネルを飛び越えることは出来ません。

・間違ったパネルを踏む度に、残りライフが1減ります。

・初期ライフは3で、0になるとゲームオーバー(脱出失敗)。床が抜け、奈落に落とされ、死亡します。

・死んだあとも、「『謎が解けなかった』という未練を抱えた幽霊」として、ゲームに復活できます。ですが、謎を全て解けた場合でも、脱出成功扱いにはなりません。
{※残りライフが0になると死亡時演出が出ます。微グロなので、参加あいさつの時に、この演出を見るか、飛ばすかを、必ず明記してください。}

・行き詰まった時は、気になっているもの・ことに対して、自問自答のアクションを起こすと、心の中にいるもう一人の冴えている自分がどこからともなくやってきて(?)、ヒントを出してくれます。
このアクションに回数制限はありません。ただし、脱出成功者を発表する際に、残りライフと共に使用回数を表示するため、腕に自信のある人は、できるだけ少ない回数で脱出できるよう、チャレンジしてみましょう。
{※自問自答する時は必ず、「自問自答していると分かる文末」にしてください。(最悪「ヒントください」でもいいです)}

・メモ用の鉛筆と、最初の謎が書かれた紙が出現しました。

・最初の謎は、上面図の横に書いてある図形です。
22年11月22日 18:17
【新・形式】 [ミジュ]

主人公はあなたです。




解説を見る
{※脱出成功者一覧は一番下にあります}

<~問題の解説~>
No.01は、デジタル時計などによく使われる、7セグの、点灯している部分と、消灯している部分を入れ替えると、「4」という数字になります。(画像右側参照)

No.02は、「元は奇数で、頭を取ると偶数になる数」という問題でしたが、先に答えから言いますが、答えは「7」です。英語に直すと、「seven」であり、頭のsを取ると「even」となります。「even」とは偶数であり、問題文に合致します。
ここで言う「偶数」とは、2や、4、10などの具体的な数ではなく、「偶数」という言葉そのものを指し示していました。

No.03は、じゃんけんについての話をしていました。0や2は、立てている指の数です。グーに勝って、チョキに負ける手と言えば、パーですね。従って、答えは「5」になります。

No.04は、「go right sat」でしたが、動詞が2つあること、そして、原型と過去形が混在しているという違和感から、アナグラム(並び替え)が出来たかがカギになります。そうすると、「go straight」となります。意味は、「真っ直ぐ」であり、前回は、右上に進んでいるので、同様に、右上(3番)が正解となります。

No.05は、矢印の左側を、英語に直して、真ん中の「っ」を取り出すと、矢印の右側になるという法則でした。これを、「岩」に適用すると、岩→ロック→ロク つまり、「6」が答えです。

No.06は、『』に共通する言葉を入れる問題ですが、この問題は、問題文のルール説明の欄にヒントが隠されていました。
「初期ライフは3」「残りライフ0で、床が開き、奈落に落とされる」
この2つの文から、「三度の間違い」=「落とされる」であることが分かり、「落とされる」を言い換えると、「落下」であることから、_には、「落」、『』には、「下」が入ります。よって、9番のパネルに進めばよいと分かります。

No.07は、(n)が、n進数を表記するのに使うものと気づけるかが重要でした。詳しくは割愛しますが、恐らく、変換サイトみたいなのを使用し、当てずっぽうで、
「101(2)=11(4)=10(5)=5(10)」
という等式を完成させたと思います。
もちろん、それでも良いのですが、コツとして、「一番高い位に0が来るのは表記的におかしい」ということに気がつくと、7分の3は確定するので、いくらか試行回数を減らせると思います。

No.08は、数字が羅列された問題でしたが、これは、上面図を指示通りになぞると、上から順に、「4」「-」「3」となり、引き算が現れます。よって答えは「1」です。

1番のパネルを踏むことで、ゲームクリアとなりますが、脱出成功となる訳ではありません。ルール説明でも、「脱出成功」と、「ゲームクリア」を明確に区別して記述していたことが分かると思います。
また、ゲームクリアの報酬として、9つ全てのパネルの上を自由に歩けるようになり、最終問題の謎と、「百の位解答ボタン」、「十の位解答ボタン」、「一の位解答ボタン」が出現します。

ここからは、最終問題
「今まで辿った正しいルートを線で結んだものが、1~10まで、計12個並んだ時、得た_____ はいくつ? 3桁の数字で答えよ 」
の解説です。
本筋とはあまり関係ありませんが、この紙には少し仕掛けがありました。それを先に紹介します。
この紙を調べるアクション(もしくは1回目の自問自答)をすると、アンダーバーの辺りが少しデコボコするという結果を得られます。この部分を、最初に出現したメモ用の鉛筆で擦ると、「スコア」という字が浮かんできます。つまり、正しい問題文は、
「今まで辿った正しいルートを線で結んだものが、1~10まで、計12個並んだ時、得た「スコア」はいくつ? 3桁の数字で答えよ 」
となる訳です。
次に、図形を見てみましょう。すると、蝶ネクタイのような形(画像左側の青線参照)が出来上がると思います。
そして、「1~10」と言いつつ、「並んでいるのは12個」という違和感から、この形が、「ボウリングにおけるストライク」を表す記号であると分かります。
これが1~10まで計12個並ぶということは、パーフェクト、つまり「300」点が答えになります。
ですが、パネルを踏んで解答とありますが、「0」のパネルが見当たりません。一体どうすればよいのでしょうか。
ここで、No.08で使用した考えを使います。
また、「ボタンを押していた時に踏んでいたパネルが解答になる」というルールより、
パネルを、「ボタンを押しながら」「0を描くように(5番を除いた全てのパネルor2,4,8,6を)」踏んでいけばいいのです。(画像左側の赤線参照)
(3も、12365456987の順に踏んで解答するのも可)
「ボタンを押しっぱなしにしてはいけない」
「各桁ごとに踏んでいいパネルは一つだけ」
なんてことは、解答方法の部分に一切書いてないため、この解答方法は認められるという訳です。

~エピローグ~
最後の問題を無事に正解し、一気に全身の気が抜けるような気がした。直後、天井が消え、陽の光が差し込んできた。
あまりの眩しさに、目をつぶり、再び目を開けた時には、信号を待つ、人の群れの中にいた。
久しぶりの外の空気の開放感に、思わず、「ヨッシャー!!!!」と、大声を上げそうになったが、我慢し、その代わり…といってはアレだが、その日はカラオケに行って喉が潰れるまで歌い明かした。
入る時や歌っている時は気に留めていなかったが、そういえばカラオケルームも密室だ。
それを気にした途端、怖くなってきた。
ドアノブを回す。

…開いた。
どうやら杞憂だったようだ。
家に帰り、布団に入ると、謎解きの疲れか、カラオケで歌い明かした疲れからか分からないが、すぐに眠りについてしまった。

後日、通帳記入をすると、「ダッシュツショウキン」という名目で、1000万円が振り込まれていた。
そういえば、この前もこんなことがあったような…気のせいかな?



<~脱出成功者(先着順)(敬称略)~>
Name ヒント使用回数/残りライフ
白 0/3
こりん 7/3
わかめ 5/2
きっとくりす 2/2
視界から外れれば…「4ブックマーク」
私の瞳に入っているうちは、君たちは比較的穏やかで、もしかすれば光の中過ごすことができるだろう。しかし、私の瞳から外れた時、君たちは恐ろしく、嫌な経験をすることにもなるだろう。
私は、何?
22年12月06日 11:24
【20の扉】 [虹彩くん]

初出題です!お手柔らかにお願いします…




解説を見る
私は台風である。
通称「台風の目」と言われている場所では、雨風が比較的穏やかであり、場合によっては青空すら見える時があるらしい。しかし、そこから外れれば暴風域。被害の大きさは尋常ではない。自然災害とは恐ろしいものである。
腐敗「4ブックマーク」
自宅のマンションのベランダから飛び降りて昏睡状態となったアス。その恋人ヒロは、一ヶ月前の記念日、何も憂慮せず早まって結婚指輪をプレゼントしたことを後悔した。

ヒロが結婚指輪と共にアスに贈ったのは何か?
22年12月16日 22:07
【20の扉】 [さなめ。]



解説を見る
【FA】
指輪を通してネックレスにできるチェーン

【簡易解説】
アスが昏睡状態になった原因は高所からの打撲ではなく、{つけていた結婚指輪ネックレスで首が絞まったこと。}錯乱状態でベランダにいたアスを受け止めるエアマットが通報により用意されていたので、もしネックレスをつけていなければ、途中で欄干のようなところに首が引っかかることなく、マットに多少は安全に着地できたはずだった。

【解説】

吸い寄せられるように検索し、吸い寄せられるようにやってきたショップの中で、ヒロは立ち尽くしていた。

目の前の見るからに頑丈そうなショーケースには、小さな宝玉輝くサンプルの結婚指輪・婚約指輪が入っていた。値は想像通りだが、ヒロはいつまでも躊躇していた。

恋人のアス。大学で知り合ってから猛烈なアタックを受け、流れで付き合い始めてからはや6年が経過した。毎年の誕生日やイベントごとには一緒にデートに行ったし、同棲している今でも仲の良いカップルそのものといった生活を続けられている。何なら、お互いの両親ともすっかり仲良くなった。

来る三ヶ月後は、二人が付き合った日。アスは記念日が好きだから、お祝い事は欠かさない。それに、お互いもうお互いなしというのは考えられないくらいになった。

しかし、形容のできない不安はいつまでもヒロを襲う。結婚という一つの区切りをつけることが、ヒロには全くできていなかった。

ヒロはもう重い腰を上げるときが来てしまったのだと気づいていた。

記念日や誕生日のたびにふっとアスが見せる、寂しげな表情。6年という年月が築いたもの。二人の年齢。ヒロ自身の不安など、もう些末としか言えないものだった。

ヒロが店員さんを呼ぶ声には、店員さんが思わず笑みをこぼしてしまうくらいに決意がこもっていた。ヒロは一生をかけて、アスを幸せにすることを決めた。

そして来る記念日、ヒロは予定調和にプロポーズをした。アスの満足そうな表情と、ヒロの安堵した表情。そうしたプロポーズの祝うべき一幕は、今は殊更に描写する必要もないだろう。

特筆すべきというと、アスが腕時計のような手につける装飾を嫌っていたことを知っていたヒロが、結婚指輪に通してネックレスにできるチェーンをも用意していたことだろうか。結婚指輪を普段から身につけることに憧れのあったアスは、これにも喜んでくれた。

それから一ヶ月後に、狂いが起きた。

木曜の夜はヒロの残業日。それが二人の常識になっていたが、その暗黒の木曜日は、珍しくヒロが早く帰ることになった。

というのも、アスの体調が心配だったから。最近元気がない、とは言わないものの、ヒロには何となくわかった。今日くらいはご飯を作ってあげて、アスに休んでもらおう。そう思って自宅の前まで来たと思ったとき、ヒロはそれを目撃した。

自分が戻ろうとしている部屋のベランダの欄干に、意志薄弱のアスが立っていた。

それからのことを、ヒロはあまり覚えていないといった。多分だけど、アスへ向かって危険を叫び、アスの錯乱を見て急いで部屋の前まで戻ったが、玄関がタンスか何かで塞がっている。それで警察を呼び、アスを刺激しないように声を出しながら、受け皿のマットの準備を待った。こんな感じだろう。

ヒロはアスの動向を、心を空にして見ていた。まるで映画のような、ただの映画のような光景として、アスを見ていた。

やがて憔悴したアスが、バランスを崩した。隊員がマットを構える。アスが警官や隊員、そしてヒロのことをどれだけ気づいていたか、なんてヒロには知れない。

とにかく、アスはマットに落ち、成功すれば何の怪我もなく、多少失敗しても大した怪我はなく、ことが収まる。{はずだったが。}

アスは自分がいた部屋の真下の階のベランダの位置で静止した。その階の欄干か、物干し台か、そういったものに、{あの頑丈なネックレスが引っかかったのだった。}
きっと仕事帰りだったアスは、仕事中にもつけていたそのネックレスを帰宅後も外していなかったのだろう。

宙吊りになったアスに当惑して騒ぐ隊員を見て、ヒロはついに気を失った。

—————————

それから一週間。

隊員の迅速な行動により、アスたちの真下の部屋からアスは救出・搬送されたが、アスは昏睡状態となった。

アスがあのベランダの欄干に立っていた真意は、未だにわかっていない。仕事上のストレスか、人間関係のトラブルか、それになんの関係もない精神疾患か。

しかし、ヒロの直観は告げていた。アスが錯乱していた原因は、自分に違いない。

将来の話を、アスの不安を何もかも聞くことを怠って、アスの憧れていたプロポーズを早く体現させることに必死になっていたからだ。ハッピーエンドを求める自分は、アスに潜む影を見ないようにしていたのだった。物語のように予定調和をなぞる展開に、ヒロは安心しまってしまった。

アスが昏睡状態になってから始めて、これは予定調和の映画なんかではなく、二人のストーリーだと、誰を演じるでもなく、二人が作る生活なのだと、ヒロは痛感した。

今日もアスの見舞いに来ていたヒロは、アスに呼びかける。繰り返された懺悔の念を聞いて、昏睡状態のアスの顔が悲しそうに歪んだ、というのは、きっとヒロや我々の錯覚だろう。アスは昏睡状態で、反応は我々の心の中にあるに過ぎないものだ。

外で激しく降る雨の中で、窓辺に置かれた二つの指輪に光が反射していた。

【要約】
結婚指輪をネックレスに
昏睡の原因は首が絞まったこと
平穏なる籠もり暮らし「4ブックマーク」
食料と水の備蓄。
快適な空調。
暇つぶし用のゲーム。

引きこもるための条件は、すべて整っている。

カメオはこれから備蓄が尽きるまで、
この部屋から一歩も出ない覚悟を決めた。

当然、風呂にも入らないし、
トイレもペットボトル等で済ませようという徹底ぶりである。


さて、
そこまでして彼が部屋を出ない理由は一体何だろう?
22年12月17日 23:10
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集22




解説を見る
カネ目当てで押し入ったこの家。

一家全員殺すつもりだったんだけど、
あの女だけ、トイレに逃げ込んで籠城してしまったんだ。

鍵をこじ開けようとしたけどダメだった。
開かないように内側から何かで固定しているのかな?

まいったなぁ。
顔を見られてしまったから、生かしておく訳にはいかないよ。

トイレの中で衰弱死するか。
諦めて私に殺されるか。

彼女の選択を、この部屋でゲームでもしながらゆっくりと待つとしよう。

幸い、時間も食料もたっぷりあるからね。


手元に置いたナイフの位置を確認し、私は画面に目を落とす。
ラッキーだ。前々から気になってたんだよね。このゲーム。





答え:
強盗に押し入った家で、殺したいターゲットがトイレに逃げ込んだので、
トイレからのルートとして必ず通る部屋で、出てくるまでゆっくり待つことにしたから。
(備蓄がなくなるくらいの長い期間出てこなければ、そのまま衰弱死したと見なして放置するつもり。)
黒歴史帳「4ブックマーク」
自分の文集の参考にしようと、図書館に置いてある卒業文集のバックナンバーから先輩のものを読むことにしたウミコ。

そんなに恥ずかしい内容が書かれていたわけでもないのに、読みながらウミコが、{先輩はこの文集を書いたことを後悔してるだろうな}と思ったのはなぜ?
22年12月22日 22:57
【ウミガメのスープ】 [うつま]

実話スープ?




解説を見る
今年浪人生をしている先輩の文集は全60ページの超大作だった。
{先輩が受験に落ちたの、絶対これに時間を使いすぎたからでしょ…}とウミコは思ったのだった。


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これは実話スープ……ではありません。今のところは。
どちらに転ぶかはこれからの私の頑張り次第ということでしょう。

私にとって2022年とは。
高3になってから出題数もかなり減らし、7月くらいからゲームやYouTubeも断ちと、それなりに受験勉強も頑張ってきましたが、勉強しかしていない1年だったかというとそうではありません。むしろ、例年以上に色んなことに挑戦することの多い年だったと思っています。
体育祭では委員に初挑戦してみたり、文化祭では新たな企画を立案したり、来てくれた人に配る栞を作ってみたり、高校生活を余すことなく遊び尽くしました。ちなみに、『本物の桜は本の中に』で皆さんにお見せした栞はその試作品です(だからちょっと失敗作の桜でした)。

そして色んなことに挑戦した中でも、私にとって一番意義があると思ったことは【{書く}】ということです。
『ベールマシマシスープ』でも説明しましたが、夏休みにウミガメのスープに関する記事を生徒会誌に投稿しました。気づいたら25000字になっていたんですが、学校中に布教する機会だと思うと書いていてずっと楽しかったです。おかげさまでか、どうやら私は学校内で“ウミガメのスープの人”と認識されたようで、たまに出会い頭に出題を要求されたりします。
そして書くことの楽しさを知ってしまった私は、卒業文集で羽目を外しました。「卒業文集のテーマは特にないから、思い出でも将来の夢でも小説でもなんでも好きなだけ書け」という教師の言葉を真に受けた私は、学校を舞台にした8万字近い推理小説を書き上げてしまったのです。二学期は休み時間や登下校のスキマ時間を全て執筆にあてていたのですが、最後は休日丸一日家のパソコンに向かいあって、1日で12000字書いて終わらせました。振り返ってみてよく頑張ったものだと思います。

ウミガメのスープと同様、書くということはいつまでも続けられる趣味だと思います。未来の私がどんな職業に就いているのかは分かりませんが、小説とスープの構想を練る毎日を送っていることでしょう。

しかしなんといってもまずは受験です。挑戦が後悔に変わらないように、皆さんに「応援していただきありがとうございました」と言えるように、できるかぎり頑張っていこうと思います。