「【ラテクエ0 遅れてすみません】 きっと想いは伝わるから」「11ブックマーク」
秋の作文コンクールに2つの作品が投稿された。
投稿者は全くの別人なのに、内容はおろか表現まで完全に一致しており、片方が盗作であることは明らかであった。
当然、後に投稿された方が盗作かと思われたが、実はこちらがオリジナルで、一週間も先に投稿された方が盗作であることを審査委員達はすぐに見破った。
投稿者もこの作品も全く知らなかったのに、一体何故、盗作がどちらか分かったのだろうか?
※ディダムズさんの問題文です
投稿者は全くの別人なのに、内容はおろか表現まで完全に一致しており、片方が盗作であることは明らかであった。
当然、後に投稿された方が盗作かと思われたが、実はこちらがオリジナルで、一週間も先に投稿された方が盗作であることを審査委員達はすぐに見破った。
投稿者もこの作品も全く知らなかったのに、一体何故、盗作がどちらか分かったのだろうか?
※ディダムズさんの問題文です
19年09月22日 19:49
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ラテクエ遅刻組、参ります!
解説を見る
『簡易解説』
後に投稿された作品は締め切りを過ぎていた。遅れてまでわざわざ投稿するのは自分が書いた、思い入れのある作品だからだろうと考えたのだ。
審査委員A「あれ?今日投稿されたこの作品って…」
審査委員B「ええ、1週間前に投稿された作品と全く同じものですね。」
審査委員C「本当ですか!?まさか、盗作…?」
B「間違いないでしょうね。ただし…」
A「今日届いたこちらがオリジナル、ですね。」
C「え?なんで?どうしてですか?」
B「お忘れですか?{締め切りは3日前に過ぎている}のですよ?」
A「投稿者になにか問題が起きて、完成しても送ることができなかったのでしょう。何が起きたかは知るよしもありませんが。」
C「ふむ…でもきちんと自分で書くような人が、締め切りに遅れますかね?」
A「自分で書いたからこそ、遅れても投稿したのでしょうね。逆に、人のものを盗んで、遅刻して、わざわざ締め切り後に投稿する意味もないでしょう。」
B「せっかく書き上げたのだから、という想いだったのでしょうね。ほら、タイトルにも添えてありますよ、{遅れてすみません}、とね。」
後に投稿された作品は締め切りを過ぎていた。遅れてまでわざわざ投稿するのは自分が書いた、思い入れのある作品だからだろうと考えたのだ。
審査委員A「あれ?今日投稿されたこの作品って…」
審査委員B「ええ、1週間前に投稿された作品と全く同じものですね。」
審査委員C「本当ですか!?まさか、盗作…?」
B「間違いないでしょうね。ただし…」
A「今日届いたこちらがオリジナル、ですね。」
C「え?なんで?どうしてですか?」
B「お忘れですか?{締め切りは3日前に過ぎている}のですよ?」
A「投稿者になにか問題が起きて、完成しても送ることができなかったのでしょう。何が起きたかは知るよしもありませんが。」
C「ふむ…でもきちんと自分で書くような人が、締め切りに遅れますかね?」
A「自分で書いたからこそ、遅れても投稿したのでしょうね。逆に、人のものを盗んで、遅刻して、わざわざ締め切り後に投稿する意味もないでしょう。」
B「せっかく書き上げたのだから、という想いだったのでしょうね。ほら、タイトルにも添えてありますよ、{遅れてすみません}、とね。」
「アフター5の暗殺者〜君は命の価値を知っているか?〜」「11ブックマーク」
ボナオは大企業『電磁ボーナス社』で働くサラリーマンである。
業績は高く、社内からの信頼も厚い。まさしく理想の社会人であった。
そんな彼はある日、自分の{給料}に関して質問されたのでとっさに{嘘}をついた。
一体なぜか??YESかNOで答えられる質問で真実を解き明かしなさい。
(元ネタあり。初見で分かった方はROMでお願いします。)
業績は高く、社内からの信頼も厚い。まさしく理想の社会人であった。
そんな彼はある日、自分の{給料}に関して質問されたのでとっさに{嘘}をついた。
一体なぜか??YESかNOで答えられる質問で真実を解き明かしなさい。
(元ネタあり。初見で分かった方はROMでお願いします。)
19年09月23日 11:29
【ウミガメのスープ】 [弥七]
【ウミガメのスープ】 [弥七]

Special Thanks!!! 電磁ボーナスさん(タイトルもろもろお借りしました^ ^)
解説を見る
<解説>
簡易解答:毎日仕事で忙しいボナオと遊びたかった娘が、{時給}を聞いてお父さんをお小遣いで買おうとした。娘に寂しい思いをさせていることに気づいたボナオは給料を実際よりずっと低く申告し、だからたくさん遊べるね、と言ったのである。
ーーーーーーーーーー
時間は…夜の1時頃だったろうか?
俺が自宅に帰る時間は決まって深夜であったが、はっきりと覚えているわけではない。
静まり返ったマンションの8階。下降するエレベーターのモーター音をやけに大きく感じながら、玄関の扉にスマートフォンをかざした。
いつものように、家族を起こさないよう電気をつけず手探りで冷蔵庫を漁った。妻の作った夕飯を机に並べながらふと、部屋の中がいつもより少しだけ明るいことに気付いた。
寝室のドアから、照明の光が漏れていた。消し忘れだろうか??
するとその隙間からひょっこりと、娘の顔が出てきた。
「おかえり、パパ。」
「どうした?こんな遅くに。眠れないのか?」
トコトコと娘が俺の方まで歩きてきた。妻が買ったのだろうか?かわいいパジャマだ。
「パパにね、お願いがあるの。」
こんな時間にお願いとはなんだろう??全く想像できなかった。
「どうした?お小遣いでも欲しくなったか?^ ^」
「うん…。」
冗談めかして言ってみたつもりが、予想外の答えが返ってきたので少しびっくりした。娘も5歳になるし、欲しいものもあるんだなぁと人ごとのように感心してしまった。
とはいえ言った手前あげないわけにはいかないだろう。5歳だしなぁ…少し考えて、俺は財布の中に入っていた300円を娘に与えた。娘はありがとう、と言って両手で受け取った。
「ねえ、」
娘はもらったそれらを握りしめながら言った。
「…パパは、{1じかんでどれくらいのお金がもらえるの?}」
時給のことかい?と聞くと、わからないけど…と返ってきた。
「うーん…1ヶ月働いて、給料はだいたいこのくらいだから…ええと」
実際のところ、俺の給料は同年代のサラリーマンに比べてずっといい。営業成績は高い方だし、社内からの信頼も大きいと自負している。
「…そうだな、だいたい3000円くらいかな。」
「それって、これよりおおい?」
彼女は手に持っていたお金をまた俺の前に広げて見せた。
そっかそっか、まだわからないよな^ ^
「もっともっと多いぞー。だから心配しなくていいよ?
それもらっても、お父さん怒らないから。」
「そっか…」
かわいいなぁ。娘とのやりとりにとても癒された。そういえば娘と会話したのも久しぶりだったような気がする。こんな時間に起きていてくれたこと、感謝しないとな。明日からまた頑張れそうだ。さて、これから寝かせて夕飯をば……
「そっか、じゃあ、全然足りないね。」
「え?」
突然の言葉に面食らった。俺の給料のことか?それともお小遣いのことか?娘の欲しいものとは、一体なんなんだ?理解できないまま反射的に言葉が口をついて出た。
「えっ、それってどういう…」
「はいこれ」
娘は俺に、握りしめた両手をずいと押し付けた。手を開くと、じゃらという音とともに、硬貨が3枚現れた。
…300円だ。
「お願いします
このお金で、パパと遊ぶ時間を買えるだけください。」
目の前で、娘は泣いていた。
家族を守るために、娘の将来の幸せのために。
自分を犠牲にして、昼夜問わず一生懸命働いてきた。
しかし俺は、いままでもっと大きなものを犠牲にし続けてきたのかもしれない。そう思った。
ひと呼吸おいて、俺は娘に言った。
「ごめん、お父さんね、いま{嘘}ついたわ。」
ーーーーーーーーーー
〜『電磁ボーナス』社内にて〜
「あり?ボナオ先輩、珍しいっスね。定時に帰るなんて。」
「ああ、そうだな」
「むむっ、その声、もしかして女ですか!?僕の耳はごまかせませんよ!!家庭があるのに、いけないんだぁ〜〜><」
「???まあ、そういえなくもないな」
「否定しないんスか…どんな女なんです??」
「最高の女よ。そんでもって俺にゾッコン。(ニヤニヤ)」
「へえ〜〜(ドン引き)」(こいつ、{悩殺}されてヤンの...)
「じゃ、そういうことで、後よろしく。
……あ、そうそう。俺これから毎日定時で帰ることにするから。」
「えっ!?どういうことですか??先輩がいないと仕事がまわりませんって〜〜」
「しょうがないだろ、俺の残りの人生全部買うって言われちゃったら。」
「はあ!!?女に?人生全部売ったって!!?ってかいくらもらったんですか、先輩!!!」
「いくらって、そりゃあ……
俺の名前はボナオ。
大手株式会社『電磁ボーナス』で働くサラリーマンだ。
自分で言うのもなんだが、業績は高く、社内の信頼も厚い。請け負った仕事は必ずこなす。
しかし、大切な人を目の前にしたら。
そんな俺の価値など、たとえ一生を捧げたって…
…たった{300円}あればいい。
(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)
元ネタ:「An Hour of Your Time」
http://mylifeyourlife.net/2013/03/an-hour-of-your-time/
余談ですが…
『忙』という字は「心(りっしんべん)を亡くす」と書きます。
確かに忙しさで我を忘れると、心がささくれ立ってしまうものです。
学校で、部活で、会社で、家庭で。
そして私たちは忙しさに追われ、他人に優しさ(心)を与えるチャンスを失ってしまいます。
その間にも一刻一刻と過ぎていく時間。
もしその時間をお金で買い戻すことができたら、どんなに素晴らしいでしょう。
あなたなら、『大切な人と過ごす時間』を一体いくらで買いますか?
逆にその時間を取り戻したいと言われたら…
…あなたは一体いくらで売りますか??
(弥七)
簡易解答:毎日仕事で忙しいボナオと遊びたかった娘が、{時給}を聞いてお父さんをお小遣いで買おうとした。娘に寂しい思いをさせていることに気づいたボナオは給料を実際よりずっと低く申告し、だからたくさん遊べるね、と言ったのである。
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時間は…夜の1時頃だったろうか?
俺が自宅に帰る時間は決まって深夜であったが、はっきりと覚えているわけではない。
静まり返ったマンションの8階。下降するエレベーターのモーター音をやけに大きく感じながら、玄関の扉にスマートフォンをかざした。
いつものように、家族を起こさないよう電気をつけず手探りで冷蔵庫を漁った。妻の作った夕飯を机に並べながらふと、部屋の中がいつもより少しだけ明るいことに気付いた。
寝室のドアから、照明の光が漏れていた。消し忘れだろうか??
するとその隙間からひょっこりと、娘の顔が出てきた。
「おかえり、パパ。」
「どうした?こんな遅くに。眠れないのか?」
トコトコと娘が俺の方まで歩きてきた。妻が買ったのだろうか?かわいいパジャマだ。
「パパにね、お願いがあるの。」
こんな時間にお願いとはなんだろう??全く想像できなかった。
「どうした?お小遣いでも欲しくなったか?^ ^」
「うん…。」
冗談めかして言ってみたつもりが、予想外の答えが返ってきたので少しびっくりした。娘も5歳になるし、欲しいものもあるんだなぁと人ごとのように感心してしまった。
とはいえ言った手前あげないわけにはいかないだろう。5歳だしなぁ…少し考えて、俺は財布の中に入っていた300円を娘に与えた。娘はありがとう、と言って両手で受け取った。
「ねえ、」
娘はもらったそれらを握りしめながら言った。
「…パパは、{1じかんでどれくらいのお金がもらえるの?}」
時給のことかい?と聞くと、わからないけど…と返ってきた。
「うーん…1ヶ月働いて、給料はだいたいこのくらいだから…ええと」
実際のところ、俺の給料は同年代のサラリーマンに比べてずっといい。営業成績は高い方だし、社内からの信頼も大きいと自負している。
「…そうだな、だいたい3000円くらいかな。」
「それって、これよりおおい?」
彼女は手に持っていたお金をまた俺の前に広げて見せた。
そっかそっか、まだわからないよな^ ^
「もっともっと多いぞー。だから心配しなくていいよ?
それもらっても、お父さん怒らないから。」
「そっか…」
かわいいなぁ。娘とのやりとりにとても癒された。そういえば娘と会話したのも久しぶりだったような気がする。こんな時間に起きていてくれたこと、感謝しないとな。明日からまた頑張れそうだ。さて、これから寝かせて夕飯をば……
「そっか、じゃあ、全然足りないね。」
「え?」
突然の言葉に面食らった。俺の給料のことか?それともお小遣いのことか?娘の欲しいものとは、一体なんなんだ?理解できないまま反射的に言葉が口をついて出た。
「えっ、それってどういう…」
「はいこれ」
娘は俺に、握りしめた両手をずいと押し付けた。手を開くと、じゃらという音とともに、硬貨が3枚現れた。
…300円だ。
「お願いします
このお金で、パパと遊ぶ時間を買えるだけください。」
目の前で、娘は泣いていた。
家族を守るために、娘の将来の幸せのために。
自分を犠牲にして、昼夜問わず一生懸命働いてきた。
しかし俺は、いままでもっと大きなものを犠牲にし続けてきたのかもしれない。そう思った。
ひと呼吸おいて、俺は娘に言った。
「ごめん、お父さんね、いま{嘘}ついたわ。」
ーーーーーーーーーー
〜『電磁ボーナス』社内にて〜
「あり?ボナオ先輩、珍しいっスね。定時に帰るなんて。」
「ああ、そうだな」
「むむっ、その声、もしかして女ですか!?僕の耳はごまかせませんよ!!家庭があるのに、いけないんだぁ〜〜><」
「???まあ、そういえなくもないな」
「否定しないんスか…どんな女なんです??」
「最高の女よ。そんでもって俺にゾッコン。(ニヤニヤ)」
「へえ〜〜(ドン引き)」(こいつ、{悩殺}されてヤンの...)
「じゃ、そういうことで、後よろしく。
……あ、そうそう。俺これから毎日定時で帰ることにするから。」
「えっ!?どういうことですか??先輩がいないと仕事がまわりませんって〜〜」
「しょうがないだろ、俺の残りの人生全部買うって言われちゃったら。」
「はあ!!?女に?人生全部売ったって!!?ってかいくらもらったんですか、先輩!!!」
「いくらって、そりゃあ……
俺の名前はボナオ。
大手株式会社『電磁ボーナス』で働くサラリーマンだ。
自分で言うのもなんだが、業績は高く、社内の信頼も厚い。請け負った仕事は必ずこなす。
しかし、大切な人を目の前にしたら。
そんな俺の価値など、たとえ一生を捧げたって…
…たった{300円}あればいい。
(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)
元ネタ:「An Hour of Your Time」
http://mylifeyourlife.net/2013/03/an-hour-of-your-time/
余談ですが…
『忙』という字は「心(りっしんべん)を亡くす」と書きます。
確かに忙しさで我を忘れると、心がささくれ立ってしまうものです。
学校で、部活で、会社で、家庭で。
そして私たちは忙しさに追われ、他人に優しさ(心)を与えるチャンスを失ってしまいます。
その間にも一刻一刻と過ぎていく時間。
もしその時間をお金で買い戻すことができたら、どんなに素晴らしいでしょう。
あなたなら、『大切な人と過ごす時間』を一体いくらで買いますか?
逆にその時間を取り戻したいと言われたら…
…あなたは一体いくらで売りますか??
(弥七)
「書斎」「11ブックマーク」
父の書斎にて
小学生のカメノスケは、本棚の自分の手の届かない場所にある本を取りたい。
周りには辞書や辞典など、厚くて台にしても安定しそうな本が沢山あったが、彼は書斎で一番薄い本を使った。
彼はなぜ薄い本を使ったのだろう?
小学生のカメノスケは、本棚の自分の手の届かない場所にある本を取りたい。
周りには辞書や辞典など、厚くて台にしても安定しそうな本が沢山あったが、彼は書斎で一番薄い本を使った。
彼はなぜ薄い本を使ったのだろう?
19年10月08日 10:08
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]

肌寒くなってきましたね。
解説を見る
{本棚の下に滑り込んでしまい、手が届かなくなった本を取るならば、無論薄い本の方がいいだろう。}
「彫刻家にこの問題は超酷かな?」「11ブックマーク」
とある有名な彫刻家、カメーオ。
老齢の彼は、もはや愛用のノミすら満足に振るうことも難しく、
次の作品発表を最後に彫刻家を引退してしまうのではと囁かれていた。
そして、来たる品評会当日。
カメーオが発表した作品は、小さな石の女神像だった。
作品は今まで以上に高い技術で作られており、
高齢による衰えなど微塵も感じない美しい作品だったのだが、
その作品を品評した人間は皆、カメーオの引退を確信したという。
さて、一体なぜ?
老齢の彼は、もはや愛用のノミすら満足に振るうことも難しく、
次の作品発表を最後に彫刻家を引退してしまうのではと囁かれていた。
そして、来たる品評会当日。
カメーオが発表した作品は、小さな石の女神像だった。
作品は今まで以上に高い技術で作られており、
高齢による衰えなど微塵も感じない美しい作品だったのだが、
その作品を品評した人間は皆、カメーオの引退を確信したという。
さて、一体なぜ?
19年10月22日 00:13
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集1
解説を見る
後に有名な彫刻家として名を馳せる男、カメーオ。
彫刻家を志した時、彼は大きな買い物をした。
不釣り合いな値段の、高級なノミ。
それから、天然石の大きな砥石。
彼は愛用のノミを使って石を彫り、木を彫り、
数多の作品を次々と世に生みだした。
ノミは愛用の砥石を使って研がれ、また次の作品を生み出す輝きを得る。
それが、人生の中で繰り返されてきた、彫刻家という長い長いループだった。
女神像は、彼の愛用の砥石を素材として作られた作品である。
愛用の砥石は、もはや砥石として使うことは不可能となった。
私は、もう二度とノミを研ぐことは無い。
そういったメッセージを込めた作品だったのだ。
今はもう、彼のノミを研ぐ砥石は存在しない。
ノミが研げなければ、作品は生まれない。
彼が最後の力を振り絞ってまでこんな終わり方を選んだのは、
道具たちに対する感謝の気持ちの表れだったのかも知れない。
答え:
カメーオが長年愛用していた砥石が、作品の素材として使用されていたから。
彫刻家を志した時、彼は大きな買い物をした。
不釣り合いな値段の、高級なノミ。
それから、天然石の大きな砥石。
彼は愛用のノミを使って石を彫り、木を彫り、
数多の作品を次々と世に生みだした。
ノミは愛用の砥石を使って研がれ、また次の作品を生み出す輝きを得る。
それが、人生の中で繰り返されてきた、彫刻家という長い長いループだった。
女神像は、彼の愛用の砥石を素材として作られた作品である。
愛用の砥石は、もはや砥石として使うことは不可能となった。
私は、もう二度とノミを研ぐことは無い。
そういったメッセージを込めた作品だったのだ。
今はもう、彼のノミを研ぐ砥石は存在しない。
ノミが研げなければ、作品は生まれない。
彼が最後の力を振り絞ってまでこんな終わり方を選んだのは、
道具たちに対する感謝の気持ちの表れだったのかも知れない。
答え:
カメーオが長年愛用していた砥石が、作品の素材として使用されていたから。
「死んだウホ」「11ブックマーク」
バナナ嫌いのゴリラとしてお茶の間で愛されていたゴリラ「カメオ」くん。
彼の死後に建てられたお墓には、毎年多くの墓参り客が訪れるのだが、
その際、バナナを持っていく人がちらほら見かけられるという。
彼らは一体何を考えてこんなことをするのだろう?
彼の死後に建てられたお墓には、毎年多くの墓参り客が訪れるのだが、
その際、バナナを持っていく人がちらほら見かけられるという。
彼らは一体何を考えてこんなことをするのだろう?
19年11月03日 00:30
【ウミガメのスープ】 [るょ]
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集2
解説を見る
カメオ君の墓には、彼が好きだったたくさんの果物が植えられているが、
その中の一つには、彼の嫌いだったバナナが含まれている。
墓参りに来た客は、自由にそのバナナを持って行っても構わないことになっているのだ。
「彼はバナナが嫌いなんだ。むしろ全部持っていってくれると助かる。」
そう話すのは、カメオの専属トレーナー兼、このアイデアの提案者のウミオ。
毎年多くの客が訪れてくれるように、と、バナナを植え、そして配布することを決めたのは彼だ。
彼の計らいにより、カメオの墓は今でも多くの客が訪れ、
墓参り客はというと、墓から何かを持って帰ることに後ろめたさを感じることもなく、
おいしいバナナをお土産に持って帰る事のできる観光名所として楽しんでいるのだった。
答え:
カメオはバナナが嫌いだから、墓からバナナを持って行っても構わないと考えている。
その中の一つには、彼の嫌いだったバナナが含まれている。
墓参りに来た客は、自由にそのバナナを持って行っても構わないことになっているのだ。
「彼はバナナが嫌いなんだ。むしろ全部持っていってくれると助かる。」
そう話すのは、カメオの専属トレーナー兼、このアイデアの提案者のウミオ。
毎年多くの客が訪れてくれるように、と、バナナを植え、そして配布することを決めたのは彼だ。
彼の計らいにより、カメオの墓は今でも多くの客が訪れ、
墓参り客はというと、墓から何かを持って帰ることに後ろめたさを感じることもなく、
おいしいバナナをお土産に持って帰る事のできる観光名所として楽しんでいるのだった。
答え:
カメオはバナナが嫌いだから、墓からバナナを持って行っても構わないと考えている。