水平高校に通うカメオはモテない。自己中心的で他人の気持ちを平気で踏みにじるので学校中の女子から毛嫌いされている。
ちなみに当然ながら彼女いない歴=年齢だ。
さて
そんなカメオがバレンタインの朝登校すると、下駄箱の中にチョコが入っていたのだが……それが隣のクラスのウサミからのお手製ガトーショコラだと知ったカメオは、結局『ある物』と一緒にチョコを下駄箱の中に戻しておくことにした。
『ある物』とは一体何か?
ちなみに当然ながら彼女いない歴=年齢だ。
さて
そんなカメオがバレンタインの朝登校すると、下駄箱の中にチョコが入っていたのだが……それが隣のクラスのウサミからのお手製ガトーショコラだと知ったカメオは、結局『ある物』と一緒にチョコを下駄箱の中に戻しておくことにした。
『ある物』とは一体何か?
俺様キャラだよ カメオくん
20の扉
下駄箱は カメオのクラスメイトのツルタの下駄箱です
No.5[ギー太]02月14日 22:1602月14日 22:17
超女々しいカメオは、バレンタインに他のクラスメイトが幸せになることが許せず、他の下駄箱をチェックした挙句にウサミからのチョコが入っていた下駄箱の靴に画鋲を入れましたか?
1+
no
No.12[きっとくりす]02月14日 22:1802月14日 22:20
ウサミと好きな男子が被ったけどかまわず、カメオからのバレンタインチョコを置きましたか?
1+
後半no!前半yes!お見事!カメオとウサミはツルタくんのことが好きです! [良い質問]
No.17[さかなやま]02月14日 22:2302月14日 22:25
ウサミのチョコの方が自分の用意したチョコよりも出来が良かったので、自分の手紙を添えてウサミのチョコを自分からのものだとみせかけましたか?
動機含めてその通り!カメオは 自分の 溶かして固めただけのチョコを渡すのが恥ずかしくなってしまいました! [正解]
参加者一覧 8人(クリックすると質問が絞れます)
全員
タリブン(4良:3)
ギー太(3)
メラン・エブリド(3正:1)
春雨(2良:1正:1)
次女(2良:1正:1)
天童 魔子(1)
さかなやま(2正:1)
きっとくりす(1良:1)
〜答え〜
亀尾の名前入りのメッセージカードor手紙
〜簡易解説〜
女子高生の亀尾がチョコをプレゼントしようと意中の男子鶴田くんの下駄箱を開けると、そこには既に誰かから鶴田くんへのバレンタインチョコが入っていた。
チョコの箱についていた、『手作りのガトーショコラです』という宇佐美さんからのメッセージカードを見た亀尾は、
(…箱の外にわざわざメッセージカードを付けてるってことは、多分箱の中には差出人を示すようなものは何も入っていないはず……ということはメッセージカードを抜き取っちゃえばこのガトーショコラの贈り主が宇佐美さんであることは誰にも分からなくなる)
と気がつき、代わりに、自分が用意したチョコにつける予定だった亀尾の名前入りのメッセージカードをガトーショコラの箱と一緒に下駄箱に入れておけば、亀尾がバレンタインに気合を入れてガトーショコラを手作りしてプレゼントしたように見せかけ鶴田くんに良い印象を与えることができると考えたから。
※※※※以下蛇足※※※※
「鶴田くんって女子にチョコとかもらったことなさそーだし、かわいそーだからチョコあげようか?」
親が年取ってから生まれたせいか幼い頃から蝶よ花よとわがまま放題に育てられてしまったジャイアニズムJK、亀尾梨紗は、同じクラスのかなり地味めな鶴田くんに不器用な恋をしている。
「おはよう」と、かなり小声で、でも毎日律儀に挨拶をしてくれる鶴田くん。
亀尾が傍若無人な振る舞いを見せると、他のクラスメイトたちが揃って「またか」とでも言いたげに無視するだけなのに、ただ一人「亀尾さん、それは駄目だよ」とオドオドしながら控えめに声をあげてくれる鶴田くん。
みんながやりたがらなかったせいで、眼鏡をかけているからという理由で学級委員を無理やり押し付けられてしまったけど実はあまり頭が良くない鶴田くん。
亀尾が消しゴムを落としても無視せず拾ってくれる鶴田くん。
昼休みに女子に席を占拠されてしまって、声をかけられなくてよくウジウジしている鶴田くん。
天パなのか、実験に失敗した博士みたいにいつも毛先がくるくるしてる鶴田くん。
それら全てに「うざ」「うるせー」「眼鏡かけてる奴ってみんな頭いいかと思ってた」「別に自分で拾うのに」「テメェの口は何のために付いたんだ」「何その頭。クソダサい」と憎まれ口を叩きながらも、内心では鶴田くんの一挙手一投足に未だかつてないときめきを感じるようになってしまった亀尾が、バレンタインに鶴田くんにチョコを渡そうと考えるのは極めて自然なことだった。
「鶴田くん、ぜーんぜんモテなさそーだけど、まーやさしーし?普段から世話になってるって言えなくもねーし、このアタシが、直々に手作りチョコを……恵んであげなくなくもない」
つっけんどんな亀尾の言葉に、俯いて床を見つめながら、世界笑い方下手くそ選手権があったら間違い無く優勝できるであろう強張った笑顔で「手作り?」と「わざわざ…」と「…ありがと」とだけ微かに呟いていた鶴田くん。
そんな鶴田くんを脳内で何度も思い返しては『人の目を見て喋れないとこも可愛いなんて、卑怯だ!』と身悶えること数週間、ようやく迎えたバレンタイン当日。
面と向かってしおらしく渡すなんて自分のキャラじゃないからと、誰にも見つからないように朝早く登校して鶴田くんの下駄箱を開けた亀尾の目に飛び込んできたのは、真っ赤な包装紙で綺麗にラッピングされた箱だった。
「……はあぁ?」
しばらく頭が真っ白になった後、ようやく理解が追いついて一気に血圧が上がる。
誰だよっ!あんな陰キャの化身みたいな鶴田くんなんかのために、こんな朝早くに登校して来てチョコを置いてった物好きな奴はっ!
自分のことはすっかり棚上げにして、冷静とは程遠い手つきで思わず箱を鷲掴みにすると、ラッピングのリボンにメッセージカードがぶら下がっていることに気がついた。
『鶴田春彦様
いつも委員会で色々手伝って
くれるお礼です。よかったら
食べてください。一生懸命に
作りました。ガトーショコラ
です。お口に合えば嬉しいです。
2年3組 宇佐美有希』
宇佐美有希……宇佐美有希……。
必死に思い出そうとするが、ただでさえ普段から人間関係が希薄な上に、亀尾の脳みそは鶴田くん関連以外のことにはまったくもってポンコツだ。急に息苦しくなってしまった胸で必死に呼吸しながら、メッセージカードに書かれたその名前を今一度睨み付ける。
宇佐美有希。
誰だお前。
隣のクラスの学級委員で名前は宇佐美有希だということは分かったが、誰だお前。
宇佐美有希。お前、鶴田くんのこと好きなのか?これ本命?義理?どっちともつかない中途半端な文面しやがって。でもどっちにしても絶対アタシの方が鶴田くんのこと好きだし絶対アタシの方がお前より可愛いから。アタシの可愛さ、そーとーヤバイよ?『亀尾さんってちょっと可愛いからって調子になってるよね』とか『亀尾ってせっかく顔は可愛いのに性格がな』とか陰口言われてるくらいなんだからね。鶴田くんだってお前よりもアタシのことのほーが好きだから、多分!っていうかガトーショコラって、ケーキ屋とかで売ってるあのガトーショコラ?
亀尾が用意したのは、市販のチョコを砕いて溶かして固めただけのシンプルなチョコだ。ガトーショコラと比べると圧倒的に見劣りする。
手作り?わざわざ……ありがと。
よりによってこのタイミングであの時の鶴田くんのぎこちない笑顔が思い浮かんでしまった亀尾は泣きそうになった。
亀尾だって、作れる物なら、鶴田くんにチョコケーキでもチョコクッキーでも作ってあげたかった。だがバレンタインに誰かにチョコを作ってあげるのなんて初めての亀尾には、綺麗に整形されたチョコをわざわざ刻んで湯煎して少しいびつなハート型にするだけで精一杯だった。
駄目だ、とカメオは思う。
こんなチョコはとても渡せない。
だが、自分のチョコを下駄箱に入れるのをやめてただ立ち去ればいいという問題でもない。既に鶴田くんには手作りチョコを渡すと宣言してしまった。今更やっぱりやめましたと言うにも、うまい言い訳が思いつかない。それに宇佐美さんから鶴田くんにガトーショコラが贈られる事態も看過するわけにはいかない。いっそ捨ててしまおうか。
どうしよう。
どうすればいい。
予想外過ぎる事態と、朝早くとはいえ急がないと他の生徒に見られてしまう危険性が、亀尾を極限まで焦らせ追い詰めた。
「……そうだ」
そうして導き出した答えは…。
「このガトーショコラ、アタシからの手作りチョコってことにしちゃえばいーんじゃない?」
アタシって天才だわ。
……とばかりに、一転して明るい笑顔になる亀尾。
「そーだよそーだよ!この宇佐美さんとやらだって、せっかく手間暇こめて作ったチョコが捨てられちゃうよりは、このアタシの役に立つほうが本望ってもんでしょきっと」
満足げに何度も大きく頷きながら、早速宇佐美さんと自分のメッセージカードの交換に取り掛かる亀尾。
残念ながら、「亀尾さん、それは駄目だよ」と控えめに声をあげてくれる大好きな鶴田くんは、この場にはいなかった。
亀尾の名前入りのメッセージカードor手紙
〜簡易解説〜
女子高生の亀尾がチョコをプレゼントしようと意中の男子鶴田くんの下駄箱を開けると、そこには既に誰かから鶴田くんへのバレンタインチョコが入っていた。
チョコの箱についていた、『手作りのガトーショコラです』という宇佐美さんからのメッセージカードを見た亀尾は、
(…箱の外にわざわざメッセージカードを付けてるってことは、多分箱の中には差出人を示すようなものは何も入っていないはず……ということはメッセージカードを抜き取っちゃえばこのガトーショコラの贈り主が宇佐美さんであることは誰にも分からなくなる)
と気がつき、代わりに、自分が用意したチョコにつける予定だった亀尾の名前入りのメッセージカードをガトーショコラの箱と一緒に下駄箱に入れておけば、亀尾がバレンタインに気合を入れてガトーショコラを手作りしてプレゼントしたように見せかけ鶴田くんに良い印象を与えることができると考えたから。
※※※※以下蛇足※※※※
「鶴田くんって女子にチョコとかもらったことなさそーだし、かわいそーだからチョコあげようか?」
親が年取ってから生まれたせいか幼い頃から蝶よ花よとわがまま放題に育てられてしまったジャイアニズムJK、亀尾梨紗は、同じクラスのかなり地味めな鶴田くんに不器用な恋をしている。
「おはよう」と、かなり小声で、でも毎日律儀に挨拶をしてくれる鶴田くん。
亀尾が傍若無人な振る舞いを見せると、他のクラスメイトたちが揃って「またか」とでも言いたげに無視するだけなのに、ただ一人「亀尾さん、それは駄目だよ」とオドオドしながら控えめに声をあげてくれる鶴田くん。
みんながやりたがらなかったせいで、眼鏡をかけているからという理由で学級委員を無理やり押し付けられてしまったけど実はあまり頭が良くない鶴田くん。
亀尾が消しゴムを落としても無視せず拾ってくれる鶴田くん。
昼休みに女子に席を占拠されてしまって、声をかけられなくてよくウジウジしている鶴田くん。
天パなのか、実験に失敗した博士みたいにいつも毛先がくるくるしてる鶴田くん。
それら全てに「うざ」「うるせー」「眼鏡かけてる奴ってみんな頭いいかと思ってた」「別に自分で拾うのに」「テメェの口は何のために付いたんだ」「何その頭。クソダサい」と憎まれ口を叩きながらも、内心では鶴田くんの一挙手一投足に未だかつてないときめきを感じるようになってしまった亀尾が、バレンタインに鶴田くんにチョコを渡そうと考えるのは極めて自然なことだった。
「鶴田くん、ぜーんぜんモテなさそーだけど、まーやさしーし?普段から世話になってるって言えなくもねーし、このアタシが、直々に手作りチョコを……恵んであげなくなくもない」
つっけんどんな亀尾の言葉に、俯いて床を見つめながら、世界笑い方下手くそ選手権があったら間違い無く優勝できるであろう強張った笑顔で「手作り?」と「わざわざ…」と「…ありがと」とだけ微かに呟いていた鶴田くん。
そんな鶴田くんを脳内で何度も思い返しては『人の目を見て喋れないとこも可愛いなんて、卑怯だ!』と身悶えること数週間、ようやく迎えたバレンタイン当日。
面と向かってしおらしく渡すなんて自分のキャラじゃないからと、誰にも見つからないように朝早く登校して鶴田くんの下駄箱を開けた亀尾の目に飛び込んできたのは、真っ赤な包装紙で綺麗にラッピングされた箱だった。
「……はあぁ?」
しばらく頭が真っ白になった後、ようやく理解が追いついて一気に血圧が上がる。
誰だよっ!あんな陰キャの化身みたいな鶴田くんなんかのために、こんな朝早くに登校して来てチョコを置いてった物好きな奴はっ!
自分のことはすっかり棚上げにして、冷静とは程遠い手つきで思わず箱を鷲掴みにすると、ラッピングのリボンにメッセージカードがぶら下がっていることに気がついた。
『鶴田春彦様
いつも委員会で色々手伝って
くれるお礼です。よかったら
食べてください。一生懸命に
作りました。ガトーショコラ
です。お口に合えば嬉しいです。
2年3組 宇佐美有希』
宇佐美有希……宇佐美有希……。
必死に思い出そうとするが、ただでさえ普段から人間関係が希薄な上に、亀尾の脳みそは鶴田くん関連以外のことにはまったくもってポンコツだ。急に息苦しくなってしまった胸で必死に呼吸しながら、メッセージカードに書かれたその名前を今一度睨み付ける。
宇佐美有希。
誰だお前。
隣のクラスの学級委員で名前は宇佐美有希だということは分かったが、誰だお前。
宇佐美有希。お前、鶴田くんのこと好きなのか?これ本命?義理?どっちともつかない中途半端な文面しやがって。でもどっちにしても絶対アタシの方が鶴田くんのこと好きだし絶対アタシの方がお前より可愛いから。アタシの可愛さ、そーとーヤバイよ?『亀尾さんってちょっと可愛いからって調子になってるよね』とか『亀尾ってせっかく顔は可愛いのに性格がな』とか陰口言われてるくらいなんだからね。鶴田くんだってお前よりもアタシのことのほーが好きだから、多分!っていうかガトーショコラって、ケーキ屋とかで売ってるあのガトーショコラ?
亀尾が用意したのは、市販のチョコを砕いて溶かして固めただけのシンプルなチョコだ。ガトーショコラと比べると圧倒的に見劣りする。
手作り?わざわざ……ありがと。
よりによってこのタイミングであの時の鶴田くんのぎこちない笑顔が思い浮かんでしまった亀尾は泣きそうになった。
亀尾だって、作れる物なら、鶴田くんにチョコケーキでもチョコクッキーでも作ってあげたかった。だがバレンタインに誰かにチョコを作ってあげるのなんて初めての亀尾には、綺麗に整形されたチョコをわざわざ刻んで湯煎して少しいびつなハート型にするだけで精一杯だった。
駄目だ、とカメオは思う。
こんなチョコはとても渡せない。
だが、自分のチョコを下駄箱に入れるのをやめてただ立ち去ればいいという問題でもない。既に鶴田くんには手作りチョコを渡すと宣言してしまった。今更やっぱりやめましたと言うにも、うまい言い訳が思いつかない。それに宇佐美さんから鶴田くんにガトーショコラが贈られる事態も看過するわけにはいかない。いっそ捨ててしまおうか。
どうしよう。
どうすればいい。
予想外過ぎる事態と、朝早くとはいえ急がないと他の生徒に見られてしまう危険性が、亀尾を極限まで焦らせ追い詰めた。
「……そうだ」
そうして導き出した答えは…。
「このガトーショコラ、アタシからの手作りチョコってことにしちゃえばいーんじゃない?」
アタシって天才だわ。
……とばかりに、一転して明るい笑顔になる亀尾。
「そーだよそーだよ!この宇佐美さんとやらだって、せっかく手間暇こめて作ったチョコが捨てられちゃうよりは、このアタシの役に立つほうが本望ってもんでしょきっと」
満足げに何度も大きく頷きながら、早速宇佐美さんと自分のメッセージカードの交換に取り掛かる亀尾。
残念ながら、「亀尾さん、それは駄目だよ」と控えめに声をあげてくれる大好きな鶴田くんは、この場にはいなかった。
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
トリック:2票ブクマ:2
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!