「彼岸まで」「1ブックマーク」
「おうい、邪魔するよ。よっこらせ・・・と。
しかし海助よ。『暑さ寒さも彼岸まで』なんて言うが、きょうは馬鹿に冷えるじゃねえか。彼岸も過ぎたってのに、また霜焼けができちまうよ」
「へえ。どういうわけか、きょうはこんな有様で。いつもはもう少し温かいんですがねえ」
「こうしているとガキの時分によ、いたずらをして親父に反省させられたのを思い出すよ。ところで海助──」
高座に上がったベテラン落語家の亀家羅手丸(かめや らてまる)が即興の言い回しで客の笑いを誘っている最中、羅手丸の弟子である亀家すうぷは「師匠に怒られる」と舞台袖で震えた。なぜ?
しかし海助よ。『暑さ寒さも彼岸まで』なんて言うが、きょうは馬鹿に冷えるじゃねえか。彼岸も過ぎたってのに、また霜焼けができちまうよ」
「へえ。どういうわけか、きょうはこんな有様で。いつもはもう少し温かいんですがねえ」
「こうしているとガキの時分によ、いたずらをして親父に反省させられたのを思い出すよ。ところで海助──」
高座に上がったベテラン落語家の亀家羅手丸(かめや らてまる)が即興の言い回しで客の笑いを誘っている最中、羅手丸の弟子である亀家すうぷは「師匠に怒られる」と舞台袖で震えた。なぜ?
26年03月22日 00:20
【ウミガメのスープ】 [アカシアン]
【ウミガメのスープ】 [アカシアン]

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▽解説
すうぷ「座布団出し忘れた・・・。
師匠、すげえ嫌味言うじゃん・・・」
▽解説の解説
羅手丸は座布団がない高座に上がると、座布団がないことを指摘せずにそのまま噺を始めた。
そして、
「霜焼けができちまう(足が冷たい)」
「いつもはもう少し温かい(座布団がないため普段より冷える)」
「こうしていると(床に直に正座していると)」
→「反省させられたのを思い出す」
と、座布団がないことをネチネチと即興の言い回しでネタにし始めた。
座布団がないことで師匠が怒っていることを悟り、舞台袖のすうぷは震えるばかりだった。
すうぷ「座布団出し忘れた・・・。
師匠、すげえ嫌味言うじゃん・・・」
▽解説の解説
羅手丸は座布団がない高座に上がると、座布団がないことを指摘せずにそのまま噺を始めた。
そして、
「霜焼けができちまう(足が冷たい)」
「いつもはもう少し温かい(座布団がないため普段より冷える)」
「こうしていると(床に直に正座していると)」
→「反省させられたのを思い出す」
と、座布団がないことをネチネチと即興の言い回しでネタにし始めた。
座布団がないことで師匠が怒っていることを悟り、舞台袖のすうぷは震えるばかりだった。












