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赤点一直線!?「1ブックマーク」
カメオは高校2年生だ。
彼はとある時期の中間テストを受けた時、かなり低い点数を取ってしまった。
しかし、彼は悔しがるどころか喜んだ。
なぜだろう?
25年02月01日 17:10
【ウミガメのスープ】 [238]

学校で生物だけは最強の座を渡したことなかったので初投稿




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カメオは友人と話している時に、ふとこんなことを耳にした。

「俺、次のテストで前回よりもいい点数とったらゲーム買ってもらえるんだ」

カメオはその場では「いいなー」程度に思っていたが、ある一つの悪知恵が働く。

{【「――あれ? これもしかして、わざと悪い点数とった後にいい点数取れば確定で交渉成立するんじゃね?」】}

あまりにも悪質な自作自演。
賭けるものは自身の成績。
だが、カメオは止まらない。

高校2年生中間テスト。
カメオは意を決して分かる問題を素通りし、わざと悪い点数を取ることだけに執着した。
そして、彼は全教科の点数を下げることをやり遂げた。

――さぁ、交渉の材料は揃った。

カメオは母親にテストを見せ、今回は平均点も低かったと嘘をつき母親を交渉のテーブルに引き摺り下ろす。
そして、彼は次のテストで挽回してみせると覚悟を見せた。

息子の覚悟に打たれた母は、次の点数を条件に一つ何か買ってあげるという賭けを申し込み、彼の勉強意欲を掻き立てる。

しかし、当然この賭けは成立していない。
カメオはわざと実力を隠しているのだから。

カメオは心の中で叫び、ガッツポーズを取った。これで、自分の欲しかったゲームが買えるのだと。

しかし、彼は知らない。
この後すぐ、母親は母友と茶会を開いた時、今回のテストの平均点が軒並み高かったことを……。
そして、これから始まる怒涛の尋問を……。

――彼はまだ、知らなかった。