みんなのブックマーク

ある日クリスは気付いてしまった。
｛サンタクロースの正体がパパ｝であることに。



【(つまり…私のパパは毎年世界中を飛び回り、子どもたちにプレゼントを配っているのね！すごい！！)】


尊敬すると同時に、「｛世界中の良い子・悪い子をいちいち把握するなんて、とても大変なのでは？｝」と考えたクリス。

【(せめて私の身の回りだけでも情報提供してあげないと…！)】


ということで、イブの夜…
「パパあのね、友達のセシルはとっても良い子よ。ダンテはいつも意地悪してくるから悪い子よ。それから…」

娘は12月25日に産まれた。
「生まれたその日に貰った誕生日プレゼントが、あたしにとって今までで一番嬉しいクリスマスプレゼント」
「･･････」
「お父さんとお母さん」
夫の遺影が途端にぼやけて見えた。
「…もう、あんたは、何よそれ…なんでお父さんが生きてる間に言ってあげないのさ…ほんとグズなんだから…」
娘が笑いながら差し出すハンカチを、私は娘の手と共に受け取った。

雨模様なので携帯するつもりで折りたたみ傘とレインコートを用意していたが、すでに降り出していたのでそれらは家に置いて、長傘を持って出たのだ。

数年前…


(´・ω・`)ちぇ、お爺ちゃん500円しかお年玉くれないでやんの


ﾌｫﾌｫ…まだカメオは子供だからの。(ﾟдﾟ)


そうじゃな・・・カメオが高校生になる頃にはお金の大切さも使い方もわかっとるじゃろ。そん時には1万円やっちゃる(ﾟдﾟ)


( ・ω・)お爺ちゃん本当!約束だよ!!



今年

お爺ちゃんは具合が悪化して布団で寝たまま僕を呼んで弱々しく笑いながら1万円をくれた。


もうお爺ちゃんは長くない・・・・・・



だから『最後』に可愛いカメオ君にたくさんお年玉をあげたかった。


お爺ちゃんはカメオ君の喜ぶ顔が本当に大好きだったから





(´；ω；)お爺ちゃん…僕お年玉は500円玉でいいよ


来年も再来年もこの先ずっとでもいいから…


だから死なないでよ


長生きしてよ



お爺ちゃｎ…

落としたコンタクトレンズを探す。