トリック部門
とかげ「18年ぶりの11月の雪が降った日、生まれて初めて父の名を口にする雪子。問題文中の具体的な情報が何を示唆しているのか、探って繋ぎあわせていくのが楽しかった。こういうトリックのしかけ方、センスが良い。」
物語部門
とかげ「数年前にゴミ箱を漁って探したものは、初めから無かったのではないか……派手さはないけれど、奇妙に惹かれる意味深な疑問。日常にある些細なエピソードかもしれないが、それを問題にすることで、物語の受け取り方がまた変わるように感じた。」
物語部門
とかげ「歌はうまいはずなのに、娘から「おうたがへた」と言われてしまう理由とは? 要約解説だけで背後に広がるストーリーを想像させられる、温かなアイディア。欲張らずにシンプルにまとめあげているのも良い。」
物語部門
とかげ「占いの結果は『お先真っ暗』だったのに、占い師が「バラ色」と嘘をついたのはなぜ? 嘘というと利己的なものを思い浮かべがちだが……ああいや、これはこれで、潔いくらい利己的だな。」
物語部門
とかげ「いつもは飲まない紅茶を注文したのは、喫茶店のドアが壊れかけていることに気づかなかったから。こんな偶然、うまく起こるかな……でもあったらいいな。そんな物語。」
納得部門
とかげ「ウミガメのスープと言えばこのやりとり、なのだが……真相がわかってしまえば、もうその状況にしか見えなくなる。謎に対してピタリとハマる明快な答え。」
納得部門
とかげ「ラーメンの感想を聞かれても「美味しかった」とはっきり言わないのはなぜ? 味の感想という主観的な題材でありながら、誰もが納得できる答えになっているのが見事。」
納得部門
とかげ「なくしたキーホルダーは見つかる? 見つからない? 曖昧な表現かと思いきや、それさえも実はクルーだった。この曖昧な判断に、不思議と納得できてしまう。」
納得部門
とかげ「常識的に考えればいつ死んでもおかしくないのに、いざ死んだら予想外? この言い回し、うまい。思わず笑っちゃう、納得の解説だ。」