みんなのGood

内緒の片想い「9Good」
良質:3票トリック:1票物語:1票納得感:4票
「また失恋しちゃった」
私は仲のいい妹にそう言った。
恋に臆病な私はいつも一歩踏み出せない。

「お姉ちゃんは素敵だから大丈夫!
今に沢山の人から声がかかるよ」

数日後、妹の言う通りになった。
なぜだろう。
21年08月29日 22:41
【ウミガメのスープ】 [はと]



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告白する勇気がない私は、好きな人ができるたび、秘密のラブレターを書いている。
渡せなかったラブレターは全て、私と妹しか知らない、クローゼットの奥の箱の中にしまっている。

「また告白できなかった…」という私に、
「あのラブレターを渡せばいいじゃない」と妹は言う。
そんな恥ずかしいことできるわけがない!

そんな私を見かねて妹が、
今まで私が書いてきたラブレターを全て、
好きだった人たちの家へ届けてしまった。

その手紙を見た人たちが、
「あの手紙の返事だけど…」と
次々に私に話しかけてきたのである。
ダブルスタンダード「9Good」
良質:3票納得感:6票
正に今行っていることを指して、それは不可能だという男。
男は至って真面目であり、嘘をつこうとしているつもりも無ければ、ふざけている訳でもないらしい。
では、一体どういうことだろう?
21年09月09日 06:43
【ウミガメのスープ】 [サウル]



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「Can you speak English?」
「ノ、ノー!アイキャントスピークイングリッシュ!」

別解:「我不会说中文」「Я не могу говорить по-русски」
などなど......
トリック:4票物語:1票納得感:4票
突然ですが、皆さんは魔女の存在を信じますか?

魔法なんてそんな非科学的なことは信じない、ですか。なるほど実に理に適った考え方です。

ですが、魔女というのは実在します。かくいう私も魔女の一人ですし。


魔法を信じられない皆さんに一つ昔話を聞かせましょう。赤ずきんは皆さんもご存知ですよね?
赤ずきんは御伽噺、存在自体が虚構だと反論されるかもしれませんが、本当は実際にあった出来事が元になってるんですよ。
赤ずきんに登場する狼は、以前魔女に師事していたことがあり、ほんの少しだけ魔法が使えるのですとか。

~~~

ある日、赤ずきんはおばあさんの家に行くことになりました。

道中悪い狼に「☆お花を持っていけばおばあさん喜ぶよ」と言われましたが、待たせては悪いと一旦家まで行きおばあさんとおしゃべりしました。
その後「★おばあさん、お花をプレゼントするからちょっと待ってて」と言い、お花を摘みに行きました。


そうして赤ずきんがお花を摘んでいる間に、狼がおばあさんの家にやってきました。

おばあさんのいる寝室の窓が開いていることに気づいた狼は、窓から部屋の中に魔法を打ち込みました。その魔法の効果は着弾した場所に転移するというもの。
一瞬で部屋の中に入ってきた狼に、おばあさんは為す術なく殺されてしまいました。


お花を持って帰ってきた赤ずきんが再びおばあさん家の寝室に向かうと、そこには狼と死んでしまったおばあさんがいました。

〜〜〜

これが実際にあった話です。
この後狩人がやってきて狼を懲らしめてくれるというのは御伽噺の中だけ。現実はそう甘くはないのです。


もし、どんな謎にも科学に基づく真実が存在するのだと主張するのであれば、私と勝負いたしましょう。

皆さんには、私が今話した赤ずきんの物語が魔法がなくても起こりうるということを証明していただきます。
証明できたら皆さんの勝ち、私は負けを認めます。できなければ、皆さんの負け。その際には魔法の存在を認めてください。


この勝負をフェアなものにするために、以下の{赤き真実}を提示します。赤く書かれた文章は絶対の真実であり、如何なる虚言も含まれません。
(※逆に通常の黒字は真実であることが保証されません)

{赤ずきん・狼・おばあさんはそれぞれ同一の登場人物の呼称であり、その登場人物の種族や魔法能力の有無を意味しない}

{☆と★は実際に口から発された言葉であり、登場人物は脈略なく無意味に発言することはない}

{☆の時点で、狼はおばあさんの家の中に潜伏していない}

{窓は開けられていたが、物理的な実体を持った物体が出入りすることはなかった}

{☆から赤ずきんが開けるまで、玄関の鍵は一度も開けられていない}

そして確かに{赤ずきんは寝室に入って狼とおばあさんの死体を目撃した}


皆さんは私に<復唱要求>を行うことが可能です。私に{赤き真実}として復唱していただきたいことがあれば、私に要求してください。私がそれを承諾すれば、{赤き真実}として返します。
(※ウミガメのスープでの質問に相当します。あくまで要求であるため、必ず返答されるとは限りません)

もし完全に解明することが出来たと言うのならば、『青き真実』で仮説を提唱してください。私はそれを無視することはできず、必ず{赤き真実}で否定をする必要があります。私が否定することができなくなれば私の負けです。
(※ウミガメのスープでのまとめ質問に相当します。正しければそのまま正解となり、正しくなくても筋が通っていれば情報が増えることになります)


それでは、いざ勝負を始めることとしましょう。

(※説明がよく分からなかったという方は相談チャットなどでぜひぜひお尋ねください)
21年10月23日 21:39
【新・形式】 [うつま]

別界隈で出していたものです。正しく伝わっているか不安です




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お金に困っていた赤ずきんは祖母の遺産目当てに殺害を企てた。完全犯罪を成し遂げるため、祖母と暮らしている叔父(=狼)に共犯を持ちかけ、老いた祖母の介護に疲れていた叔父はそれを承諾した。

事件当日叔父は寝室で祖母を殺害し室内を荒らしたあと大きく窓を開け、そのまま駅まで赤ずきんを迎えに行った。
駅前の花屋に入り、「お花を持っていけばおばあさん喜ぶよ」なんて聞こえよがしに言ったあと、二人で祖母へ送る花を探した。

花屋の店内で時間をかけて花を探しながら、赤ずきんは叔父が持つ祖母の携帯へ電話をかけた。赤ずきんは祖母に花を取りに行くことを伝えたり世間話をしたりする演技をし、花屋の店員に祖母は普通に生きているのだと思わせた。

花屋で精一時間を潰した二人は花を片手におばあさんの死体が待つ家へと帰った。赤ずきんが家の鍵を開け、叔父と共に寝室へ向かっていった。叔父は自分で殺した死体を見て大声で助けを呼び、少女も寝室の惨劇に誇張気味に悲鳴をあげた。
こうして二人は窓から侵入した何者かに祖母は殺害されたという状況を演出した。

赤ずきんは花屋の段階で祖母は生きていたと証言し、花屋の店員の証言や監視カメラの映像から叔父の無罪を主張した。            
子供の考えたこの単純なトリックが果たして優秀な日本の警察を騙し通すに至ったのか。
結末は誰も知らないが、「めでたしめでたし」と言えるはずがないということだけは確かである。
良質:3票トリック:3票納得感:3票
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔王城最深部にて。
魔王城の主であるサルバーンとカメオは、もう何時間も熾烈な戦いを繰り広げていた。
「これでも喰らえッ! 秘技:エクストラカオスクリエイターーッ!」
カメオの声とともに現れた漆黒の球体を、一瞬の間にその大剣で切り刻むサルバーン。
「次ッ!その大剣を二度と使えなくなるように破壊せよ!ウェポン・デストロイヤー!」
一条の光線がサルバーンの持つ大剣に当たると、その剣は粉々になって砕け散った。
「ムッ・・カメオめ、俺の大剣を破壊しやがって。まぁよいわ。この大剣が破壊されて
初めてお前と対等に戦えるというもの。では喰らうがよい、リバイバル・グラビティー!」
カメオの周囲数メートルに強力な反重力場がかけられたが、何も起きなかった。
カメオの反魔法属性がサルバーンの魔法を防いだのだ。
「俺には魔法は効かない!そしてお前の大剣は俺が破壊した!おとなしくくたばれッ」
「フッ・・ちょこまかと鬱陶しい小僧め。大剣を破壊した?だからどうしたというのだ。
俺様だって魔法なんぞ効かんのだ。お前こそおとなしく俺様の前にひれ伏せるがよい」
「そうか。ならこれでお前もおしまいだな。さようなら、神の怒りに焼き貫かれて・・・」

そのとき、背後から音もなく放たれた数多の銃弾が、カメオの命を奪った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここでカメオの死をより衝撃的にするため、次からつぎへと変更されたのは一体なぜ?


※この問題はBS問題です。
出題から30分が経過するか、正解が出た時点から、一時間のBSタイムに突入します。
BSタイム中は、マナーと良識の範囲内で、質問や雑談等何でもお待ちしております!

それでは長くなりましたが、どうぞよろしくお願いします!!
21年10月24日 21:00
【ウミガメのスープ】 [ベルン]

おかげさまで200問を迎えることが出来ました




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解説
挿絵右側が「次」のとき、挿絵左側が「つぎ」のとき。

問題文の「魔王城~奪った。」は、ライトノベル「国境の長いトンネルを抜けると、そこは魔王城だった」の一ページ(原稿段階)
「そのとき、背後から音もなく放たれた数多の銃弾が、カメオの命を奪った。」
という突然のカメオの死の描写。
{この文章が、ページをめくったときに現れたときの方が、同じページに書かれているよりも読者からの衝撃が大きい。}
そう考えた筆者は、「次」から「つぎ」へと変更することで行数を稼いだのだった。

※出版社により小説の一ページあたりの文字数は違うそうですが、一ページあたり「16行×39文字」としました。

ということで皆様BSありがとうございました!
これからもどうぞ宜しくお願いします!!
良質:6票トリック:1票物語:1票納得感:1票
とある海の見えるレストラン。
軽く手を挙げた客と目が合った時、ウミオは嫌な予感がした。
重い足取りでその客のテーブルに向かう。
予感は的中した。
客はウミオに小声でこう尋ねたのだ。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
やれやれ、とウミオは思った。
先週、同じ台詞を口にした客が表に出た後で自殺している。
なんか後味悪かったよなあ…俺が応対したんだもんなあ…この客は大丈夫かなあ…といっても、俺の返事はこれしかないんだけどね…
「はい、間違いなくウミガメのスープです」
ウミオが声をひそめてそう答えると、客はニヤリと笑って立ち上がり、ビーフシチューの会計をするためにレジに向かった。

どういうことか?
21年11月09日 22:52
【ウミガメのスープ】 [きまぐれ夫人]



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そのレストランの地下には闇カジノがある。
会員はフリーパスだが、会員の紹介で来た新規客がエントリーするには、レストランで単身で食事をし、ウェイターに合言葉を告げなければならない。
そして会計を済ませた後、ウェイターによって地下へと案内されるシステムだ。
合言葉はもちろん「これは本当にウミガメのスープですか?」そして「はい。間違いなくウミガメのスープです」

最近は新規客の質が落ちたな、とウミオは感じている。
大した苦労もせずに小金を手にした成金が増えた。
そうした奴らは自制を知らないから、すぐに熱くなり、気が付いた時には破滅している。
つい先週もひとり、海に身を投げたばかりだ。
せめて最後の晩餐に最高級のウミガメのスープとやらをご馳走してやりたいところだが、生憎この店のメニューには載っていないんだ。