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みんなのGood

名前の距離感「86Good」
良質:60票トリック:7票物語:14票納得感:5票
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カメコは、今年のクリスマスに入籍した。

カメコが結婚に前向きになれたのは、カメオが挙げた結婚相手に求める条件に、自分がぴったり当てはまっていたからである。

結婚後、一緒に暮らすようになると、カメオのことを愛しく思う気持ちがどんどん増していったカメコ。

そんなカメコが、カメオに{名前を呼ばれたくない理由}とは、一体何だろうか?
21年12月22日 23:59
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]

問題の振り返り→https://note.com/keccyap/n/n3d7e899464d9




解説を見る
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【《 答え 》】

カメコは、カメオの{父の恋人}。
交際は順調だったが、カメオに家族として受け入れてもらえるか自信がなく、なかなか結婚に踏みきれなかった。

そんなある日、サンタ宛ての手紙から、カメオが「カメコに母(父の{結婚相手})になってほしい」と望んでいることがわかったので、彼らはすぐに結婚した。

義理の息子になったカメオを、本当の子供のように愛しく思っているカメコは、「カメコさん」ではなく「{お母さん}」{と呼んでもらいたい}のである。




………………………………………………………





カメオは、亡くなった母のことを覚えていない。

ひとり親だけど、父がいたから寂しくはなかった。
それでも、母親と手を繋ぐ友達を見てうらやましいと思うことはあった。


一年前くらい前、父が知らない女の人を連れてきた。
カメコと名乗った髪の長いその人は、何だかいい匂いがした。

最初は緊張してたけど、気づいたらすっかり打ち解けていた。
だんだん、休日に三人で出かけることが増えていった。

カメコは、カメオの誕生日にごちそうやケーキを作ってくれたりもした。
父のと違って、彼女の料理の彩りは綺麗だった。

料理をしている彼女は、いつも楽しそうに歌っている。
特別上手いわけじゃないけど、心地良い声だと思った。


カメコは、友達とも親戚とも違う不思議な存在だ。
彼女は父と仲良しだけど、カメオにも優しく笑いかけてくれる。

「お母さんがいたらこんな感じなのかな?」と思った。
最近では、「こんな人がお母さんだったらいいな」って思ったりもする。

ちゃんと聞いたことはないけど、カメコはたぶん父の恋人なんだと思う。
二人が結婚したら、カメコはカメオの母ということになるんだろうか。

それはいいなと思ったカメオは、サンタさんに「お母さんがほしい」と手紙を書いた。
サンマの香る絆創膏「77Good」
良質:63票トリック:11票納得感:3票
「宅配便です。ここにハンコをお願いします。」

手元がよく見えないのでメガネをかける。

彼はケガをしているのか指に絆創こうを貼っていた。

顔を近づけるとサンマの焼けた良い匂いがしてきた。


カメオは自身の不勉強さを後悔した。一体なぜ?
18年06月27日 00:03
【ウミガメのスープ】 [カラシラ]



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第三回漢字テスト
カタカナの言葉を漢字に直しなさい。

(1)「宅配便です。ここにハンコをお願いします。」

(2)手元がよく見えないのでメガネをかける。

(3)彼はケガをしているのか指に絆創こうを貼っていた。

(4)顔を近づけるとサンマの焼けた良い匂いがしてきた。
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カメオ(やっべえ、全然わからん。ちゃんと勉強しとけばよかった。)
檸檬「70Good」
良質:51票トリック:12票物語:1票納得感:6票
レモンを購入し、その足で本屋へ向かった男。

彼は目に留まった本を次々に書棚から取り出していった。

そして最後に、手にした本を積み重ねてレモンを乗せると、本屋から走り去った。



独創的オブジェを作ることが目的でないとしたら、一体なぜそんなことをしたのだろう?
19年06月16日 20:31
【ウミガメのスープ】 [もっぷさん]

久しぶりに遊びにきました!名作モチーフです。




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【自転車で帰る際に、購入した本でレモンを潰さないため。】


「本を積み重ねてレモンを乗せた」のは、自転車のカゴの中。
果物と本を買って自転車に乗ろうとすれば、男と同じような入れ方をする人も多いだろう。
無償の精神「68Good」
良質:39票トリック:7票物語:15票納得感:7票
バブル崩壊直後の1991年の春のこと。土曜日の昼下がり。
(お金がない。このままじゃアパートも追い出されそうだし……何か楽に稼げるバイトとかないかしら)
などと考えながら公園のベンチに座って新聞を読む女。


『行方不明 捜しています
 有力情報の提供者には最大200万円』

女のいる場所からから車で1時間ほど登ったところにある雪山の小さな村で、当時2歳のカメコちゃんが失踪したという事件。失踪から3年経って、家族が懸賞金を出し新聞で情報提供を求めていた。

身長・体重(当時のだからを全くあてにならないだろうが)・血液型・失踪時の服装などの情報と一緒に、笑顔でピースをしているカメコちゃんの写真があった。
その写真を見たあと、公園の砂場の方へ目を見やると、砂場で遊んでいる少女とカメコちゃんの顔立ちが似ていることに女は気づいた。そしてさらによく見れば、目元のホクロの位置も同じであった。
(もしかしてこれは凄い幸運なのでは?)


善は急げ。少女を新聞に書かれた住所まで送り届けようと女は準備を始める。

後でこの子はカメコじゃない、となると困るので、
「君はカメコちゃんかな?」「たぶん、そう。でもなにもおぼえていない」
「どこから来たの?」「わからないけど、ゆきがいっぱいふってたきがする」
とちゃんと質問に答えたのを確認してから、知人から車を借りた女は少女を山奥の村まで連れていった。

少女が交番で保護されたのを見届けたあと、幸せに暮らす少女の姿を想像して「善いことをした」と呟きながら、女は安いアパートに帰っていった。


ところで、お金に困っていたはずの女が懸賞金を受け取らなかったのは一体どうしてだろうか。
22年01月27日 20:18
【ウミガメのスープ】 [うつま]

SPしてくれたリア友たちに感謝!




解説を見る
土曜日の昼下がり。
遊園地なんて連れていける余裕のない女は、まだ5歳の娘と久しぶりに公園に遊びに来ていた。


昔付き合っていた男との間に生まれた娘。子供ができたと知られてすぐに男には逃げられた。
それでもバブルの好景気のおかげで、女は夜の街で働きながら、1人で娘をここまで育てることができた。

良い時代は長く続かない。バブルが崩壊してすぐに店の経営も怪しくなる。昼のパートも増やしたが、合計しても収入は雀の涙ほど。娘を育てるための時間もお金も全く足りない。まともに育てることもできないのに産んでしまって申し訳ないと、女は常々思っていた。


お金があればと思いながら、新聞に目を通す。
『行方不明 捜しています
 有力情報の提供者には最大200万円』
子を捜すために200万円も出すことができるなんて、きっと裕福な家なのだろう。そう考えながら誘拐されたカメコちゃんの顔写真を見ると、娘と似ているなと女は感じた。砂場で遊ぶ娘の方に目を見やり、娘の顔とカメコちゃんの顔写真を見比べると、ホクロの位置も同じでなおさらよく似ていることに気づいた。そして血液型も同じ。
カメコちゃんが5歳になっていたら、今の娘のような顔になっていたのではないか。でも、本物のカメコちゃんはもう死んでしまっているだろう。そう思った瞬間、女の頭に突拍子もない考えが浮かんだ。
(もしかしてこれは凄い幸運なのでは?)


「今日からあなたはカメコちゃんよ。分かった?」
ただカメコちゃんとして記憶喪失のフリをしていれば、毎日美味しいものをいっぱい食べられるのよ、と女は娘に説明した。
「で、でも……」
母親と離れたくない様子の娘であったが、「ママはね、あなたがいなくなってくれた方が嬉しいの」と言われて抵抗を諦めてうなだれた。

ボロが出ないように、いくつかの質問について練習してちゃんと答えられることを確認し、よくできましたと褒めながら、車で娘を山奥の村まで運んだ。

身元を調べられたり発見したときの様子を尋ねられたりして親子だとバレてはいけないから、女は交番の近くで娘を下ろし、交番まで自分で歩かせた。

娘が交番で保護されたの見届けたあと、女は娘の今後を想像する。
(あれだけよく似ているのだから、きっとカメコとして迎え入れられ、無償の愛を与えられる。両親は娘が帰ってきたと思って喜ぶし、あの子も私なんかより良い家族を持って幸せな人生を歩める)
「善いことをした」
自分に言い聞かせるようにそう呟いたあと、涙が一筋零れたことにも気づかないまま女は安いアパートに帰っていった。


簡易解説
女は裕福なカメコの家の方が幸せに暮らすことができると思い、自分の娘に記憶のないカメコを演じるように指示し、交番に送り届けた。
娘がいなくなって僅かに生活に余裕もでき、育児放棄が露見するリスクを負ってまで娘の新しい家族から懸賞金を騙し取る気にはならなかったのである。
織姫の願い事「63Good」
良質:39票トリック:2票物語:20票納得感:2票
7月7日に開かれる県立ウミガメ高校の文化祭で、アツヤのクラスは七夕の演劇をやることに。
普段は引っ込み思案なアツヤだが、彦星役に立候補した。

完璧に台詞を覚えて挑んだ本番当日。
スポットライトのあたるステージで織姫役のアンナはひときわ輝いていた。
劇はいよいよクライマックス、織姫と彦星の別れのシーンを迎える。
そこでステージに立つアツヤが口にした「さようなら」の一言が、観客はおろか、目の前のアンナにさえも届かなかったのは
練習期間中、アンナが書いている短冊をアツヤが見てしまったからだという。

一体どういうことだろうか?
19年07月07日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

藤井さんと2ヶ月煮込んだ合作スープ、七夕の夜にいかがでしょう?




解説を見る

「はい、僕やります。」

その瞬間、教室の時間が止まった。
そして不自然な間の後、先程までとは少し違うざわめきが教室中に広がった。
「え、あいつがやるの?俺話したことないんだけど」「おいヒビキ、おまえやらないの?」「いやいいよ、誰もいなかったらやってもいいけどやるって言ってんじゃん」


「えーっと、じゃあ彦星役はアツヤ、織姫役はアンナでいいか?」
しかし先生の問いかけに反対する生徒はおらず、自然と拍手が巻き起こる。

みんなが手を叩く中、少し前の席に座るアンナがこちらを振り返って口を動かす。

『よ、ろ、し、く、ね』

声は聞こえなくともそう言ったのだとわかる。はじめて向けられたその笑顔に、アツヤは思わず目を背けた。

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「ねぇ、せっかくだから教室に笹と短冊、飾らない?」
誰かがそう言い出したのは、アツヤが演劇の練習を始めて1週間ほど経った日のことだった。演劇の宣伝になるのではないか、という話だ。

あの日から毎日、放課後に練習を重ねていたアツヤだが、目線は自然とアンナの方へと向く。
情感のこもった台詞や堂々とした身のこなしはもちろん、休憩中の些細な仕草までもがアツヤの胸の奥をざわめかせていた。

七夕の願い事、かぁ…
もちろん星に託したい願い事はすぐに思いついたが、まさか短冊に書くわけにもいかない。

そんなことを思いながらその『願いの対象』の座る方へと目を向けると、アンナがさらさらと鉛筆を動かしているのが見えた。
いささかの罪悪感を覚えながらもアツヤの目はその手元に吸い寄せられていった。


『ヒビキくんと少しでも一緒にいられますように』


一瞬、アツヤの周りから音が消えた、ように感じた。思考が停止していた。


呆然としているうちに、恥ずかしそうに髪をかきあげたアンナは急いだようにその文字を消し始めた。そして書き換える。

『演劇が成功しますように!』

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その日の練習に臨むアツヤは、全く集中できなかった。覚えたはずの台詞は間違え、小道具を持ち忘れ、登場のタイミングを誤る。
言葉にできない思いが胸の中で渦巻いていた。

「アツヤくん、大丈夫?体調良くない?」
そう声をかけてくれたアンナの顔を、アツヤは直視することができなかった。

大丈夫じゃない、と答えたかった。
『ヒビキのことが好きなの?』そう尋ねたかった。
けれどそんなことをしたってアンナは困るだけだろう。アンナのためを思うなら…



『誰もいなかったらやってもいいけど』

『ヒビキくんと少しでも一緒にいられますように』


顔を上げると、アンナの心配そうな顔がそこにあった。彼女には笑っていてほしい、心からそう思ったアツヤは、意を決して口を開く。

「あの、ごめん…僕ちょっと喉が…」

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7月7日、文化祭当日。

「いよいよだね、緊張してる?」
ほがらかに話しかけるアンナは、とても緊張しているようには見えない。

「う、うん。ちょっとね。大勢の人に見られるのなんて慣れてないから。」
この日のための衣装を身につけながらアツヤは答える。
初めて見たときは、これは目立つなぁと思ったものだ。

そんなことを考えながらも、アツヤは舞台に上がった。


そして幕が上がる。

ふと顔を上げると、およそ1000の顔がこちらを見ている。緊張で胸が高鳴り始めた。
そんな中、ナレーションが流れる。

「昔々、あるところに、牛飼いの彦星が住んでいました。」

ここで彦星が歩き回りながら台詞を言うんだ。
段取りは完璧に頭に入っていた。
しかし、アツヤは動けなかった。

否、動かなかった。


夜空にかかる天の川という役どころを演じきるために。



舞台袖からヒビキが現れる。牛飼いの衣装を身につけて。

完璧な動作で、台詞で、演技をこなす彦星に笑いかける織姫の頬は赤く染まっていて、それは緊張のせいにも演技にも見えなかった。

これでよかったんだ。
目の前で逢瀬を重ねる2人を見ながらアツヤは思う。

「君を愛しているよ」

本当はアツヤが言うはずだった言葉だ。そして、言えなかった言葉だ。

「必ず君を幸せにする」

アツヤは口には出さなかったが、ある意味では実践した言葉だ。


そして近づくクライマックス。
アツヤの両側へと隔てられた2人は、悲しい別れを嘆く。

「あぁ彦星様、行ってしまわれるのですか。」
そう問いかけるアンナは本当に悲しそうで、アツヤの胸はちくりと痛む。
次にヒビキが言う台詞を、一週間限りの彦星は覚えていた。

「織姫、また笑い合える日を楽しみにしているよ。」

僕にはもう、『また笑い合える日』なんてない。この舞台を下りたらもう、話すこともないだろう。
でもそれでいいんだ、きっとヒビキと一緒にいることが、彼女にとっての幸せだから。

彦星とは違う本当の別れを感じたアツヤの口は、思わず次の台詞を紡ぎだす。


『さようなら』


二つの口から出たその言葉。
演じられた片方は、アンナに届き、観客に届く。
けれど心からの片方は、天の川の呟きは、受け取る相手もいないまま、舞台裏へと消えていった。



『簡易解説』
片思いの相手、アンナと主役を演じるために彦星役に立候補したアツヤ。
しかし短冊を見てアンナの気持ちに気づいたアツヤは彦星役を降りて天の川の役となり、目の前で演じるアンナとヒビキを見ていた。劇のラスト、ヒビキがアンナに別れを告げる場面で誰にも聞こえないように重ねて呟いた。