「ハンバーグ師匠の憂鬱」「26Good」
良質:15票トリック:4票物語:3票納得感:4票
その日、カメオとウミコはレストランに行った。
その店はハンバーグ専門店だったため、カメオは少し悲しくなった。
いったいなぜ?
その店はハンバーグ専門店だったため、カメオは少し悲しくなった。
いったいなぜ?
19年07月19日 22:08
【ウミガメのスープ】 [時野洋輔]
【ウミガメのスープ】 [時野洋輔]
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ウミコ「楽しみだね。この店のハンバーグ美味しいんだよね。予約するの苦労したんだから」
カメオ「……へぇ、そうなんだ……そっか、ハンバーグ専門店か」
ウミコ「どうしたの? カメオ、元気ないよね。ハンバーグ嫌いなの?」
カメオ「いや、ハンバーグは好きだけどさ。今日の昼も大きなハンバーグだったしさ」
ウミコ「そうだったの? ごめん、かぶっちゃったね。別の店にしたらよかったね」
カメオ「別に毎食ハンバーグでもいいけどさ。知らなかったのか? ……今朝わざわざ家にまで持ってきてくれた、ウミコが作ってくれたお弁当なのに?」
ウミコ「……あっ」
答え:カメオがお昼にハンバーグを食べたことに気付かず、ウミコが晩御飯にハンバーグを選んだことで、朝にもらったお弁当を作ったのが彼女の母親だろうと気付いたから。
カメオ「……へぇ、そうなんだ……そっか、ハンバーグ専門店か」
ウミコ「どうしたの? カメオ、元気ないよね。ハンバーグ嫌いなの?」
カメオ「いや、ハンバーグは好きだけどさ。今日の昼も大きなハンバーグだったしさ」
ウミコ「そうだったの? ごめん、かぶっちゃったね。別の店にしたらよかったね」
カメオ「別に毎食ハンバーグでもいいけどさ。知らなかったのか? ……今朝わざわざ家にまで持ってきてくれた、ウミコが作ってくれたお弁当なのに?」
ウミコ「……あっ」
答え:カメオがお昼にハンバーグを食べたことに気付かず、ウミコが晩御飯にハンバーグを選んだことで、朝にもらったお弁当を作ったのが彼女の母親だろうと気付いたから。
「鏡の亡霊」「26Good」
良質:18票物語:3票納得感:5票
明け方のまだ暗いうちから働きに出るヨウコ。
その日、鏡の前に立つ時間が普段よりも短かった彼女は
息子が生きていることを強く感じた。
いったいどういうことか?
その日、鏡の前に立つ時間が普段よりも短かった彼女は
息子が生きていることを強く感じた。
いったいどういうことか?
20年05月04日 01:26
【ウミガメのスープ】 [壱]
【ウミガメのスープ】 [壱]
解説を見る
【解答】
冬の朝、洗面台で蛇口をひねるとすぐに温かいお湯が出てきたので
引きこもりの息子がつい先ほど洗面台を利用したのだとわかった。
【解答】
息子のタロウが生まれてすぐ夫と離婚し、女手ひとつでタロウを育ててきたヨウコ。
中学生になったタロウは学校に馴染めず不登校になり、一日中部屋から出てこなくなった。
顔を見ることも言葉を交わすことも叶わず、唯一の生存確認は部屋の前に置かれた空っぽの食器だけ。
息子が心配で仕方がないが、家計のために仕事を掛け持ちして明け方から夜遅くまで働かざるをえなかった。
そんなある日のこと。
2月の朝は空気が冷たく、空はまだ真っ暗だった。
ヨウコはいつものように重い体を引きずり洗面台へと向かう。
蛇口をひねり、氷水のような冷たさを覚悟して指先で水にチョイと触れる。
するとどうだろう。
たった今蛇口をひねったばかりなのに、もうぬるま湯になっているのだ。
普段ならあと30秒、40秒と待つところを、ヨウコは何ともいえぬ気持ちで顔を洗った。温かく心地よい。
二人暮らしのこの家で、この蛇口をひねる人間は自分以外に一人しかいない。
思いがけずヨウコはタロウの息づかいを感じ、ほんのりと熱を帯びる胸で仕事へと出掛けてゆくのだった。
冬の朝、洗面台で蛇口をひねるとすぐに温かいお湯が出てきたので
引きこもりの息子がつい先ほど洗面台を利用したのだとわかった。
【解答】
息子のタロウが生まれてすぐ夫と離婚し、女手ひとつでタロウを育ててきたヨウコ。
中学生になったタロウは学校に馴染めず不登校になり、一日中部屋から出てこなくなった。
顔を見ることも言葉を交わすことも叶わず、唯一の生存確認は部屋の前に置かれた空っぽの食器だけ。
息子が心配で仕方がないが、家計のために仕事を掛け持ちして明け方から夜遅くまで働かざるをえなかった。
そんなある日のこと。
2月の朝は空気が冷たく、空はまだ真っ暗だった。
ヨウコはいつものように重い体を引きずり洗面台へと向かう。
蛇口をひねり、氷水のような冷たさを覚悟して指先で水にチョイと触れる。
するとどうだろう。
たった今蛇口をひねったばかりなのに、もうぬるま湯になっているのだ。
普段ならあと30秒、40秒と待つところを、ヨウコは何ともいえぬ気持ちで顔を洗った。温かく心地よい。
二人暮らしのこの家で、この蛇口をひねる人間は自分以外に一人しかいない。
思いがけずヨウコはタロウの息づかいを感じ、ほんのりと熱を帯びる胸で仕事へと出掛けてゆくのだった。
「働かざる者食うべからず」「26Good」
良質:3票トリック:21票納得感:2票
美味しいものが大好きな私が、何者であるかを当ててください。
※回答において{嘘を1回だけ}つきます。
※回答において{嘘を1回だけ}つきます。
20年05月10日 20:57
【新・形式】 [休み鶴]
【新・形式】 [休み鶴]

武士は食わねど高楊枝
解説を見る
【泥棒】
・出題当初の答えは{「料理人」}である。
・最初の「料理人ですか?」の質問には{嘘をついて}「NO」と答える。
・{嘘つきは泥棒の始まり}であるため、
この時点で{答えが「料理人」から「泥棒」に変更される。}
・以降、私は{「泥棒」であるという前提で}回答する。
・出題当初の答えは{「料理人」}である。
・最初の「料理人ですか?」の質問には{嘘をついて}「NO」と答える。
・{嘘つきは泥棒の始まり}であるため、
この時点で{答えが「料理人」から「泥棒」に変更される。}
・以降、私は{「泥棒」であるという前提で}回答する。
「DEAD OR LIARLOVE」「26Good」
良質:15票トリック:4票物語:3票納得感:4票
正直者の村への道がどちらか知らない旅人は、ちょうど片方の道から歩いてきた女性に道を尋ねることにした。
一見地味な女性の俯いた顔は、よく見ると整っており、どこか寂しげな雰囲気が旅人の心を騒つかせた。
旅人は外国人だが{日本語がとても上手}で、女性の気を引こうと、自分の旅行譚を面白おかしく話して聞かせた。
女性は生まれつき話すことができなかったが、暗かった表情が一変し、目を輝かせて聞き入る様子は好ましく、見ている旅人まで嬉しくなるのだった。
村で腫れ物のように扱われていた女性は、彼女のハンデを気にせず話しかけてくれる旅人と過ごすのが心地良く、一緒に旅をしたらさぞ楽しいだろうと夢想したが、村の掟のこともあり、それを伝えることすら叶わないだろうと切なくなった。
あっという間に時は過ぎ、空は赤く染まり始めていた。そろそろ正直者の村に向かわなければならない頃合いである。
このまま別れるのを惜しんだ旅人は、女性に愛の告白をし、「もし少しでも望みがあるのであれば、旅に一緒について来てくれないだろうか?」と熱心に誘った。
感激した女性は、しばらく悩んだ末に、{返事を入力したスマホ画面}を旅人に見せた。
本当であれば、告白を受け入れて旅人について行きたかったが、処刑を恐れるあまり、女性は「いぃえ。」としか答えられなかった。
ふられたと思った旅人は酷く落ち込んだが、村の掟のことを思い出し、これは彼女の本意なのか、それとも嘘なのか慎重に見極めなければという想いで、なんとか持ち直した。
{女性はなおも必死な様子で、スマホに何度も何度も「いぃえ。いぃえ。いぃえ。」と書き込み続ける。
女性が何かを伝えようとしていると思った旅人は、文字を入力する女性をじっと観察し、やがて女性が本当に伝えたかったメッセージに気づくことができたのであった。}
<《 問題文 》>
【女性は嘘つきだったので、旅人からの告白を受け入れたかったのに、
「いぃえ。」としか返事を書けませんでした。
女性は旅人に、何と伝えたかったのでしょうか?
意味の通じる表記に直して、5文字で答えてください。】
【※ 赤字の部分と問題文以外の文章はフレーバーテキストです。
読まなくてもあまり支障は無いと思います。】
一見地味な女性の俯いた顔は、よく見ると整っており、どこか寂しげな雰囲気が旅人の心を騒つかせた。
旅人は外国人だが{日本語がとても上手}で、女性の気を引こうと、自分の旅行譚を面白おかしく話して聞かせた。
女性は生まれつき話すことができなかったが、暗かった表情が一変し、目を輝かせて聞き入る様子は好ましく、見ている旅人まで嬉しくなるのだった。
村で腫れ物のように扱われていた女性は、彼女のハンデを気にせず話しかけてくれる旅人と過ごすのが心地良く、一緒に旅をしたらさぞ楽しいだろうと夢想したが、村の掟のこともあり、それを伝えることすら叶わないだろうと切なくなった。
あっという間に時は過ぎ、空は赤く染まり始めていた。そろそろ正直者の村に向かわなければならない頃合いである。
このまま別れるのを惜しんだ旅人は、女性に愛の告白をし、「もし少しでも望みがあるのであれば、旅に一緒について来てくれないだろうか?」と熱心に誘った。
感激した女性は、しばらく悩んだ末に、{返事を入力したスマホ画面}を旅人に見せた。
本当であれば、告白を受け入れて旅人について行きたかったが、処刑を恐れるあまり、女性は「いぃえ。」としか答えられなかった。
ふられたと思った旅人は酷く落ち込んだが、村の掟のことを思い出し、これは彼女の本意なのか、それとも嘘なのか慎重に見極めなければという想いで、なんとか持ち直した。
{女性はなおも必死な様子で、スマホに何度も何度も「いぃえ。いぃえ。いぃえ。」と書き込み続ける。
女性が何かを伝えようとしていると思った旅人は、文字を入力する女性をじっと観察し、やがて女性が本当に伝えたかったメッセージに気づくことができたのであった。}
<《 問題文 》>
【女性は嘘つきだったので、旅人からの告白を受け入れたかったのに、
「いぃえ。」としか返事を書けませんでした。
女性は旅人に、何と伝えたかったのでしょうか?
意味の通じる表記に直して、5文字で答えてください。】
【※ 赤字の部分と問題文以外の文章はフレーバーテキストです。
読まなくてもあまり支障は無いと思います。】
21年04月01日 22:40
【20の扉】 [霜ばしら]
【20の扉】 [霜ばしら]

最適解を知らない2人の不器用な恋の物語。
解説を見る
泣きながら「{いぃえ。}」と繰り返し書き込む彼女は、必死で何かを伝えようとしていた。
旅人がじっと女性の指を追っていると、QWERTY配列のキーボードで、「{i}」「{l}」「{i}」「{e}」「{。}」のキーをタップしていることがわかった。
<{I lie.}(私は嘘をつきます。)>
その隠れたメッセージを読み取った旅人は、彼女が嘘つきであること、そして彼女の本当の気持ちに気づくことができた。
それは、本当のことを話せない彼女からの、精一杯の愛の告白だったのだ。
必死にメッセージを送り続けた女性の手を旅人の手が包み労わると、彼女は自分の気持ちが伝わったことを幸せに思った。
そして旅人は、彼女の案内で仲睦まじく正直者の村へと向かったのであった。
めでたし、めでたし。
旅人がじっと女性の指を追っていると、QWERTY配列のキーボードで、「{i}」「{l}」「{i}」「{e}」「{。}」のキーをタップしていることがわかった。
<{I lie.}(私は嘘をつきます。)>
その隠れたメッセージを読み取った旅人は、彼女が嘘つきであること、そして彼女の本当の気持ちに気づくことができた。
それは、本当のことを話せない彼女からの、精一杯の愛の告白だったのだ。
必死にメッセージを送り続けた女性の手を旅人の手が包み労わると、彼女は自分の気持ちが伝わったことを幸せに思った。
そして旅人は、彼女の案内で仲睦まじく正直者の村へと向かったのであった。
めでたし、めでたし。
「書き換えたいダイイングメッセージ」「26Good」
良質:12票トリック:9票物語:2票納得感:3票
「なんで…俺が…こんな目に…」
そうつぶやきながら血でダイイングメッセージを書いている田中。
自分をこんな目に合わせたやつの名前を書いたのだが、息を引き取る前にダイイングメッセージを書いたことを後悔した。
一体なぜ?
そうつぶやきながら血でダイイングメッセージを書いている田中。
自分をこんな目に合わせたやつの名前を書いたのだが、息を引き取る前にダイイングメッセージを書いたことを後悔した。
一体なぜ?
22年01月14日 00:01
【ウミガメのスープ】 [ダニー]
【ウミガメのスープ】 [ダニー]

すごくキリの良い本日23:59に締めます
解説を見る
「なんで…俺が…こんな目に…」
目の前に血まみれで倒れている男を見つめ、そうつぶやいた田中。
「あいつが浮気なんかしなけりゃ… 俺は殺人なんか起こさなかったのに… そうだ!この浮気相手の血であいつの名前を書いてやれ!そしたらあいつが殺人犯として疑われる。俺は助かる。完璧だ!」
田中は付き合っていた彼女の浮気相手を衝動的に殺してしまったのだが、浮気相手の血でダイイングメッセージを偽装することで殺人罪から逃れようと考えた。
田中が偽装のダイイングメッセージで書いたのは浮気した彼女の苗字。日口さん。変わった名前。
ダイイングメッセージを書き終えてその場を後にした田中。
そして瞬く間にポリに捕まった。
「なんで? ダイイングメッセージちゃんと見た? ねえ?」
とポリに詰め寄る田中。
「ダイイングメッセージは田中って書いてあったよ」
と優しく答えるポリ。
そう浮気相手はまだ死んでおらず、息も絶え絶えの中、日口さんの名前を田中に書き換えたのだ。
ていうかラッキーなことに真ん中に線一本足すだけで田中になった。
「あいつ、まだ死んでなかったのか! ダイイングメッセージ書くタイミング早かった!」
と田中は後悔したのだった。
「ダイイングメッセージが書き換えられていなかったら誤認逮捕するところだったなあ…」
そしてポリも安堵のため息を漏らすのであった。
めでたし。
目の前に血まみれで倒れている男を見つめ、そうつぶやいた田中。
「あいつが浮気なんかしなけりゃ… 俺は殺人なんか起こさなかったのに… そうだ!この浮気相手の血であいつの名前を書いてやれ!そしたらあいつが殺人犯として疑われる。俺は助かる。完璧だ!」
田中は付き合っていた彼女の浮気相手を衝動的に殺してしまったのだが、浮気相手の血でダイイングメッセージを偽装することで殺人罪から逃れようと考えた。
田中が偽装のダイイングメッセージで書いたのは浮気した彼女の苗字。日口さん。変わった名前。
ダイイングメッセージを書き終えてその場を後にした田中。
そして瞬く間にポリに捕まった。
「なんで? ダイイングメッセージちゃんと見た? ねえ?」
とポリに詰め寄る田中。
「ダイイングメッセージは田中って書いてあったよ」
と優しく答えるポリ。
そう浮気相手はまだ死んでおらず、息も絶え絶えの中、日口さんの名前を田中に書き換えたのだ。
ていうかラッキーなことに真ん中に線一本足すだけで田中になった。
「あいつ、まだ死んでなかったのか! ダイイングメッセージ書くタイミング早かった!」
と田中は後悔したのだった。
「ダイイングメッセージが書き換えられていなかったら誤認逮捕するところだったなあ…」
そしてポリも安堵のため息を漏らすのであった。
めでたし。