納得部門
とかげ「娘に「はいは2回!」と言う母の意図は? らてクエリサイクルの問題文なのに、この真相のためにあつらえたようなぴったり具合、と言いたくなる納得感の高さ。別解が生まれやすい短文の問題文なのだが、これ以上ない答えに仕上がっている。」
納得部門
とかげ「「これは何のスープだ?」 「はい、こちらウミガメのスープでございます」次の日、また次の日と繰り返されるやりとりに、変化していく男の反応。感情の発露をともなう問題は、時に納得感が薄れがちだが、この状況では納得せざるを得ない。」
物語部門
とかげ「数年前にゴミ箱を漁って探したものは、初めから無かったのではないか……派手さはないけれど、奇妙に惹かれる意味深な疑問。日常にある些細なエピソードかもしれないが、それを問題にすることで、物語の受け取り方がまた変わるように感じた。」
物語部門
とかげ「歌はうまいはずなのに、娘から「おうたがへた」と言われてしまう理由とは? 要約解説だけで背後に広がるストーリーを想像させられる、温かなアイディア。欲張らずにシンプルにまとめあげているのも良い。」
物語部門
とかげ「占いの結果は『お先真っ暗』だったのに、占い師が「バラ色」と嘘をついたのはなぜ? 嘘というと利己的なものを思い浮かべがちだが……ああいや、これはこれで、潔いくらい利己的だな。」
物語部門
とかげ「いつもは飲まない紅茶を注文したのは、喫茶店のドアが壊れかけていることに気づかなかったから。こんな偶然、うまく起こるかな……でもあったらいいな。そんな物語。」
トリック部門
とかげ「大好きな先輩との相合傘というシチュエーションが、ちょっと違った意味を持つ。シンプルかつ効果抜群なトリック。」
トリック部門
とかげ「重要なものを隠すトリックは、隠し過ぎると物当てになってしまい、ヒントを出し過ぎると簡単で満足感が薄れるが、これはさじ加減がちょうどいい。」
トリック部門
とかげ「床に広がる血を見て恋人の手を握る理由は、「怯え」ではなく……? 真相がわかると問題文の印象がガラッと変わる。よくあるトリックだが、その生かし方が絶妙。」
トリック部門
とかげ「バナナ嫌いだったゴリラのお墓を訪れる人の中には、バナナを持っていく人がいる? シンプルながら巧みな引っかけ。このトリックを生かす文章構成もうまい。」