「噂のキッスをあげる」「1ブックマーク」
「海が見えるところに住みたいな」
そんな妻の願いを叶えるために田中は昼夜問わず働いて、浜辺のそばに家を建てた。
妻はその家を大層気に入り、毎日浜辺に出かけて貝殻をひとつだけ拾ってくるのが日課となった。
その貝殻が30個ほど集まったある日のこと。
「見て見て!桜貝!」
妻が嬉しそうに田中の目の前に二片の貝殻を持ってきた。
「二枚貝だからこっちとこっちが対になってるの。他の貝殻とは絶対に合わないんだよ。だから…」
妻が貝の片方を田中の手に握らせて
「一つは君にあげる。もし生まれ変わってもまた君に会えるようにっておまじない」
そう言って桜貝のように頬を染める妻。
(ちくしょう!超絶可愛いな!俺の嫁!)
田中はそう思わずにいられないのであった。
問題
その前日、田中が釣ってきた魚は何?
理由とともに答えよ。
そんな妻の願いを叶えるために田中は昼夜問わず働いて、浜辺のそばに家を建てた。
妻はその家を大層気に入り、毎日浜辺に出かけて貝殻をひとつだけ拾ってくるのが日課となった。
その貝殻が30個ほど集まったある日のこと。
「見て見て!桜貝!」
妻が嬉しそうに田中の目の前に二片の貝殻を持ってきた。
「二枚貝だからこっちとこっちが対になってるの。他の貝殻とは絶対に合わないんだよ。だから…」
妻が貝の片方を田中の手に握らせて
「一つは君にあげる。もし生まれ変わってもまた君に会えるようにっておまじない」
そう言って桜貝のように頬を染める妻。
(ちくしょう!超絶可愛いな!俺の嫁!)
田中はそう思わずにいられないのであった。
問題
その前日、田中が釣ってきた魚は何?
理由とともに答えよ。
25年07月13日 00:32
【20の扉】 [ダニー]
【20の扉】 [ダニー]

7/20(日) 22:00ごろ締めます
解説を見る
状況は絶望的だった。
2人が海難事故の末に打ち上げられたのは無人島。
そしてライターやナイフなどサバイバルに必要なものを何一つ持ち合わせていなかった。
それでもこんな時だからこそ明るく行動しないとと2人は気丈に振る舞っていた。
「とりあえずこれ以上体を冷やさないように屋根のある拠点を作らないと」
「どうせなら海が見えるところに住みたいな」
田中は昼夜問わず島の至る所から材料をかき集め、浜辺のそばに簡易的な家を拵えた。
妻はその家を大層気に入り、ここに着いた経過日数を数えるために毎日貝殻を拾って家の中に並べていった。
浅瀬での釣りや森の中での野草など食料はある程度確保できたものの、いかんせん火が起こせないというのは致命的であった。
飲料水は雨水。しかしそれを煮沸することはできず、食料も生でしか食べることができない。
2人は体調を崩し体力を消耗していくのを止められなかったのだが、希望を捨てずに生きようと明るく努力し続けた。
この島に着いて30日が経過。
「見て見て!桜貝!」
妻が嬉しそうに田中の目の前に二片の貝殻を持ってきた。
「一つは君にあげる。もし生まれ変わってもまた君に会えるようにっておまじない」
2人はこの時点で限界を超えていた。
このタイミングで希少な合わせ貝が見つかったということも、{昨日フグが釣れたということも}、天の啓示なのではないだろうか。
2人は来世で結ばれることを祈りながらフグの肝を同時に口にしたのだった。
以外、本問の真相には関係のない話。
「俺、フグ太!生まれた時から囲いに囲まれた場所で暮らしてるんだけど、大海に憧れてるんだ!」
「でも憧れで終わらせるつもりはないよ!今日はあいつの目を盗んで…」
フグのフグ太は養殖場を抜け出すことを決意していた。
気合いで身につけた大ジャンプ。これで囲いを飛び越える。
しかしフグ太に異様なほどの執着を持つ男がいる。
この養殖場のオーナー、あなご君である。
フグ太は見事そのジャンプで養殖場を抜け出すことに成功したのだが、あなご君はフグ太の逃亡の瞬間を目撃し、執拗なまでに追いかけ回した。なんかちっちゃい舟で。
逃げるフグ太、追うあなご。
三日三晩の逃走劇でフグ太は目の前に島を発見し、いったん身を隠すことに。
それにしてもお腹が空いて仕方がない。
そんな時にフグ太の目の前にミミズが現れた。
ミミズに食いつくフグ太。
しかしそれは針に仕掛けられた釣り餌だったのだ!
フグ太はなんか顔色の悪い夫婦に捕まり、その一生を終えることとなった。
一方のあなご君。島のあたりでフグ太を見失い、とりあえず島で一夜を過ごして捜索を再開。
そこで顔色の悪い夫婦に出会った。
彼らがフグ太を口に入れたタイミングで。
「お前ら、俺の、俺のフグ太を!」
「人!人だ!僕ら以外に人がいたのか!でもフグを食べてしまった。もう助からない…」
「助かるよ」
「へっ?」
「うちのフグ太には毒ないよ」
「うちの…フグ太…?」
「養殖フグは適切な管理をすれば無毒化することが可能です。フグ毒は餌を通じて体内に蓄積される後天的なものであり、養殖では毒を持つ餌を与えなければ、無毒のフグを育てることができるのです」
ということでフグ太の尊い命を犠牲にして顔色の悪い夫婦は助かりました。
めで鯛!
2人が海難事故の末に打ち上げられたのは無人島。
そしてライターやナイフなどサバイバルに必要なものを何一つ持ち合わせていなかった。
それでもこんな時だからこそ明るく行動しないとと2人は気丈に振る舞っていた。
「とりあえずこれ以上体を冷やさないように屋根のある拠点を作らないと」
「どうせなら海が見えるところに住みたいな」
田中は昼夜問わず島の至る所から材料をかき集め、浜辺のそばに簡易的な家を拵えた。
妻はその家を大層気に入り、ここに着いた経過日数を数えるために毎日貝殻を拾って家の中に並べていった。
浅瀬での釣りや森の中での野草など食料はある程度確保できたものの、いかんせん火が起こせないというのは致命的であった。
飲料水は雨水。しかしそれを煮沸することはできず、食料も生でしか食べることができない。
2人は体調を崩し体力を消耗していくのを止められなかったのだが、希望を捨てずに生きようと明るく努力し続けた。
この島に着いて30日が経過。
「見て見て!桜貝!」
妻が嬉しそうに田中の目の前に二片の貝殻を持ってきた。
「一つは君にあげる。もし生まれ変わってもまた君に会えるようにっておまじない」
2人はこの時点で限界を超えていた。
このタイミングで希少な合わせ貝が見つかったということも、{昨日フグが釣れたということも}、天の啓示なのではないだろうか。
2人は来世で結ばれることを祈りながらフグの肝を同時に口にしたのだった。
以外、本問の真相には関係のない話。
「俺、フグ太!生まれた時から囲いに囲まれた場所で暮らしてるんだけど、大海に憧れてるんだ!」
「でも憧れで終わらせるつもりはないよ!今日はあいつの目を盗んで…」
フグのフグ太は養殖場を抜け出すことを決意していた。
気合いで身につけた大ジャンプ。これで囲いを飛び越える。
しかしフグ太に異様なほどの執着を持つ男がいる。
この養殖場のオーナー、あなご君である。
フグ太は見事そのジャンプで養殖場を抜け出すことに成功したのだが、あなご君はフグ太の逃亡の瞬間を目撃し、執拗なまでに追いかけ回した。なんかちっちゃい舟で。
逃げるフグ太、追うあなご。
三日三晩の逃走劇でフグ太は目の前に島を発見し、いったん身を隠すことに。
それにしてもお腹が空いて仕方がない。
そんな時にフグ太の目の前にミミズが現れた。
ミミズに食いつくフグ太。
しかしそれは針に仕掛けられた釣り餌だったのだ!
フグ太はなんか顔色の悪い夫婦に捕まり、その一生を終えることとなった。
一方のあなご君。島のあたりでフグ太を見失い、とりあえず島で一夜を過ごして捜索を再開。
そこで顔色の悪い夫婦に出会った。
彼らがフグ太を口に入れたタイミングで。
「お前ら、俺の、俺のフグ太を!」
「人!人だ!僕ら以外に人がいたのか!でもフグを食べてしまった。もう助からない…」
「助かるよ」
「へっ?」
「うちのフグ太には毒ないよ」
「うちの…フグ太…?」
「養殖フグは適切な管理をすれば無毒化することが可能です。フグ毒は餌を通じて体内に蓄積される後天的なものであり、養殖では毒を持つ餌を与えなければ、無毒のフグを育てることができるのです」
ということでフグ太の尊い命を犠牲にして顔色の悪い夫婦は助かりました。
めで鯛!