みんなのGood

物語:1票
「おーい田中! もしかして寝てんじゃねぇだろうな? 今日はあれだぞ! そ、その、い、1周年の記念日だぞ! 絶対遅刻とかすんじゃねえぞバカ! 田中バーカ!」

受話器越しに聞こえる彼女の声に苦笑する田中。

「もう一年経つんだなあ」
しみじみとそう呟いたあと、のそのそと着替えを始める。

ちゃんとスーツ着て、ネクタイ締めて、昨日花屋さんで準備してもらった花束も忘れずに。

「よし!行きますか!」

・・・

田中は「付き合って1周年記念日」を彼女にブッチされた。

「何が遅刻すんな!だよ。何がバーカ!だよ」
と悪態をつく田中。

「うぅ・・・ごめんなさい」
しゅんと項垂れる彼女。

「それブーゲンビリア、だよな? 付き合う前にプレゼントしてくれたお花。花言葉は『あなたしか見えない』、だっけ? 初めてその花言葉と一緒に渡された時は笑った笑った。・・・でも、確かにアタシにピッタリの花だな」

さて彼女はなぜブーゲンビリアを自分にピッタリだと思ったのだろう?
24年01月29日 19:21
【ウミガメのスープ】 [ダニー]

1/31(水) 23:59になんか良い感じで締めます




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「だってアタシはアンタを見れるけど、アンタはアタシを見れないんだもの」
墓前で手を合わせている田中に向かって彼女は淋しそうに呟いた。

※問題文1行目は彼女の一周忌に留守電に残った彼女のメッセージを聞いている田中。
君だけがいない街「1Good」
納得感:1票
道端で拾った不思議な懐中時計の力で、20年前、自らが小学生だった頃に戻ってしまったカメオ。原理はわからないが、過去に戻っていられるのは一時間。それだけは直感的に分かっていた。
学校に行って初恋の相手・カメコに会いたい、と思ったものの、どうやら今日は土曜日で学校はお休み。カメオは今も昔もカメコの家の所在は知らなかったから、会う術はなさそうだ。
そこでカメオは過去に戻っていられるこの一時間のうちに、懐かしの小学校に向かってみた。
裏門の近くには一部が破れたフェンスがあり、その下をくぐると、校舎の中にこっそり入ることができる。そのことを覚えていたカメオは、服を泥で汚しながら校舎に足を踏み入れた。
そして、バレたら問題になることがわかっていたにもかかわらず、真っ先に先生達がいる職員室を向かうことにした。
一体なぜ?

ただしカメオは小学校の先生に一切の思い入れはないとする。
24年02月02日 23:28
【ウミガメのスープ】 [うつま]



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不思議な懐中時計の力で、30歳の体のまま20年前にタイムスリップしてしまったカメオ。
突然の不思議な現象に戸惑ったものの、カメオの中にある期待が生まれた。――もしかしたら、19年前に死んでしまった初恋の相手、カメコを救えるかもしれない。

19年前、裏門近くのフェンスの隙間から侵入した不審者によってカメコは殺されてしまった。凶器は落ちていた鋭利なフェンスの破片。突発的な犯行だった。
カメコが殺されなきゃいけない理由なんてどこにもなかった。ただ、休み時間にグラウンドに出て遊んでいて、裏門の近くにいただけだった。
犯人は犯行後、「フェンスの抜け道に気づかなかったら、こんなことはしなかった」と供述した。それは呪いだった。しっかりフェンスの整備をしていれば……。悪いのが犯人であることは間違いないのに、そんな後悔に関係者は蝕まれるようになった。

あの最悪の未来を変えるために、この限られた一時間の間に歴史を変えなければならない。しかし、カメオはカメコが今どこにいるか知らず、接触することはできない。
親や先生に相談しようにも、そもそも誰が自分がカメオだと認識してくれるだろうか。この時代において、30歳のカメオはただの不審者だ。
……不審者。カメオは突拍子もアイデアを思いついた。
犯人がどこから学校に侵入したか、カメオが覚えていないはずがなかった。犯人の行動をトレースするように、裏門近くの破れたフェンスの前に立つ。フェンスの欠片を右手に強く握った。


簡易解説

職員室を襲撃することで、破れたフェンスの問題点を学校に気づかせ、未来に起きる事件を未然に防ぐため。
納得感:1票
(妹が明日遊びに出かける相手は、妹とプレゼント交換するくらい仲が良いのだろう)
カメオがそう勘違いしてしまったのは、妹の出かける先が大都会だったせいである。
どういうこと?
24年02月03日 00:23
【ウミガメのスープ】 [うつま]



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人で溢れた大都会において、待ち合わせは至難の業である。そこで妹は、友達と当日着る服の写真を互いに送り合うことにした。
「お互いに服を送ろうってことになって…」
という部分を聞いたカメオは、服を互いに贈り合うのだと勘違いした。

その後勘違いが解けた後。
「ていうかそもそも彼の顔も知らないしね」
「ちょっと待て」
バイバイバイキング「1Good」
トリック:1票
家族みんなでバイキングにやってきたカメオ。

大きな皿に盛り付けられた数多くの料理がある中で、カメオはサラダだけを嫌そうな顔で食べている。

せっかくのバイキングであるのに、一体なぜだろうか?
24年02月08日 21:24
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]



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【A.】 親が勝手にサラダを取り分けたため。


バイキングにやってきた食べ盛りの少年カメオは、元を取るぞと言わんばかりの勢いで山ほど料理を取り分けていた。

カメオ「ハンバーグ!オムレツ!ナポリタン!豚カツ!」

カメコ「野菜も食べなさい。」

カメオ「……」

バイキングなので、手持ちの大きな皿に盛り付けられた料理の数々はカメオが【自分で取った】ものであり、基本的に{おいしそうな顔で}食べている。

しかし、サラダだけは【親が勝手に取り分けた】苦手な食べ物であるため、{嫌そうな顔で}食べているのであった。
祝福の拍手「1Good」
物語:1票
ピアノのコンクールで素晴らしい演奏を披露し、念願の最優秀賞に選ばれた美咲。彼女を讃える拍手が会場に響く中、一際大きな拍手を送る親友の洋子の姿を見て美咲は涙した。
一体なぜ?
24年01月23日 01:40
【ウミガメのスープ】 [論理茄子]




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放課後になると音楽室から聴こえてくる美しいピアノの音色。
それは、間近に迫るコンクールに向けて課題曲を練習する洋子が奏でていたものだった。
彼女は幼き頃からピアノを続け、天才と謳われた少女。
そんな洋子と同じくピアノの才に秀でていた美咲だが、コンクールではこれまでに一度も洋子より優れた成績を残すことはできなかった。
2人はピアノでの繋がりをきっかけに仲良くなり、良き理解者として互いに信頼のおける親友同士だった。
しかし、一度だけでもあの舞台で一番に輝きたいと願っていた美咲は、音楽室から聞こえてくる洋子の完璧な演奏を聴いて思ってしまった。


{「洋子さえいなければ」}と。


コンクールの前日。手に包帯を巻いて登校してきた洋子の姿を見て、美咲は自身の企みが成功したと思った。音楽室のピアノの蓋に施した細工により、演奏中に蓋が落ちて指を挟まれたのだろう。
あの指ではまともに弾くことはできない。
美代の思惑通り、洋子は怪我によりコンクールへの出場を断念した。

そして、コンクール当日。

美咲を讃える拍手に会場が包まれる中、一際大きな拍手を送る洋子の姿を見て美咲は目を疑った。

洋子の手からは前日に付けていた包帯は外れていて、手を痛めていたにも関わらず躊躇なく手を叩いて美咲に拍手を送っている。手の怪我が理由で出場をとり止めたはずではなかったのか?


{洋子は本当に手を怪我していたのだろうか。}


もし、洋子は本当は怪我などしていなくて、怪我を装っていただけなのだとしたら…
美咲の頭をある一つの仮説がよぎる。

洋子は、美咲が音楽室のピアノに細工を施すところをを目撃し、美咲がコンクール出場の邪魔をしようとしていることを悟った。

その美咲の思惑に気付いた上で、親友のために自ら舞台を降りることを決めた洋子は、美咲の望んだ通り手を怪我したことにして出場を取り止めた…

その真実に気付いた時、美咲は自分の愚行は心から恥じ、後悔した。

酷いことをしたというのに、目を潤ませながら曇りない笑顔で祝福の拍手を送る洋子の姿を見て、美咲は涙せずにはいられなかった。

美咲はもう2度と友情を裏切るような真似はしまいと心に誓い、客席のただ一人に向けて深々と頭を下げるのだった。