みんなのブックマーク

鼻用と耳用で使い分け「14ブックマーク」
アンコロ餅高校野球部。

その日、野球部内で2チームに分かれて対抗試合が行われた。

エースピッチャー田中が率いるAチームと控えピッチャー離小島君率いるBチーム。

実力が拮抗するようチーム分けされ、試合の流れは一進一退。

そしてAチームが1点リードで迎えた最終局面。

投球モーションに入る前にグローブをしっかりとはめ直す田中。

9回までで150球近く投げ続け、体力も限界の中、最後は3球連続ストライクでAチームが勝利をもぎ取った。

さて唐突に話は変わるが、アンコロ餅高校野球部の美人マネージャー、暗黒餅子の右手。
その人差し指と小指だけ爪が長いのは一体何故?
21年08月31日 20:39
【ウミガメのスープ】 [ダニー]

SP tsunaさん ちょい延長、今日の24時まで




解説を見る
アンコロ餅高校野球部が2チームに分かれてボウリングの対抗試合を行った。

部員数が奇数のため、マネージャーの暗黒餅子も無理矢理メンバーに入れられることに。

両チームの実力は拮抗し、4勝4敗で迎えた9回目のゲーム、最終フレームでAチームが1点リード。
既にAチームの勝利が確定していたが最後の投球者である田中は本気モード。
持参のボーリング用グローブ(リスタイっていうのよ)をはめなおしマイボールを念入りに磨く田中。
そうして田中が放った球は3球連続ストライクを叩き出し、ボーリング対抗試合はお開きとなった。

さてボウリングを9試合も付き合わされた餅子。
手入れの行き届いた手の爪だったが、ボウリングに使った親指、中指、薬指だけ割れてしまい、短く切り揃える羽目になったのであった。
遠ざかる憂うつ「14ブックマーク」
「夏帆先輩、俺、先輩の好みの男になりましたよ」と報告する男。

先輩の好きな男性のタイプとは何か。男が浮かない表情をしている理由とともに答えよ。
23年06月12日 20:38
【ウミガメのスープ】 [るぐら]



解説を見る
年上。
夏帆先輩の享年を追い越したから。
【BS】万代不易のさだめ。「14ブックマーク」
『20代後半になってからの私といえば、人生に絶望してばかりだった。

借金、不安定、何より、孤独。こんな生活を続けていくなんてとても耐えられない。ついこの間まで輝かしい大学生活を送っていた日々すら、懐かしく思い起こしてしまう。

死んでもいい。死にたい。毒薬片手に物騒にも考えつつ、幾度も死にきれなかった。私は心が弱い。死の世界へ旅立つのは、辛い生活よりも怖いことだった。生きているだけ、まだマシに思えた。

そんな私に、やっと光が訪れた。

ここのところ、資力を尽くして探していたものがついに見つかったのである。ずっと欲しかったものを手に入れて幸甚に打ち震える私は、{今まで飲む気が起きなかった毒薬をついに飲んだのだった。}』


文中の「もの」の概要を特定しつつ、「私」が飲んだ毒薬が{遅効性}だった理由を当ててください。

——————

この問題は100問出題を記念したBS問題です。

出題後30分が経過・または正解が出た時点から、何でもOKな1時間の質問タイム「BSタイム」に移行します。

BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。

れーっつ、スタート〜!!
23年11月03日 21:00
【ウミガメのスープ】 [さなめ。]

かけがえのない、第100問




解説を見る
要約:
「私」は本当は20歳の大学生・美里。あるとき、20代後半の女性・理沙子に{身体を入れ替えられてしまっていた}。
そこで元の身体に戻るため、理沙子に使われたのであろう{人と入れ替わることができるアイテム}をずっと探し求めていた。
それを見つけると、それを用いて{元に戻ったあとに理沙子が理沙子の体内の毒で死に至る}ことを望んで、あらかじめ理沙子の身体で{遅効性}の毒薬を飲んだのである。

遅効性だった理由は、時間差がないと即座に{自分が死んでしまう}から。
そもそも毒薬を飲んだ、即ち理沙子を死に追いやった理由は、身体を奪われた怨恨による復讐や、元に戻った自分に理沙子からの危難が再び及ぶことのないようにすることなど。

——————

{※}解説の前に、良ければ以下の二作を読んでいただけると嬉しいです(この問題の解説にそのネタバレがあります)。
『人と入れ替わることができる口紅(理沙子・美里)』
https://late-late.jp/mondai/show/18298
https://late-late.jp/mondai/show/18299
この問題の前日譚(あるいは、この問題が後日譚)。どちらもジシン作です。

(もちろん、お読み頂かなくても楽しめる問題になっています。)
(そして長いです。ご了承ください。)


解説:

薄明かりの中、ゆっくりと目を覚ます。今は一体何時だろう。すっかり昼夜は逆転して、夢と現との区別はつかなくなっていた。

霞んだ視界に、挙げた手を映す。失望によって程なく墜落した手は、そのまま枕にかかる髪に触れる。目覚めの勢いに、思わず呻くような声が出た。

爪の形。乱れた髪の硬さ。少し低めの声。何もかも、未だに「他人のもの」だと認識できる。それだけは少し、安心できた。

朝起きたら元に戻っているなんて都合の良い空想を抱いたのは、これで何度目か。今度は小さく、しかしはっきりと「私は、有坂 美里。」と呟いた。それは蓮見 理沙子の声だった。


『{蓮見 理沙子と身体が入れ替わり、}20代後半{の女性・理沙子}になってからの私といえば、人生に絶望してばかりだった。

{理沙子の作った}借金、{日を凌ぐために自分で探したアルバイトで生きる}不安定、何より、{誰も私のことを美里だと気づいてくれない}孤独。こんな生活を{バトンタッチして}続けていくなんてとても耐えられない。ついこの間{、そう、ほんの4ヶ月前}まで{正真正銘の美里として}輝かしい大学生活を送っていた日々すら、懐かしく思い起こしてしまう。

死んでもいい。死にたい。毒薬片手に物騒にも考えつつ、幾度も死にきれなかった。私は心が弱い。死の世界へ旅立つのは、辛い生活よりも怖いことだった。{自分の身体でなくても、自分の人生でなくても、理沙子として}生きているだけ、まだマシに思えた。』

——————

ある時、私の大学に変質者が現れた。自分のことを「私は有坂 美里だ」と言うおかしな女性。後から知ったことだが、「その人」は私のサークルの先輩らしい。
噂を聞いた私は、漠然とした恐怖に襲われながらも、友達の支えあって穏やかに日々を過ごした。変質者といっても、ストーカーじみた被害に遭った訳でもない。たまたま私の名前を知っただけなんだろう、と甘く考えていた。今では激しく、後悔している。

その女性こそ、理沙子だった。
私はそんな騒動から二週間。帰り道に理沙子に殴られて気絶した。それはあまりに突然のことで、私が「自分を失った」瞬間だった。
私は、その日から「蓮見 理沙子になって」しまった。

大学に行っても誰にも信じてもらえない。サークルの友達どころか、もっと仲の良い親友にも。果ては、私を産み育ててくれた親にだって。私が美里だってこと。

絶望的な孤独の中。何が起こったのか、極彩の内のようにわからなかった中。私は逮捕された。
私は、「美里を殴った」罪で連行された。

幸い、「相手」の怪我の程度が軽く、淡々と対応したこともあって、少し長めの勾留のみで放たれた。
しかしその勾留期間は、私の魂の奥底を憔悴させ、今の立場を体感するのには過剰で残酷な時の流れだった。

私は何度も、「蓮見」と呼ばれた。「有坂」という苗字は、出席番号が早くてすぐに名前を呼ばれていた。小学校の頃は、出席の返事を元気いっぱいにするのが大好きで、早くに呼ばれるその苗字が好きだった。中高の頃は、好きな漫画のキャラクター「アリス」に名前が似ているなんてくだらないことに、小さくも確かな喜びを感じていた。大学になったら、いつか訪れるこの苗字とのお別れの日を、寂しくも楽しみに空想した。

警察組織の人と話すときは、少し低めの声で呟くように話すようになった。小学校の頃、私は元気な声をよく先生に褒めてもらっていた。中学、そして高校でも入部した放送部では、先輩に綺麗な声だねって褒められたことはいつまで経っても忘れられなかった。大学では声変わりした男の子の低い声を羨むこともあったけど、自分の声は好きだった。

他にもたくさん。自分のものでない身体。謂れのない経歴・罪。これからのこと。こんなことになった原因。いくら心が大声で叫んでも、それに答える由縁はどこにもなかった。
やがて拘置所を出て、訳のわからぬままアルバイトを始めた。「美里」だった時もやっていた、カフェのバイト。「理沙子」の身分やお金の在処なんて知らないから、それも自分で探るしかなかった。そうして毎日毎日手探りで、自分でない人の人生を生きていく日々を過ごした。

SNSも、やる気力が起きなかった。当然ながら、私は理沙子の身体でも美里のアカウントにログインできる。入れ替わってすぐは、そんなところに孤独のしまいどころを見たりもした。私は確かに、有坂 美里なんだって。幻覚でも思い込みでも、二重人格でもないんだって。でも、もうそれもやめた。残酷な現実との乖離が苦しくなって、ログアウトで止まっている。インターネットの向こう側にしか見られない私のリアルな親友は、どんな関係性の人間よりも遠くに感じられた。

こんな空想もした。私の立場になった理沙子が何かおかしなことをして、大学のみんなが、家族が、それを疑う。それで最後の最後に私の親友が、あなたは美里じゃないって暴いてくれる。その瞬間、この悪夢が晴れやかな空のように綺麗にいなくなる、なんてハッピーエンド。
そのハッピーエンドの行方は知れない。私は拘置所で耳にした。怪我の程度が軽いといっても、降り積もった精神的なショックで「被害者の美里さんが記憶障害になった」というのは見過ごせない。私は錆び切った心で漠然と理解した。理沙子は記憶喪失のふりをして、私に成りすましている。身体が入れ替わったのは、理沙子の計画のうちだったんだ、と。

その日から、諦めにも似た全ての感情に一滴、怒りが混じっていった。私という人格は、彼女に奪われてしまった。私が私であるために一番大事な、いや、そんな言葉を使うまでもなく、尊厳の大前提にある唯一のものを、私は彼女に奪われたのである。それをどうにもすることができない悔しさが、泡沫のように現れては消え、現れては消えた。

消えた怒りは、たちまち途方に暮れる方へと私を誘う。私はこれから、どう生きれば良いんだろう。積み上げてきた積み木を崩され、粗悪な木片をもらったような。読んでいた本のページの先を破られ、適当な別作品をツギハギしたかのような。そんな状態で、私は何をすれば良いのか。ほとんど何もしないままの生活に湧いたのは、死への渇望だった。

私は毒薬を手に入れた。しかし、それを飲む勇気はなかった。誰にも知られず死ぬのが怖かった。手に入れた毒が遅効性であるというのも、情けないなけなしの絶望を彫って形にした虚仮だった。


そんな日々を続けながらも、一つだけ諦めなかったことがある。一縷よりも僅かな可能性で、それぞ至る希望には見出していなかったが、元に戻る方法についてだ。それだけは、何より必死に調べた。

理沙子があの日、私を殴った後。彼女は確かに、何か決定的な方法を用いて計画的に私と入れ替わったんだ。その前に私の名前を大学中で叫んでいたあの変質行為も、今思えばその準備だったんだと思う。そんな非現実的なアイテムがあるのか、幾度となく疑いの念に攫われたが、己という最も確かな証左を頼りに、砂を掴むような探究を行なっていた。

それがついに、実った。

巷に溢れていたらしい、『人と入れ替わることができる口紅』の都市伝説。

曰く、『人と入れ替わることができる口紅』は、使用者が自身の唇に付着させた上で任意の相手とキスをすると、その相手と身体を入れ替えられるというもの。

ついに私は、そんな口紅を手に入れたのだった。

——————

スマホのカメラを起動する。理沙子のスマホといえど指紋認証で起動できるという不可思議さは、今更気にかけることではなかった。録画モードのボタンを押すと、内カメに「私」が映った。
切れ長な瞳に収まる、私の心。少し大きめの口元も、なで気味の肩も、サラサラと流れない硬い髪も、全ては鏡に映る他人。今まで、よく耐えてきたと自分で思う。4ヶ月もの間、こんな光景を見続けてもなお心が音を立てて崩れることはなかった。小さい頃から持っていたなけなしのガッツは、母親譲りだった。

私はカメラに向けて、ラベルをまじまじと見せる。そして「今まで、ありがとう」と淡々と呟くと、毒薬を少し残して飲み干した。
これで、リミットはあと1時間足らず。

カメラを止めて少しして、インターホンが鳴り響く。彼女が来ていたことは。アパートの窓から見えていた。彼女にとっては「久々の帰宅」だろう。

私はゆっくりとドアを開けた。その先には、「私がいた」。

改めて近くで見ると、思わず息がむせ返るような、心臓が爆発するかのような、そんな感覚があった。久々に見た私の顔は、4ヶ月前と何ら変わっていなかった。

口紅を手に入れてから、私は「美里」の電話に連絡をした。自分の悲痛な現状を伝え、せめて一度だけでも会ってほしいと言った。これも一縷の望みに賭けていたことだが、理沙子は不用意にもこれに応じてくれた。

「…で、話って何ですか。『{理沙子さん}』。」

放送部の先輩に、カラオケに行った友達に、大好きな親友に、褒められてきた声が響いた。その不機嫌そうな発言を聞いて、私の迷いは消え去った。

私はそれまで少しだけ、迷っていた。本当に毒薬を飲んで良いのか。飲んで良かったのか。

私はこれから、毒を飲んだ身体を捨てて元に戻る。{私は自分を亡き者にするためではなく、理沙子を消滅させるために}毒薬を飲んだ。遅効性の毒を飲んだまま理沙子と入れ替わって、元に戻った理沙子はそのまま息を引き取るということだ。

毒薬を飲んだ理由はいくつかあった。もちろん、{理沙子への怨恨}がその一つ。私はどうしても許せなかった。私が私であることの根っこの部分を、万引きのような、強盗のような信念で奪った理沙子のこと。私の人格をこうも弄んだ理沙子のこと。「人を盗んだ」理沙子のことが、許せるはずがなかった。
それに、私は怖かった。元に戻れたとして、理沙子がもしこの口紅を未だどこかに隠し持っていたとしたら。その所有は「私に移る」ことにはなるが、再び終わらない危難が続くことを恐れ、理沙子の存在を消滅させておきたかった。{また身体が奪われるのが嫌}だった。

でも、大きな理由はきっと、そんなんじゃない。

私は、清算がしたかったんだと思う。この4ヶ月の気が狂いそうな生活の数々を、終わらせたかったんだと思う。
もし私がこのまま元の身体に戻れたとしても、今の「私」はずっと続いていく。私の絶望に満ちていた人生の一部の時が、私の預かり知らない、知りたくもないところでずっと続いていく。そんな「理沙子」という得体の知れない存在に、私は嫌悪感を覚えた。そんな現状を自分で変えることができるのなら、何をしてでも変えたかった。それは多分、自分が「死にたい」と思う感情と大して変わりはない。ただこの4ヶ月間だけの歪な「自分」に対して、死にたいと思ったというだけ。

それに、手に入れた口紅がうまく働く保証はどこにもない。こんなファンタジーのアイテムを試用もせず使うなんて、私はどこかおかしいと思う。
もし口紅が機能しなくて私が理沙子のまま死んでも、それで良い。私が過ごした4ヶ月がなくなるのなら、そしてもう元の自分に戻れないことが確かになった後に死ぬなら、それで良い。とにかく、まるでサブアカウントを消すみたいに「理沙子」を消せるなら、何でも良かったんだと思う。

目の前の、一番見慣れた外見、一番憎い魂。全てを元に戻す口付けを。

私は理沙子にかわされるより前に早く。

しかし、ゆっくりと。

交わしていく。

——————

電車に揺られる私が読んでいたのは、過去の授業のレジュメ。

この4ヶ月。あまり忙しくない2年生だから、何とか追いつけはしそうだと思う。「私が取ったノート」はないから、今度友達に見せてもらおう。


あれから、願う通りに私は元の私に戻れた。口付けを交わした途端に理沙子は、毒薬とは別に飲んでいた睡眠薬で眠ってしまい、おそらくそのまま、消えた。

もし、将来に口紅の存在が科学的に証明されたら、私は殺人の罪に問われるのだろうか。自殺はそれ自体が重い罪だと、刑法学の先生が言っていた気がする。

それでも確かに、私は「理沙子を」「私を」消したはずだった。それは私が今ここにいることに判る、確かなことだった。

少し四角い自分の爪。大学生になってから思い切って少しだけ明るい色に染めた、手入れもちゃんとしてある髪。レジュメを映すタブレットの電源を落とすと、自分の大きくて丸っこい瞳と小さめの口が反射する。


私は、元の私に戻った。戻ったはずなのに。

渦巻く心の霧は晴れなかった。それは毒薬を飲んだ罪悪感なんかでは、決して片付けられないこと。

4ヶ月の間に溜まったノート。これは、「理沙子」が書いたもの。字は、案外私と少し似ている。
スマホに残るLINEの履歴。親友の早苗との会話も記録が残っている。どうやら体調を心配されていたみたいだ。
財布の中には、つい一週間前のレシート。大学の学食で、私の好きなきのこ炒めを食べたらしい。

「私の」4ヶ月の時間は、無くなっていたわけでも、消せたわけでもなかった。

私の4ヶ月は、「私」が確かに動かしていた。過ごしていた。

だからこの4ヶ月は、私の中では孤独の記憶として一生残っていくことになるんだと思う。
例えば、友達から2ヶ月前の会話の内容を出されたら。「そういえば美里、この前〇〇って言ってなかった?」その責は、私ではない。
例えば、最近の日常を聞かれたら。「美里ちゃん、最近なんか面白いことあった?」あのとき絶望の渦にあったのは、「私」ではない。

その期間「私」が完全な他人の人格にあった事実は、もう変えようのないことなんだ。
魚を食べて刺さった小骨のような。清水に混じる一滴の泥水のような。言いようのない小さなズレ。
なのに、それを誰かに説明なんてできない。「その期間私は入れ替わっていた」なんて、言えるわけがない。誰にも共有できない孤独が、そこにはあった。

全てが戻って、完璧なハッピーエンドになんて、なることはない。
私が感じた極彩の絶望は、一滴を心に残したまま。


電車を降りると、改札外で後ろから肩を叩かれた。

「よ〜っ。美里。」

そこにいたのは、親友の早苗。高校も大学も同じの、気を許せる女の子。

「えっと、おはよう。」

久しぶり、という言葉を飲み込んで、私は自分の声で返事した。すると、彼女は二の句を告げた。

「なんか、今日は元気そうだね。良かった良かった。」
「え、元気、かなあ?」
「う〜ん、なんか{通常運転の美里}って感じ。」







「ふ〜ん。」





「…ねえ、早苗。」
「何?」
「今日さ、授業終わったらカフェ行かない?それか、カラオケでも本屋さんでも、サークルでも何でも。」
「良いよん。三ヶ谷にできたカフェとかどうよ。」
「うん、じゃあそうしよう。」








「え、ちょっとなになに!急にくっついてきて。」
「…。ごめん。ちょっと。」




私の大きくて丸っこい瞳から一滴だけ、流れた小さな雨。
それは、嬉しさの涙か。切なさの涙か。

いずれにしたって、今日くらいは、一秒でも多く、早苗を、親しい誰かを、近くに感じていたかった。
冗談めかして私を振り払おうとする彼女に、私はほんの少しだけぎこちなく、しかし晴れやかに笑いかけた。


[{B}itter end {S}tory] 万代不易のさだめ。

終わり。

——————

BSにご参加下さったみなさん、あるいは後から見てくださっているみなさん、本当にありがとうございました!
2019年に始めた当初は、100問なんて私みたいなちんちくりんには出せるはずがない、と10問でも記念とか喜んでいた記憶があります。あの頃の私がこのタイトルを見たら、マジかってびっくりすると思います。
それから4年と少しですが、こうして無事100問の出題に至ることができました。企画やリメイクを抜いても、100問は出していると思います。
ここまで来れたのも、解いてくださる皆さん・ご評価をくださる皆さん・すなわち私と関わってくださった皆さんのおかげです。
いつも本当にありがとうございます。
その感謝を少しでも示すように、これからも皆さんの心に刺さる一問を目指して、精進いたします。
これからもよろしくしていただければ幸いです。
それでは改めて、本日は本当にありがとうございました。

さなめ。(みさこ)
歩く洋服は貧しさの証?「14ブックマーク」
様々なものとその数え方を線で結ぶ問題を生徒たちに出題した。
画像は、太郎くんの間違いを一部抜粋したものである。

太郎くんの家が貧しいのはなぜ?
24年04月29日 14:56
【ウミガメのスープ】 [ひゅー]

画像はいらすとや様からお借りしました。




解説を見る
太郎「おとうさんがね、おうまさんみて、1ちゃくだろってよくいってるよ!」


※画像はいらすとや(https://www.irasutoya.com)様からお借りしました。
【Ladies and gentlemen!!!】

みなさま、大変長らくお待たせいたしました、『らてらておぶざいやー!』本投票いよいよ開幕です!!!司会はみなさまご存知、「月刊らてらて放送室!」が執り行います。
よろしくお願いします^^

今回で第6回を迎えるらてらておぶざいやー!...。
水平思考クイズサイト『らてらて』で日々出題されるウミガメのスープの中から珠玉の作品を伝え、その歴史を紡ぐ一大イベントとして今年も開催できたことを嬉しく思います。第6シーズンで出題された問題数はざっと数えて【1000問】!!まだまだ活気あふれるこの界隈、今宵もまたその中から最高の一杯、いや{至極の一杯}をみなさんと一緒に選びたいと思っております。


【☆企画説明】
本企画は毎月開催の『月刊らてらて〜あなたが選ぶ今月の一杯〜』において『らてらておぶざまんす!』を獲得した12作品の中から、その1年間(2024-3〜2025-2月号)を代表する作品を決定するユーザー参加型企画です。

去年の様子はこちら→https://late-late.jp/mondai/show/18080


【☆システム説明】
①本投票会場(新形式問題)の出題から約2週間ほどの投票期間を設けます(投票フェーズ)。
②締め切り後、こちらで開票を行い、得票数が最も多かった作品にタグ「らてらておぶざいやー!」を進呈します。


【☆投票について】
本企画はエントリーされた12作品のうちから{「これが1年間で最高のスープだ!!!」}とみなさまが思う作品を決めるものです。自分もこんなスープがつくりたい、試みが画期的、この発想はなかった、など、どんな理由でもかまいません。周囲に紹介したくなるスープに票を入れてください。あくまでみなさんが選ぶ一杯です。深く考えることなく、直感で選んでくださいませ。


【☆投票内容】
・本投票(2票):「らてらておぶざいやー!」にふさわしい、と思った作品。

・ベストトリック賞(1票):「トリック」において最も素晴らしいと思った作品。
・ベスト物語賞(1票):「物語」において最も素晴らしいと思った作品。
・ベスト納得度賞(1票):「納得度」において最も素晴らしいと思った作品。


{※}ベスト〇〇賞に関してはサブ賞のため、投票必須ではありません。一部の賞のみの投票も可能です。
昨年の様子を参考に自由にご利用ください。


【☆投票上の注意】
・投票は{闇スープ状態}にて行います。
・「本投票」ではみなさまは{1人2票}をもっています。2作品に1票ずつ投票するもよし、1作品に2票投じるもよし、1票だけ投票するのもよしとします。
・「ベスト◯◯賞」においてはみなさまは{1人1票}です。
・各賞において、投票する作品は被ってもOKです。
・自分の作品、SPした作品等にも投票していただいて構いません。
・投票の際に問題への感想を添えていただいても構いません。勿論なくてもOKです。
・月刊らてらての開催時期の都合上、エントリー番号と「おぶざまんす!」獲得月号が異なります。ご注意くださいませ。(必ず{エントリー番号}での投票をお願いいたします。)

※テンプレートの感想欄に(ネタバレあり/なし)の項目があります。出題者様やこれから作品を楽しみたいユーザーさまのためにも、ぜひご活用くださいませ。(感想内容はご自由に書いていただいて構いません。)

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【☆投票テンプレート】
・本投票
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベストトリック賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベスト物語賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベスト納得度賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

[感想](ネタバレあり/なし)
・・・・・・・・・・・。

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【☆参加賞・入賞賞品】
『らてらておぶざいやー!』では参加賞及び入賞賞品としてバッジコインが贈られる予定です。お楽しみに!

【☆順位決定基準】
順位決定は月刊らてらてにおける『新エントリー基準 順位決定について』に準じた選考を行います。詳細は秘密の部屋をご参照ください。


それでは、『らてらておぶざまんす!』を獲得した、12作品をご紹介します!!!



【☆☆☆『らてらておぶざまんす!』獲得作品一覧☆☆☆】


①ベンタブラック(ぺてーさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19242

②彼岸饅頭嘘八百(春雨さん)
https://late-late.jp/mondai/show/19284

③歩く洋服は貧しさの証?(ひゅーさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19376

④不謹慎な手紙(まんとさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19496

⑤お金がいっぺえ(ぺてーさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19595

⑥なぞのいきものkujigesan(ほずみさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19659

⑦[ウミガメ風クロスワード]空白のままで(SMさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19753

⑧突貫工事(わかめさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19791

⑨特典付き(さなめ。さん)
https://late-late.jp/mondai/show/19897

⑩分かち合う仲(霜ばしらさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19932

⑪強風がゆえに(まきやさん)
https://late-late.jp/mondai/show/19983

⑫大山鳴動して何が一匹?(わかめさん)
https://late-late.jp/mondai/show/20094



今回エントリーされた作品について、タグ『第6回らてらておぶざいやー?』にて一括管理させていただきます。エントリー作品を見るときは、問題一覧→タグ一覧→タグ検索→『第6回らてらておぶざいやー?』とついた問題を確認する、もしくはこの問題文のリンクから直接問題ページに飛ぶといった方法があります。


【☆企画スケジュール】
・投票フェーズ
投票会場(これ)設置後〜2025/05/10(土)23:59まで
(※期間内において、投票内容の変更は可能です。)

・結果発表
投票フェーズ終了後、集計が終わり次第
(※進行状況によって予定変更の可能性があります。)


最後になりますが、本企画は新古参問わず多くの方にご参加いただきたいと思っております!自分はちょっと…と気にすることなく、どしどしご投票ください!感想もお待ちしております!
25年04月29日 22:00
【新・形式】 [月刊らてらて放送室!]

結果発表いたしました!総票数76票の激戦を制して至極の一杯に輝いた作品は…これだ!




解説を見る
あーテステス…
【みなさま、たいへんお待たせいたしました!】

それでは第6回『らてらておぶざいやー!〜あなたが選ぶ至極の一杯〜』の結果発表へ移りたいと思います!!


と、その前に。



問題文の冒頭にも書いてありますが、この『らてらておぶざいやー!』は毎月開催の月刊らてらての中で『らてらておぶざまんす!』を獲得した【12作品】の中から最も素晴らしい一問を選ぶものです。

今シーズンもこれまで、ウミガメ・20の扉・亀夫君・新形式を含めた{合計120作品}の問題を紹介してきました。エントリーされた出題者さまを挙げるとなんと…スッーー


ひゅーさん、だだだだ3号機さん、油獣さん、のまるすさん、るょさん、ペてーさん、わかめさん、ダニーさん、回さん、布袋ナイさん、春雨さん、あたりめ屋さん、ベルンさん、YJMさん、TaQiOnさん、ナナマガリさん、フリテンダブリーさん、まんとさん、風崎さん、ほずみさん、遠木ピエロさん、ぷっきーさん、天童 魔子さん、rotaryさん、SMさん、霜ばしらさん、さなめ。さん、えあとりっぷさん、アルバートさん、恋文くんさん、あめ@12さん、るぐらさん、藤井さん、三番目の共鳴さん、シンボージャック夫人さん、シキナミさん、まきやさん、ミワニーさん、はずれさん、器用さん、ルーシーさん、はいねこさん、白石コーソーさん

ーー…の{43名!!!}これだけたくさんの作品や出題者さまが月刊らてらてを盛り上げてくださいました。ありがとうございます!!

今回もおぶざいやーは【1年間の総まとめ】ということで。
これまで開催された月刊らてらてをあらゆる方向から振り返って見ましょう。

それでは、いってみよう!!ヽ(´▽`)/


ーーーーーーーーーー


【☆総合部門】
今シーズンにおいてウミガメ・20の扉・亀夫君・新形式問題を総合して、優秀な成績を収めた出題者および作品を紹介します。


🏅複数エントリー賞
→1回の企画において、最もエントリーされた作品数が多かった出題者

【ダニーさん】(5作品){NEW RECORD!!!}


🏅総エントリー賞
→12回の企画において、最もエントリーされた作品数が多かった出題者

【ダニーさん】(26作品) {NEW RECORD!!!}


🏅最多得票作品賞
→1回の企画において、最も参加者からの票を獲得した作品

【『歩く洋服は貧しさの証?』(ひゅーさん)】
(21票獲得)


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以上になります!いかがでしたでしょうか?月刊らてらて1年間の歴史を思い出とともに感じていただけたら嬉しいです^ ^これら以外にも素晴らしい問題を出題されたユーザーさまはたくさんいらっしゃいます!興味のある方は過去作品をチェックチェック!!してくださいな(OvO)♪



それでは、



今回の{メインイベント}に移りましょう!!

まずは【サブ賞】の発表からです。





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【🏅ベストトリック賞】

水平思考問題をクイズたらしめているもの。
それは【{トリック}】です!
参加者をだまし、驚かせ、時に魅了する…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


【⑤お金がいっぺえ(ぺてーさん)】
(8票獲得)


「参加していてやられた!となりました。問題文の各所にちりばめられた表現が自然で納得感の補強にもなっていてすごいです。」(ほずみさん)
「「ある日、カメオが金庫の扉を開くと」というさりげない状況説明のワードにもしっかりした意味があって丁寧だなぁと思いました。私もこんな問題を作りたい。」(靴下さん)


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【🏅ベスト物語賞】

解説文に広がる無限のストーリー。
隠された【{物語}】を紐解いていくうちに
不思議と登場人物に恋をしてしまう…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


【⑦[ウミガメ風クロスワード]空白のままで(SMさん)】
(10票獲得)


「二重クロスワードというだけで見事なものですが、さらにサスペンスストーリーを織り込んでくるとは。」(異邦人さん)
「ウミガメ風だからこそできる物語の作り方だと思います。見えていた情報の意味が180度変わるときの驚きをクロスワードの盤面とリンクさせるという発想に脱帽です。」(ほずみさん)



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【🏅ベスト納得度賞】

参加者さまに満足していただくには
やっぱり【{納得感}】が大事です!
あなたもなるほど、と思わずため息をついてしまう…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


【③歩く洋服は貧しさの証?(ひゅーさん)】
(5票獲得)


「挿絵を使うことで、重要な選択肢に着目しやすくもあり、気付けばするすると解けていくだろう構造も好きです。」(ほずみさん)
「数え方に始まり唐突にも見える問いかけまでの点と点が、解き進めることで線で繋がっていく素敵な問題でした。」(「マクガフィン」さん)


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受賞された出題者のみなさま、おめでとうございます



そしてついに【本投票】の発表です!!!
1000問の中から選ばれた12の椅子。

今、この1年間を代表する至極の一杯が、みなさまの前に現れます。

覚悟は、できましたか…??




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【[本投票]第3位🥉】(10票獲得/22pt)



【③歩く洋服は貧しさの証?(ひゅーさん)】:300コイン獲得



「このトリックからこの問題文にするのが、味があっていいなと思いました。」(靴下さん)
「トリックに対して問題文で開示する情報、問いかけが過不足なく、かつとてもチャームが高いです。」(ほずみさん)
「「問題文に書かれていないことを明らかにする」というウミガメのスープの本質を見事に体現した問題です。」(「マクガフィン」さん)

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【[本投票]第2位🥈】(13票獲得)



【⑥なぞのいきものkujigesan(ほずみさん)】:500コイン獲得



「質問欄がほぼ未知の言語だけになっていくのを見ると、この問題に参加した人たちだけが到達できる世界にいることがとても羨ましく思えました。」(異邦人さん)
「参加者が一体となってライブ感を楽しむことができる素敵な問題でした。」(「マクガフィン」さん)
「やっぱ面白い! 最高! kujigesanかわいい!」(靴下さん)



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そして栄えある、『らてらておぶざいやー!』獲得作品は…







……{こちら!}











【[本投票]第1位🥇】(22票獲得)





【⑦[ウミガメ風クロスワード]空白のままで(SMさん)】:1000コイン獲得




「真相に辿り着くのが怖いと思いながらも、早く真相を確かめたくなるような焦燥感に駆られ、クロスワードと文字情報だけで、こんなにも没入できる問題があるのかと衝撃を受けました。」(霜ばしらさん)
「二段構えのクロスワードを作成する手腕もさることながら、そこに秘められた物語をクロスワードを埋めることで解き明かしていく構成が非常に斬新かつ「ウミガメ的」であると感じます。」(「マクガフィン」さん)
「こういう問題を作ろうと思いついたこと、そして最後まで破綻なく完成させたことが凄いと思いました。」(わかめさん)




放送室から、一言をば。

近年、というほど最近でももうないのかもしれませんが、謎解きやリアル脱出ゲームが広く世間に広まり、また芸能人や配信者の方々の活動も相まってウミガメのスープの間口は広がっているように感じます。
逆にここらてらてに集ったみなさんの中にも、ウミガメとは異なる謎解きを楽しんでいる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

様々な種類の謎に触れることは、みなさまお一人お一人に「自分はどんな謎が好きなのか」「どんな謎を解きたいのか」を考えさせるきっかけになるように思います。
今回のおぶざいやー!において新形式問題が1位,2位を飾ったように、らてらてにおいてもウミガメのスープとしての常識やノウハウに囚われないまさに水平思考的な問題も日々生み出されていますから、あなた自身の「好き」を見つける材料には事欠かないのではと感じます。

ウミガメのスープの好みに限らず、そうしてご自身の気持ちを改めて見つめ直してみることで、世界の見え方が良いように変わっていくと良いなと、そんな風に思う今日この頃でした。

そんな多種多様な「好き」を持つ方々の中で見事最も多くの票を獲得し、「一年を代表する作品として最もふさわしい」と判断された『[ウミガメ風クロスワード]空白のままで』は、それだけ多くの方々にその魅力を認められたということです。素晴らしい^^

本当におめでとうございます🎉



今回たくさんの投票とともに、たくさんの感想もいただきました^ ^
受賞された全ての出題者さま、おめでとうございます!!!

(入賞賞品及び参加賞は結果発表後、司会者がミニメールにて配布いたします。)


そして見事優勝されました『[ウミガメ風クロスワード]空白のままで』にはタグ『【らてらておぶざいやー!】』を差し上げます!!(勝手に)


……


今回は39名の参加者さまにご投票いただき、総投票数は76票になっております。本当にありがとうございました。次回開催は来年、となりますが、また会える日を楽しみにしております。毎月開催の『月刊らてらて〜あなたが選ぶ今月の一杯〜』は既に第7シーズンの新たなスタートを切っております。これからどんな素晴らしい問題たちに出会えるのでしょうか??今からドキドキですね!


それでは、今回の『らてらておぶざいやー!』はこれでおしまい。

これからも楽しいウミガメライフを!
それではご一緒に〜せぇのっ

【Let’sらてらて〜】