物語部門
とかげ「占いの結果は『お先真っ暗』だったのに、占い師が「バラ色」と嘘をついたのはなぜ? 嘘というと利己的なものを思い浮かべがちだが……ああいや、これはこれで、潔いくらい利己的だな。」
納得部門
とかげ「ひっくり返ったバケツのそばで泣いている少女。別解は色々と考えられるものの、実は細かなクルーが散りばめられており、これが一番しっくりくると思える真相になっている。」
納得部門
とかげ「ウミオが奪った、カメオの大切なものとは? こういう軽めで、わかったときにスッキリ&クスッと笑える扉もいい。」
良質部門
とかげ「宅配便にメガネ、絆創膏、そしてサンマ……それらの関係を探ろうとした時点で、もう騙されている。アイディアも当然素晴らしいが、違和感がなくチャームの高い題材選びのセンスと、これらを組み上げた文章力も見事だ。」
トリック部門
とかげ「男が血相を変えて数を数え出したのはなぜ? 問題そのものや、答えが複数用意されているという点は、そこまで目新しくないのだが、この仕組みのアイディアはとてもユニーク。面白い挑戦作だ。」
納得部門
とかげ「腰痛持ちの男が、エスカレーターに乗らず階段へ向かった理由とは。問題文でのクルーの置き方がうまく、納得感を高めている。ああ、確かにそう書いてあるもんね!」
トリック部門
とかげ「良いダイヤは暗いところでも輝くと聞き、身につけたダイヤが輝かないことに喜ぶ……わかってみれば非常にシンプルなトリックなのだが、これを下手に装飾し過ぎず、潔く短文にまとめているのが良い。」
トリック部門
とかげ「ジャンパーを脱ぎ、落とし物センターに届けて欲しいという男。多くの人がこの場面を想像した途端騙されるだろう。日常のあるあるをうまく組み込んでいる。」
物語部門
とかげ「歌はうまいはずなのに、娘から「おうたがへた」と言われてしまう理由とは? 要約解説だけで背後に広がるストーリーを想像させられる、温かなアイディア。欲張らずにシンプルにまとめあげているのも良い。」
物語部門
とかげ「数年前にゴミ箱を漁って探したものは、初めから無かったのではないか……派手さはないけれど、奇妙に惹かれる意味深な疑問。日常にある些細なエピソードかもしれないが、それを問題にすることで、物語の受け取り方がまた変わるように感じた。」