【正解を創りだすウミガメ】投票会場【第15回】


※こちらは投票会場です。本会場はこちら( https://late-late.jp/mondai/show/7696 )
ご確認の上、どなたでもお気軽にどうぞ!

さて、皆様お待ちかねの投票タイムです!
今回は短めの投稿期間となってしまいましたが、なんと25個もの作品を投稿して頂きました!本当にありがとうございます!

そして、今回も前回に引き続き、匠・エモンガ票を行わせて頂きます!

皆さんのたくさんの投票お待ちしております!

以下、投票上のルールです。


●投票の手順

作品を投稿した「シェフ」は”3”票、投稿していない「観戦者」は”1”票を、気に入った作品に投票できます。
それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。

そして、「」「エモンガ」は今回もあります!使い方はそれぞれの感想に「匠」「エモンガ」と含めるだけです。

匠:要素、問題文の回収が上手い! そう思ったら一票! (例…~~の要素99の使い方が匠でした。)
エモンガ:とにかく泣ける! 笑える! エモい! そう思ったら一票! (例…~~の「〇〇」でもうエモンガでした。)

(→1作品につき1票ずつ入れることができます。前回参照:https://late-late.jp/mondai/show/7109 )


※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※こちらの質問欄は闇スープに設定しております。発表まで他の人の投票を見ることはできません。
※投票締め切りまで何度でも投票内容を編集できます。

皆様の投票により、

《メイン賞》
◆最難関要素賞(最も票を集めた要素)
◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品)
◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ)※次回の正解を創りだすウミガメを出題していただきます!

《サブ賞》
◇匠賞(感想にて「匠」を最も多く集めた作品)
◇エモンガ賞(感想にて「エモンガ」を最も多く集めた作品)

が決定します。


◯投票フェーズ
 10/1(火)00:00頃~10/5(土)23:59まで

◯結果発表
 10/6(日)21:00頃の予定です。

(本会場の方では、ご迷惑おかけしましたm(_ _)m)



●投票テンプレート例

「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
最も組み込むのが難しかった要素「◯◯◯」



●エントリー要素一覧

①仮面
②結婚する
③そこそこ柔らかかった
④沈む
⑤勘弁してほしい
⑥光は射す
⑦迷信は関係する
⑧雪国
⑨きみが溢れた
⑩せめて声だけでも聞きたい



●エントリー作品一覧(提出順、敬称略)

※文字が大きくなってしまう都合で、作品の題名は二重鍵括弧に統一させていただきます。ご了承ください。

①『この解説はフィクションです』(作・きの子)
②『得たもの、失ったもの』(作:OUTIS)
③『歪んだ愛』(作:イナさん)
④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)
⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
⑧『創り出されたラプンツェル』(作:OUTIS)
⑨『最終決戦へ!』(作:Syo!)
⑩『きみのとなりで』(作:藤井)
⑪『はじめからそこに壁はなかった』(作:ルーシー)
⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)
⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)
⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
⑱『臆病なレスキュー』(作:OUTIS)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))
㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)
㉒『涙の口笛』(作:まりむう)
㉓『老いぼれの小瓶』(作:うからす)
㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)
[ひややっこ]

【新・形式】【闇スープ】19年10月01日 00:13

お待たせしました!結果発表公開しています!

正解を創りだすウミガメ
新・形式
10ブクマ
No.1[Hugo]10月01日 03:0610月06日 15:17

本投票:⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失)) に 三票
詳しくは後述。この作品のためなら死ねます()。

最難関要素:⑨きみが溢れた
「君」に限定されていたら発狂していました。使いにくいことこの上ない(賞賛)。


以下感想。好き勝手書いてます本当にご免なさい


きの子 さん:『この解説はフィクションです』作:きの子

問題文の使い方が素敵でした。船を漕ぐ、の解釈にらてらて寝落ちを使っていて、らてらて民から見て納得感が高いです。

口笛も文脈に自然に組み込まれています。

また、普通は寝落ちて解決の瞬間を逃したなんてことがあれば残念に思うでしょうが、よほどgdってたのだろうことが分かります。文章から感じ取れる主人公の疲労感がリアルですんなりと頭に入って来ました。

どうもありがとうございました。


OUTIS さん:【得たもの、失ったもの】

引き込まれる冒頭、、!設定が活かされていて、かつ物語の開始を強く感じさせます。

そしてまさかのオズです。
アンドロイドにアレンジされてますが、原作からの視点変更も見事でした。そしてエモい。心を得るという過程がそもそもエモいのに、心を得たあとに悲しみが待っているのがもう。なにしてくれとんじゃ、です。最高です。

そして要素に関して文脈に違和感がなく、物語のファクターとして余すところなく利用されています。

物語としての完成度が純粋に高く、短いながらも心を揺さぶるすごい作品だったと思います。

ありがとうございました。


イナさん さん:【歪んだ愛】

うわぁ。ドン引きです(誉め言葉)。

ハッピーエンドはいずこ、とスクロールをしていって最後まで一気読みしてしまいました。わぁいハッピーエンド。三途の川の船頭だったことから嫌な連想も浮かびますし。

物語の運びかたがとても上手かったと思います。言葉遣いはたぶん普通だったと思うのですが、文脈から気持ち悪さが滲み出てました。本当に気持ち悪かったです、読後感もうへぇって感じでした(誉め言葉)。

こういうのもっとください。ありがとうございました。


さなめ。 さん:【故郷への哀悼歌】

全体的に書き方が丁寧でした。
主人公の目に留まったものを一つ一つ描き出しているなという印象です。そのためか、単純な言葉では表しにくい鬱屈のようなものがはっきりと伝わってきました。

特に良かったのはラストで、路上アーティストの仮面が外れてしまっているシーンです。初登場のときには仮面をしているのに声ははっきりと分かったというような描写がありましたが、最終的には顔も顕になりました。
アーティストの心情というか、二人の距離の変化のようなものを象徴しているようでなるほどと思わされました。

ありがとうございました。


みづ さん:【口笛おじさんと完璧な僕】

最初から最後への落差よ。これは笑いました。最後勢いよく終わらせてるのほんと好きです。

そしてシェフとゆで卵という取り合わせ、バカバカしさに溢れてますね。大袈裟で笑えます。

冒頭を読んだときは正直なにか哲学が始まるのかと思い混乱しましたが、読み進めるに連れて「なるほど、、!」と。こういう視点は水平思考的ですし、先述した落差をとてもよく演出していると感じました。

だめだ、何度読んでも「そこそこ柔らかく」で笑ってしまう。

超好きです。ありがとうございました。


M さん:【やっと掴んだ幸せ】

驚嘆したのは、これだけ短いストーリーに要素を自然に組み込む技術です。
要素の密度えぐいのに普通のラブストーリーとして成立させてるの猛者かよって思いました。

そもそもラブストーリーには結構緻密な心情とかの描写が必要で難しそうだと考えているんですが、恋の発展した過程に違和感がなかったのがすごい。

出会うまでのストーリーを大幅に省略しており、その簡潔な物語の構造に水平思考が光っているなぁと感じました。

ありがとうございました。


イナさん さん:【歪んだ愛(erase version)】

タイトルから不安しか感じませんでしたが、ハッピーな物語で安心しました。

こういうの好きです。ノリと勢いで笑わせにくるの大好物です。最高です。個人的には「so many many love」がツボでした。意訳力高過ぎですか。

そしてMONO消し。そこ言葉遊びしますか、流石すぎます。

前作と合わせて、タイトルのコントラストが鮮烈でした。受ける印象が全く違っていてちょっとした感動があります。こっちは「歪んでんなぁww」って感じです。いや気持ち悪くはあるんですが、喜劇的(?)で面白さが大幅にカバーしています。

ありがとうございました。


OUTIS さん:【創り出されたラプンツェル】

今回ので初めてシリーズものだと気づきました。
毎回凄い意味深な終わりかたをするなぁと思っていたら、そういうことだったんですね。創り出すでちょっとずつ改編された物語をもとに戻す、ということでしょうか。楽しみすぎます。

本編の感想ですが、とても面白かったです。

シリアスとギャグパートがバランスよく配置されていて読みやすかったです。OUTISさんがチラリズムしてるおかげで魔女もそこまで悪人に見えません。なんというか全体的に負の感情に繋がりそうな部分の表現を軽めにしてありますよね。

ラプンツェル調の地の文も魅力的でした。口調もおっとりめというかマイペースでいかにも姫様って感じでしっくり来ました。他の姫との絡みとかも楽しみになってしまいますね。

問題文の回収も自然で技巧を感じさせます。面白かったです、ありがとうございました。


Syo! さん:【最終決戦へ!】

説明的な文章ではないのですが、とても分かりやすかったです。地の文の視点描写への移行がスムーズでしつこくなく、展開と心情が過不足なく書かれていました。

また問題文の回収がおしゃれです。そうか口笛をそう使うか、、強い。つまり文章力すげえってことです。ストーリーが追いやすかった分、ラストの緊張感がちゃんと自分に伝わってきました。

今回戦闘描写がありませんでしたが、それも含めて続編に期待がかかりますね。続編書きますよね、、?

ありがとうございました。


藤井 さん:【きみのとなりで】

プロローグがぐさって来ました()。相変わらず地の文綺麗ですね、つよつよです。自分語りになってしまうのですが、僕も同じような設定で最初書こうとしていたのでとても楽しみに読ませていただきました。

文章良すぎて読むの辛かった。
短い言葉なのに何から何まで想像させますね、なんだこれは。待ってくれ、レトリック(?)もヤバい。文章も構造もヤバめだ。おしゃれが連続で殴り付けてきて止まることを知らない。なんだこれ。書店で1188円のハード本を立ち読みしている気分だ。頭っから爪先まで面白くない箇所がない、これは本当に人間が書きましたか?これと同じような設定で書くって言ってたやつは誰だ。やめておけ、ひき殺されるぞ。

すみません落ち着きました。以下は真面目に書きます。

一番好きなのは狸の嫁入りのくだりです。一回ダブらせて「おお」ってなって終わりかと思ったら終盤でも使ってきて「おおおお(感涙)」ってなりました。おしゃれだなぁ。そもそも要素使ってる箇所なのに、こんなおしゃれかませるの凄くないですか。凄いですよね。そして最後ちゃんと晴れるじゃんか。えもえもだぁ。
他にも、重要な表現は意図して複数回使っているようでした。重要じゃない場面ではそのような表現や展開自体を避けています。日本語を自在に使っている感じがします。

さて描写する対象を絞って、前述のようなおしゃれを成立させていました。じゃあなんで、二人が歩いている場所とか音とかがありありと想像できるんだ?ほとんど書いてないじゃん!!なんでだ!そうか想像させているからか、、!啓蒙を得ました。洗練されてますよね本当に。

お話の展開の繋ぎかたも見事と言わざるを得ません。説明に振られた文章がほとんど存在しない。後に続く数行を読めば場面が理解できるだろうという、圧倒的な自信と読者への信頼でしょうか。実際理解できるからすごい。

内容?敢えて言うまでもないね。良い話だったに決まっている、最高にエモいです。最後のシーンとか、孤独を実感するところで涙さえ流れます。心がもたねえ。「欲しいもの」を探し求め手にいれるという主題が最初に提示され、それが主人公にもよく分からないかたちで、しかし確信をもって入手されます。気づいたらそこにあったと言ってもいいかもしれません。エモいですね、、!

ただこのような内容も、下手な文章で書かれれば独りよがりな物語になっていたでしょう。やはり暴力的なまでの文章力が肝なのでしょう。物語を活かしている、みたいな。わからん、わしには更なる啓蒙が必要だ、これ以上はもうわからん。誰か教えてください。この作品をただ「面白い」だけで読みたくないです。

勝手に色々言ってしまって本当にすみません。誰かこの作品を詳しく解説してください。面白かったです、ありがとうございました。


ルーシー さん:「はじめからそこに壁はなかった」

最初の段落でわくわくさせられました。もう好き。旅を決意するということを会話文を挟んで魅力的に煽っています。

竜宮城でしょうか。まさか竜のお腹のなかにあったなんて。それが泡沫だと気づいたときには、少年は大事なものに気づいていたのでしょう。物語の始まりと途中で、主人公の目標が決定的に変わりました。

淡々とした語り口が、少年の心の動きを繊細に描き出します。口笛とは彼にとって孤独の象徴だったのでしょうか。「華やかではないが......」という一文が、旅の終了を静かに告げています。
まとまった事が言えてませんが、全体の雰囲気が「旅」という行為にぴったりとはまっていると感じました。

とても好きです、面白かった。ありがとうございました。


拙作:恐怖!人々を襲う謎の化け物!~大事なのは日々のDHA~

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(悶絶)。
読んでくださった方ありがとうございます。


OUTIS さん:【水に魂は宿りて】

冒頭だけを読むと狂人の思考ですが、最後まで読むと謎のエモさに急襲をかけられることになります。これも何かの続編でしょうか?

個人的には前半部分がなかなかちょうどよく狂ってて好きなのですが、水平思考的な煌めきは後半部分にこそ見られます。口笛の曲を降霊術と結びつける発想は誰にも真似できないでしょう。少なくとも僕には無理。

少女の啖呵も好きです。気の強いキャラはやりすぎるとウザくなってしまいがちですが、可愛いやん。可愛いは正義。つまりこの作品は正義です。真面目に書くと、前半での「僕」のキャラ作りがていねいで強固だったことで少女のキャラもたって見えているのだと思います。

ありがとうございました。


拙作:パンケーキを捧げよ!

喫茶店のパンケーキいいですよね。言い訳をさせてください。みなまで言わずとも、僕には分かっています。これ、創り出すなのか、と。そういうことですね?

書き始めた当初は課題文と物語内部での謎を、全く同じ質問内容によって解決するという展開を意図していました。それならまだセーフかな、みたいな。某SNSで呟いていたアレです。どなたが言い始めたことなのか覚えておりませんが、ウミガメにストーリーを組み込もうという話題があり、それに影響を受けて書いてみたものです。楽しかった()。
このようなことをしようというのであれば、ストーリーだけ続き物にして別の大きな謎を用意し、その解決のために似たような状況が問題となったウミガメを作中で複数解いていくという形が現実的かなと思います。いずれにせよ一人でやるのはかなり難しい。

話を戻します。創り出すじゃねえと思う方がいらっしゃったらごめんなさい。今回は形を示す機会だったためやっちまいましたが、「たぶん」今後はこういうことはしないと思います。少なくとも創り出す会場では、たぶん。

ただ創り出すのルール的に、取り入れた解説には一応なってるかなぁ、、?と思わなくもないので、なかなか個人では判断ができません。偉いひと(?)教えてください。

おそらくこれまでの創り出すで作中問の形式をとったものはあったと思うのですが、意図しているものが違うと考えたので敢えて投稿させていただきました。「こんなのどうよ?」的な意味合いも兼ねているので感想を残してくださったら幸いです。

読んでくださった方ありがとうございます。


夜船 さん:【鮍の舟歌】

タイトルしゅきぃ、、僕にはないタイトルのセンスです。すげぇ。
このタイトルが作品全体の雰囲気を醸成するのに大きな役割を果たしています。水の匂いの立ち込める作品でした。タイトルは重要(震え声)。

二度、水に棄てられるわけですね。なかなか乙な殺し方しますね、運命というやつでしょうか。好き。神様も残酷なことしますねぇ。

「くろ」というキャラ本当に好きです。なんだろう、ものすごい魅力を感じます。人を殺すように育てられた、優しげな青年?性癖どストライクです。なんだこれ好きだ。細くしまった筋肉質な死体を覆うように羽織りを着ているのだろうな、とか妄想が膨らんでしまう。好きだ。

ありがとうございました。


ごがつあめ涼花 さん:La Folia

「思い出を少し」、が「ボクが知っている」に繋がっているのでしょうか。おまじないの文句がエモいし、実際そうなってるのが魔法のあやしさを演出してて好きです。

はああああああああああああ好きだあああああああああああああああああ、、(脱力)。読後感最高ですね、冒険を終えたあとのような充足感と寂しさが感じられます。フォリアの鏡として生まれたリアは、ある意味でフォリアに縛られていたのでしょう。いやフォリア殺したのは許さん()。許さないけれど、リアが自分のことを大切に思えるようになって良かった。

リアリアてぇてぇですが、一人分を生きられるようになったリアも好きです。ありがとうございました。


かふぇ・もかろに さん:【きっと「無い」という答えが適切だ】

退廃的で諦観に満ちていていいですね。好みです。

要素が自然に組み込まれていました。違和感のない書き方をする、というよりは違和感のない文脈を作り出しています。すげえです。

曲が思い出のキーになっているのもいいですね。明るい曲とかだったら余計泣けますよね。そして復活した妻の台詞もなんか刺さりました。「無気力だけど」。どんな表情で言ってたんでしょうか、想像したらエモ爆発ですね。

ありがとうございました。


OUTIS さん:【救済の勇気】

何作目だ、、?同じ問題文に対してこんだけ思い付かんです。今までのどの作品とも毛色が違いますし、ただ感嘆するばかりです。

狂気じゃ、、OUTISさんの作品には狂気が潜んでいますね。強い意志というか、思想めいたものを感じます。ラプンツェルでは延長コードだった歪みが、遂に目を潰す形で顕現しましたか(錯乱)。しばらく驚きで他の感想が出てきませんでした。
勇気とは心や言葉ではなし得ないことなのでしょうか。考えさせられる作品でした。

勇気を手にいれるという物語は、やはりオズを意識したものでしょうか。もしかしたら作品同士の緩い繋がりを持たせているのかも知れません。

ラストが清々しく、全体としてとても心地のいい作品になっていました。面白かったです。ありがとうございました。


ハシバミ さん:『9月30日 昼公演』

不思議な物語でした。非現実要素はありませんが、どこか物語めいていて素敵です。

そしてまさか自分自身で縛りを増やしていたとは。要素の面影など感じさせず、創り出すと思えないクオリティでした。完成度がすごい。めちゃ好きです。
要素と物語の相関性が高く、納得感も強いです。つよつよです。物語自体も気持ちのいい感じだし、キャラも分かりやすくて魅力的です。とても面白かったです。

ありがとうございました。


とろたく(記憶喪失) さん:「海は塩水でできている」

長さの暴力(歓喜)。ながたくさん大好きです。みじたくになっても好きです。たいやき僕も好きです。ぱりぱり派ですか?しっとり派ですか?
というか、結論から言ってしまうと、もう冊子にして売ってください。買います。今まで読んできた小説と比べても決して劣りません。むしろトップクラスで好きです。興奮のあまり精読できなかったので、後日ちゃんと読み直してとぅいったーで呟きますね(迷惑)。

最初に世界観の説明が入ります。これがもう面白い。何が起こるんだ、という期待が膨らみます。あと、こういう人類の危機とか自然災害とかの設定好きです(語彙力)。SFって感じがします。

そして日常パートから物語が始まりますが、こちらもとても面白い。アズキちゃんの扱いで笑ってしまった。これ!こういう笑いが好きです!!設定のおさらいみたいなのも兼ねていて、導入としてとても分かりやすい作りになっていると感じました。
お話の繋ぎ方として、ニュースを用いてこのあとの展開を暗示するのもすごいです。好き。技巧ですね。

からの《戻り水》ですよ。最高です。パーフェクトだ、ウォーター(激ウマギャグ)。すみませんでした。でもこういうのワクワクしますよね。何かが始まりそうな予感というか。どっちかというとバッドエンド方面に転がりそうだな、みたいな不安の予兆も感じ取れました。でも本編には関係ないよね、、?もしかして伏線か??とずーーーっと楽しみすぎて。SFには関係なさそうな設定をわざわざ用意するのすごいSFチックです。伝われ。
そして明かされる戻り水の真実。最後の最後までやってくれるなあああああああああああああああもおおおおおおお!!!やっぱSFだったんか、、!!!最高です。
設定が喜ぶ音がしています。こんな贅沢な設定を、どう使うのでしょうか。視点の変更がなされたあと、人種差別(?)を暗示するシーンがあります。抜け目がない、、!とても、とても好きです。そうかこれが主題だったのか!!!!っていうね。ああもう好きだなぁ。超SFしてますよね。

キャラクターの心情の描き方、キャラのあり方も好きです。スズキくんやアズキちゃんの苦しみは設定由来ですが、バンドウくんの苦しみはさらにその設定の上に築かれた人間関係に依るものです。どこまでも設定を利用しています。そのうえで、個性というか意地みたいなものを感じさせられます。すげえ。ロミジュリは思ったw
一番好きなシーンはマリンスノーです。ああああああああ命がけキッス!あああああああ尊み!!うわああああああああああああああああ(絶叫)。クライマックスの一つですね。最強です。

要素、ですか?問題文、ですか?そんな制約は無かった。極めて自由に物語を書いたようにしか見えない。「そこそこ」という言葉のせいでなんかいろいろ台無しにしてしまえ、という魂胆のもと送り出した「そこそこ柔らかい」がこんな、こんな伏線回収ああああああああああああ悔しいいいいいいいいいいいいいいいすげえええええええええれ!!!!!

最高でした。何度でも読みたい。こんな心揺さぶられる作品をありがとうございました!


きっとくりす さん:バグをリセットする話(バックアップもとる)

あ、すごい。ノアの方舟のお話ですが、違和感ありませんね。

問題文や要素がぴたりと填まった感じがあります。違和感がなくてスルーするというより、なるほど、と思わせる類いです。

話もオリジナルに沿いながらテンポよくまとめられており、文章力の高さが窺えます。今回文章力つよつよ作品多いですが、中でもかなり上の方だと思います。要約、というには情景豊かで場面を喚起する文章です。好きです。

ありがとうございました。


まりむう さん:涙の口笛

エモい、、しみじみエモいです。

要素感ゼロです。どうやったらそんな風に書けるんですか?問題文回収自体を現実的な範囲で物語にしてありますが、そこにスピリチュアルな展開を挿入しています。これがあるからエモさがマシマシになっているのでしょう。

行方が分からないけれどおそらくは助かってないだろう、という諦めを背負い、地獄のような日々を送ってきた主人公にとってラテコを発見したことは一つの救済だと言えるでしょう。ハッピーエンドとは言いがたいですが、物語が穏やかに終わっていくのがとても良かったです。好きです。

ありがとうございました。


うからす さん:[老いぼれの小瓶]

タイトル好き。良いタイトルだと読みたくなりますよね。

最序盤の話の運び方が非常に巧みだと思いました。言い伝えは世界観を想像にインプットする魅力的なものだし、あだ名の存在もそれだけで登場人物を素敵にします。また、老いぼれの細かな所作に惹かれます。人間味を感じることができて、妻を探すというエピソードの説得力を増しています。
情景も、灰がかった空や海の濃淡が目に浮かぶようでした。圧倒的描写力です。好きです。

そして真実。妻の頭蓋骨が奏でる音だったという展開。本の一瞬安堵しかけたのを優しく突き落としてきます。なぁんだ、という感じで力が抜けます。妙に腑に落ちるというか。遅れて、「やっぱりあんたは老いぼれだ」という台詞のあたりからエモさが沸いてきます。良い物語を読んだなぁ、と満足しました。とても好きです。

ありがとうございました。


靴下 さん:宇宙の答え

修羅場、、?!とても不穏なプロローグです。これは興味をそそられますね。そして読み進めるにつれて、別のもやもやが立ち込めてきます。

問題への検証の仕方が本格的なミステリーでした。現代の科学では説明できない、というのを丁寧に説明しています。そして、未知の技術へ立ち向かっていることを忘れてしまいます。

ラストで二人はおそらく死んでしまったでしょうが、なぜか嫌な感情は沸きませんでした。僕が完全に読者として読んでいたのなら負の感情を喚起されたでしょうが、主人公の充足感と同じものを感じることができました。真理というのはそれほどまでに理想だったのでしょうか。

ありがとうございました。


OUTIS さん:【Let's draw the world】

つまりこれは一枚目の絵ではない、、?美しくもあり、水平思考的に面白くもあり、とても素晴らしい作品だと思いました。

言葉の並列で多彩さや豊富さを表そうとするときにどうしてもしつこくなってしまいがちですが、この作品のそれはどんどん物語の情景を深めていくようでした。とても好きです。それと同時に、物語に仕組まれたトリックが恐ろしく演出されていました。美しさと恐ろしさが際立っています。

要素や問題文についても文脈との落差がなく、滑らかに綴られていました。すげえ。職人ですか。

ありがとうございました。
[編集済]

え、なにこれ凄い……。私が言いたかったこと全部書いてある……。作品でもファンなのに、感想でさらに惹き付けられちゃうじゃないですか。
パンケーキの作品ですが、私はとっても好きでしたよ〜(詳しくは本会場にて)。脳みそツルツルなので(豆腐だけに)難しいことよく分からないし、あてにならないかもですが、少なくともここに一人「あひゃー好きぃー」ってなった奴がいるんで、いいんじゃないかなぁ……って偉くもなんともない豆腐がほざいてます。投稿&投票、ありがとうございます!

No.2[さなめ。]10月01日 11:4910月06日 15:17

投票

1 この解説はフィクションです (きの子さん)に一票
…言葉遊びやメタの強い遊びが仕込まれており、楽しく読めました。特に問題文、船を漕ぐ、を眠りに関連させるトリックですが、私も思い付いていながらどう頑張っても解説には…。と思っていたので一番バッターから飛んでいてびっくりしました!匠にも一票投じます!

3 歪んだ愛 (イナさん様)に一票
…問題文から解説をつくる一番の鍵が、船をどう登場させ、組み込むか、だったと個人的に解釈していますが、この物語の船の使い方は上手いと感じました。最後まで不気味な書き口にも魅了され、一票投じます!エモンガにも一票投じさせて頂きます!

5 口笛おじさんと完璧な僕 (みづさん)に一票
…解説なのに、もはや後半まで問題文なのでは?と思ってしまいました。視点の設定が10要素と絡み合って、意外性を引き立てているのが素晴らしく感じました。最後の「完成」を見て、これは投票せねば…!と心中確した次第です。

最難関要素

⑧ 雪国 に一票。
…君が溢れたり仮面をしてたりと、こちらも難しいものではありましたが、やはり一番難しいのは⑧でした。
そのまま雪国を投影すると舞台設定が限られたものになったり、要素として溶け込んでいなかったりして、あまり腑に落ちないものになる一方、比喩として入れるには壮大なワードだったと思います。
[編集済]

雪国難しかったですよね!!私もこれをどうしたもんかなーとだいぶ悩んだので、同じ方がいて嬉しい!投稿&投票ありがとうございます!

No.3[ルーシー]10月02日 14:5010月06日 15:17

⑩『きみのとなりで』(作:藤井さん) 1票
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失)さん) 2票

感想
⑩問題文の船のシーンを丸々夢の中にしたのが、
逆にストーリーのリアリティを引き出してるような気がします。
藤井さんらしい独特の言葉遣いや台詞回しも好きです。
⑳世界観の作り込みが凄いです。
ただの長文ではなく、読んでいて引き込まれる物語が、
流石とろたくさんという感じですね。


⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづさん)
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失)さん)
㉔『宇宙の答え』(作:靴下さん)

エモンガ
④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。さん)
⑩『きみのとなりで』(作:藤井さん)
⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花さん)
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失)さん)

最も組み込むのが難しかった要素
①仮面
普通に書いてたら、仮面が余りました。
もう殿堂入りにしてくれないですかね…
[編集済]

仮面はごめんなさい、乱数がバッチリ当てちゃいました……。投稿&投票ありがとうございます!

No.4[HIRO・θ・PEN]10月04日 12:3510月06日 15:17

作品「口笛おじさんと完璧な僕」(作:みづ氏)に1票。
創りだす ってどうしても長文になっちゃいますけど、この作品は簡潔さと要素回収の自然さが両立されており、この発想力は自分には真似できないなぁと感じました。創りだすという知的好奇心をそそる企画で、ゆで卵オチ(しかも半熟)という食欲をそそる作品を投稿したその姿勢、匠も進呈しちゃいます。

要素「⑨きみが溢れた」に1票。
やはり1番解釈数が少なくなりそうなのはここかな、と。自分が作る(全く間に合わなかったm(._.)m)ならまずここをどう解釈するかなーと考え始めると思うので、大方この要素に作品が引っ張られてしまいそうです。
[編集済]

開催期間が短かったので、素敵なスープの可能性を潰してしまったのが悔やまれます。次回はぜひ!投票ありがとうございます!

No.5[イナさん]10月05日 00:2410月06日 15:17

④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。さん)に一票
仮面と口笛がいい雰囲気醸し出しててエモンガですー!心配する『私』の心に共感できてジーンときました。

⑩『きみのとなりで』(作:藤井さん)に一票
ワードセンス最高です!要素の入れ方がとても自然で、はっきりその単語を入れないところが好きです。匠でした!

⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花さん) ハッピーじゃないハッピーエンド、とてもエモンガです。好きです。

最も組み込むのが難しかった要素
⑩せめて声だけでも聞きたい
[編集済]

イナさんも二作品投稿、さすがです!温度差が癖になりました笑。投稿&投票ありがとうございます!

No.6[まりむう]10月05日 10:5210月06日 15:17

「『この解説はフィクションです』作:きの子」(作・きの子)に1票 要素の一部をラテラテに出題された問題という形式をとったうえで最後に答えを自分で考えさせるのが面白いと思いました。
「口笛おじさんと完璧な僕」(作・みづ)に1票 物語の主人公が問題文の行為をするのではなく、ゆで卵の立場からゆで卵を作る者を観察する形で書いているところがよかったです。
「9月30日 昼公演」(作・ハシバミ)に1票 物語として成立させつつ、実際に存在するプロジェクトの宣伝にもなっているのがユニークでした。

最も組み込むのが難しかった要素「迷信は関係する」 どのような迷信があるのかを実際に調べていかに物語につなげるようにするかを考えるのかが難しかったです。

匠賞 故郷への哀悼歌(作:さなめ。) 雪国を固有名詞としてとらえる考え方が面白かったです。雪国さんに実際に会いたいなあ。

エモンガ賞:きみのとなりで(作:藤井) 私を含め多くの人がやや悲しめな物語を作るのが多かった中で、この作品はほのぼのしていてハッピーエンドだったのでそれが私の心に響きました。
[編集済]

分かりやすく分けてくださってありがとうございます!投稿&投票ありがとうございます!

No.7[みづ]10月05日 13:2510月06日 15:17

ひややっこさん、開催ありがとうございました!

そして参加者の皆さん、ごちそうさまでした!
匠とエモンガ、両方を投じている作品は、あと◯票持っていれば!と最後まで悩んだ作品です。

恐らく最初で最後の全レスに挑戦しました。ちょっとミスったり読みにくかったりします。
※ネタバレもあります。

【本投票(敬称略)】
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)に1票
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))に1票
㉔『宇宙の答え』(作:靴下)に1票

【最も組み込むのが難しかった要素】
⑨きみが溢れた

以下、匠やエモンガがごちゃ混ぜの感想です。

ひややっこさん、非常に分かりにくくて申し訳ないです。

①『この解説はフィクションです』(作:きの子)
日常らてらてあるある、そして悩ましい作中作にエモンガです。
今回はらてらてますか?作品はきの子さんだけでしたね。
魅力的な作中作なので、こっそり解説を考えてみたりしましたが、全部ハッピーエンドにならなかったのです。何故

②『得たもの、失ったもの』(作:OUTIS)
男が心を欲しがった理由とは? 口笛が何故吹けなかったのか? 伏線があちらこちらにちりばめられていたのだと解ったとき…エモンガ!でした。
OUTISさんが、ハッピーエンドを…?とちょっとドキドキしたけど、やっぱりOUTISさんでした。好きです。

③『歪んだ愛』(作:イナさん)
怖すぎるエモンガです。 男の気持ち悪さの描写が、ほんと気持ち悪い(念のため、誉め言葉です)、すごいです。
二人はどうなったのか? 知りたいような知りたくないような。

④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
雪国さん、一体何者だったのでしょう?
台風で全てが沈んでしまった場面ですら何だか淡々としているような私でしたが…。
雪国さんとまた出会えたことで一気に感情が溢れたのかな?エモンガです。

⑤自作
毎度のことだが、短い。
何の卵なのかなー

⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
幸せ感満載の物語。
ハッピーエンドというか、ずっとハッピーですね! 彼女が積極的なので、間違いなく結婚してからも俺は安泰だと思います。

⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
落差が…③の作品との落差がえぐい。
コメディ大好き、エモンガです! 涙を流してまで、一体何を探しているのか。ドキドキ。
奇跡の再会、まさかのモノ(笑)
どうでも良いことですが、私はモノではなくアーチを使っています。

⑧『創り出されたラプンツェル』(作:OUTIS)
童話風かと思いきや、突然の延長コード登場(リアル)!
まさかのチュン、チュンにエモンガです。
ラプンツェルが、いっぱい…? カオスたっぷりごちそうさまでした。

⑨『最終決戦へ!』(作:Syo!)
戦隊モノ好きです。
ラテコがロッカーの裏切り者であったり、やたらリアルな設定だったりするところ(ターゲットは大きいお友達疑惑?)にエモンガ。
カメオは無事帰ってくるのか? ロッカーと首領を倒し、愛するラテコの元へと…。

⑩『きみのとなりで』(作:藤井)
SNSでしか繋がりのなかった初対面の人と、こんなに強く惹かれ合ってしまうという…。
きっと運命だったのです。
とか私が言うと安っぽくなりそうだけど、藤井さんの描写・文章力がそうはさせません。
エモンガ、そして匠です。
チューチュー連発。 非常にコミカルな会話とは裏腹に、ちょっと切なくなってしまうのが不思議。

⑪『はじめからそこに壁はなかった』(作:ルーシー)
少年と語り手は同一人物なのかな?
固い床がぐにゃりとしたり、何となく不気味な雰囲気が、最後に一家団欒の風景に繋がる、奇妙な読後感が残る作品でした。

⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
世界観がやっぱりすごい。惹き込まれます。エモンガ。
詐欺師だったのかー!と騙された感が押し寄せてきました。
何かもう、感情は取り戻さない方が良い気がする、と思ったのは私だけでしょうか…?

⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
光が射すという明るい(雰囲気)要素を暗い暗いと描写するセンスが好きです。
老人の正体は何だったのでしょう?
悲恋なのに、コメディぽさもあり、読後にハッピーエンドを感じてしまった。
ジェットコースターのように感情が波打つ作品でした。エモンガです!
コップから君が溢れる、なんて考えもしませんでした、匠です!

⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
せめて声だけでも聞きたい→CDに匠!
そしてまさかのスリ。
Hugoさんの作品ファンですが、こんなポケットも持っていたとは…。
最後の最後、それ普通にウミガメのスープ挿絵付きで出題してほしかったです。即ブクマ

⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)
バッドエンドー! 蛇(神様)がひどいです。
いきなり選択を迫られた善良なお婆さんは、どうしていたら悲劇を回避できたのでしょうか? 果たして別の方法はあったのか…

⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)
フォリアとリア。
名を分け合った彼女たちは永遠の友達だったのでしょう。
目を閉じたくなるようなつらい場面、心情の描写に匠。
すっかり物語に惹き込まれて、後半リアが人間ではないことを忘れてしまいました。
フォリアの純粋さ、リアの思いやり、エモンガです。

⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
こ、怖いです。
僕はともかく、奥様は本当に僕を愛していたのでしょうか?元々そんな感じなのか、霊だからなのか?気になります。
仮面夫婦、仮面要素の使い方に匠です。

⑱『臆病なレスキュー』(作:OUTIS)
痛い痛い!目を潰す勇気があれば、何でもできそうです。
個人的にあっさり帰ってしまったカチューシャに対して、ちょっと苛立ちを覚えて(すみません!)しまいました。

⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
難しい推理物かな?とドキドキしながら読み進めました。
全然違ったよエモンガです!
何も解決していないのかもしれないけど、コーヒーが冷めるまでの短い時間…神原と友永の中で、何か良い方向に変化があったのならいいなぁ、と思いました。

⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))
およげたいやきくん!?が、まず頭に浮かんだことを謝罪します。
先生を空気にしちゃいけません(←笑)エモンガです。
サカナ、イルカ、タイヤキ。
人種の違いで、親しくすることすら非難されるスズキとアズキ。
しかも犯罪とは…。あまりに酷い法律ですね。
バンドウくんがいい子!好きです。
彼の存在が、切ない物語のスパイスであると感じます。彼がいなかったら、二人の行く末は全く違ったものになったでしょうね。
全体を通して、匠!

㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)
こういったですねー、聞いたことあるお話に要素を入れ込むの…正直控えめに言って好きです。エモンガ!
力のあるものは怖いです。
信じる者しか救ってくれないのは解らないでもないけど、後はリセットしちゃおうってのが、ね。

㉒『涙の口笛』(作:まりむう)
迷信が本当になってしまい、悲しいお話でした。 ラテ子の強い想いか、はたまたカメオの妄想なのか。 遺体が見つかったのは、きっと奇跡。

㉓『老いぼれの小瓶』(作:うからす)
老いぼれは、愛した妻のことしか頭にない。果たしてそれは幸せなことなのか?と考えさせられました。エモンガです。
若ハゲ、大男、無口が、見殺しにした老いぼれのことをふと思い出すとき、老いぼれだけは幸せな気持ちであることは間違いないでしょう…。

㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
オカルトに心酔する夫。
彼の死を悲しむこともほとんどなく、あっさり不倫だと思ってしまう妻に、最初はクールすぎると感じました。
しかし読み進めていくと、その冷めた状況が、ラスト一言に向けて必要だったことが分かります…!
それにしても、己の姿すら現していないくせに、宇宙人が無慈悲すぎる(←すみません、つい感情移入してしまいました)。
全要素の使い方に匠です。特にきみきみきみ。
頭が何故無傷だったのかを身をもって最期の時に理解した妻。エモンガです。

㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)
不思議な力を持つ少女。人や機械を描いてもその世界は広がらない。
理由が明らかになった時、私はどこかの空間にいるのでしょう。
機械も娯楽も人もいない、しかし美しい世界。
多分、世界を創り出した少女と一緒に。エモンガです。

長々と書かせていただきました。
最後まで読む方がいらっしゃったら、ありがとうございました!

エキシビジョン→えてして盲目的な恋愛は多くの犠牲を必要としなければならないのか。無謀な船長の船に乗り合わせた乗組員たちのように…。
[編集済]

こちらこそご参加ありがとうございます!エモンガ・匠が入り乱れちゃうのは仕方ない。だってエモンガな巨匠だらけなんですもの。投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!ちなみに、船員と船はギリギリ逃げたので無事なんです〜(小声)

No.8[靴下]10月05日 14:4810月06日 15:51

【本投票】
⑫「恐怖!人々を襲う謎の化け物!~大事なのは日々のDHA~」(Hugoさん作) 1票
⑳「海は塩水でできている」(とろたく(記憶喪失)さん作) 2票


この作品読んで確信しました。私Hugoさんの書く作品好きです(プロポーズ) 物語の世界観も好きだし、作りこまれていて完成度が高いのもすごいなぁと思います。村人が集会してるところがリアリティがあって"エモンガ"でした! そして人間の脳ってDHA豊富なのでしょうか:( ´꒳` ):

マジで予言します、とろたくさんの返り咲き。今まで参加した創りだす、毎回「これ最強に最高!」って思う作品に出逢ってるんですが、毎回誰かしらが更新していきます。でも今回こそ!「これ最強に最高!」
「創りだす」読んで涙出たのは初めてです。世界観も大好きだし、戻り水の圧倒的な"エモンガ"。しかも「地上に戻るための水」と思わせるミスリードの"匠"。書籍化希望です。ハードカバーでも買います。


【エモンガ・匠】
⑤「口笛おじさんと完璧な僕」(みづさん作)
「おわり」とか「完」じゃなくて「完成」になってて"匠"だし"エモンガ"です! こういう細かいネタ好きなので笑

前回に引き続き水にまつわる作品。でもまた違った作風で、でもどこか繋がっている感じ(水だけに)。読んでて楽しかったです。"エモンガ"だなぁと思いました。
⑭「パンケーキを捧げよ!」(Hugoさん作)
やっぱり作風好きなんだよなぁ…。審査基準の目じゃなくて、純粋に読者として読んでしまいます。最後の部分の問題文回収、この発想はなかったなぁと思いました。"匠"でした。
⑱「臆病なレスキュー」(OUTISさん作)
若干ホラーな展開、だけどどこか惹かれる物語でした。生まれつき目が見えない人は聴覚が敏感だ、みたいな話は聞いたことありますが、後天的、しかも故意、しかも瞬時! でも書き方がうまいからすんなり読めました。レスキュー隊員という題材でボートを自然に出してくるところ、普段訓練を受けているからこそ闇雲に湖に飛び込まない冷静さ、表現の"匠"さが光ってました。

*本投票の作品にもエモ匠入れてます、お見逃しなく。

【難関要素】
⑨「きみが溢れた」
今回かなり要素の入れ方が雑になってしまったと反省… いくつか難要素があったのでいっぱい票入れたいんですが(笑)、そうもいかないので今回は⑨に1票にします。
ランキングつけるなら次点で⑩、その次は①でした。「せめて声だけでも」の話をするタイミングが不自然になったり、完全にヘルメット状なのに「仮面」ってことにしたり(汗)


*ひややっこさん主催お疲れさまです! 集計作業とかも大変かと思いますがリアル都合優先で頑張ってください…!
[編集済]

温かいお言葉ありがとうございます!頑張ります!さて、靴下さんの予言は当たるのか……?!結果発表お楽しみに!投稿&投票ありがとうございます!

No.9[とろたく(記憶喪失)]10月05日 16:4410月06日 15:51

《本投票》
⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)

②結婚する


に、それぞれ1票ずつ。


《匠》
①『この解説はフィクションです』(作・きの子)
④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)
⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)
㉒『涙の口笛』(作:まりむう)


《エモンガ》
②『得たもの、失ったもの』(作:OUTIS)
④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
⑩『きみのとなりで』(作:藤井)
⑪『はじめからそこに壁はなかった』(作:ルーシー)
⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)
⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
㉓『老いぼれの小瓶』(作:うからす)
㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)


《感想欄、投稿した作者順》
(きの子さん)
・「この解説はフィクションです」
 おお……今回も作品自体は数多く投稿されましたが、お題の問題文に対する解説の解釈はその他と大きく違いますね。これをトップバッターでやっちゃうとは。自分も身に覚えがありますし、匠票を差し上げたいと思います。
 まさに個人的ウミガメの理想のひとつで、解説を見る前と後で印象がガラリと変わるつくりをしています。すごいなあ。

(OUTISさん)
・「得たもの、失ったもの」
 名前からして、オズの魔法使いをもとにしているんでしょうか。あれはドロシー以外は青い鳥のようなオチでしたが、もし彼女が本当に魔法の力を持っていて、心を与えることができるのだとしたら、きっとこんな代償があるのかもしれない。「私」が心を手に入れるそのシーンが、非常にエモンガです。切ねえ。

・「創り出されたラプンツェル」
 やったぜ。OUTISさんありがとう。さすがに元ネタが元ネタなのでアレかなと思ってたんですけど、そこは表現のプロのなせる業。そして、なんだかんだで姫たちのキャラにちゃんと個性があって、また前回までのシリーズを読み返したくなりますね。……今までほぼ必ずいた独特な語尾の魔法使いはもしや……いよいよキーパーソンらしくなってきました……考察も進みます。
 ……しかし、もし私の認識が間違ってなければ、次回はいよいよいあいあするはずなんですけど……どうなるんですかね……?

・「水に魂は宿りて」
 地味に三部作というか、地続きになっていた作品がこちらにも。過去2作ではいわゆるハッピーエンドを迎えることはできていないんだけれど、今回になってまた巡り合えてよかったなあ。実に5か月越しです。
水越しにキス、という表現も好きですね。決して実体があるわけでもないんですが、確かな感触がある感じもして。というかね、やっぱり水を使うのはエモいです。エモンガです。

・「臆病なレスキュー」
 カチューシャちゃんかわええ。きっとロシア系美少女だ。(ものすごい偏見)
 臆病なレスキュー隊員は大事な人が命の危機に瀕する状況で勇気を出す。とても王道ですが、救助方法が水平思考。暗闇だと視界が悪くなるので、それが逆に情報としてノイズになってしまうところを排除するために自分の目を犠牲にするとは……火事場の馬鹿力ってすごい。(たぶんそういうことじゃない)

・「Let's draw the world」
 某SCPを思い出しました。もちろん世界を作り出せるっていうのは非常に大きな力で恐ろしいものですが、たぶんそれは人間の想像力のせいでより誇張して、有害なものだと思ってしまうのかも、とも思います。
 そして、少女自身はそれを望まず、ただ自分の平穏を求めているようにも感じている。今後は「私」と穏やかに暮らしていってほしいものです。そんなわけで、エモンガです。

(イナさん(さん))
・「歪んだ愛」
 ヒョエッッと声を出してしまいました。こわいよ。怖すぎるよ。いつぞやの自分の亀夫君問題に参加してくれた時の人とは同じ人とは思えないよ。というか別人だよ。中の人変わってる説あるよ。
まあそれはさておき、「私」は果たして相手の愛を受け入れるのでしょうか。どう転がってもいい未来が見えない感じ、絶望的過ぎて最高です。こんなヤバい系が書けるなんてすごすぎる。ということで、今後創りだすでお目にかかれた場合は推していきたいと思います。

・「歪んだ愛(erase version)」
 よかった、あの時と同じ人だ(安堵)。温度差の激しさにグッピー死にそうだけど。
 なぜか人は追い込まれると、とんでもないミラクルをいい意味でも悪い意味でも起こすようです。こういう畳み掛けるように繰り出される笑いの応酬がある作品は好きです。長くなるのでツッコミは割愛しておきますが、セルフミュージックスターティンでもう腹筋が耐えられなかったことだけは記しておきましょう。そんなわけでエモンガと本投票です。
そうそう、M○N○は隠せているようで隠せてませんので、ちゃんと消さないとあかんですよ。

 はい、消しゴム。 > (´・ω・)つ[MONO]

(さなめ。さん)
・「故郷への哀悼歌」
 心が沈むような日々に少しの彩りが加えられると、なんとなく明日も頑張ろうと思えるのは不思議です。きっと「私」が雪国さんと再会するまで絶望せず生きられたのは、その希望を失わずにいられたからなのでしょうか。
 再会してからのお題文「暗闇の中、ある人が船を漕いでいた。 その人が口笛を吹いたことで、ずっと探し求めていたものが見つかった。」が、とてもよくマッチしていて、読んでてすごくすとん、と心に入り込み、よく響きました。匠とエモンガを進呈いたします。

(みづさん)
・「口笛おじさんと完璧な僕」
 何だと思ったらタメイゴゥ。読んでたらだんだんお腹がすいてきました。(無慈悲)
 好きですね。奇妙な感覚にさせておいて、オチでこれまた不思議と気持ちいい納得感も出しています。もう一度読みたくなるつくりに感動。匠です。
 たまごの気持ちになるとたまったもんじゃない旅路ですが、完璧なものになるのなら食べられるのも悪くないかも・・・しれないかな? とにかくお腹がすきましたので、これからゆでたまごつくります。(非情)

(Mさん)
・「やっと掴んだ幸せ」
 シンプルにまとめられた作品で、とても好きです。幸せな気持ちになりますし、やっぱり大事な人がいるっていいなあと思います(なお現実)。また要素の使い方もないがしろという訳ではなく、Mさんなりに大事にしてこの解説を書いたのだなあと思いました。Mさんは出題でも結構面白い発想するなーと思っていた方なので、創りだすでお目にかかれて嬉しいなあ。匠エモンガの両方です。

(Syo!さん)
・「最終決戦へ」
 正義の味方と敵幹部のカップルという組み合わせが控えめに言って好きです。そのへんのラヴストーリーを詳しく聞きたい。(byラヴストーリー大好き芸人)
 監視が柔らかいという表現も好きです。大目に見てもらっているというか、あえて泳がされているのかもしれないという感じがして、スパイ映画のようなドキドキ感があります。
しかし敵を壊滅させたら結婚するというのは割とフラグな気がするんですが、そこはぜひ、勝利して幸せになって欲しいものですね。がんばれカメオ。平和な世界を愛する人と築くために。

(藤井さん)
・「きみのとなりで」
 スッ・・・( ´Д`)つ【エモンガ】
 ほしいものは、滅多に会えない「君との時間」、その解釈に「きみが溢れた」でダブルミーニングをかましてくるというのが非常に好き。ちょっとした失敗も、もし「君」がいたら笑っていられる幸せな時間になりえる。決して失恋とかではないのに、なぜか「君」がいないと寂しい感覚があるというのは、自分にも覚えがあります。「せめて声だけでも聞きたい」の解釈も好きですので、匠も入れます。
 ツイッターでもリアルで交流していたりだとか、そういう経験や心の揺れ動きを知っていて、それを大切にしているからこそ書けるのだなあと思いました。

(ルーシーさん)
・「はじめからそこに壁はなかった」
 奇妙な旅、その先に求める自分の幸せってなんだろう、というシンプルかつ王道なテーマながら、心がじんわりと温かくなりました。こちらもまた最後のシーン、旅を終えた後の「きみが溢れた」をオムライス大盛りに変換するのは、味があります。それだけでほのぼのと平和な家庭を想像できますし、何より少年が幸せに包まれているような、ほんわかとした情景が浮かびます。優しい気持ちになれる。エモンガです。

(Hugoさん)
・「恐怖!人々を襲う謎の化け物!~大事なのは日々のDHA~」
 なんという手の込んだ自作自演(?)。もちろんこれはほとんど自分の為にやっているのでしょう。ですが、ユカに対して負い目を感じたり、心を取り戻した時のことを危惧したりと、本来は優しい人で、きっと心を失ってもその根底は変わっていないんじゃないかなあと思います。
 ですが、本番は感情を取り戻してから。今後の展開が気になります。場合によっては自分の創素が奪われることこの上ないでしょう。この関係性好きだなあ。エモンガです。

・「パンケーキを捧げよ!」
 展開されるふたりの会話。一体どんな話なのだろうとじっくり読み進めていくと、なるほど、と納得しました。私の好きなジャンル(?)です。
 問題文の解釈も水平思考的で、おお、と感心しました。まさか、絵に口笛を吹いているように見せるとは。こちらも想像している情景から、印象が180度変化する作品です。というか、普通にこれを解説にし、問題として成立させるのもアリなんじゃないかしら。面白いと思ったので、匠を進呈します。

(夜船さん)
・「鮍の舟歌」
 わあ・・・桃太郎かと思いきや、かちかち山・・・しかも狸に兎が・・・恐ろしや・・・
 でももし犯人の正体を知らないままだったら、確かに先手を打たれてしまう可能性もありえなくはないですね・・・おばあちゃんが善人であっただけに、こくが人間を恨み、そして宇佐に嫉妬する感情を助長するようで、ものすごくやるせない。とにかく、皮肉がたっぷり詰まっている。シチュエーションがエモンガです。

(ごがつあめ涼花さん)
・「La Folia」
 ン゙ン゙ン゙ッッ… > ( ˘ᾥ˘)つ【エモンガ】
 これはどんどん心が抉られていくやつ。自分が相手を守って傷つこうとすると相手は傷つき、相手が幸せであれば自分も幸せになる。そうしてお互い一緒に幸せと痛みを分かち合いながら一緒に歩んでいて尊さが振り切れたころ、それが一気にどん底に突き落とされて。もう絶望して、からの海でボートを漕いだらフォリアに助けられたシーンでアア~~~~~~(語彙が海の底に沈んだ)
 お互いがいなければ成り立たない関係というのは、胸を打ち付けられます。でも、そこで後を追おうとしてから、フォリアの思いを知って前向きに生きていこうとする姿も、やはりじんと沁みます。リアはフォリアのぶんまで強く生きてね。

(かふぇ・もかろにさん)
・「きっと「無い」という答えが適切だ」
 こちらは逆に、亡き愛する人に導かれて・・・といった作品ですが、物哀しさがあるとはいえ、どこか綺麗ですっきりとした終わり方をしていて好きな部類です。
 迷信の使い方は王道だけど、「求めているものが見つかる」「身近な死者に連れてかれる」というように人によっては認識が違っているところもあるというところも、迷信という要素を活かしていて個人的には匠だと思いました。こういう同じ要素でも解釈の仕方みたいなのが違うと目を引きます。

(ハシバミさん)
・「9月30日 昼公演」
 AD-LIVEという手があったか・・・!!! 確かに創りだすにおいては相性が抜群です・・・さすがハシバミさん。あなたこそ引き出しの匠エモンガです。本投票も入れます。
 内容もまた好きです。本当に赤の他人が、少しずつ打ち解けて、互いの奥底にある悩みをふとした言葉で前向きにしてくれる感じ。コーヒーは冷めているけれど、それでもあたたかい気持ちになります。好きです。(大事なことなので2度ry)
 なお、AD-LIVEはニコニコでも一部だけ見られる無料お試し版があるので気になった方はぜひ見てください。おもしろいよ。(ダイマ)

(きっとくりすさん)
・「バグをリセットする話(バックアップもとる)」
 タイトルからはどんな話だろうと思っていたのですが、読み進めるうちになるほど~と感心しました。問題文の船→口笛→探し物という流れも自然でちゃんと納得感があるし、要素もあらかじめこの作品のために用意されているんじゃないかとさえ思いました。こういう発想ができるのいいなあ。そんなわけで、匠と本投票を入れさせていただきます。

(まりむうさん)
・「涙の口笛」
 結婚を死亡フラグに使ったのはこちらぐらいでしょうか。かといってそれが露骨なわけでなく、あくまでエッセンスとして入れていて、ハンカチの迷信と組み合わせてその伏線をしっかり張っていると思います。匠です。
 そして、最後の別れ際のラテ子の台詞と、カメオの返し。シンプルですが、お互いに悲しんだままではなく、感謝の気持ちを述べて別れるというのも。悲しい結末でありつつも、すっきりとした終わり方かつ、ほどよい余韻に浸れて好きです。

(うからすさん)
・「老いぼれの小瓶」
 白骨にふれようとすると壊れてしまいそうという表現、視覚的にも脆い彼女の白骨と、その傍らで涙を流す「私」が想起され、「私」の中で彼女がどれほど大きな存在で、だからこそ彼女のそばに居続けることを選択する以外の選択肢がないことがありありと伝わってくるようです。でもそれは独りよがりで、だからこそ「やっぱりあんたは老いぼれだ」という言葉に続く。非常にエモンガです。白骨化した彼女と二人きりになってからの、風前の灯のような儚さも感じられて好きです。

(靴下さん)
・「宇宙の答え」
 前衛的すぎやしませんかね。(誉め言葉)
 夫の不倫の真相を確かめるために向かったはずが、まさか宇宙の真理を見せられることになるとはつゆほどにも思っていませんでした。宇宙人は親切ですね。アフターケアもされていたら私もぜひフィンランドに行きたかったです。(?)
 奇妙な死因が解き明かされる瞬間、私もなぜだか不思議と腑に落ちた感覚と、「あっ私終わったな」という妙な冷静さがでてきて、そんなキャラの心情にすっと入り込める靴下さんの表現がやっぱり好きだなあと思います。


(ひややっこさん)
・「silent siren」
 ングッッッ(死亡)
 セイレーンの声を聴くためなら、破滅しても構わない。そんな願いが叶って幸せそうに沈む船乗りを、セイレーンは忘れることができないまま死に、そして転生する。そしてもうそこには、普通の人間の、綺麗な歌声が残る。いいなあ。何度だって歌声が聴ける、という表現が、より一層前世の儚さと、セイレーン、あるいは「君」の繊細な歌声が文字から聞こえて伝わってくるようで、ひややっこさんの文章は素敵だなあと思いました。また、最後の一文も狂おしいほどにエモンガです。死に際に恋に落ちる。うん、好きです。


《要素振り返り》
①仮面
→またお前か。でも今回、それなりに納得がいくようにできたかなあ、と個人的に使い方は気に入ってます。
②結婚する
→悩みどころでした。というか、この要素で悲恋というか、別れを連想する系のものばかり思い浮かんじゃう。ということでこちらに投票です。
③そこそこ柔らかかった
→そこそこ、というのがミソで。なぜ「そこそこ」と思ったのか、と思いながら組み込んでたと思います。
④沈む
→今回問題文に船があったので、それと結びつけるように考えると、やりやすかった気はします。
⑤勘弁してほしい
→ツイッターでも某氏が仰ってたんですけど、台詞とかでなく要素で、として考えるシェフからすると入れ込むのが難しいという印象でした。次点でこれです。
⑥光は射す
→問題文が暗闇、というところから、情景として想像のしやすさはあったかと思います。
⑦迷信は関係する
→意外と口笛に関するものが多かったですね。蛇は聞いたことあるんですけど、もしかして、泥棒とか死者とかもちゃんとある迷信なんでしょうか。そう考えると面白いですね。
⑧雪国
→雪国出身のキャラとか、舞台として設定することなんかがやっぱり多かった印象ですね。
⑨きみが溢れた
→これまた要素として、というのが難しかった印象です。だってエモいか料理かにしかできないんだもの。これも次点ですね。
⑩せめて声だけでも聞きたい
→「せめて」というのが肝で、じゃあなんで姿とかはダメなの? みたいなことを考えだすと、かなり難しめだったかな・・・



そんなわけで、ひややっこさん、並びに参加したみなさま、お疲れさまでした。
今回はくせつよ要素がそこまででもない印象だったのですが、創りだしてみると意外や意外、要素として引き立たせることを考えると結構苦戦しました。
また(取り掛かるのが遅過ぎて)時間をつくることができなかったのもあって、構想は練りつつも結局ポラリスチャレンジに失敗したのは心残りかしら。バイト入れ過ぎたな。
とはいえ、「海は塩水」はそれなりにじっくり書かせていただいたので、今回も楽しかったです。

珍しく感想があっさりめになってしまいました。申し訳ない。本当はもっと書きたかったのですが、またもやこれからバイトです。やばいね。
ひとまず、お疲れさまでした。次回も楽しみにしつつ、結果も心待ちにしております。
ひややっこさん、ファイト~。


ということで以上、現場のとろたくがお送りしました。
[編集済]

とろたくさんの愛が、様々なところから伝わってきます!応援の言葉もありがとうございます。ポラリスさんも、バイトが一段落ついたらまた人類救ってくださいね!
投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます。恋愛ものって書くのなかなか苦手なので、結構ドキドキしました。とろたくさんに褒められて小躍りしてます!

No.10[キャノー]10月05日 17:1310月06日 15:51

⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))に1票

私の思う、本大会の優勝候補はこれですね。徹底的に練られたパート構成に【匠】票を投じます。
「シーズン1で終わった話が好評だったので、2も出さないといけなくなった。でも後付け設定だらけだったので批判された」っていうのが、ありがちな続編の形なんです。でも、とろたくさんは違った。
この手の話は、1つ目のパートでバッドエンドにして、幕を閉じる事は出来るし、それぐらいなら簡単に出来るとおもうんですよ。でも、とろたくさんはそうしなかった。
ご都合主義で安易なハッピーエンドにはせずに、バッドエンドのままでも終わらせなかったのだ。誰もが納得できる「パート2」を見事に書きあげられたのです。もうヤバいよ、【エモンガ】だよ。
私の中ではとろたくさんが優勝です。


最も組み込むのが難しいと思われる要素「⑨きみが溢れた」

意味不明ですよね。誰だこんな訳の分からない要素をぶち込んだのは。(赤升さんへの誉め言葉です)
まず、きみが平仮名になっているのが難しい。「君」なのか「黄身」なのか、あるいは他の何かなのか。
溢れたと言っても、何から溢れたのか…そもそも「君が溢れた」なんて現実的に不可能ですし、「黄身が溢れた」は現実的にありそうですが、恐らく他のシェフと方向性が被るため、インパクトを与えられないでしょう。
評価の別れどころになると思われる、興味深い要素でした。






___



●エントリー作品一覧(提出順、敬称略)

①『この解説はフィクションです』(作・きの子)

投げましたね。一発目から答えをぶん投げましたね。やってくれるじゃないですか!
詳しく調べていないので分かりませんが、これってきの子さんの過去問にあったりするのでしょうか?
あるなら教えてほしいです。無いなら作っていただきたい、答えが気になるんじゃあ!

②『得たもの、失ったもの』(作:OUTIS)

最初読み始めた時、トンチンカンな狂人の話かと思いましたよ。でも違ったのですね。そこにはれっきとしたテーマがあった。
思い返せば、OUTISさんは何かをモチーフにした話を創られるのが上手い方でした。そして、それを読者に明かす方法も。
名前が分かるだけで、分かってしまうだけで、どうしてここまで感傷に浸れるのでしょうか。

③『歪んだ愛』(作:イナさん)

この男には、「シンプルに気持ち悪いで賞」を差し上げます。誰も知らない所で1人寂しく惨めに死んでろ。
作中から思い浮かべられるのは、三途の川…でしょうか?で、男が船主だとすれば、渡し賃は……これ以上考えるのは止めよう。

④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)

問題文にもあった船という要素、これを災害という形で活用し、非現実的な現実の世界に押し込んだのは流石です。
口笛からアーティストを連想させ、きみが溢れるへの繋げ方も感動しました。要素の使い方が上手い!
【匠】票を投じます。

⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)

【完成】が全てを物語っていますねw良いダブルミーニングでした。
短編ながらにして、綺麗にまとまっているのではないでしょうか。擬人化には最後まで気づけませんでしたw

⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)

おいおい、パソコンの画面をスクロールしなくても読めるなんて、大分練られていますね。これは【匠】です。

⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)

so many many love. …アホだ、アホなのだが、将来この子は誰かを思える良い人になるだろう。
ところで、『M○N○』って何でしょう。マジで分からなかったので優しい人誰か教えてください。

⑧『創り出されたラプンツェル』(作:OUTIS)

この人とうとう物語にまで乱入しちゃったよ。むしろこの人が主人公でしょ。
私はラプンツェルについて全く知らないので、言及は出来ないのです。

⑨『最終決戦へ!』(作:Syo!)

まさかの日本が舞台でした。北海道が怪人の拠点とかロマンありすぎでしょう。
この作品は、あくまでもお題問題文への正解を提示するためだけに尽力し、最終決戦の様子を一切描かない所が好きです。

⑩『きみのとなりで』(作:藤井)

藤井さんは毎回毎回ロマンス的なものをお描きになるのが上手い。こういうのが【エモンガ】って言えば良いのでしょうか。
年頃の女性が、欲しいものというか、目標に苦悩する訳ですね。自分が欲しいものが見えなくなった時は、今まで見えていた道とゴールが無くなってしまう訳で、かなり苦悩するでしょうね。
そんな時に、スッと助けてくれる恋人がいる事は素敵です。

⑪『はじめからそこに壁はなかった』(作:ルーシー)

さて、どこからどこまでが現実のお話でしょうか?
考察の余地があるというか、複数の答えをあえて残しているような書き方です。ここでは具体的な感想は言わない方がいいのかもしれない。

⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)

おふざけを感じさせるタイトルの割には、本文のギャップが凄い。
さて、この手の物語では、誰が正義で誰が悪なのかが分からないケースが多いのです。読者自身も真実が分かっていないためですね。
だからこそ、サラッと真実が明かされた時は「ゾクり」としましたよ。本当の化け物は………

⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)

物理的に君が溢れたー!!この驚くべき要素回収を敬うと同時に【匠】票を贈呈致します。【エモンガ】も追加でどうぞ。
思ったのですが、一部不明な点がこの物語にはあるのですね。そこも含めて考えなければいけないのがOUTISさんの作品の魅力です。

⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)

うーん…作中の高校生2人の話が素晴らしすぎるだけに、最後の突発的な話が理解できない…
どういう事なんでしょうね?関連性がどこかに在ったりするのでしょうか。

⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)

あぁ、コラボレーション…この2つの昔話が重なってはいけなかったのだ。
もしもあの時、おばあさんが違う選択をしていたのならば、お互いの立場はどう変わっていたのでしょうか?

⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)

日本では、児童虐待が疑われる際に「189」にコールすると、相談が出来ます。コール番号は「イチハヤク」と語呂合わせで覚えましょう。
まぁこれは日本の話じゃないと思うけどね。
入れ替わりトリックを用いた時点で、リアがフォリアとクソババアを殺して、フォリアになり替わると思った私は心が汚れている。

⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)

絶対偽物だろコイツ。というのが素直な感想。世の中には、対象者の望む姿に成り代わって、対象者を呪い殺す…という妖怪はいると思いますよ。

⑱『臆病なレスキュー』(作:OUTIS)

想像してみよう、溺れにおぼれて気絶して、突如目を覚ましたら「両目から血を流した化け物っぽい奴がキスをしている」姿を。
誰だって怖いわ。そりゃ叫ぶ。下手したらトラウマもんだよ。

⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)

《二分の一を三分の一にする》ために…カッコいい言い回しです。一方…
友永は救われたかもしれませんが、神原は救われたのでしょうか?
『AD-LIVE』はすっごく興味をそそられる内容だったので、見てみます。

㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)

ノアの箱舟!?超有名な話を創りだすに重ねるとは、しかも不自然な所が一切なく、まるで本当の神話であるかのように書かれた物語に感動しました。【エモンガ】票を投じます。
また、お題問題文にある船という要素を、ノアの箱舟にする事でこじつけ感を無くした発想にも驚きです。

㉒『涙の口笛』(作:まりむう)

悲恋…とはまた違いますね。死後の世界がある系の話なので、遠い将来に結婚を誓い合えるかもしれない2人にとっては、ハッピーエンドなのかもしれません。
口笛を合図として使うのは自然ですし、船を使って海上に居る理由も納得度が高かったです。お題問題文に忠実なシチュエーションを創りだされたまりむうさんに、【匠】票を投じます。

㉓『老いぼれの小瓶』(作:うからす)

自分が生きるか死ぬかはその人のエゴにもよるし、他人に生きろというのも死んでも良いと言うのもエゴなので、これに正解不正解はないのですね。老いぼれは愛を根拠に自身を正当化していましたが…

㉔『宇宙の答え』(作:靴下)

非現実が存在するという事を、いかにして証明できるというのでしょうか?靴下さんは、その難題にみごと打ち勝って見せました。こんな【匠】なロジックを考え出されるなんてすごい…

㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)

文字通りの作中作。唐突に現れた「描いたものが世界になる」という非現実要素は、絵の中だからこそ成立する不思議な物語に仕上がりました。
さて、彼女が初めて創りだした世界は、どのような絵だったのでしょうか?

エキシビション:【silent siren】(作:ひややっこ)

死んでもいいから歌が聞きたいって、全力のプロポーズのつもりなのでしょうが、客観的にみたらただの狂人ですよ。
ただ、セイレーンがいる世界観で、何が狂っているのかなんて私が決めつけちゃいけないのでしょうが。
それぐらいの愛があれば、今世では何があっても大丈夫でしょう。多分、おそらくは。
[編集済]

[ n‘∀‘]η<M◦N◦はとっても消しやすい消しゴムですよー(ボソッ)
投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!解釈は人それぞれだと思いますが、私も主人公は確実に狂ってると思いますよ!世界観を差し引いても。

No.11[きっとくりす]10月05日 21:4110月06日 15:51

⑳『海は塩水でできている』(作:とろたくさん)に2票

⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづさん)に1票


最も組み込むのが難しかった要素
⑨きみが溢れた
いちばん無理矢理、話に組み込みました。

エモンガ票
⑳『海は塩水でできている』(作:とろたくさん)


匠票
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTISさん)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミさん)
㉕『Let's draw the world』(作:OUTISさん)


以下、ひとふたことぐらいの感想。

①『この解説はフィクションです』
わたしもよく寝落ちます。この問題の答えも気になります。男はストーカーだったーとかだと、すぐ良質つくような質問がでそうだし、迷信は関係しますか?と聞きたくなるような進行なのも気になるのです。

②『得たもの、失ったもの』
すれちがいせつないです。パラレルワールドの時間の進みが逆で…みたいな映画を思い出しました。それよりも一瞬で立場が変わる分ショックがおおきそうです。

③『歪んだ愛』
船を漕いでいる場所は三途の川でしょうか。渡りきれずに沈んでいるので変なところに迷い込んでそうです。

④『故郷への哀悼歌』
雪国さんに職場の話ってしたことあったのかな…?とちょっとドキドキです。

⑤『口笛おじさんと完璧な僕』
この解説好きです。こう、だんだんとベールがはがれていく感じにワクワクしました。

⑥『やっと掴んだ幸せ』
暗い中のボートデートは楽しいのだろうかとちょっと思いました。うまくいって幸せなのならばよいことだなと思います。

⑦『歪んだ愛(erase version)』
消しゴム愛がすごいです。ネットオークションで買うということは、かなりレアな存在になっているなぁとかなり未来の話なのではないかと思いました。

⑧『創り出されたラプンツェル』
魔法使いがOUTISさんだー!と思いました。

⑨『最終決戦へ!』
この先、ラテコがスパイのスパイだったという展開になると好みです。

⑩『きみのとなりで』
SNSの出会いは最初から好きなものが同じとかの共通点があるから、より仲良くなりやすい感じします。悪い人もいるから注意せねばなのですが、それは対面でも同じなのです。

⑪『はじめからそこに壁はなかった』
探していたものは意外と近くにあったのですね。でも、それがわかったのも旅をしたからなのでしょうね。

⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』
マッチポンプ商法!バレたときが怖そうです。バレてしまったなら仕方がないと全員狩って心臓を貰うのかもしれません。

⑬『水に魂は宿りて』
きみが溢れたの使い方がおもしろいなぁと思いました。人の体も60%は水だというから体内にも存在できるのかもしれないと思いました。

⑭『パンケーキを捧げよ!』
悪い高校生たちでした。別問題と質問がリンクしているのがおもしろいなぁと思いました。

⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)
たぬきさんはたしかにたくましく育ってますね。

⑯『La Folia』
フォリアちゃんは魔法学校から案内状がきそうな子だなぁと思いました。

⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』
最後まで読んだあと、タイトル!と思いました。

⑱『臆病なレスキュー』
血がドバドバでそうです。

⑲『9月30日公演』
AD-LIVE検索しました。AD-LIVEと解説を同時進行するハシバミさんはすごいなぁと思いました。

⑳『海は塩水でできている』
エモンガ過ぎます。ストライクど真ん中で心をうちぬかれました。わたしの心のスナイパーです。戻り水もエモいです。サカナ、イルカ、タイヤキという人種の名称も好きです。

㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』
元ネタは創世記のノアの方舟。雪国のせいで理不尽感増してる。言い訳してたけど、多分、雪もバグだと思う。

㉒『涙の口笛』
海だと余計に遺体を探す難易度が高そうです。

㉓『老いぼれの小瓶』
迷信と仮面と声だけでも聞きたいがうまくからんでいてよいなぁと思いました。

㉔『宇宙の答え』
宇宙人さんたち的には用もないのになぜ呼ぶんだーって感じなのかもですね。

㉕『Let's draw the world』
次の世界、次の世界と巡って行ってたらいつの間にか一周してたーとかなったらおもしろそうです。

エキシビション
男の子も本当は思い出して欲しくて本を読んでたのかなぁと思いました。でも、セイレーンについて悪い印象を持つように説明するところが不器用というか自虐的というか…でも女の子はそんな彼をペッカーンと明るく照してくれそうです。



全部読んで
迷信の要素がわりとバリエーションがあっておもしろかったです。問題文の船を漕ぐはこっくりこっくり寝るというのと、リアルに船を動かしているのとあるのでそこでもいろんな解説になっておもしろかったなぁと思いました。
[編集済]

えっっ……。無理やり突っ込んだんですか、全然感じませんでした。とても自然に要素が入ってました。
投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!
ぺっかーんって表現、いいですね!ぺっかーんとしてる女の子好きです!

No.12[Syo!]10月05日 21:4210月06日 15:51

③「歪んだ愛」(作・イナさん)に1票
不気味な雰囲気と結末がいい。
⑧「創り出されたラプンツェル」(作・OUTIS)に1票
民話のネタをうまく取り入れた。
⑩「きみのとなりで」(作・藤井)に1票
ほんわかして幸せそうなエンドで落ち着く。
最も組み込むのが難しかった要素「③そこそこ柔らかかった」 これは私の場合だけかもしれませんが、「柔らかかった」が納めにくかったです。
「緩かった」「優しかった」「甘かった」とかなら簡単だったのですが。
[編集済]

柔らかいって、確かにすごく難しかったです。さらに、ちょっとでも物凄くでもない、そこそこですもんね。
投稿&投票ありがとうございます!

No.13[藤井]10月05日 22:0110月06日 15:51

▼作品投票

⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作・みづ)に1票
……大好きです。個人的今回の創りだす優勝作品。タイトルが既にキュンとくるんですが、最後の締め方もキュンです。まさかのゆでたまご視点で描かれる、チャーミングでキャッチーな心くすぐられる作品でした。

⑭『パンケーキを捧げよ!』(作・Hugo)に1票
……二人の掛け合いが小気味好くて癖になる、なんとも印象深い作品でした。私が一番気に入ったのは「パンケーキは時間がもう少し時間がかかるそうだ」の一文です。わかる~~~パンケーキやたらと時間かかるのわかる~~~。こういった、無くてもいいような何気ない描写をスルッと紛れ込ませられるのはセンスですよね。素敵です。最後の最後で明かされる真相にもやられました。

㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作・きっとくりす)に1票
……私は日常からかけ離れたような、非現実テイストのお話はなかなか情景がイメージできずに敬遠しがちなんですが、この作品は不思議なことにするりと読めました。起伏が激しくなく、一定のテンポで語られるような文章が肌触り好く感じ、とても好感が持てたので1票投じさせていただきます。


▼要素投票
⑩せめて声だけでも聞きたい
……エモーション系の要素に必然性を持たせるのはやっぱ難しかったです。


※サブ投票はなしで失礼します。


==============================
ひややっこさん、主催お疲れさまでした。らてらてに来られて間もない状態でのイベントのMCは大変だったろうと思います。(けどだいたいの人が『ガフィーさんがええ感じにフォローしてくれるやろ』と思ってましたね、多分。自分もそう思ってました。実際そうだったし。)
問題文も要素もとても自分好みで、参加できたことを嬉しく思います。
あとひとつ集計という大仕事が残っていますが、ご無理なさらずにリアル優先で。最後まで楽しみにしています。
[編集済]

藤井さん好みの問題と要素!嬉しい限りです!ええ、もうその通りです。ガフィーさんに相当助けてもらいました。注意点の指摘、迅速なフォロー、あと、出来たら褒めてくれます。ほんと頭あがりません。藤井さんの作品への愛も本会場の真ん中で叫んでますので、よろしくです。
投稿&投票ありがとうございます!

No.14[ハシバミ]10月05日 22:1010月06日 16:10

〈作品〉
・㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす) に【2票】
解説としての納得度は抜群でした。
しっかりノアの箱船の雰囲気も崩さず、バランス良く組み込まれた要素と解説はまさに【匠】の技です。

・⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo) に【1票】
題名からは想像できないシリアスなお話で、一読後にまた読みたいと思わされました。
読み返したいし、続きが読みたい。第一話のような、連載前の読み切り版のような雰囲気を感じました。
ラハンとユカの会話の距離感がとても【エモンガ】でした。

・⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)
最初? と思ったのが!に変わる
黄身解釈は他にもあれど、僕の正体が明らかになるのと合わせて【匠】な使い方でした。

・⑩『きみのとなりで』(作:藤井)
えっも……と思わず漏れてしまう、【エモンガ】です。
軽口を叩きあうような会話の雰囲気がすごく良かったです。

・⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
ちょっと大人びた、背伸びしたような二人の会話が【エモンガ】でした。

・⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
少しの恐怖こそあれ、男のようにするりとその答えを受け入れてしまうような、【エモンガ】な文章でした。

・⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))
えっっっも!!! いや【エモンガ】です。
短編ではオリジナルの固有名詞が理解の妨げとなってしまうことも往々にしてありますが、人種名やそれに合わせた人名、ぱっと理解できる命名の仕方は本当に【匠】です。
そして戻り水は最後の見るまで気付かなかったー!
個人的にバンドウ君のポジションがとても好きです。

・㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
えも言われぬ……えも……【エモンガ】……な雰囲気でした。

・エキシビション:【silent siren】
いやもうほんと【エモンガ】です。集計の邪魔になるやもしれませんが投票させてください。
最後の一文がリフレインして、本当に素敵な表現でした。

〈要素〉
・②結婚する
私はくじにしたので入れるタイミングで悩むことはなかったのですが、オチに悩むことになった戦犯です。
「⑨きみが溢れた」「⑩せめて声だけでも聞きたい」と合わせて恋愛っぽい流れにしようと思っていたので……シンプルな代わりに設定や関係性が確定しやすい要素であったので、使い方が難しかったです。

〈後書き〉
今年の『AD-LIVE』観劇後にふと、これってまさしく水平思考で創り出された物語だな、と気付いたことから全てが始まりました。
設定くじの引きが良かった分、要素くじの引きが尽く悪かった……『AD-LIVE』では引きの悪さもまた面白さなのですが、くじであることを伏せて始めたのが吉と出たか凶と出たか。
要素くじの使い方は実際の公演を見ていただけると雰囲気がお分かりいただけるかと……前振りをして、引いて、場面に合わなければまた流れを作って。というところは、実際の公演を意識しました。
投稿してから、これ『AD-LIVE』知らない人に伝わっているのか? とものすごく不安になっています。なので珍しく(?)ここで沢山語っています。
ともあれ楽しかったので、また『AD-LIVE』創り出すもやりたいと思います。けちょんけちょんにされていなければ。

そして少しでも興味を持ってくださったのなら! 『AD-LIVE』を! 観てください! 劇場によっては来週のライブビューイングのチケットもまだあるはずです! 過去公演のDVD・Blu-rayも絶賛発売中です! よろしくお願いします!
[編集済]

えも言われぬエモ……なんて素晴らしい言葉なんでしょう。流行語大賞にしましょう(決意)。『AD-LIVE』、どうしてくれるんですかー、キャスト最高じゃないですかー、あああ趣味がバレる……。
投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!エモさを感じていただけて幸せです!

No.15[うからす]10月05日 22:1510月06日 16:10

⑲『9月30日公演』(作・ハシバミさん)に、1票
⑳「海は塩水でできている」(作・とろたく(記憶喪失)さん)に、2票

要素「③そこそこ柔らかかった」

エモンガ票 ②・⑨・⑩・⑭・⑯・⑲・⑳
匠票 ③・⑤・⑨・⑫・⑰・⑲・⑳・㉑
[編集済]

分かりやすくまとめて下さってありがとうございます!投稿&投票ありがとうございます!

No.16[ごがつあめ涼花]10月05日 23:2510月06日 16:10

ひややっこさん創り出す運営お疲れ様ですー。
私と同じ受験生ですよね?細かい時間で運営の仕事を少しずつやって頂いてありがとうございますー。頑張りましょうね!
今回は自分も創作欲に呑まれて参加しちゃいました。
チューターと話してて、勉強の支障にならない創作ならリフレッシュになると思うって言われたのでつい。笑 こっからがみんな伸びて大変な時期だと思ってるんで11月以降には参加しないと思います。

ひややっこさん主催の創り出す。ひややっこさんの作品ほんとに大好きなので創り出すに参加出来て良かったなーって。めちゃくちゃ好きなんですひややっこさんの作品。
日本語を纏めるのも綺麗だし、起承転結も上手くて最初から最後までちゃんと楽しめる構成になってて・・・。たくさん本を読んで、たくさん物語を丁寧に創ってきた感触があって好きなのです。
エキシビションについてもそうですね。細かい言葉から登場人物の心の揺れ動きが直に伝わってくるし、これが&amp;quot;物を書く&amp;quot;ってことなんだなーって。自分に無いものが沢山見つかりました。私は正直これに3票入れたいです。最後のシチュエーションを『恋に落ちた』で締めるのやばすぎます。本当に好き。



自作について。問題文と要素を見てストーリーは3つ思いつきましたが、今回は自分の思考の幅を広げるのも兼ねて自分が一番書きにくそうな1つを選んで書きました。
『La Folia』は幼い頃に自分が弾いた記憶のあるヴァイオリンの曲のタイトルです。
Foliaにはイタリア語で狂気という意味がありますが、この曲が荒れ狂っているわけではなく、むしろ狂気も感情も全部まとめて鎮めるようなそんな曲調なのです。レクイエムではないですが、『鎮魂』のイメージがありました。Youtubeで聴けます。(コレルリのフォリア変奏曲なので袴田さんが弾いてるやつですね)
船を漕いで口笛を吹くのは、なんの為だろうなって考えた時に、『子守唄』かなぁって。そしたら、この曲と結びついてストーリーが浮かんだのです。
自分は物書きという訳でもないし、創り出すでしか作品を書いたことがないので・・・書いたこと無いし想像も難しい舞台の上でキャラクターを動かして、自分の下手な日本語を纏めるのがすごく難しかったです。
だから今回はいつもより行き当たりばったりで書きました。でも、自分の出来ることは最大限やったつもりなので、どう受け取られてるのかなぁ。楽しみです。とりあえず、感情のままに書くんじゃなくて、読みやすい日本語に仕上げるのをもうちょっと上手くなりたいです。


【本投票】

要素⑤ 勘弁して欲しい
→すごい抽象的で書きづらい。セリフとして入れるにしても問題として重要な要素に出来なかった。


作品の投票。今回は匠、エモンガを抜きで本投票と簡潔な感想だけ書きます。時間と私の日本語力のなさの問題です、ごめんなさい!

『9月30日 昼公演』(作:ハシバミ)2票
ちょっと何やってるかわかりません。ちょっと何やってるかわかりません。えっ???すごいな・・・
AD-LIVE、存在とYoutubeで挙がっているモノはいくつか見た事があるので知ってはいましたが・・・ただでさえ複雑な創り出すの中に組み込むとは思いませんでした。すっごい自然ですし綺麗な物語__男女二人のセリフが劇っぽくて、初々しい感じが確かにそこにいる感触を与えてくれます。
ストーリーのすごさとやってる事の凄さと好みと色々合わさってのプラス1票です。


『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)1票

これは純粋に好みで選びました。自分めちゃくちゃ好きなやつです。
おそらく描写が自分の書きたいストーリーとそこそこ近かったからだと思いますが、エモーショナルな部分で多分通じるものがあってすごく刺さりますね・・・。



あとはとろたくさんとか藤井さんのストーリーはすげえなぁって思いました。藤井さんは最初から最後まで惹き込まれるしエモとリアリティが混ざってる感じが良いし、とろたくさんは完成度ヤバすぎます。その上言葉言葉の感情が直に伝わってくるのでほんとにすごい。シェチュ王は今回もとろたくさんが取るんじゃないかと思ってます。
あとは、うからすさんと夜船さんも面白かったなぁ・・・うからすさんは只者じゃなさそう感がありました。夜船さんの夜船ワールドは昔話っていう舞台で見事に炸裂してましたね。面白かった。靴下さんもすごかったなぁ。知らない間に創り出すの人皆レベル高くなっててみんなすごいなぁと思うばかりです。


という訳でそんな感じです!ひややっこさん、集計自分のペースで問題ないので。諸々応援していますー!
[編集済]

ああ、なんてお優しい……。そう、受験生なんですよ一応。涼花さん参加してくださるって見て、リアルタイム涼花作品!!ととても興奮しました!(詳しくは本会場にてご覧下さい。)
息抜きの執筆は大事ですよね。お互い頑張りましょう!投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!書くことが生き甲斐なので、褒めて頂けるととても嬉しいです[//∇//]

すみません、訂正します。[編集済]
No.17[OUTIS]10月05日 23:5910月06日 18:31

時間が迫っているため、かな~り感想が大雑把かつ短くなっている事を重ね重ねご了承いただきたいヨ
本票・エモンガ票・匠票
全てをこの3作品に投じるヨ
『La Folia』(ごがつあめ涼花さん)
『海は塩水でできている』(とろたく(記憶喪失)さん)
『silent siren』(ひややっこさん)

・・・え?最後のはエキシビション?
関係ないヨ
好きな物に票を投じて何が悪い?
たとえ無効票になったとしても、入れなければならないと私は感じたヨ
・・・決して前2つの票は確定したけれど残りの1票をどちらに入れるか決めきれずにただ1票放棄するという形にするのも嫌だったというわけではないヨ

さて、それじゃあ私の感想をそれぞれ垂れ流させてもらうヨ
『La Folia』
悲恋じゃあないんだネ・・・と少し残念ではあったけれど、やっぱり涼花さんはエモい物語を書くネ・・
この調子で自戒も参加してくれていいんだヨ?

『海は塩水でできている』
心中のくだりが本当に私好みでそのまま死んでほしいくらいだったヨ(おい
タイトルで「当たり前やないカイ。」
サカナ、イルカ、『タイヤキ』のところで「なんでタイヤキやネン。」
とエセ関西弁もどきになって突っ込んでしまったけれど、ストーリーが進んでいくにつれて真剣に読み進めてしまったヨ
それにしても『戻り水』の話はてっきり使い捨ての設定かと思ったら『涙』だったという細かい創りこみ、チェーホフの銃という話を思い出したヨ

『silent siren』
2つの人生が輪廻を越えて繋がるというストーリーはドストライクで心に突き刺さったヨ
やっぱり輪廻系の物語は素晴らしいネ・・・
私もこのような物語を書けるようになりたいものだヨ・・・

最難関要素についてだけど、
❶得た物、失った者:②結婚する
❷創り出されたラプンツェル:⑨君が溢れた
❸水に魂は宿りて:②結婚する
❹臆病なレスキュー:①仮面
❺Let’s draw the world:⑨君が溢れた
多数決で②と⑨が同率だネ・・・
個人的に②より⑨の方が難しいように思えたから、最終投票は
⑨君が溢れた
に入れさせてもらうヨ

ああ、時間が迫っているためこれしか駆けない事が非常に残念だヨ
[編集済]

OUTISさんは今回も、5作品全てエモかった……。同じ問題の中で、これだけたくさんエモ作品を作れるの、本当に憧れます。
投稿&投票ありがとうございます!

エキシビションの感想もありがとうございます!OUTISさんのストライクゾーンに入れて光栄です!!
[編集済]

何故かまた割り込んでしまったので、ここで投票フェーズ終了にします。何度もすみません。

参加者一覧 17人(クリックすると質問が絞れます)

全員
Hugo(1)
さなめ。(1)
ルーシー(1)
HIRO・θ・PEN(1)
イナさん(1)
まりむう(1)
みづ(1)
靴下(1)
とろたく(記憶喪失)(1)
キャノー(1)
きっとくりす(1)
Syo!(1)
藤井(1)
ハシバミ(1)
うからす(1)
ごがつあめ涼花(1)
OUTIS(1)
第15回正解を創りだすウミガメ、結果発表!(簡易版)

こちらは簡易版となっておりますので、ドキドキしながら結果を知りたい方は、是非本会場をご覧下さい!


最難関要素賞

🥇⑨きみが溢れた(by 赤升)……7票獲得

②結婚する(by 靴下)
③そこそこ柔らかかった(by Hugo)
⑩せめて声だけでも聞きたい(by マクガフィン)
以上2票獲得

①仮面(by OUTIS)
⑤勘弁してほしい(by ルーシー)
⑦迷信は関係する(by きっとくりす)
⑧雪国(by とろたく(記憶喪失))
以上1票獲得


匠賞

🥇⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))……7票獲得

🥈⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)……6票獲得

🥉④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
🥉⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
🥉⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
🥉⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
🥉⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
🥉㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)
🥉㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
以上3票獲得

①『この解説はフィクションです』(作・きの子)
⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
⑩『きみのとなりで』(作:藤井)
㉒『涙の口笛』(作:まりむう)
以上2票獲得

③『歪んだ愛』(作:イナさん)
⑨『最終決戦へ!』(作:Syo!)
⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)
⑱『臆病なレスキュー』(作:OUTIS)
㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)
以上1票獲得


エモンガ賞

🥇⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))……8票獲得

🥈⑩『きみのとなりで』(作:藤井)……7票獲得

🥉⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)……6票獲得

④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
以上4票獲得

②『得たもの、失ったもの』(作:OUTIS)
⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
以上3票獲得

③『歪んだ愛』(作:イナさん)
⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
⑨『最終決戦へ!』(作:Syo!)
⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)
㉓『老いぼれの小瓶』(作:うからす)
㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
㉕『Let's draw the world』(作:OUTIS)
以上2票獲得

①『この解説はフィクションです』(作・きの子)
⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)
⑥『やっと掴んだ幸せ』(作:M)
⑧『創り出されたラプンツェル』(作:OUTIS)
⑪『はじめからそこに壁はなかった』(作:ルーシー)
⑮『鮍の舟歌』(作:夜船)
⑰『きっと「無い」という答えが適切だ』(作:かふぇ・もかろに)
以上1票獲得


最優秀作品賞

🥇⑳『海は塩水でできている』(作:とろたく(記憶喪失))……14票獲得

🥈⑤『口笛おじさんと完璧な僕』(作:みづ)
🥈⑲『9月30日公演』(作:ハシバミ)
以上5票獲得

🥉㉑『バグをリセットする話(バックアップもとる)』(作:きっとくりす)……4票獲得

⑩『きみのとなりで』(作:藤井)……3票獲得

①『この解説はフィクションです』(作・きの子)
③『歪んだ愛』(作:イナさん)
⑫『恐怖!人々を襲う謎の化け物!〜大事なのは日々のDHA〜』(作:Hugo)
⑬『水に魂は宿りて』(作:OUTIS)
⑯『La Folia』(作:ごがつあめ涼花)
以上2票獲得

④『故郷への哀悼歌』(作:さなめ。)
⑦『歪んだ愛(erase version)』(作:イナさん)
⑧『創り出されたラプンツェル』(作:OUTIS)
⑭『パンケーキを捧げよ!』(作:Hugo)
㉔『宇宙の答え』(作:靴下)
以上1票獲得


第15回正解を作りだすウミガメ

シェチュ王

👑とろたく(記憶喪失)👑

19年10月01日 00:13 [ひややっこ]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
靴下[バッジメイカー]
恒例になりつつある感想返信のコーナーです~長文注意報。

▶︎Hugoさん
感想ありがとうございました! 起承転結の転的な部分をプロローグにしてみました(?) 主人公に入り込んでいただけたようでとても嬉しいです! 宇宙船の様子は、一応イメージがあったのでだいぶ細かく描写しましたが、ちゃんと伝わったでしょうか…
▶︎ルーシーさん
匠票投票ありがとうございます! そして要素「仮面」の殿堂入りは私も賛成ですw
▶︎みづさん
投票ありがとうございます!! みづさんの作品も大好きなのでそんなみづさんに票入れてもらえたのすごく嬉しいです(*´∇`*) 宇宙人さん確かに無慈悲なんですよね…結果殺しちゃいますし… 「きみきみきみ」は完全に要素消化の擬音化ですが、「地球のものではない音」感が出せるんじゃね、とこじつけた感じですね笑 匠票エモンガ票もいただけてうれしいです!
▶︎とろたく(記憶喪失)さん
感想返信する前にひとこと言わせてください。「「MONO消えてねぇww」」
それはさておき…
はい、前衛的でした(懺悔)。前半に伏線入れてて、ド後半に回収するタイプの物語好きなんですが、伏線の入れ方がうまくないなぁといつも思ってます。もう少し時間があればそこにベールかけたかったなぁ…。「あっ私終わったな」って表現好きです、そういう感じの冷静さ伝えたかったんで(ごっつぁんゴール)。
そして難関要素も投票していただいてありがとうございます。
▶︎キャノーさん
匠票ありがとうございます! ロジック褒めてもらえたのすごく嬉しいです。非現実な物語書くと要素をねじ込んでもあまり不自然じゃなくなるというメリットがあることに気がつきました。完成度は下がっちゃうかもですが…
▶︎きっとくりすさん
感想ありがとうございます。たしかに面白半分で宇宙旅行なんてできないですよね、旅費もかかるし…
▶︎ハシバミさん
えも言われぬエモンガ票ありがとうございますw 流行語になりそうな予感。次回たぶん使わせてもらいます笑
▶︎ごがつあめ涼花さん
さらっと「すごかったなぁ」なんて言ってますけど、めちゃくちゃ嬉しいです。皆さん知ってますかごがつあめさんって創りだすのエモンガ御三家の方なんですよ? そんな偉大なるお方に褒めてもらえるなんて、やばいですよ??(テンションが迷子) 受験マジで応援してます、ひややっこさん共々サクラ咲くの楽しみに待ってます!

▶︎ひややっこさん
お待たせしました、ひややっこさん。怒涛の展開でしたが、焦って作ってたので回収し忘れてる伏線あるかもしれません\(^q^)/ 冒頭含め納得感がひややっこさんに刺さったようで嬉しいです。ひややっこさんのエキシビションも、非っ常に美しい話でとても好きでした。私、ひややっこさんのファンになります(恍惚の表情)

以上、自分あての感想返信になります!
みなさん今回もありがとうございました!! そしてお疲れさまでした!!
[編集済] [19年10月08日 14:38]
ひややっこ
とろたくさん!三冠おめでとうございます!!そして、本当に勿体なきお言葉ありがとうございます!皆さんの楽しみに少しでも貢献できていたら幸いです。ありがとうございました!![19年10月07日 20:42]
ひややっこ
うからすさん、無事終わってほっとしてます(*´∀`)ありがとうございました![19年10月07日 20:37]
ひややっこ
執事アーノルドさん、とても熱かったですね!ありがとうございました![19年10月07日 20:33]
ひややっこ
イナさん、初参加ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございました![19年10月07日 20:32]
ひややっこ
さなめさん、匠賞、銅賞おめでとうございます!ありがとうございました![19年10月07日 20:31]
ひややっこ
きっとくりすさん、最優秀作品賞、銅賞おめでとうございます!あれはグッピーには耐えられない……。ありがとうございました![19年10月07日 20:30]
ひややっこ
ハシバミさん、最優秀作品賞、銀賞おめでとうございます!ありがとうございました![19年10月07日 20:29]
とろたく(記憶喪失)
ひややっこさん、集計お疲れ様でしたー。ひややっこさんがいてこそのこの盛り上がりです。創りだす大好き芸人を自称してるのが恥ずかしいぐらいです。 感想、投票くださった方もほんとにほんとにありがとう。いっつも私は泣きそうになります。 そしてイナさん(さん)へ。ほんとにグッピー死にそうな温度差だったんだもん・・・そんなあなたに私は虜です。次回も会いたいと思いつつ、4回めの主催も頑張らせていただきます。お疲れ様でした![編集済] [19年10月07日 00:41]
うからす
ひややっこさん、集計お疲れ様でした! ありがとうございました![19年10月07日 00:31]
執事アーノルド
お疲れ様でした、こんなに熱戦になっているとは嬉しい限りです[19年10月06日 22:45]
イナさん
ひややっこさん集計お疲れ様でした&コメントを書いてくださった皆さんありがとうございました!!初参加だったんですけど、投稿してもう本当に良かったなって思いました…!(とろたくさんグッピーごめんなさいw消しゴムありがとうございますw)[編集済] [19年10月06日 22:33]
さなめ。[ラテアート]
ひややっこさん、お疲れ様でした!ありがとうございました![19年10月06日 22:32]
きっとくりす
集計おつかれさまでしたー。投票&コメントくださった方ありがとうございました!イナさんさんの作品の温度差でグッピーが死にそうになってるとろたくさんに笑いました。[19年10月06日 22:01]
ハシバミ
真面目な挨拶は本会場で書かせていただいたのでこちらでは……今回はもう『AD-LIVE』を検索してくださる方が一人でもいれば任務完了と思っていたので、個人的には大勝利です。ありがとうございました![19年10月06日 21:45]
ひややっこ
キャノーさん!ありがとうございました!!匠とエモンガ賞はとても接戦でした![19年10月06日 21:43]
キャノー[『★良質』]
ひややっこさん、集計お疲れさまでした!ツイッターで「なんかヤバそうだ」という雰囲気はしていましたが、まさかここまでの大差があったとは!とろたく(記憶喪失)さん、優勝おめでとうございます![19年10月06日 21:32]
ひややっこ
投票ありがとうございます!またしても割り込んでしまったので、OUTISさんまでで締め切ります![19年10月06日 00:06]
ごがつあめ涼花[★歴史の1ページ]
とーひょーしましたっ![19年10月05日 23:26]
ひややっこ
皆さん、たくさんの投票ありがとうございます![19年10月05日 22:36]
ハシバミ
投票しました。そしてダイマしました。『AD-LIVE』をよろしくお願いいたします。[19年10月05日 22:32]
藤井
投票しました。ひややっこさんのエキシビション鳥肌が立ちました。3票突っ込みたい。[19年10月05日 22:23]
Syo!
締め切りが来てしまうので、取り急ぎ投票しました。[19年10月05日 21:55]
きっとくりす
投票間に合いましたー。[19年10月05日 21:43]
キャノー[『★良質』]
いつも通りの全レスで投票しました。長文なので闇が解除されたときが心配です。[19年10月05日 17:19]
靴下[バッジメイカー]
投票しました! かなーり長文です。ニーハイです。さーせん。[19年10月05日 14:49]
みづ
投票しました…が、長い上にかなり読みづらいと思います(>_<)申し訳ない[19年10月05日 13:51]
まりむう
投票しました。[19年10月05日 10:52]
ひややっこ
HIRO・θ・PENさん、いえいえ!投稿ありがとうございます![19年10月05日 05:48]
イナさん
投票しました!感想短くてすみません…( ;¯꒳¯)
…エキシビションエモンガ〜〜!![編集済] [19年10月05日 00:32]
HIRO・θ・PEN
投票完了・θ・結局投稿参加できなくてほんとごめんなさーい>θ<[19年10月04日 12:54]
ひややっこ
ルーシーさん、投票と温かいお言葉ありがとうございます!![編集済] [19年10月04日 06:29]
ルーシー[『★良質』]
投票しました。ひややっこさん、お疲れ様です。[19年10月02日 14:54]
ひややっこ
さなめ。さん、投票ありがとうございます!![19年10月01日 19:38]
ひややっこ
Hugoさん、一番に投票ありがとうございます!!!いっぱい寝てください……:(´◦ω◦`):[19年10月01日 19:38]
さなめ。[ラテアート]
投票させて頂きます。[19年10月01日 11:50]
Hugo
投票させていただきました。体力の限界()[19年10月01日 03:12]
エキシビション:【silent siren】

 夢の中で私は、船乗りの叔父をもつ少年だった。
 少年は、いつも叔父の鼻歌に耳を澄ます。叔父はどんな時もその歌を得意げに歌っていた。朝ご飯を作りながら、家畜を放牧する時、祭りの日も、結婚式でも愉快そうに。②

「これはな、×××××の歌なんだよ。この歌を聞いた奴は大体死んじまうんだがな、おっちゃんだけは生き残ったのさ。あの化け物に勝ったわけだ!」

 叔父は耳にたこができるほど少年にそう言って聞かせた。

「いいなぁ。僕もその歌が聴きたいよ。」

「馬鹿、お前なんかが聞いたらすぐに死んじまうよ。」

「なら、死んだって構わない。どうしても聴きたいなぁ。」

 そう言うと少年は、叔父の鼻歌を、×××××の歌を、口笛で奏でる。


 私は、目が覚めてからもそのメロディーが頭から離れないのだ。


***


「ねぇ、歌ってってば。」

「断る。」

 もう何度目かわからない私のお願いに、君はピシャリと言い放った。

「嫌だって言ったって、合唱なんだからしょうがないじゃん。」

「俺は口パクするからいいだろ。」

「それじゃダメだよ!……もう、強情だなぁ。」

「お前もな。」

 君は無愛想で、相変わらず鉄仮面だ。①私の声を聞き流して、本なんか読んでいる。
 合唱練習の終えた放課後の教室。窓の外を見れば、既に日は沈みかけている。私の住む地域は雪国と言われるくらいだから、秋に差し掛かった今頃はもう既に肌寒い。⑧みんなすっかり帰ってしまって、教室には私達だけだ。

「どうしてそんなに歌いたがらないの。音痴?」

「そんなところだ。」

 君は黒い髪を指で触りながら言った。ふわふわと、そこそこ柔らかそうで、つい触りたくなる髪だ。③

「嘘つき。君は嘘をつく時いつもそうやって髪を弄るよね。バレバレだよ。」

「……」

 君は髪から手を離す。本からは目を上げようともしない。題名を覗き込んでやろうと思ったら、丁寧にブックカバーが掛けられていて、できなかった。

「ねぇ、何読んでんの?」

「……セイレーンの話。」

「セイレーン?誰それ。」

「海に出る神話の怪物だ。」

「ふーん、人魚姫みたいな?」

 その言葉に、初めて君は顔を上げて、私を鼻で笑った。

「何よ。」

「いや、そんな大層なもんじゃない。歌で船乗りを惑わして、殺してしまう化け物だ。」

「……。」

 吐き捨てるように君が言った言葉に、私は、引っ掛かりを覚える。歌で死んでしまうだなんて、それはまるで、私の夢のような。

「殺すって、どうやって?」

 急に身を乗り出して尋ねる私に、君は一瞬固まったけれど、すぐにいつも通りの口調で語りだした。

「奴は岩礁の上で歌う。その声に魅了された船乗りの船は、ふらふらと近づいてって、岩に衝突する。で、溺れるそいつらを食べる。」

「たべっ……。」

「どうだ、化け物だろ?」

 無言で私が頷いたのを見ると、彼は再び本に目を落とした。

「もし……生き残ったら?」

「は?」

「もし船乗りが生きて逃げたりしたら、どうなるの。」

 君の滅多に働かない表情筋が、ぐにゃりと口角を上げた。随分と不気味な笑顔だ。

「死ぬ。」

「え?」

「自分の歌を聞いた船乗りを殺せなかったら、死ぬ。」

「……な、なんで。」

「そういう運命だから、だ。」

「……。」

 怯んでしまって、言葉に詰まる私に、君は心底愉快そうに笑う。

「楽しそうにしちゃって、意地悪だな。」

「褒め言葉だな。」

「いつもそうやって笑ったらいいのに。」

 君の顔が一瞬で元の無表情に戻る。そして、そっぽを向くと再び読書を始めてしまった。天邪鬼め。
 窓に目を向ける。辺りはすっかり真っ暗だ。最近、随分と日が落ちるのが早くなった。④
 私は昨夜の夢を思い出して、口笛を吹いた。何者かが、奏でるという歌。脳内に焼き付いて離れない旋律。

「おい。」

 君が、声を低くして言った。

「何?」

「お前、……いや、今すぐそれやめろ。」

「なんで。」

「…………夜、口笛を吹くと泥棒が出るだろ。」

「あはは、そんなの迷信だよ。」⑦

 私が再び口笛を吹くと、君は顔をしかめた。

「勘弁してくれ、頼むから。」⑤

「やだよ。」

「不愉快なんだよ、読書に集中できない。」

「じゃあ、君が歌ってくれるならやめてあげる。」

 私が提案した交渉条件に、君はさらに顔を歪めた。

「それは……無理だ。」

「じゃあ、やめてあげない。」

「……勝手にしろ。」

 君の眉間にシワがよるのが面白くて、私は口笛を吹き続けた。
 どれくらいそうしていただろうか。君が反応するのをやめてしまうと、私もつまらなくなって、口を閉じる。
 そのまま、いつの間にか私は、うつらうつらと船を漕いでいた。


***


「船長、考え直してください。やっぱり無謀ですよ、化け物の出る海に行くだなんて。」

「無理について来いとは言わない。ただ僕は、絶対にセイレーンの歌を聴くんだ。」

 私は、例の夢の続きを見ているようだ。いつも夢の中に出てきた少年は、立派な青年に成長し、船の船長となっていた。
 乗組員の反対を押し切って、青年は航海に出る。海の怪物、セイレーンの歌声を聴くために。
 空模様は芳しくなく、波は荒れていた。船員は口々に、罰が当たったのだと言い合う。その中で青年は一人、甲板に立って祈るように海を見つめていた。

「セイレーン、せめて、声だけでも聞かせておくれ。」⑩

 青年は口笛を吹く。少年時代、幾度もそうしてきたように。
 刹那、暗闇の中に射し込む一筋の光のように、それは耳に届いた。⑥青年の口笛をなぞるように、甘美な歌声が青年の鼓膜を震わせる。
 青年は取り憑かれたように、鉄柵へと向かっていった。そこに手をかける。船内はその不思議な歌声に包まれて、ある一点ーーーー岩礁へと進んでいる。
 青年は視界の端に、その岩に佇むものを捉えた。美しい女性が歌っている。その女性の下半身は、鳥だ。明らかに人とは異なる筋張って細い足。背中には大きな翼が生えている。セイレーンが、そこにいた。
 青年は、夢中になって柵を乗り越えていた。背後からする忠告の叫び声は、もはや聞こえない。荒れ狂う波に向かって、跳んだ。

「セイレーン」

 青年は叫んだ。化け物は顔を上げた。視線と視線が絡み合う。美しい、硝子のような瞳だった。落下する一瞬が、まるで永遠に時が止まったかのように感じた。
 セイレーンは歌う。こちらを見て歌う。

「ありがとう」

 それは海面の寸前、口からこぼれ落ちた言葉だった。セイレーンが目を見開くのが、瞬間だけ見えた。
 青年は……いや、私は、そうして海の底へと沈んでいった。④
 そうだ、思い出した。
 あの少年は、青年は、前世の私だ。

***

 目をうっすらとあける。夢か現かも分からないような感覚。私の耳に、歌声が響いた。少年の口笛の旋律。夢の中の彼女、セイレーンの歌。けれど夢とは違う、滑らかなテノール。
 君が、歌っていた。
 途端に私の頭は覚醒して、机がガタリと音を立てる。その音に驚いてこちらを凝視した君は、突然逃げ出す。私はとっさにその袖を掴んだ。

「待ってよ!ねえ、全部思い出したの!」

 君はこちらを振り返ることなく、俯いている。

「セイレーン、君なんでしょ?わたしは以前船乗りで、君はセイレーンだった!」

「……意味が分からないな。」

「嘘だ。手、髪触ってる。」

「っ、」

 君は乱暴に手を振り下ろすと、私の手を払い、怒鳴った。

「だから嫌だったんだ!俺が歌えば、お前が思い出すかもしれなかったから!」

「な……。」

「そうだよ。俺はセイレーンだった。あの忌々しい化け物で、お前を殺した張本人だ!」

 君は自嘲気味に笑った。

「くそっ、こんな記憶、無くなってしまえばよかったのに。……恨むなら恨め。俺にはどうしようもなかったんだ。」

「どうして恨むの?」

「は?」

 君が怪訝そうに眉をひそめる。その反応は、私がしたいくらいなのだけれど。

「私がどうして君を恨むの。」

「なんでって、お前、俺の歌のせいで死んだんだぞ。俺に殺されたんだぞ。恨むに決まってるだろ。下手したら、俺が殺されることだって……。」

「そんなことするわけない!」

 私は君の肩を強く掴んだ。

「君は何も分かっちゃいない!私は君の歌を聞くために、船乗りになったんだ。あの日、航海に出たんだ。」

 君の鋭い双眸が、ゆらゆらと揺らめく。

「君の歌を聞くためなら、たとえ死んだって構わなかったんだよ。」

「そんなわけ……あるかよ。」

「うん、あるの。だからね、……ありがとう。」

 あの日、沈む寸前に口にした言葉をなぞる。目を見開いた君のまぶたの縁から、雫がこぼれおちた。

「お前、馬鹿だよ。」

「うん、そうかも。……ねぇ、どうして私のこと、覚えていてくれたの。」

 人間より遥かに長生きしたはずの君が、どうして私のことを覚えていたの。どうして私に恨まれたくなかったの。
 どうして思い出して欲しくないなら、あんな本を読んでいたの。歌を歌ってくれたの。こうして日が暮れるまで、一緒にいてくれたの。
 もしかしたら私は、調子に乗ってもいいの。
 唇を固く引き結んだ君は、頬を薄く紅潮させて顔を背ける。

「……歌ってよ。」

 私の頼みに、君はゆっくりと口を開ける。震える唇が、繊細できらびやかな旋律を奏でた。魂ごと惹き付けられる感覚。あの日、私を魅了した歌。
 私の頬に、涙が伝った。喜びに胸がいっぱいになる。私の耳が、頭が、心が、全てが、君の歌声で、君という存在で満たされ、溢れ出した。⑨今度は私も君も人間だ。君の歌声を聞いても、私は死なないよ。何度だって君の歌声を聞けるんだ。ああ、それはなんて素晴らしいことなんだろう。

「ねぇ。」

 歌い終えた君がこちらを見て、私が泣いていることに目を丸くしているが、気にしない。

「あの時からずっと、君が好きだよ。」

 君はすっと目を細める。

「今までずっと忘れていたくせに、調子に乗るな。」

 口を尖らせてそう言ってから、君は小声で付け足した。

「……俺も。」


***


 あの日。岩の上に座っていると、どこからか口笛の音が聞こえた。母が好んで歌っていた、懐かしい旋律だ。
 私は歌った。船乗りを死に誘う歌声だ。セイレーンの役目は、歌声を聞いた者を死に至らしめること。ただ、それだけだ。
 船が誘われるように近づいてきた。私は一心に歌を奏でた。その時、船から一人の人間が落ちてきた。いや、こちら側に跳んできた。

「セイレーン」

 その声に思わず顔を上げる。歌を止めてはいけない。それは私の死を意味するからだ。だから私は歌い続けた。
 青年と視線がぶつかった。その顔に喜色が浮かぶ。彼の恍惚とした表情を、吸い寄せられるように見つめていた。
 青年が沈む寸前、その口から言葉が紡ぎ出された。④

「ありがとう」

 初めて言われた言葉だった。
 青年が落ちる。水しぶきが上がる。脳内ではずっとその言葉がリフレインしていた。
 歌わなければならない。けれど、喉が蓋されたように歌うことが出来ない。船が進路を変える。去っていってしまう。ああ、私は死ななければならない。けれど、どうしてか後悔はなかった。
 海に飛び込む。体が岩礁の一部となっていく。その最期の最後まで、青年の熱い視線が頭から離れなかった。その存在が私の中で溢れ、私を狂わせた。⑨


 恋に落ちた。命綱が切れたように、真っ逆さまに、恋に落ちたのだ。


〜fin〜
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