祖国から遠く離れた国でぼんやりと日々を過ごしていたある日、何の気なしに訪れた写真展で、カメオは金髪碧眼の美しい女性の写真に目が釘付けになった。
「信じられない…。こんなことがあるなんて。」
モデルの女やカメラマンは、現地では有名らしいがカメオの知り合いではなかった。
興味深そうに足を止める客もいたが、カメオの感じた衝撃を図り知れたものは誰もいなかった。
カメオは涙を流し、祖国でもう一度人生をやり直そうと思った。
何故でしょう?
心暖まるスープを目指して!
カメオの職業は、「先生」と呼ばれることがある職業ですか?
no その業界に詳しくないのでもしかするとyesかもしれませんが、一般的に先生と呼ばれる医師とか教師とかではないのです。
被写体はカメオの祖国の人間でしたか?
yesnoどちらでも成立します。ただ今回は異国の人だったことにも少なからず意味がありました。※ミスリード注意 [編集済]
カメオが仕立てた服には、カメオにしか分からない印や特徴がありましたか?
印no、特徴yesです。カメオでなければ気づかない特徴でした。 [良い質問]
9,14より その服はデザインが同じの複数の既製品があるようなものではなく、唯一品ですか?
YES。唯一無二でしょう。 [良い質問]
カメオにしかわからない特徴がついた理由とカメオが生きる意欲を失った理由は関係ありますか? [編集済]
直結はしてないのでNOとさせていただきます…
カメオはデザイナーさんですか?
あーはい!yesでいいかと!(そのワードは想定外でしたが概ね合っています!)具体的に何のデザイナーさんかを答えていただければ正解を付けさせていただきます。 [良い質問]
カメオは絵描きさんで、自分の描いたイラストがプリントされた服をモデルさんが着ていたのでよろこんでますか?
yesno!かなり近いのですが…カメオの衝撃はそれ以上に図り知れず、喜びもひとしおでした。当て物っぽくなってきてしまいすみません… [良い質問]
カメオの祖国には自分の服を着こなしてくれる女性がいませんでしたか? [編集済]
比較的yesです!自分の携わった服が売れず、商売が上手くいかず、生きる意欲を失っていました。 [良い質問]
それは唯一無二のものでしたが、二度と出会えるようなものではないと思っていました。
それがどんな布か(服か)がキーワードです。
重要なところは皆さん当ててくださっているので、当て物っぽくなってしまいましたし、22時を目処に解説出そうと思います。[編集済]
27スカート?なにこれはしたない! と言われ続けたカメオ。当時攻めすぎたスカートなるものを開発したが、誰も着てくれず、モデルもおらず意気消沈していたが、写真の女性はバッチリきこなしていましたか? [編集済]
noですが素敵なストーリーをご馳走さまですの良質をば! [良い質問]
カメオは服?を構成する「素材」をのデザイナーでしたか?
HAINさんの意図を組むとyesですかね?糸とかの素材ではないですが、布自体に携わりました。 [良い質問]
カメオはモデルさんが着ていた服がこの世にもう存在しないと思っていましたか?
yes。服が、というより、自分の携わった布が服になっているとは思っていませんでした。 [良い質問]
それはどんな布(服)だったのでしょうか?
カメオが作った馬鹿には見えない服を真面目くさった顔して『着た感』を出してるモデルさんのプロ意識に感動しますか? [編集済]
プロ意識すばらしいですがno…
カメオが意図してつけたものではなかった特徴は、経時劣化によって見える化しましたか?
noです。出来上がった当時からその特徴がありました。
ジャパニーズ着物は関係ありますか?
イエース!「着物」のワードを出していただきたかった!解説出します! [編集済] [正解][良い質問]
何かしらの理由で「カメオにしか分からない特徴」がつき手放されたものが巡り巡って女優のもとにたどり着きましたか?
yesです!当て物ゲーになって申し訳ないです!解説出します! [良い質問]
カメオの祖国では洋服が流行り着物が廃れていった。着物を作る職人としての道を進むカメオはしかし、洋服の機能性の前に売れ行きが悪くなり、廃業する。しかし、異国の女性の着物の着こなしを見て、ああ、祖国以外の人が着ても着物は美しい!と思い直しますか?
正解です!!カメオの絶望と立ち直りの経緯はまさしくその通りです。そしてもう一つ、カメオが自分のデザインした布だと分かり衝撃を受けた理由も、着物ならではでした。 [良い質問]
自分がデザインした着物を着た外国人女性の写真を見て、着物の美しさに感動してしまいましたか?
それもありましたyes。が、感動した理由にはもう一つ別の理由がありました。 [良い質問]
参加者一覧 8人(クリックすると質問が絞れます)
若き日、初めて自分の手でデザインし染め上げた生地。
今見れば、輪郭の線はガタついているし、染色のズレもある。
当時は鼻高々に染め上げたが、これは売り物にならないと言われ、親方の染物のオマケとして二束三文で買い叩かれた。
悔しかった。
今頃、鼻緒とか手鞠とか…いや、ハギレにでもなってるかもしれない。
だが、くよくよせずに技術を磨かなければ。
それからも沢山の布を染め、いつしか弟子を持ち、店を経営するようになった。だが洋服文化の勢いは凄まじく、染物屋としての経営は困難を極め、ついに生計を立てることができなくなった。
今の時代、着物なんか売れやしねえんだ。
自棄になったカメオは、祖国に嫌気が差し、なけなしの金で海を渡った。異国の地で無為な日々を過ごし、そしてふらりと立ち寄った写真展。
そこでカメオは雷に打たれたような衝撃を受けた。
金髪碧眼の美女が着物を着ている。
ちぐはぐなように見えて、美しくよく似合っている。
危うさや若さが感じられるのは、彼女の表情やカメラマンの技術だろうか。
しかしカメオが凝視しているのは、その着物の柄である。
この、輪郭の線から少しはみ出した花の色。
ああ、この線なんてガタガタとブレてるじゃないか。
もう少し丁寧にやれば良かったと何度も反省したなあ。
修正できないかと必死になって、でもダメで。
親方には怒られたなあ。
でも仲間たちには、イチから全部作り上げて凄いなって褒められて。
染色家を目指し、憧れ、布をデザインし染め上げる喜びに溢れた日々の記憶が波のように押し寄せ、自然と涙がこぼれた。
買い叩かれたあの生地が、海を渡り時を渡り、こんなところでこんな美しい作品になっているなんて。
***
カメオは自分が染め上げた布に出会い、若かりし頃の熱情を思い出して涙し、また染物の新しい可能性についてインスピレーションを感じて、祖国に帰りもう一度染色家としての人生を歩むことを決意したのでした。
ラムさん出題ありがとうございます。カメオにしかわからない特徴というのが、職人ならではですね。そして、祖国から遠く離れたというワードから異国、日本、着物を連想させる作りが面白かったです![編集済] [19年01月07日 22:27]
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