さなめ。「有名な逸話をじっくり追っていく文章に見事に誘導されてしまいました。この話から解説のように発想が飛ぶのも面白く、その上で「水の中に入れることにした」という意味ありげかつ意味なさげ(?)な行動の書き方がとてもミスリードに巧妙でした。その手があったか…!という感じです。」
さなめ。「シンプルな逆説が魅力的な問題文です。解説についても、情報を絞った問題文の状況を掘り下げていくことで見えてくる男の尤もな行動原理が明かされて面白かったです。」
さなめ。「引き込まれるようで、かつ上手く読み手を欺く叙述の巧みさが、そのまま問題を解く手がかりにもなっているのが良いなと思いました。「死の交差点」の意外な部分に着目する視点の素晴らしさも流石です。」
さなめ。「私にはこの問題の解説は、自分でリサイクル出題したもの一択しか思いつかなかったのですが、階段を駆け降りることの受動性、12時の意味の置き方など、見た目からは想像しにくい死角を突かれて面白い問題でした。」
さなめ。「」
さなめ。「「弟が父に似ている」という、単純な帰結であれば当然のことなのに殺害に発展する、という謎の提示までは問題としてよくありますが、この問題文を見たとき、誰もが始めから真相を察することはできないと思います。記述された少ない情報はそれだけで読み手の疑いの目をあさっての方へ向け、奇怪な真相は煙に巻かれます。繊細な叙述管理が素晴らしい問題でした。」
さなめ。「姫様が下町の娘に誘われて外の世界を楽しむ、というわくわくさせられる展開が、その展開はそのままでありながら景色は解説で一変するのが魅力的です。伏字が問題の根幹を端的に表しているところも綺麗で洗練されています。」
さなめ。「「過酷な環境で必死に生きようとしている」ことのスケールがとても細かく過程を追ったものになっており、その過酷さに狂気を覚えます。ヘリが救助に失敗した状況の水平思考も興味深かったです。」
さなめ。「」
さなめ。「状況の表現方法がひたすらにお上手です。解説のシチュエーションを想像する点それ自体ですでに面白い設定ではありますが、それを『騙す方面』と共通した見事な言葉選びで自然とミスリードへ誘う仕掛けが問題文に満載で、解説を読んだ後に問題文一文一文を楽しめます。」