本日(5/30)の18時頃に問題出します^ ^
[慣れた人にお願いする][3人:3人][公開&部屋解放] NSGN「マクガフィン」ゴリリーマンぎんがけい 《問題文 初版》
すっかり深夜の酔っ払いになっていた私は、回送中のタクシーに無理矢理乗せてもらった。
「そんな訳で、おれは手っ取り早く金が欲しいんだよ。」
「そうかいそうかい。まったく、人生最後の客があんただなんて、後味が悪くてしょうがない。」
「何だって!?運転手さん今日で辞職かい。足を洗うときは、初めてその仕事やったときの記憶が懐かしくなるだろ?違うか?」
「そういえば、初めての客もあんたみたいにうるさくて、後ろの席に移動してもらったのを思い出したよ。」
あまりにしつこく絡んでいたのだろう、私はてきとうなところで下ろされてしまった。酔っ払っていた私が覚えていたことと言えば、薄汚れたダボダボのスーツを着た運転手の顔と、家に着くまで随分長く歩いたということだけだ。頭はまともに回っていなかった。
次の朝自宅で目覚めた私は、財布がないことに気が付いた。どこで落としたのかはさっぱり覚えていなかった。しかしなんと、財布を紛失したことが私の金運に拍車をかけ、私は思いがけない大金を手にすることができたのだ。
Q.「私」がタクシーを降りてから大金を手にするまでの物語を、タクシーの運転手目線で描出してください。
《初版解答》
(ノートがありえん長くなってるので一旦消します)
《改訂版》
私はすっかり深夜の酔っ払いになっていた。千鳥足の勢いが余って道路に飛び出したところに走ってきたのは、私がこのあと乗ることになるタクシーだった。急停車したタクシーを捕まえた私は、そのまま「乗せてくれ」の一点張りだ。タクシーは回送表示だったが、こうなってしまうと諦めて私を乗せるしかなかった。
「まったく、この前もうるさい奴がいて後ろに移動してもらったっていうのに、また同じような迷惑客かい。」
「いいじゃないか、助手席にいたって。お詫びに何か買ってあげるさ。今欲しいもの、何でも言ってみな。」
「それじゃあ、今着ているこのスーツをどうにかしたいものだ。」
「そのスーツ、もうダボダボじゃねえか。新しいのを忘れず調達しておくさ!ハハハ!」
「俺とどこかで再会するつもりか?残念だがこっちにはそんな余裕ないよ。」
のべつ幕なしまくし立てられるのに痺れを切らしたのだろう、彼は私をいい加減なところに降ろし、再びタクシーを走らせて夜の闇に消えてしまった。私がその夜の行動を自省したのは、日も昇りきった後だった。次の日、昨晩の無礼を詫びようとタクシー会社に問い合わせたのだった。
後日私は、ピカピカで新品のスーツを購入した。私の乗っていたタクシー、その運転手にすぐにでも渡してあげたかった。運転手は本当にスーツが欲しいのかと言われると私の思い過ごしのようにも感じるが、それでも構わなかった。
あの夜私の隣でハンドルを握った彼は、それっきり私の前に姿を見せていない。出来るならそのまま、金輪際私の前には現れないで欲しいものだ。折角スーツも用意したのに、私がそう思うのはなぜだろうか?
《改訂版解説》
(簡易)
ハンドルを握っていたのは偽物の運転手であり、彼に殺された本物の運転手はトランクの中にいた。自分が事件の渦中にいたことを後になって知った「私」は、タクシーに乗った晩のことがトラウマとなったため、偽物の運転手=事件の犯人と再び会うことを拒んだ。
(本編)
俺は会社をクビになってすっかり落ちぶれていた。溜まりに溜まった苛立ちが爆発して首を絞めてしまったのは、ひょんな理由から口喧嘩を始めたタクシー運転手だった。彼に少し黙って欲しかっただけで、殺すつもりはなかったのだ。
俺は彼の服装を奪って運転手になりきり、死体はトランクに乗せて、タクシーごと人目のつかない場所に遺棄しようと企んだ。その真っ最中に、運悪くあの酔っ払いに遭遇してしまった。元々客をお断りするための回送表示だったが、こうなってしまうと諦めてこいつを乗せるしかなかった。
「まったく、この前もうるさい奴がいて後ろに移動してもらったっていうのに、また同じような迷惑客かい。」
その"うるさい奴"が今も後ろにいるとは、酔っ払いは知る由もなかろう。
「いいじゃないか、助手席にいたって。お詫びに何か買ってあげるさ。今欲しいもの、何でも言ってみな。」
「それじゃあ、今着ているこのスーツをどうにかしたいものだ。」
実際、このスーツは俺のサイズに合っていないので着にくい。
「そのスーツ、もうダボダボじゃねえか。新しいのを忘れず調達しておくさ!ハハハ!」
「...俺とどこかで再会するつもりか?残念だがこっちにはそんな余裕ないよ。」
もし会うとしても、それは俺が手錠をかけられた後だ。
今日が初仕事のタクシー運転手に土地勘なんてものはなかったので、こいつはいい加減な場所に降ろしてしまった。ようやく邪魔が消えたので、死体処理を済ませてさっさとずらかろうと、森の中へタクシーを走らせた。明日か明後日位にあの酔っ払いが真実を知って、恐怖に震えた姿を想像すると、とてもおかしくなった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「回送中に酔っ払いを乗せた?そんな話ここの従業員からは聞いておりませんよ。」
「え、どういうことですか...?」
電話での会話で私は、昨晩の運転手は偽物であり、本物の運転手は現在消息を絶っていることを知った。そしてその運転手は、間もなく亡くなっている状態で発見された。
あの夜、タクシーに乗っていた私のすぐ後ろで、本当の運転手が殺されてトランクに閉じ込められていたなんて。そんなことをこれっぽっちも知らないまま、酒の回った頭で人殺しを相手に騒ぎ立てていたことに、自責の念が込み上げてきた。
「そういえば、新しいスーツを買ってあげると約束したなあ。私が見たダボダボのスーツは、本当はトランクにいたあんたの物だったのか。あの時気付いてあげられなくて申し訳ないよ。」
運転手が最後に着ていたスーツと同じサイズの、立派なスーツを購入した。そして、運転手と共に棺の中に入れて冥土の土産にしてあげた。
事件の犯人は無事に逮捕された。タクシーに乗った晩の出来事は私にとってトラウマとなり、時々それが夢にまで現れる。私の隣で"運転手ごっこ"をしていた彼とは、当然二度と会いたくないものだ。
[慣れた人にお願いする][3人:3人][公開&部屋解放] NSGN「マクガフィン」ゴリリーマンぎんがけい 《問題文 初版》
すっかり深夜の酔っ払いになっていた私は、回送中のタクシーに無理矢理乗せてもらった。
「そんな訳で、おれは手っ取り早く金が欲しいんだよ。」
「そうかいそうかい。まったく、人生最後の客があんただなんて、後味が悪くてしょうがない。」
「何だって!?運転手さん今日で辞職かい。足を洗うときは、初めてその仕事やったときの記憶が懐かしくなるだろ?違うか?」
「そういえば、初めての客もあんたみたいにうるさくて、後ろの席に移動してもらったのを思い出したよ。」
あまりにしつこく絡んでいたのだろう、私はてきとうなところで下ろされてしまった。酔っ払っていた私が覚えていたことと言えば、薄汚れたダボダボのスーツを着た運転手の顔と、家に着くまで随分長く歩いたということだけだ。頭はまともに回っていなかった。
次の朝自宅で目覚めた私は、財布がないことに気が付いた。どこで落としたのかはさっぱり覚えていなかった。しかしなんと、財布を紛失したことが私の金運に拍車をかけ、私は思いがけない大金を手にすることができたのだ。
Q.「私」がタクシーを降りてから大金を手にするまでの物語を、タクシーの運転手目線で描出してください。
《初版解答》
(ノートがありえん長くなってるので一旦消します)
《改訂版》
私はすっかり深夜の酔っ払いになっていた。千鳥足の勢いが余って道路に飛び出したところに走ってきたのは、私がこのあと乗ることになるタクシーだった。急停車したタクシーを捕まえた私は、そのまま「乗せてくれ」の一点張りだ。タクシーは回送表示だったが、こうなってしまうと諦めて私を乗せるしかなかった。
「まったく、この前もうるさい奴がいて後ろに移動してもらったっていうのに、また同じような迷惑客かい。」
「いいじゃないか、助手席にいたって。お詫びに何か買ってあげるさ。今欲しいもの、何でも言ってみな。」
「それじゃあ、今着ているこのスーツをどうにかしたいものだ。」
「そのスーツ、もうダボダボじゃねえか。新しいのを忘れず調達しておくさ!ハハハ!」
「俺とどこかで再会するつもりか?残念だがこっちにはそんな余裕ないよ。」
のべつ幕なしまくし立てられるのに痺れを切らしたのだろう、彼は私をいい加減なところに降ろし、再びタクシーを走らせて夜の闇に消えてしまった。私がその夜の行動を自省したのは、日も昇りきった後だった。次の日、昨晩の無礼を詫びようとタクシー会社に問い合わせたのだった。
後日私は、ピカピカで新品のスーツを購入した。私の乗っていたタクシー、その運転手にすぐにでも渡してあげたかった。運転手は本当にスーツが欲しいのかと言われると私の思い過ごしのようにも感じるが、それでも構わなかった。
あの夜私の隣でハンドルを握った彼は、それっきり私の前に姿を見せていない。出来るならそのまま、金輪際私の前には現れないで欲しいものだ。折角スーツも用意したのに、私がそう思うのはなぜだろうか?
《改訂版解説》
(簡易)
ハンドルを握っていたのは偽物の運転手であり、彼に殺された本物の運転手はトランクの中にいた。自分が事件の渦中にいたことを後になって知った「私」は、タクシーに乗った晩のことがトラウマとなったため、偽物の運転手=事件の犯人と再び会うことを拒んだ。
(本編)
俺は会社をクビになってすっかり落ちぶれていた。溜まりに溜まった苛立ちが爆発して首を絞めてしまったのは、ひょんな理由から口喧嘩を始めたタクシー運転手だった。彼に少し黙って欲しかっただけで、殺すつもりはなかったのだ。
俺は彼の服装を奪って運転手になりきり、死体はトランクに乗せて、タクシーごと人目のつかない場所に遺棄しようと企んだ。その真っ最中に、運悪くあの酔っ払いに遭遇してしまった。元々客をお断りするための回送表示だったが、こうなってしまうと諦めてこいつを乗せるしかなかった。
「まったく、この前もうるさい奴がいて後ろに移動してもらったっていうのに、また同じような迷惑客かい。」
その"うるさい奴"が今も後ろにいるとは、酔っ払いは知る由もなかろう。
「いいじゃないか、助手席にいたって。お詫びに何か買ってあげるさ。今欲しいもの、何でも言ってみな。」
「それじゃあ、今着ているこのスーツをどうにかしたいものだ。」
実際、このスーツは俺のサイズに合っていないので着にくい。
「そのスーツ、もうダボダボじゃねえか。新しいのを忘れず調達しておくさ!ハハハ!」
「...俺とどこかで再会するつもりか?残念だがこっちにはそんな余裕ないよ。」
もし会うとしても、それは俺が手錠をかけられた後だ。
今日が初仕事のタクシー運転手に土地勘なんてものはなかったので、こいつはいい加減な場所に降ろしてしまった。ようやく邪魔が消えたので、死体処理を済ませてさっさとずらかろうと、森の中へタクシーを走らせた。明日か明後日位にあの酔っ払いが真実を知って、恐怖に震えた姿を想像すると、とてもおかしくなった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「回送中に酔っ払いを乗せた?そんな話ここの従業員からは聞いておりませんよ。」
「え、どういうことですか...?」
電話での会話で私は、昨晩の運転手は偽物であり、本物の運転手は現在消息を絶っていることを知った。そしてその運転手は、間もなく亡くなっている状態で発見された。
あの夜、タクシーに乗っていた私のすぐ後ろで、本当の運転手が殺されてトランクに閉じ込められていたなんて。そんなことをこれっぽっちも知らないまま、酒の回った頭で人殺しを相手に騒ぎ立てていたことに、自責の念が込み上げてきた。
「そういえば、新しいスーツを買ってあげると約束したなあ。私が見たダボダボのスーツは、本当はトランクにいたあんたの物だったのか。あの時気付いてあげられなくて申し訳ないよ。」
運転手が最後に着ていたスーツと同じサイズの、立派なスーツを購入した。そして、運転手と共に棺の中に入れて冥土の土産にしてあげた。
事件の犯人は無事に逮捕された。タクシーに乗った晩の出来事は私にとってトラウマとなり、時々それが夢にまで現れる。私の隣で"運転手ごっこ"をしていた彼とは、当然二度と会いたくないものだ。
[1592]「マクガフィン」[☆☆編集長]
36 重要な登場人物は、私、運転手、初めての客の3人ですか?
37 初めての客の死体を今になって運搬している理由は重要ですか?
[20年05月08日 22:05]
36 重要な登場人物は、私、運転手、初めての客の3人ですか?
37 初めての客の死体を今になって運搬している理由は重要ですか?
[20年05月08日 22:05]
[1591]NSGN
34.Yes! プロフィールの中に1つだけ外せないものがあります [良]
35.そこの表現は何でもいいです。というかなくしてしまってもいいです。 [良]
[20年05月08日 22:05]
34.Yes! プロフィールの中に1つだけ外せないものがあります [良]
35.そこの表現は何でもいいです。というかなくしてしまってもいいです。 [良]
[20年05月08日 22:05]
[1588]ぎんがけい
34.初めての客のプロフィールに重要な要素はありますか?
35.「あまりにしつこく絡んでいたのだろう」は「酔った勢いでついつい話が進んでしまったのだろう」と言い換えてもいいですか?
[20年05月08日 22:02]
34.初めての客のプロフィールに重要な要素はありますか?
35.「あまりにしつこく絡んでいたのだろう」は「酔った勢いでついつい話が進んでしまったのだろう」と言い換えてもいいですか?
[20年05月08日 22:02]
[1578]ぎんがけい
30.「私」の発言中の足を洗うとは、物理的に水で流すような意味ですか?
31.「私」は財布を運転手の何らかの行動によりに紛失させられましたか。[編集済]
[20年05月08日 21:50]
30.「私」の発言中の足を洗うとは、物理的に水で流すような意味ですか?
31.「私」は財布を運転手の何らかの行動によりに紛失させられましたか。[編集済]
[20年05月08日 21:50]