ご確認の上、どなたでもお気軽にどうぞ！
淑女紳士、その他の皆様、投票のお時間となりました。
今回の創りだすには、12人のシェフの方々による、14作品(投票対象外を含みます)が集結致しました。本当にありがとうございます。
また、今回は匠/エモンガ賞もこちらで集計致します！皆様、ドシドシご感想をお寄せ下さい！
皆さんのたくさんの投票、お待ちしております！
以下、投票上のルールへ、れつごー。
●投票の手順
《メイン投票》
作品を投稿した「シェフ」は”3”票、投稿していない「観戦者」は”1”票を、気に入った作品に投票できます。
それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。
…※シェフの皆様も、使用しなかった要素に投票されても構いません。
<諸注意>
※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※こちらの質問欄は闇スープに設定しております。発表まで他の人の投票を見ることはできません。
※投票締め切りまで何度でも投票内容を編集できます。
《サブ投票》※任意
匠賞…要素の使い方や、問題文に対する真実そのもの、またその置き方が巧い！正に匠の技！これは圧巻！そう思った作品に一票！
エモンガ賞…笑えて泣けてとにかくエモーション！もうエモンガ！エモンガが飛び回っている！そう思った作品に一票！
※…匠/エモンガ賞は1作品につき一票ずつ、何作品でも入れられます。作品の感想欄に<匠/エモンガ>と付記するか、<匠…◯番、◯番…>のように添えるなどしてご投票下さい。ご任意で構いません。
※雰囲気など、詳しくは前回、前々回をご参照あれ！
前回(アンケート集計)→https://late-late.jp/mondai/show/7831
前々回(投票会場集計)→https://late-late.jp/mondai/show/8234
皆様の投票により、
《メイン賞》
◆最難関要素賞(最も票を集めた要素)
◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品)
◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ)※次回の正解を創りだすウミガメを出題していただきます！
《サブ賞》
◇匠賞(感想にて「匠」を最も多く集めた作品)
◇エモンガ賞(感想にて「エモンガ」を最も多く集めた作品)
が決定します。
◯投票フェーズ
投票会場設置後～11/30(土)23:59 ※予定
◯結果発表
12/1(日) 22:00頃 ※予定
●投票テンプレート例
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
「◯◯◯」(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
最も組み込むのが難しかった要素「◯◯◯」
●エントリー要素一覧
①スマホが壊れる
②腐ったみかんを捨てる
③もう戻れない
④砂時計の砂はもう落ちることはない
⑤とれる
⑥手のひらサイズ
⑦雨が降っている
⑧海外に行く
⑨デイジーの花畑は重要
⑩誰かの恋が破れる
●エントリー作品一覧（提出順、敬称略）
※文字が大きくなってしまう都合で、作品の題名は二重鍵括弧に統一させていただきます。ご了承ください。
(1)『おれも』(作:きの子)
(2)『ひなのきおく』(作:ハシバミ)
(3)『拾い上げられた想い』(作:残酸)
(4)『遅咲きのかざぐるま』(作:弥七)
(5)『返事』(作:ハシバミ)
(6)『腐るほどに、愛。』(作:弥七)
(7)『まんま見ぃや』(作:八つ橋)
(8)『失恋そして再会』(作:まりむう)
(9)『創り出されたかぐや姫』(作:OUTIS)
(10)『Days eye』(作:夜船)
(11)『ヒナギクの子』(作:ぎんがけい)
(12)『your name.』(作:M)
(13)『(現時点でタイトル未定です。)』(作:靴下さん)
（投票対象外作品）
『千代に八千代に』(作:みづ)
…そして、保留にしていた賞金コインの件ですが、今回は無しの方向になります。不手際ですみません。
どうか、皆様の暖かい感想をお寄せ下さい。宜しくお願いします。
皆様の愛ある投票、お待ちしております！
いよいよ、結果発表のお時間となりました…！
『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)に１票
まず，人物の名前がかぶりました．自分が後に投稿したのですが，決してパクったわけではありません．
最初から決めてたことです．
作品に関しては，語彙力がなくて申し訳ないのですが，「尊い」です．
ラブレターが目に入りあたふたした姿を想像すると，心が癒されます．
要素も６個を適切に使われていて不自然な点がありません．
『まんま見ぃや』(作:八つ橋さん)に１票
デイジーの花畑要素から任〇堂さんの有名なゲームを連想し，その登場キャラクター間の恋を描いたものですね．
私自身，このゲームには思い入れが強く，非常に鮮明にイメージできました．
ゲームの中では桃色の姫との恋愛ばかりが取り上げられていますが，
もう一人の姫も桃色姫に負けないくらいの美しい姫ですから，モリオが惚れるのも納得です．
最後の桃色姫との恋が破れるシーンで思わずテンションが上がってしまいました．
要素の使い方にも面白さがあっていいです．
特に「みとれる」です．
『失恋そして再会』(作:まりむうさん)に１票
私ってこういう幼馴染ものに弱いんですよね．
カメオのイケメンさに男の私も惚れそうになります．
二人を繋ぐ要素として桜とデイジーという美しい花が２つも使われているのが，
ロマンチックさをさらに強くしている印象です．
これらの花々に見守られた二人はきっと幸せになるでしょう．
要素の使い方も完璧です．先ほども述べたように，デイジーの花畑が２人を繋ぐさまが尊すぎます．
最も組み込むのが難しかった要素
④砂時計の砂はもう落ちることはない
このような表現を初めて見たので，どのように使ったらいいか困惑しました．
今思うと，進んだ時は二度と戻ってこないことのたとえだとわかるのですが，
作った当時は不良品のイメージしか湧きませんでした．
「匠作品」
『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)
『まんま見ぃや』(作:八つ橋さん)
『失恋そして再会』(作:まりむうさん)
『拾い上げられた想い』(作:残酸さん)
『返事』(作:ハシバミさん)
『your name.』(作:Mさん)
『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)
に各１票ずつ
[編集済]
ぎんがけいさん、ご投票ありがとうございました！
語彙力というものは、すぐにどこかにいってしまうもので、特に今回のような素晴らしい作品が集まる場では…。ごいが…。なくなります。
[編集済]
すみません、今回は忙しかったので感想書けないです…。
【本投票】
⑥「腐るほどに、愛。」(作:弥七さん)
言わずもがな、私の好みドストライク。こんな作品が書けるようになりたい…！闇愛って、良いですよね。
【最も組み込むのが難しそうな要素】
⑨デイジーの花畑は重要
【匠】
②「ひなのきおく」(作:ハシバミさん)
③「拾い上げられた想い」(作:残酸さん)
⑤「返事」(作:ハシバミさん)
⑥「腐るほどに、愛。」(作:弥七さん)
⑨「創り出されたかぐや姫」(作:OUTISさん)
⑬「背景に咲くデイジー」（作:靴下さん）
【エモンガ】
①「おれも」(作:きの子さん)
②「ひなのきおく」(作:ハシバミさん)
③「拾い上げられた想い」(作:残酸さん)
④「遅咲きのかざぐるま」(作:弥七さん)
⑥「腐るほどに、愛。」(作:弥七さん)
⑦「まんま見ぃや」(作:八つ橋さん)
⑧「失恋そして再会」(作:まりむうさん)
⑩「Days eye」(作:夜船さん)
⑪「ヒナギクの子」(作:ぎんがけいさん)
⑫「your name.」(作:Mさん)
⑬「背景に咲くデイジー」（作:靴下さん）
【エキシビション】
…もう絶句です。最高すぎです。ゴミ箱に捨てられてるところが自然に、しっかりと答えになっていて、納得度も高い上にエモくて、ハッピーエンドで、とにかく凄すぎです。（語彙が…）特に最後の技法、なんですかあれは！二人がシンクロしてて、エモすぎて読みながら悶えましたよ。こんなにほわぁぁってなったの久しぶりです！「掃き溜めに、春。」読んだ後にタイトルがよく効いてきますね。もうとにかくめっっっっちゃ好きです！
さなめ。さん、最高。
イナさんー！ご投票に駆け付けて下さって、本当にありがとうございました！
投票された作品は確かに、歪んだ愛がテーマとされていましたね。普段の弥七さんからは考えつかない温度差…あれ？ということは、もしかしてあの方のグッピーは今頃…。
エキシビションの感想まで頂けて、本当に嬉しいです。楽しんで下さったことが言葉から滲み出ていて、主催はグッピーの如く瀕死寸前の嬉しさ。ああ。泣きそう。
さなめ。さん、開催ありがとうございます。
今回は投票対象外作品しか投稿できず、申し訳ありません！
本投票の3作品のみ感想(※思い切りネタバレあり注意！！)書いています。
【本投票】
①『おれも』(作:きの子)に1票。
まずは、早い(いや、早すぎる)！
スマホが壊れて新しいのを買うためにバイトする流れが自然で、きの子さんは上手いなぁと思いました。
腐ったミカンを捨てる仕事、個人的になかなか惹かれるものがありました。
暗号的な数字が並ぶとすぐポケベル変換しようとする世代に響く(泣)
⑥『腐るほどに、愛。』(作:弥七)に1票。
ストーカー作品になりやすい問題文かな…と個人的に思っていたのですが、やっぱりストーカーが来た。
かと思ったらダブルストーカー！
ストーカーを〜Happy End〜にしちゃう？
人生でストーカーという単語をこれだけ使ったことはないです。
キモいofキモい賞(褒め言葉)を差し上げたい。
紙を擦ってる所とか、細かい描写力に拍手です。
⑨『創り出されたかぐや姫』(作:OUTIS)に1票。
創り出されたシリーズ、毎回楽しみにしています。
手のひらサイズを赤ん坊と結び付けるセンスが、純粋に凄いと思いました！
それにしても強欲すぎる。
かぐやひめの個人的イメージを綺麗にぶっ壊していただきありがとうございます。
各要素の使い方では、ずば抜けている作品だと感じました。
※上記3作品に、匠・エモンガも投じます。
全レスできず、無念。
【最難関要素】
要素うんぬんより、問題文が非常に難しかったです。
しかし、最難関要素を選ぶとしたら…。
⑨デイジーの花畑は重要
使いにくいにも程があると思います。
みづさん、ご投票ありがとうございました！お忙しい中、素晴らしい作品を投稿して下さって嬉しかったです！
弥七さんへの感想、凄くわかります。やはりハッピーエンド狂さまの手腕は伊達じゃありません。
問題文は、ちょっぴり難しかったですねー…。でも、それはデイジーの花畑もおんなじです。。。
(13)『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)に１票
投票理由が２つ。
１つ目に、「あー！ゴミ箱ってそっちでしたか！」と思わされた事です。
その発想はあったが誰もやらなかったというやつですね。斬新かつ納得できるシチュエーションでした。そういえば、ＰＣの話が出た時点で伏線として予想は出来たハズなのに、何故か気づけなかった…あざやかな伏線の設置に尊敬致します。
２つ目に、長文投稿する人が靴下さん以外にいらっしゃらなかったため、必然的に使える文字数が多くなり、それにより要素や登場人物達のまとめ方が一番丁寧になりました。
長文だから良いという訳じゃなくて、文字数に見合った質が保証されていたという話です。
以上の理由より、文句なしの１票です…！これがラストに投稿されたのも【エモンガ】なり。
最も組み込むのが難しいと思われる要素「⑩誰かの恋が破れる」
お題問題文に、女は恋が叶うと書かれているのです。その上で誰かの恋が敗れるとなると、お題と真っ向から矛盾した内容になりかねません。
失恋した後に再度恋が叶ったとする事はできますが…それだと他のシェフと被りやすくなりますね？一体シェフはどうやってこの要素を調理するのでしょうか？
＿＿ 以下 全レス ＿＿
(1)『おれも』(作:きの子)
筆談じゃないと意思疎通ができないバイトとか終わってますね。
ゴミ箱で会話するとは…貴方たち２人は敵国に忍び込んだエージェントか何か？
(2)『ひなのきおく』(作:ハシバミ)
女子高生の家に従姉弟（男子高校生）を預けようという発想は私にはヤバすぎて出来ない…。
それこそ少女漫画的な話ならラブコメが始めるかもしれませんが。「もう戻れない」の使い方はダントツで良かったです。
(3)『拾い上げられた想い』(作:残酸)
「一枚の紙」ですからね。誰も手紙やラブレターや恋文とは言っていない。
手のひらサイズから短冊に繋げたり、彼との出会いを要素のスマホで繋げたのは上手かったです。
(4)『遅咲きのかざぐるま』(作:弥七)
さて、少女はこの手紙を届けた人の事を、どう推測するのでしょうかね？それ以前に、この手紙を届けたのは誰だろうか？
元ネタは非常に有名なあの話ですが、元ネタ通りに事が進んだと考えると、手紙を届けたのは…
(5)『返事』(作:ハシバミ)
語り手は恐らく男性で、恋人が女性でしょうか？
だとすれば、叶った事に気づいた女性視点ではなく、あえて男性視点で物語書き上げられたのは上手いと思います。
(6)『腐るほどに、愛。』(作:弥七)
彼女はいつから犯罪者で、どこまで知っていたというのか。この彼は絶対に好きになる相手を間違えている事でしょう。
実際のストーカーの様子等知る由もないのですが、鉛筆まで使う周到さには恐怖しか感じませんね。
(7)『まんま見ぃや』(作:八つ橋)
…別に利用規約違反とまでは言わないけれどもねぇ…開始４行でこの作品を最後まで読もうか、悪い意味で悩みました………。
まぁデイジーは（要素的に）出ると思っていました。
(8)『失恋そして再会』(作:まりむう)
3年経ってもお互いの顔が分かるなら、それは相性が良い事にほかならないのでは。
上げと下げのポイントを正確に押さえてくる、王道的なハッピーエンドでした。
(9)『創り出されたかぐや姫』(作:OUTIS)
『彼女は欲深かったため、その有力者全員の求婚に応じようとしましたが、彼らがそれを許しません。』？？？？？
本家のかぐや姫の話は存じ上げませんが、何かがおかしい。そう、上手く言葉には出来ませんが何かがオカシイ！！
(10)『Days eye』(作:夜船)
胸糞悪いバッドエンドを先に書かれたのは、夜船さんでしたね。
それもただのバッドではない、砂漠という絶妙なシチュエーションの元に成り立った、救いようのない悲恋…こんな話が好きです。
(11)『ヒナギクの子』(作:ぎんがけい)
何故わざわざオリジナルの名前を前面に押し出してきたのかと思いましたが…成程。名前に絡めた告白とは素敵じゃないですか。
今まで恋人になった経緯を語った作品は多かったですが、ぎんがけいさんの作品は恋が叶った部分のみに焦点が当てられており、その構図が興味深いです。
(12)『your name.』(作:M)
タイトル的に君の名は。パロは絶対に来ると思った。
しかし、入れ替わり中に「I love you.」ときたら、誰が誰を愛しているのか混乱しそうです。
（投票対象外作品）
『千代に八千代に』(作:みづ)
まさしく神視点。最後のサラッと真相を打ち明ける感じが良いですよね。
信仰によって神の生死や立場が変わるのならば、人と神が信仰によって主従関係を成り立たせるのも、案外悪くないかもしれませんね。
＜エキシビション＞
【掃き溜めに、春。】
彼はデイジーの花畑に何か恨みでもあるのか、それはともかく、ゴミ箱に手紙があった理由としては結構面白いシチュエーションだと思います。意図せずゴミ箱にダイブしちゃったのね。
ラストの「同時語り」は、小説を書く者ならば一度はやってみたい演出です。
創りだすの運営と執筆、お疲れさまでした。
キャノーさん、ご投票に駆け付けて下さってありがとうございました！
今回は前回にも増して短文が目立った中、靴下さんの長文作品の丁寧さは良い意味で際立ったのではないでしょうか。
実況解説感の溢れる全レスも、お疲れ様です！エキシビションにも感想が頂けて嬉しいです！
ちなみに、頭の中の花畑がタンポポでもチューリップでもなくデイジーなのは、恨みじゃなく一応理由はあります…笑
(6)『腐るほどに、愛。』(作:弥七)
今回の問題文を読んで、弥七さんのこの解説の問題が頭にちらついていたのでやったーと思いました。納得感は当然ばっちりだし、本人が書いてくれた！と言う驚きと喜びもあって、これは投票するしかないと本投票の一票を投じます。エモンガと匠もお願いします。
最難関要素
⑨デイジーの花畑は重要、に一票
匠、エモンガ
(2)『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)
その紙がなぜゴミ箱に捨てられているのかという謎の解決の仕方が好きで、とても納得でした。匠票です。
(13)『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)
パソコンのゴミ箱だという発想がおもしろいと思いました。匠とエモンガです。
以上です。
きっとくりすさん、ご投票ありがとうございました！
私は問題制作段階では全く気づいていませんでした。問題自体は知っていたのですけど…。。。
「遅咲きのかざぐるま」(作・弥七)に1票
海外小説が元ネタの本を日本風にアレンジして物語を作るという発想がよかったです。
「返事」(作・ハシバミ)に1票
日記形式で書き手の相手が動作を行ったという風に書いていたのが面白かったです。
「創り出されたかぐや姫」(作・OUTIS)に1票
竹取物語がこんなに現代的になるなんて！口調も含めてOUTISさんのとりこになりそうです。
最も組み込むのが難しかった要素「砂時計の砂はもう落ちることはない」
砂時計自体最近見かけないので、どうやって取り入れるかが難しかったです。
匠賞
「まんま見ぃや」(作・八つ橋)に1票
関西弁口調のおかげで登場人物に親しみを感じました。
エモンガ賞
「背景に咲くデイジー」(作・靴下)に1票
まさか恋人が亡くなってしまうとは思いませんでしたが、恋人が残したプレゼントに泣きそうになりました。
まりむうさん、ご投票ありがとうございました！
砂時計はただ出すだけでなく、｢もう落ちることはない｣ことを明らかにしなければならないのが辛かったですよね。
「「ひなのきおく」」(作・ハシバミ)さんに１票
ほろ苦くも甘酸っぱい青春が始まりそう。続編がみてみたい。
「Days eye」(作・夜船)さんに１票
どこかであったかもしれないリアリティのあるファンタジー。砂時計を軸として味わいのある物語が綴られていました。
「ヒナギクの子」(作・ぎんがけい])さんに１票
デイジーの花言葉を用いた物語が素敵。爽やかな読後感のあるストーリーでした。
最も組み込むのが難しかった要素「⑨デイジーの花畑は重要」
デイジーといわれたら、もう私にはアレしか思い浮かびませんでした。許してください◯ん◯ん◯う。
[編集済]
八つ橋さん、ご投票ありがとうございました！
デイジーは凄くわかります。私もデイジーといわれて、あのオレンジの…がちらつきました。
もしリサーチしていなかったら、今頃私のところにもデイジーさんが出張していたのかも…？
ハシバミさん、ご投票ありがとうございました！
ハシバミさんには2作品投稿して頂けて、
主催は嬉しかったです。
他の方では言っていないこととして、残酸さんの作品が納得感が高いのは凄く共感できます。七夕の設定がそこで…！
さなめ。さん企画進行お疲れ様です。結果発表まで、ラストスパート！！！
☆（1）『おれも』
（作；：きの子さん）に1票
→指定された要素が違和感なく文章に溶け込み、読んでいてすっきりとした印象を与える構成に高い技術力を感じました。私はハッピーエンド作品が大好きなので物語のオチも素晴らしいと思いました^ ^恋愛小説的な雰囲気なのにあえて「大好き」とか「愛してる」などといった言葉を使用せず、「ポケベルの番号」で会話することで重厚なストーリー性を創り出しているのかなと。いいですね！^ ^
☆（7）『まんま見ぃや』
（作：八つ橋さん）に1票
→「まんま見ぃや」というパワーワードにやられました＞＜タイトルだけだと思ったら文章にもちゃんと取り込まれていて、見事な伏線回収（？）にお見それしました^ ^登場人物の名前もそうなんですけど、物語スープはただいい話だけで終わるんじゃなくて、個性とかインパクトが大事なんだなぁと個人的に勉強になった作品です。数ある投稿作品の中でも特別興味を惹かれました。いいですね！^ ^
☆（13）『背景に咲くデイジー』
（作：靴下さん）に1票
→今回の要素の中で個人的に一番大変だと思ったのは、「デイジーの花畑が重要」なんです。ただ花畑を組み込むだけじゃない、重要じゃないといけない。それが本当に頭を悩ませました。靴下さんの作品はその『重要』というところが一番反映されているんじゃないかなぁと思います。確かにスマホの初期画面でありそう。そして壊れたスマホから恋愛につなげていくという流れが見事でした。いいですね！^ ^
☆最も組み込むのが難しかった要素
→⑨『デイジーの花畑は重要』
☆エモンガ票
→（1）（3）（7）（10）（13）
☆匠票
→（1）（7）（13）
[編集済]
弥七さん、ご投票ありがとうございました！応援も頂けて感謝です！
弥七さんの感想は、分析と思いが両立していて、貰ったら凄く嬉しいです。特に靴下さんの作品は、言い得て妙、な感想だと思います。
それから、弥七さんにも複数投稿して頂いて、感謝してもしきれません。ありがとうございました！
『おれも』(作:きの子)に一票入れます。
安易に直接的な恋の言葉を書くのではなく、その文字に対してなぜ書くようにしたのか、と言った要素が組み込まれて良いと思いました。
『創り出されたかぐや姫』(作:OUTIS)に一票入れます。
かぐや姫の物語を絡めながら、紙があったことそのものに意味を見出すのが面白いと感じました。
『遅咲きのかざぐるま』(作:弥七)に一票入れます。
恋が破れる。恋が成就するの２つがうまく組み込まれていて、遠くてゴミ箱になんとか手紙を入れるという書き方が面白く感じました。
最難関要素は「砂時計の砂がもう落ちることはない」でお願いします。
残酸さん、ご投票ありがとうございました！
投票された3作品は、どれも構成とトリックが素晴らしいものでした。
もちろん、残酸さんの作品も、幸せの溢れる魅力的な作品でした！ありがとうございました！
参加者一覧 10人（クリックすると質問が絞れます）
最難関要素賞
🥇｢デイジーの花畑は重要｣(ぎんがけいさん)
5票獲得
🥈｢砂時計の砂はもう落ちることはない｣(かふぇ・もかろにさん)
4票獲得
🥉｢誰かの恋が破れる｣(藤井さん)
1票獲得
解説:デイジーvs砂時計！見え隠れする失恋！
匠賞
🥇『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)
4票獲得
🥈『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)
🥈『腐るほどに、愛。』(作:弥七さん)
🥈『まんま見ぃや』(作:八つ橋さん)
3票獲得
🥉『おれも』(作:きの子さん)
🥉『拾い上げられた想い』(作:残酸さん)
🥉『返事』(作:ハシバミさん)
🥉『創り出されたかぐや姫』(作:OUTISさん)
2票獲得
『失恋そして再会』(作:まりむうさん)
『your name.』(作:Mさん)
1票獲得
解説:ゴミ箱をバーチャル化した靴下さんが金賞獲得！ストーリーに意外性を仕組んだ3作品が続くなど、やはり匠は接戦でした！
エモンガ賞
🥇『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)
5票獲得
🥈『おれも』(作:きの子さん)
🥈『腐るほどに、愛。』(作:弥七さん)
3票獲得
🥉『拾い上げられた想い』(作:残酸さん)
🥉『まんま見ぃや』(作:八つ橋さん)
🥉『Days eye』(作:夜船さん)
2票獲得
『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)
『遅咲きのかざぐるま』(作:弥七さん)
『失恋そして再会』(作:まりむうさん)
『創り出されたかぐや姫』(作:OUTISさん)
『ヒナギクの子』(作:ぎんがけいさん)
『your name.』(作:Mさん)
1票獲得
解説:エモンガは長文の勝利！その長さならではの物語を編み出した靴下さんに金賞です！
最優秀作品賞
🥇『腐るほどに、愛。』(作:弥七さん)
4票獲得
🥈『おれも』(作:きの子さん)
🥈『まんま見ぃや』(作:八つ橋さん)
🥈『創り出されたかぐや姫』(作:OUTISさん)
3票獲得
🥉『ひなのきおく』(作:ハシバミさん)
🥉『遅咲きのかざぐるま』(作:弥七さん)
🥉『背景に咲くデイジー』(作:靴下さん)
2票獲得
『拾い上げられた想い』(作:残酸さん)
『返事』(作:ハシバミさん)
『失恋そして再会』(作:まりむうさん)
『Days eye』(作:夜船さん)
『ヒナギクの子』(作:ぎんがけいさん)
1票獲得
解説:すっきりとしたトリックに、歪み成分たっぷりの物語。それでいてハッピーエンド。自らフリークを自称する｢ハッピーエンド狂｣の弥七さんに金賞！
シェチュ王
👑弥七さん👑
解説:初出場にしてシェチュ王の冠をその手にした弥七さん。2作品とも、流れるような文体、言葉選びが魅力的で、もう本当に、プロフェッショナル。凄すぎました。合計6票獲得で、見事シェチュ王に輝かれました！
皆様、ご参加下さり、本当にありがとうございました！
私の要素が最難関で皆さんを撹乱させてしまい、すみませんでした。デイジーの花畑要素は私の好きなお話から引用したものなのですが、今後はもう少し自然なものを選びたいと思います。[19年12月02日 17:28]
恒例になってるのかわかりませんが、感想返信させていただきます。長文注意報および警報発令中。
▶︎ぎんがけいさん
匠票の投票ありがとうございました！
ぎんがけいさんの「出張届を破って愛を誓う」というのもとても面白かったです。自分にはないアイデアだなぁと思ったので、ちゃっかりお勉強させていただきます(o'ω')
▶︎イナさんさん
匠もエモンガも両方投じてくださって、嬉しかったです、ありがとうございます！
イナさんにエモをお届けできたようで嬉しいです^ ^
▶︎キャノーさん
貴重な本投票1票を投じてくださりありがとうございます！！
ベタ褒めされて恐縮で縮こまってますが… とりあえず、長文投稿者(対抗馬？)がいなかったのは有利になったかなーと思いますね。実を言うと、今回ホントは長文にするつもりもなく、「7,8要素回収する作品創って、字数足りなかったら要素足そうかな」くらいに思ってたのですが、途中まで書いて文字数数えたら2000超えてて＼(^q^)／ってなりました。。。長文得意芸人なんじゃなくて短文苦手芸人なのかもしれません…
▶︎きっとくりすさん
匠エモ投票ありがとうございます！
ゴミ箱、誰か他の人もやってくるかなぁ…とドキドキだだったのですが、被らなかったようでよかったです笑 紙じゃない点はアンフェアだったかなぁ…とも思いましたが、創りだすの緩さ(寛容さ？)に免じて許してくだせぇ。
▶︎まりむうさん
エモンガ票ありがとうございます！
泣いちゃってもいいんですよ？ 'ω') さなめさんも言ってましたが、今回長文部門？ があまりいなかったもんで、その分ふんだんに文字を使えたのは強みだったのかなーと思っています。みなさんの作品読んでると、短い作品ながらハンパないエモを感じたりもするので、まだまだだなぁなんて思ったりもしてますが…
▶︎弥七さん
本投票ありがとうございます！！ 並びにエモ匠にも投票くださってとても嬉しいです！^ ^
エモンガの権化のような、ハッピーエンド狂の弥七さんにエモンガいただけたのがとっても嬉しいです！ また、「デイジーの花畑は"重要"」は、自分でも1番意識していた点なので、お褒めいただけて光栄です…！「重要」とか「関係はある」とか、創りだす特有の"語尾のニュアンス"っていつも苦労するんですが(実際あやふやになっちゃうことも多いです)、今回はしっかり重要にできたんじゃないかな、と思ってます笑
▶︎さなめ。さん
感想ありがとうございますを言う前に、まずは主催ありがとうございました！ 初めての主催とは思えないくらい、滞りない進行だと感じました！ さてはラテシン出身者さん…？！
それはさておき…。
長文感想いただきありがとうございました！
秘密の部屋の全員分の感想読ませていただいたのですが、さなめさんの愛情がとっても伝わってくるようで、読むのが楽しかったです。読む力もすごいなぁ…と思って読ませていただきました。
毎回の創りだすで作品の感想いただくたびに「感想もらえるのって嬉しいな」と感じるんですが、今回特にさなめさんの感想が嬉しかったです。細部までしっかり読んでもらったんだなぁって伝わってきて、なんかほっこりしました(笑)。PCの機能としてのゴミ箱ありきでストーリーを作っていったんですが、おかげでデイジーを背景にできたり、①スマホが壊れるを回収できたり、割と自然に要素組み込めたのかな、と思ってます。反面、②腐ったみかんだけは不自然になっちゃった気がしますが…
そしてエキシビションも楽しませていただきました！ やっぱりシェチュ王というものは、なるべくしてなるんだなぁ…と唸っちゃいました…改めてさなめさんの才能にも感服いたしました。
長文の感想、これだけで字数オーバーな気もしますが、これにて失礼します！ 弥七さん、次回の開催楽しみにしています！
[編集済] [19年12月02日 17:09]
【掃き溜めに、春。】
梅雨に降る小雨は、鬱陶しいもの。
わざわざ傘をさすほど煩うものでもないが、細かい粒が身体に当たってまとわりついてくる。
しかし。
だからこそ小雨は、晴れの日だまりや大雨と違って、俺たちの持つ身体に、一番近く触れるもの。
まるで、あいつとの腐れ縁みたいに。
あいつは昔から、俺の家のすぐ隣にずっと住んでいた。それこそ、窓越しに会話が出来るくらい、近く。だから幼稚園も小学校も同じ。いつもいつも側にいて、鬱陶しかった。あいつは、クラスの誰よりも騒がしい奴だったから。
朝は二階の窓越しに俺に叫びかけて起こすし、朝から奔放にはしゃぎ回って煩かった。それほど活発じゃなかったはずの俺はあいつに振り回されて、けたけたと笑われた。男の子なのにだらしないなぁ。そういって、立ち入り禁止の荒れ地に入ったり、駐車場でかくれんぼしたり。
きっとあいつの頭の中は、大層なデイジーのお花畑⑨だった。自分の赴くまま、他人なんて無意識で、よく言えば無邪気に。だから、デイジーの花があいつの頭に咲き誇って、俺たちはバカなことばっかして、怒られていた。
今の季節は、春が去ったあとの梅雨。
あいつも俺も、中学を境に段々とお互いから離れていった。学校が違ったのもそうだし、何より小さい頃みたいにはしゃぎ回ることが失くなった。あんなに悪口言い合って殴り合ったあいつとは、今は時候の挨拶くらいしか交わさない。それに、あいつは、あの頃とは変わっていた。
男みたいに短かった髪は艶やかに伸び、あの頃では考えられなかったスカート姿が、あいつの制服になった。今は有名校に通っていて、海外留学も視野に入れている⑧ことは知っている。隣から響いていたバカ丸出しのでっかい声も聞こえなくなり、朝、時々すれ違うあいつの顔は、一人前の女の子のものだった。あいつはこちらと目が合うと、何故か淋しそうに、目を逸らしている。冷静そうなあいつの頭の中には、今頃、アジサイが咲いているのだろうか。
あいつの頭から、もうデイジーの花畑は消えてしまったのだろうか。
俺も最近まで、そのことは特に気にしていなかった。小学校の頃の友達なんて、今は滅多やたらに顔を合わせない。あいつだって、あの頃と変わることだってある。
そう、特に意識してなかったはずだ。この前まで。じゃあ、何故。なんで今、こんなことを思い出しているのだろう。こんなにも古い記憶が、頭を支配するのだろう。
ついこの間、後輩の女の子から告白された。名前は晴。俺を慕ってくれる良い後輩だ。だから、好きになっても良いと思った。告白なんてされたのは初めてだったし、俺を必要としてくれる人がいるのは、本当に嬉しかったから。
そのとき俺は、咄嗟に断っていた⑩。彼女は静かに顔を曇らせ、帰っていった。自分のしたことが良く解らなくなって、ずっとそこに、立ち尽くしていた。
翌日には、そのことを忘れたかのような彼女が、友達と笑いあっているのを見た。
それが、一週間くらい前。
その日から？その日からなのか？俺の頭が、おかしくなったのは。なんで。なんであいつとの日常が、こんなにも頭をよぎるのだろう。何故、梅雨のアジサイの花を見ると、少しだけ淋しくなるのだろう。
何故。
何故俺は、あいつのことばかり考えてしまうんだろう。
一番近くにいたあいつに、暫く会わないだけで、俺はこんなに、心が苦しくなっていた。頭のネジがとれた⑤みたいに上の空で、帰り道、スマホをプラットホームに落とした。
拾い上げたスマホは誤作動を起こしていて①、今の俺みたいだった。
鈍くさいなぁ。男の子のくせに。
そんな空耳が聞こえてきて、俺は気づいてしまった。気付きたくなかった。
晴が俺を好きだった以上に、俺は、あいつが好きだった。
俺は、あいつに会って、想いを伝えようともした。晴が勇気を出して俺に直接告白したすぐ後だったから、俺にも使命感のようなものがあったのかも知れない。
…でも、あいつとはもう疎遠だし、連絡先も知らない。郵便ポストに何かを入れて、あいつのおばさんに気付かれるのはもっと嫌だ。すぐ隣なのに、あいつに伝えに行く勇気は出なかった。それは、気まずすぎた。でも、そのままでいるのも、苦しかった。
だから、窓越しに届けようと思った。
小学校の頃、遠く離れた机からあいつが飛ばした、紙飛行機を思い出したのだ。その時あいつは紙飛行機に、バカ、って二文字を乗せていた。俺の頭に先端を当てて、忍び笑いしながら、口パクで、ばーか。
砂時計で三分計って、小さな紙飛行機を作った。紙には、悔しいけど、好きだって書いた。あいつから教わった折り方を、うろ覚えに折った紙飛行機は不恰好で、拙かった。
あいつは部活から帰った夕方、梅雨のじめっとした空気を逃がすために窓を開けた。あいつが窓辺を去った頃、俺はその想いを飛ばした。
ありったけの願いを込めた、届け。届け。届けって。でも、幼稚で拙い紙飛行機は、隣の窓に、届かなかった。俺の想いは、地上のゴミ箱へと向かっていった。
ああ、そうか。そうだよな。
あいつはもう変わってしまった。手のひらほどの⑥ボールを縦横無尽にぶん投げて無邪気に笑っていたあいつは、あいつとの想い出は、もうゴミ箱に投げられて、戻らない。もうあの頃には、戻れない③。
ゴミ箱まで飛行機を取りに行くことも出来たが、そうしなかった。もう一度三分で、いやむしろ、もっと時間をかけて、違う飛行機を折ることも出来たが、そうしなかった。拙い想いを、俺はあのゴミ箱に捨てておくことにした。砂時計は引き出しにしまって⑤、勉強道具を取り出した。中学生でも理解できるはずの二次関数が、全然解らなかった。
俺は、ずっと、さなめのことが好きだった。
ビニール袋に入った腐ったみかんは、父が3か月間、バックに仕舞いっぱなしにしていたお土産。どうしようもなく頭のネジがとれている父は、今、母に怒られている。私はそそくさと、そのみかんを外のゴミ箱に捨てに来たわけである②。こっそり母の枕の下にでも入れておこうとも思ったが、今回の怒りは本気なような気がして止めた。ビニール袋を振り回して蓋の空いたゴミ箱にシュートを試みると、失敗。ちっちゃい頃は百発百中だったのに、と想いながら拾い上げると、ゴミ箱の中に、紙飛行機が入っていることに気付いた。
それも、ただの紙飛行機ではなく、ヘンテコな折り方をしている。私はその折り方を知っていた。
出来た！巧く飛ぶように改良を重ねたこれこそ、最強の紙飛行機、｢ミーハーちゃん3号｣だ！
小学校の頃の自分を思い出して、ちょっぴり恥ずかしくなる。今の友達がこのことを知ったら、きっと驚くだろう。まず、私がそんなに活発だったことに。
次に、その紙飛行機を、遠くの席に座っていた、大好きな幼なじみにぶつけるために改良していたということに。
近所の子がこの発明の後追いでもしたのだろうか、と思わず手に取ってみる。ゴミ箱の中に入れてあったにしては綺麗な、でも不器用な折り方の紙飛行機に、書き込みがあることにふと気付いた。
【ゴミ箱に捨てられた一枚の紙を見ると、】
興味半分で紙を広げた私は、書き込みを見た。
びっくりした。
紙をもう一度、見た。
二階を見上げた。
あいつの部屋の窓が見えた。
かつて、折り方を教えたのを思い出した。
【女は自分の恋が叶ったことを知った。】
途端に全身が、熱くなった感じがした。冷え性が辛いはずの手を顔に当てても、まだ熱い。きっと今、雪国に飛ばされても、私の顔は、まっかっかのままだっただろう。
その後、すぐ。
今朝。
紙飛行機を折った。
紙飛行機が飛んできた。
折り方はもちろん、｢ミーハーちゃん3号｣形態。
折り方は、俺のものと同じ。
あの時みたいに、頭に当ててやった。
あの時みたいに、頭に当たってきた。
あいつはすぐに紙を広げた。
俺はその飛行機を解体した。
そして、私の想いを覗いた。
あいつの書き込みを見た。
窓越しにあいつが、私の方を見た。
窓越しに、俺はあいつを見た。
恥ずかしくて、全身が熱くなった気がした。
ちょっぴり恥ずかしげに、あいつはこっちを見ていた。
あいつはあっけらかんとしてて、バカみたいだった。
あいつは額に冷えピタを付けていて、この上なく不恰好だった。
今はあの頃より、大人っぽい顔なのに。
今はあの頃より、綺麗な顔してるのに。
やっぱり、あの頃のまんまだ。
意外と、あの頃のまんまだ。
その拙さも、その必死さも。
その明るさも、その無邪気さも。
だから。
ふと。
私は、あいつのことが、好きだ。
あいつが笑顔になった。
たくろうのことが、大好きだ。
その笑顔はまるで、一輪のデイジーの花が咲うようだった。
ふと空を見ると。
雨が降っていた⑦。
晴れているのに。
天気雨だ。
晴日より降りしきる小さな雨は、窓に手をかける二人の手の甲に、しとしと、しとしとと。
おわり。
(総字数3623字 要素数10+α)
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