【第二回】美咲ちゃんの休日【三コマ目】

1.今日はなんだかいいお天気！暖かい日差しの中、公園で本を読む美咲ちゃん 。
2.けれども大変、通り雨。傘を持っていなかった美咲ちゃんは困り顔…って、あれれ？ベンチに誰か近づいて来たみたいです。
3.「み、美咲ちゃん、風邪ひいちゃうよ」と傘を差し出したのは、たまたま近くを通りかかったクラスメイト。
4.「ありがとう、助かったよ！」と、お礼に自販機の飲み物を奢ろうとする美咲ちゃん。遠慮がちに俯いた恥ずかしがり屋なクラスメイトに、「どんな飲み物が好き？」とにこにこ笑顔で聞いたのでした。 [編集済]

1＋

1.恋愛に関する本を読んでいる三咲ちゃん。
　三咲ちゃん「ふむふむ･･････言葉遊びによる験担ぎも大事と･････」
2.三咲ちゃん「あ！雨に〝フラれる〟なんて縁起がわるい！」
3.読んでいた本の続きにちょうどいい助言を見つけた三咲ちゃん。
　美咲ちゃん「え！？縁起が悪い言葉には、逆の言葉遊びで対抗してみるといいって！？」
4.『よく降ってお飲みください』のジュースを買った三咲ちゃん。
　三咲ちゃん「これで私は〝フる〟側の立場になったってことね！･･････って、恋愛成就してなーい！」

3＋

1.他の椅子に座っていた友達は皆いない。閉ざされた世界でただ一人読書をしながら、来なければいいと思っている出番を待ち続ける美咲ちゃん。
2.そして椅子が落ち始める。出番が来たのだ。堕ちる。墜ちる。おちる。それを留めるパラシュートもなければパラソルもない。平和な生活はこれで終わり。美しく咲くからこそ、いつか朽ち果てることを定められた名前だった。
3.そう、これは自販機。自律式戦術機械人形販売機構。滅びた世界の遺産だ。
4.自販機から排出された美咲は、すぐにグレネードと弾薬を求めた。体長30cmの機械妖精、人類最後の希望。美咲の戦いはこれからだ――（打ち切りエンド [編集済]

2＋

1.まさか図書館にこんな本があるなんてね…ドキドキ
2.あらら、雨。図書館の本を濡らしちゃいけないのに、傘がない、どうしよう。
3.この本、試してみようか…「誰でも使える召喚魔法」だって。出でよ、傘！
4.な、なんで自販機が出てくるの！？あ、折り畳み傘も売ってる。3000円…普通に高い。お金、足りない…
　召喚魔法は使えたけど役には立ちませんでした。美咲ちゃん、ざんねん！
（美咲ちゃんはその本を図書館に返した後、また借りようと探したけど、二度と見つからなかったんだって。）おしまい。 [編集済]

2＋

0.ウミガメのスープ：雨に濡れて体が冷えた美咲ちゃんがつめた～い飲み物を買ったのは何故？

1.デートの待ち合わせ、早く着いたので本を読む美咲ちゃん
2.予報外れの雨に降られて困る美咲ちゃん
3.デートの相手が到着。相合傘で密着して体温も急上昇！
4.「何か温かい飲み物買おうか？」「ううん、冷たい飲み物が良い」

2＋

1.
今日は待ちに待ったデートの日。あの人はまだかな？
さっき買った占いの本でも読んで時間を潰そう。

えぇと、なになに？

「第一位はうお座のあなた！今日は思いがけない幸運が起こるかも………？
　ラッキーアイテムはりんごジュース！」

え！わたし、一位だって。今日は良い日になりそうだな。いまからワクワクだ！

2.
ぽつり、ぽつり………

え、雨？
今日の予報は晴れだったのに。傘持ってきてないや。

ショックだなぁ。やっぱり占いなんて当たらないかー。


3.
「お待たせ。ごめんね、遅くなって。」

あの人は、傘を持ってやってきました。

「雨が降りそうだったから。傘を買ってきたんだ。さあ、入って。」

そう言って、自分の差している傘にわたしを入れます。

「じゃあ、どこに行こうか。」

どこに行っても、今日はきっと楽しくなる、わたしはそう確信しました。
だって、あなたが幸せを運んでくれたから。

4.
ざあざあと、雨はまだまだ降っています。

「あ、自販機。ねえ、りんごジュース買ってもいい？」

「いいけど、珍しいね？いつもはジュースとかあんまり買わないのに」

ふふ、と笑ってわたしは言いました。

「わたし、占いは信じるタイプだから！」

2＋

1.「そろそろかな。アイツが死ぬのは」
ベンチで美咲はほくそ笑んでいた。ついさっき、美咲の元恋人である亀夫にペットボトルのお茶を渡したのだが、この中に美咲は毒を仕込んでいたのだ。

2.雨が降ってきた。美咲はまたほくそ笑んだ。
「何？毒入りのペットボトルに私の指紋が付いているから私が殺したのがバレるって？そんな心配は必要ないわ。ふっふっふ、説明してあげる。私が用意したとっておきのトリックを♡」
そう言いながら、美咲は傘を差すのも忘れて、亀夫の毒殺計画について語り始めた。

3.「まずは自販機でペットボトルのお茶を買う。これが無いと始まらないわ。そしてペットボトルを開けそこに毒を入れる。ここまでは君たちの想像通りよ。でもここからが腕の見せ所。ペットボトルについた指紋を入念に拭き取った後、手に接着剤を付ける。その手でペットボトルを持つのよ。こうしたら、ペットボトルに指紋はつかないわ。あとは、亀夫に渡すだけ。えっ？ペットボトルに接着剤が付いているのがバレるって？それも計算済みよ。だって今頃は固まった接着剤がこの雨で流れ落ちているだろうから。そう、私はこの雨まで計算していたの。だから、バレることはないわ。ふっふっふ」

4.「あいつの人生もこれで終わりね。さて、こう長く喋ってたら、喉が渇いてきたわね。自販機でペットボトルのお茶でも買おうかしら」

1＋