×699年、男は千切れた腕を抱えながら、自己中心的な選択の末、自分はここでもがき苦しんで死んでしまうのだと悟っていた。一体なぜ?
ウミガメのスープです!腕を抱えた男性の話です。
×699年、美しかった風景も、自然も、もう見る目も無くなってしまった…
No.8[Ujimatcha]12月30日 20:3012月30日 20:38
戦争は関係しますか?
YesNo?解説文では言及していませんが、地球は争いや災害の結果、到底住めれる環境ではありません! [編集済] [良い質問]
地球ではもう住み続けることができないと思った人類は、何年も前に地球を見捨てる手段をとり、生き延びていました。だけどある日…[編集済]
ここは月面に建設された宇宙ステーション内、移住計画は達成し、穏やかに暮らしていたが、内部は地震によってボロボロになっていた。[編集済]
男は何が何でも宇宙ステーションから出たかったのですが、それにはある障害がありました。だから、男は別の男の腕を抱えていました。[編集済]
No.13[油獣]01月01日 21:2201月01日 21:32
別の人間の手を使って指紋認証しようとしてますか
Yes!!!男は別の人間の手を使って、脱出するために認証を突破しようとしていました!!でも… [編集済] [良い質問]
手によって脱出経路への道が開かれる。
それを聞いた男は、ある勘違いをしていたのです。[編集済]
それを聞いた男は、ある勘違いをしていたのです。[編集済]
No.16[荒巻]01月01日 22:1001月01日 22:12
その腕では認証することが不可能ですか?
YesNo!腕だけの状態では不可能でしたが、切り離されるなどしなければ認証は通っていたでしょう!! [良い質問]
No.17[荒巻]01月01日 22:1301月01日 22:16
男は、「死んだ手指では指紋認証ができない」ということを知らなかったため、認証を通すことが出来ないと悟って死を覚悟したのですか? [編集済]
前半Noで後半Yes!!男は指紋認証だと思ってはいましたが…!
繋がっていて、生きていれば動き、
切り離されたり、死んでいるなら止まってしまうもの。[編集済]
切り離されたり、死んでいるなら止まってしまうもの。[編集済]
参加者一覧 5人(クリックすると質問が絞れます)
全員
wi-fi sub(1)
わかめ(6良:3)
荒巻(5良:4正:1)
Ujimatcha(3良:1)
油獣(3良:1)
簡易解説
男は宇宙空間におり、脱出には腕の持ち主の指紋認証が必要だと思い込み腕だけを持ってきていたが、実際は静脈認証によって作動していたため認証が通らず脱出に失敗し、宇宙空間に放り出されたため死亡した。
(以下 補足もとい物語)
『………………………………。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「……………は…。」
男はヘラヘラと笑い出した。
「…ひ…あは…あはは…」
しばらくして、嫌な音が聞こえてくる。
「…………ぁ。」
あぁ、自分は馬鹿だ。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
2699年、突如として発生した前例のない大規模な地震。月面に建設されていた宇宙ステーション内部は悲惨な状況になっていた。
「緊急事態発生!!大規模な地震が発生しました!!各自、避難を願います!!係員の指示に従い、脱出ポッドへ移動してください!!」
指示に従い、宇宙ステーションにいた一般人は無事にポッドへ乗り込むことができた。そして、犠牲が多く出たものの脱出し、なんとか皆逃げ延びることに成功した。
地震の衝撃によって頭を打ち、倒れ込んでしまったことで呼びかけに反応できず、死んでいると判断されてしまった男を除いて。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「ひぃ……ひぃ……!!」
自室にあった工具セットで部屋をこじ開けた男は、脂汗を浮かべながら辺りを彷徨い歩いていた。
このままだと、宇宙ステーションは耐えきれなくなり完全に崩壊する。空気がある程度保たれているこの場所も、宇宙空間に放り出されれば…
「い…嫌だ…死にたくない…」
倒れ込んでいる他の人の亡骸を見て震え上がりながら、必死になって何か方法はないかと考えていると。
■■■「…ぁ…そこに…誰か…いるか…?」
「……え?」
声がした方をよく見ると、足を瓦礫に挟み込んでしまい、身動きが取れなくなっていた係員……もとい、男の友人でもある■■■がいた。
■■■「もしかして…○○か?」
男は■■■から三つの事を聞いた。
一般人用の脱出ポッドはもう出てしまった事。
係員は個別に一人用のポッドが用意されている事。
ポッドは手による生体認証で使用できる事。
男は話しを聞いて心から安堵した。
そして生き延びるために、決心した。
■■■「……まだ大丈夫だ…安心しろ○○。」
「………」
優しく■■■は男に語りかける。だけどもうどうでもよかった。■■■を一緒に向かったところで、■■■の足が使い物にならない分、運んだとしても逃げる時間が大幅に遅れる。
■■■「俺を東にあるポッドの待機場まで運んでくれ。」
間に合わなかったら元も子もない。
使う部分がわかるんだったら、手で持ち運んだほうが早いし楽だ。
■■■「もし重量オーバーでポッドが動かなかったとしても、…その時は…
自分だけでも助かりたかったから、それから先の言葉を聞く前に男は工具を振り上げた。
ーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
「はぁ…はぁ…はぁ…!!」
男は腕を抱えて脱出ポッドへ向かっていた。
これを使えばポッドは動く。自分は助かる。
「あ……あった……!!」
そして、男は認証画面の前にたどり着き、早速画面に向かって■■■の手を触れさせた。
『■■■様ですね。認証を開始します……』
助かる…助かる…!!これで……!!
浅はかな選択をしたと、後悔することになるのに。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
『静脈が判断できません。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「………ひひひ……あは…あはは。」
男はヘラヘラと笑い続けている。
『静脈が判断できません。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「…分かってる…分かってるってば…あはは…」
あの時、腕だけを切り離して自分だけ助かろうとしなかったら。
「あいつ」を抱えて二人で脱出しようとしたら、こんな最悪な結果にはならなかったのに。
だけど後悔してももう遅い。
ピキッ…
「…………ぁ。」
ひび割れるような音が聞こえてくる。
ピキッ…ピキッ…!!
死が近づいている音。建物が崩壊する音だ。
ごめんな。■■■。
ピキピキピキッ…………!!!
ごめん。
ゴオオォオオオ!!!!
ごめん、ほんとに。
終
男は宇宙空間におり、脱出には腕の持ち主の指紋認証が必要だと思い込み腕だけを持ってきていたが、実際は静脈認証によって作動していたため認証が通らず脱出に失敗し、宇宙空間に放り出されたため死亡した。
(以下 補足もとい物語)
『………………………………。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「……………は…。」
男はヘラヘラと笑い出した。
「…ひ…あは…あはは…」
しばらくして、嫌な音が聞こえてくる。
「…………ぁ。」
あぁ、自分は馬鹿だ。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
2699年、突如として発生した前例のない大規模な地震。月面に建設されていた宇宙ステーション内部は悲惨な状況になっていた。
「緊急事態発生!!大規模な地震が発生しました!!各自、避難を願います!!係員の指示に従い、脱出ポッドへ移動してください!!」
指示に従い、宇宙ステーションにいた一般人は無事にポッドへ乗り込むことができた。そして、犠牲が多く出たものの脱出し、なんとか皆逃げ延びることに成功した。
地震の衝撃によって頭を打ち、倒れ込んでしまったことで呼びかけに反応できず、死んでいると判断されてしまった男を除いて。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「ひぃ……ひぃ……!!」
自室にあった工具セットで部屋をこじ開けた男は、脂汗を浮かべながら辺りを彷徨い歩いていた。
このままだと、宇宙ステーションは耐えきれなくなり完全に崩壊する。空気がある程度保たれているこの場所も、宇宙空間に放り出されれば…
「い…嫌だ…死にたくない…」
倒れ込んでいる他の人の亡骸を見て震え上がりながら、必死になって何か方法はないかと考えていると。
■■■「…ぁ…そこに…誰か…いるか…?」
「……え?」
声がした方をよく見ると、足を瓦礫に挟み込んでしまい、身動きが取れなくなっていた係員……もとい、男の友人でもある■■■がいた。
■■■「もしかして…○○か?」
男は■■■から三つの事を聞いた。
一般人用の脱出ポッドはもう出てしまった事。
係員は個別に一人用のポッドが用意されている事。
ポッドは手による生体認証で使用できる事。
男は話しを聞いて心から安堵した。
そして生き延びるために、決心した。
■■■「……まだ大丈夫だ…安心しろ○○。」
「………」
優しく■■■は男に語りかける。だけどもうどうでもよかった。■■■を一緒に向かったところで、■■■の足が使い物にならない分、運んだとしても逃げる時間が大幅に遅れる。
■■■「俺を東にあるポッドの待機場まで運んでくれ。」
間に合わなかったら元も子もない。
使う部分がわかるんだったら、手で持ち運んだほうが早いし楽だ。
■■■「もし重量オーバーでポッドが動かなかったとしても、…その時は…
自分だけでも助かりたかったから、それから先の言葉を聞く前に男は工具を振り上げた。
ーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
「はぁ…はぁ…はぁ…!!」
男は腕を抱えて脱出ポッドへ向かっていた。
これを使えばポッドは動く。自分は助かる。
「あ……あった……!!」
そして、男は認証画面の前にたどり着き、早速画面に向かって■■■の手を触れさせた。
『■■■様ですね。認証を開始します……』
助かる…助かる…!!これで……!!
浅はかな選択をしたと、後悔することになるのに。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
『静脈が判断できません。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「………ひひひ……あは…あはは。」
男はヘラヘラと笑い続けている。
『静脈が判断できません。
認証に失敗しました。再度お試し下さい。』
「…分かってる…分かってるってば…あはは…」
あの時、腕だけを切り離して自分だけ助かろうとしなかったら。
「あいつ」を抱えて二人で脱出しようとしたら、こんな最悪な結果にはならなかったのに。
だけど後悔してももう遅い。
ピキッ…
「…………ぁ。」
ひび割れるような音が聞こえてくる。
ピキッ…ピキッ…!!
死が近づいている音。建物が崩壊する音だ。
ごめんな。■■■。
ピキピキピキッ…………!!!
ごめん。
ゴオオォオオオ!!!!
ごめん、ほんとに。
終
22年12月30日 01:22
[虹彩くん]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
納得:1票ブクマ:1
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!