→https://late-late.jp/mondai/show/10891
第23回創りだすへの作品投稿、ありがとうございました! これより投票フェーズに移ります。
今回は13人のシェフによって16作品を創りだしていただきました。
作品を投稿くださった方もそうでない方も、ぜひ思いのままに投票していただければと思います。
今回、皆様にこれから投票していただきますのは、
・最も素晴らしいと思った作品
・最も組み込むのが難しかった要素
・匠賞
・エモンガ賞
の4点となります。
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● 投票の手順 ●
《メイン投票》
投稿期間内に作品を投稿したシェフは3票、投稿していない観戦者は1票を、気に入った作品に投票してください。
質問欄にはそれぞれの
①タイトル
②作者
③票数
④感想
を記入お願いします。(↓にテンプレートがありますのでご活用ください!)
また、『最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素』も1つお答えください。
※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※こちらの質問欄は闇スープに設定しております。発表まで他の人の投票を見ることはできません。
※投票締め切りまで何度でも投票内容を編集できます。
《サブ投票》 ※任意
投票外だけどこの作品も投票候補だった、このフレーズや発想が気に入った……そんな方のためのサブ投票です。
・匠賞:要素、問題文の回収が上手い! そう思ったら1票!! いわゆるトリック・納得感イイネです。
・エモンガ賞:とにかく泣ける! 笑える! エモい! そう思ったら1票!! 物語イイネです。
本投票と共に、<匠…◯番、◯番…>のように添えるなどしてご投票下さい。
ご任意で構いません。
※匠、エモンガ賞は1作品につき1票ずつ、何作品でも投票できます。
※雰囲気など、詳しくは前回をご参照ください。
前回→https://late-late.jp/mondai/show/10525
皆様の投票により、
《メイン賞》
◆最難関要素賞:最も票を集めた要素
◆最優秀作品賞:最も票数を集めた作品
◆シェチュ王:最も票数を集めたシェフ
(※次回の正解を創りだすウミガメを出題していただきます!)
ここで一つ訂正がございます。
出題時のルール説明にてシェチュ王に (※今回は最優秀作品賞=シェチュ王となります)と記載しておりましたが、間違いです。
↑での説明通り最も票数を集めたシェフ、すなわち投稿作品への投票数を合算した票数が最も多いシェフがシェチュ王となります。
一人一作の制限を設けていた際の文章を削除しわすれておりました……申し訳ございません。
《サブ賞》
◇匠賞:感想にて《匠》を最も多く集めた作品
◇エモンガ賞:感想にて《エモンガ》を最も多く集めた作品
が決定します。
● スケジュール ●
〇投票フェーズ
投票会場設置後~5/30(土)23:59まで ※予定
〇結果発表
5/31(日)21:00 ※予定
● 投票テンプレート例 ●
『◯◯◯』(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
『◯◯◯』(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
『◯◯◯』(作・◯◯◯)に◯票
◯◯◯◯◯。
最も組み込むのが難しかった要素『◯◯◯』
<匠>
◯◯
<エモンガ>
◯◯
● 要素一覧 ●
①ふりだしに戻る
②殿が関係する
③達筆すぎて何て書いてあるか読めない
④眠り続ける
⑤懺悔する
⑥〇よりも☆
⑦目の前がぼやける
⑧これが最後の質問
⑨事件は起きる
⑩火は見える
● 作品一覧(提出順、敬称略)●
※文字が大きくなってしまう都合で、作品の題名は二重鍵括弧に統一させていただきます。ご了承ください。
①『------号事件』(作・キャノー)
②『マヨネーズの星』(作・イナーシャ)
③『伝説の男』(作・やすくん)
④『昼行燈講師の中世史』(作・きの子)
⑤『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴)
⑥『波紋』(作・輝夜)
⑦『空と海のあいだに』(作・イナーシャ)
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ)
⑩『作者近影』(作・夜船)
⑪『水底の真相』(作・イナーシャ)
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。)
⑭『弘法にも筆の誤り』(作・ぎんがけい)
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-)
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
投票対象外 ※サブ投票は可能です
⑰『泥の船』
以上となります。
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今回も各作品に簡易解説がつけられています。
「忙しくて全文読む暇がなくて投票きつい!」という方は、簡易解説を読んで「この解釈面白いな」というものに投票していただくのも大いにアリです。
感想も簡単なものでも構いません。投票後に書き足すのもOKです!
ぜひぜひ、お気軽にご参加ください。
みなさんよろしくお願いします!
【結果発表】お待たせいたしました!
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)に2票
あの富士に、大波に、そんな背景があったのか?
真実がどうであろうと、今後同作を見る目が変わるほどの衝撃でした。
画狂老人が、果たして船で退屈するかは不明ですが。
連なり食い合う高波を蠱毒と表現した点もぐっとつかまれました。
人間臭さがかえって感じられる末期、夏の風景と遊ぶ火の魂の描写に一気に温度や情景が浮かび
語りを中心とした本文との対比なのか、夢から覚めて現実に引き戻された様な感覚が強く残りました。
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-)に1票
エル・エストレヤ、激熱です。正直すをさん一択レベルで⑧が好みだったのですが、
自伝小説を読むような圧倒的語り、そして試合の盛り上がり。これめちゃめちゃ特番ですよね。
プロレスを見たことはないのですが、あまりの熱量に票を投じずにはいられませんでした。
登場人物が多めなのでやや目が滑ってしまいましたが、最後の○☆の回収の仕方がとても好きでした。
おわりの番組提供風もお茶目です。
期間内に投稿できてはいないため、3票を投じられない場合はすをさんに1票でお願いします。
最も組み込むのが難しかった要素
⑥〇よりも☆
多くの作品でこの要素の処理が今一つであると感じました。かくいう私も。
②殿にかんしても時代が絞られるかと思いましたが、しんがりというかっこよさ。
意外に多様性があって面白かったです。
匠
①『------号事件』(作・キャノー)
史実に巧みに要素を織り込むのすごいです。
初めに問題文があって要素を抜き出してきたかのような自然さ。
(ハシバミさん なぜ投票対象ではないのか。解説のシンプルさたるや潔し!)
エモンガ
③『伝説の男』(作・やすくん)
火を見るより明らか、や船を「沈める」の書き方が抜群にかっこよいです。
○と☆がやや苦しく感じましたが、バトルシップの茶目っ気に思えて外国人ぽさ?が逆にいいなと。
⑥『波紋』(作・輝夜)
真円のバッジですべてを悟りました。
船が沈んだこと、と、教科書に載ったことが直で結ばれるか、何かを挟むか、比較的盛り込みやすい要素が多く、トリッキーさやアイデアより、地の文の好みで今回は投票先を決めたような気がします。歴史物から、SF、格闘技、悲劇に喜劇と、今回は非常に幅のある作品群で読んでいてとても楽しかったです!!!
/0528名前了解です!自分のやつは未確認でした・・・笑 余談ですがタイトル、文左衛門童話集とかにすればよかった。
[編集済]
作品:⑧
要素:⑥
匠 :①
エモ:③⑥
※提示ルール上「期限内に〜」と記載しておりますことを鑑みて、くろださんの有効票は1票とさせていただきます。
申し訳ございません。
⑰『泥の船』(作・くろだ)
④『昼行燈講師の中世史』(作・きの子さん)に1票
歴史の教師視点という斬新な視点から物語が展開していくのが非常に見ごたえがありました。要素も自然にしかも簡潔にまとめられており、面白いだけでなく、読みやすかったです。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギさん)1票
やはりストーリーの壮大さに心惹かれました。こういう未来を変える系のストーリーに私は弱いんですよ(笑)。しかも掲載される教科書というのが、能力史の教科書という誰も思いつかないような発想もこのストーリーの壮大さを強調しています。こういう教科書を読んでみたい!!
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-さん)に1票
道徳の教科書という発想はなかったです。でも私が小学生のときに道徳の教科書に偉人がたくさん載っていたのを思い出して、この発想も大ありだと思いました。単にプロレスラーエル・エストレヤに留まらず、チャリティー活動を通して多くの人々を救った彼の行いは教科書に載ったことで当時の人々だけでなくその教科書を読んだ人々にも多くの感動を与えたことでしょう。
最も組み込むのが難しかった要素『③達筆すぎて何て書いてあるか読めない』
私は横断幕にこの要素を取り入れましたが、かなり苦渋の選択といいますか、やむを得ずこのような不自然な形で入れることになってしまいました。私が書物と関係ないストーリーを思い描いていたからでしょう。
<匠>
①②④⑦
<エモンガ>
②④⑦⑫⑬⑮
作品:④⑫⑮
要素:③
匠 :①②④⑦
エモ:②④⑦⑫⑬⑮
<メイン投票> ※ネタバレあり
⑦『空と海のあいだに』(作・イナーシャさん)に1票
実は船があまり重要ではないという点は水平思考的。簡易解説の「しかし…」のあとがさらに物語的にも一ひねりしてあってすごい。
⑧『画狂の浪裏』(作・すをさん)に1票
誰もが知るあの名画の裏側をその人視点で描くか、という点に脱帽。史実にも沿いながらここまで物語性も持たせている点に唸りました。
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。さん)に1票
エモいです。そもそも「籠れ火」ってワードが素敵。最後のピースサインの意味が分かって泣きました。あとは「殿」の回収がさりげなくすごいし、音楽の教科書は思いつかなかったです。
最も組み込むのが難しかった要素『⑩火は見える』
火「は」見えるだったのでそこを意識すると難しかったです。
<匠>
①『------号事件』(作・キャノーさん)
速かった。なおかつ実際の教科書に載っている内容に沿っているのにそれほど無理がない。まさに「技術賞」という感じです。
⑤『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴さん)
教科書を思いっきり船の方に寄せるのは思いつかなかったです。さらに教科書に載る=偉人になるとしがちなところを教科書の編纂者とはお見事です。
<エモンガ>
⑧『画狂の浪裏』(作・すをさん)
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。さん)
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-さん)
本当にドキュメンタリーとしてありそうな話。「マットに沈めた」の発想もさることながら、まさか英語で要素を回収するとは思いませんでした。映画化されたら見に行きます。
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-さん)
有名な逸話を基にしながらここまで面白くできるとは…!⑮の作品とはまた違った趣で楽しませてもらいました。個人的に理系の教科書を採用してくれた方がいて嬉しいです。
[編集済]
作品:⑦⑧⑬
要素:⑩
匠 :①⑤
エモ:⑧⑬⑮⑯
メイン投票・・・①、⑨、⑯
「船が沈む」→「教科書に載る」の納得感を重視しました。感想は下記します。
最難関要素・・・⑨事件は起きる
自分でも意外なのですが、このシンプルで使い勝手の良さそうな要素を最後までうまく組み込むことができませんでした。
結局、本筋とはあまり関係のない部分に入れてお茶を濁す始末に・・・。
匠・・・①②⑦⑧⑨⑪⑫⑯⑰+⑱ハシバミさん
エモンガ・・・③⑥⑦⑧⑨⑪⑫⑬⑮⑯
【以下、感想です。全レスしてるので長くなっています。】
①『------号事件』(キャノーさん) ★投票先
自分が学生だったときに、歴史の授業でノルマントン号事件を学習済みなのですから、これ以上の納得感はありません。
要素確定後2分でここまでの秀作を見せつけられてしまったので、今回は投稿を見合わせようかと思うくらいに衝撃を受けました。
②『マヨネーズの星』(イナーシャさん)
場面設定が本当に秀逸だと思います。
「船が沈む→教科書に載る」の風桶ならば、ほとんどの人が歴史上の人物を思い浮かべるでしょう。まさかの現代社会とは・・・!
おそらく最難関要素争いをするであろう「○よりも☆」が必然性を持っている点も素晴らしい!
③『伝説の男』(やすくんさん)
ボクサーを船に見立てるとは!発想に脱帽です!
そして展開は主人公倒れる→回想→復活→燃え尽きの激アツ王道!少年マンガを小説で読んでいるような気分が味わえました。
④『昼行燈講師の中世史』(きの子さん)
「史実として船が沈む→歴史の教科書に載る」はおそらくハシバミさんの想定解だろうと思うのですが、
教師の目線で語られているところにオリジナリティがあります。
教師が好き勝手に自説を振りまいているのがリアリティ満点ですね。「影武者が本物とすりかわっていた!?」というのも、
いかにも俗説っぽくて歴史マニアの心をくすぐりそう!
はたして教科書に載っている肖像は亀嘉なのか、亀助なのか・・・。
⑤『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴)
(拙作につき割愛します。)
⑥『波紋』(輝夜さん)
「船が沈む」といえば海戦。そこに真っ向勝負を挑んだ意欲作です。
波はどういう想いで海隊長との日々を過ごしていたんだろう?想像が止まりません。
終盤の「波紋一つ無い海」という表現に「あぁっ・・・」ってなりました。2人に救いはないんですか!?(血涙)
⑦『空と海のあいだに』(イナーシャさん)
船がダメなら飛行機!そう来ましたか!簡易解説の思わせぶりな「しかし……」がニクくてエモいですねー。
船が沈んだということはそこには何らかの犠牲があったわけで。
その犠牲にスポットライトを当ててしっかり描写されている点がお見事でした。
⑧『画狂の浪裏』(すをさん)
「船が沈む」からまさか葛飾北斎の浮世絵に焦点を当てるとは、驚きでした。
あの誰もが見たことのある大迫力の絵は、はたしてどのようにして作られたのか?
その背景にこのようなストーリーがあったであろうと強く思わせる納得感があります。
手に汗握る北斎のモノローグは必見。最後までメイン投票から外すのを躊躇いました。
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(ほずみさん) ★投票先
「教科書に載る」の解釈として、歴史上の偉人ではなく科学の人を持ってきた点がお見事。
子供の頃の遊びから科学に興味を持ち、研究者を志すというストーリーも、ノーベル賞受賞者のスピーチに如何にも登場しそうであり、納得感が高いです。
⑩『作者近影』(夜船さん)
これはなんと表現すればいいのでしょうか・・・。「狐につままれたよう」というのが一番近いかもしれません。
テンポの良い文章に乗せられて読み進めていたら、いつの間にか終わっていて、要素もしっかり回収されていました。
物語自体も、整備不良で船が沈むのですが、それを感じさせない淡々とした語り口。
きわめて現実的な設定なのにファンタジーを見たような、不思議な読後感でした。
⑪『水底の真相』(イナーシャさん)
「船が沈む」の捉え方として、「潜水艦」への着地は巧みですね。
科学者が自らの発明で死を遂げるというのも、アイロニックで好きです。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(リンギさん)
異能力者のいる世界では、異能力者の歴史も当然扱われるでしょうから、その教科書に先駆者的存在であったヤヨが載るのも至極当然ですよね。
設定の作り込みによって非現実要素にここまでの説得力を持たせられるのかと驚愕しています。
⑬『春の籠れ火』(さなめ。さん)
海難事故で失った記憶を取り戻すために、音楽の力を借りるという発想がすごい!
その結果、音楽の教科書に曲が載るというのも面白いアイデアでした。
妹と再会した段階では記憶を取り戻さず、虹によってすべてを思い出すという二段階の構成にも心を打たれました。
ハッピーエンドでよかった・・・!
⑭『弘法にも筆の誤り』(ぎんがけいさん)
競艇は完全に私の引き出しの外にありました。のみならず、国語の教科書と紐づけるだなんて!
生徒が理解しやすいように時事ネタを例文にしてことわざを学習させる教科書も、いかにもありそうですよね。
各要素の回収も鮮やか。「〇よりも☆」を含めて、数字が振られていなければ自然に読み流してしまうことでしょう。
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(シチテンバット-さん)
ストーリーの作り込みが尋常じゃありません。途中までアンビ〇-バボーを観ているような気分を味わえました。
プロレスは全然詳しくないのですが、そんな私でもエストレヤのカッコよさに震えました。
ジャッカル・スミスが出てきてからの怒涛の勢いがエモすぎる。
⑯『アルキメですか?』(シチテンバット-さん) ★投票先
こんなに隣人に気を遣いながら読み進めることになるとは思いませんでした。もう!あんまり笑わせないでください!
着想自体はアルキメデスの原理を用いており、ノンフィクション系。納得感高いです。
それなのに、こんなにもコメディ要素をブチ込まれるものですから、なんだかもう不意を突かれてゲラゲラ笑ってしまいました。
⑰『泥の船』(くろださん)
「教科書」から現代という設定でしか発想を飛ばせなかった私としては、「寺子屋」を見せつけられてもうお手上げでした。
しかも、「かちかち山」で「船が沈む」を回収するとは!
童話を読み聞かせて道徳を説くという展開も、お侍さんに似つかわしくない微笑ましさで好きです。
⑱『【雪月花実卓】自作双六で遊んでみた』(ハシバミさん)
なんだこれは・・・。なんだこれは・・・。
「出世双六」というものを知らないまま読み進めていましたが、まさか最後の最後に伏線回収を仕掛けられるとは。
教科書に載ることを「史実」と捉え、双六上で史実をなぞるためには、船を沈没させなければならないという設定がすごい!
[編集済]
作品:①⑨⑯
要素:⑨
匠 :①②⑦⑧⑨⑪⑫⑯⑰
エモ:③⑥⑦⑧⑨⑪⑫⑬⑮⑯
◇本投票◇
(ネタバレを含む)
▽⑥「波紋」(輝夜さん)
まずは問題文の回収から。船が沈んだから教科書、という問題設定において、海軍関係や対外諸国的、国際的なストーリーが連想されるのは普遍的(且つ王道、一番テンプレートとも言えるかも知れません。)ですが、本作についてはひたすらにこの王道を通し、正統なる妥当性を披露して下さっています。こうした一直線を貫きながら、後述のように味気なくない、むしろそれを活かした物語が繰り広げられているところが素晴らしいです。
そこで、本作において私が一番に惹かれた点は、鮮やかな要素回収です。海軍の勝利を下敷きにした物語の中で、この作品の個性であり魅力であるところは何といっても波さんの存在です。事後報告的な口調でしか語られない教科書という結論にどのように物語を投影するかという問題点におかれ、輝夜さんの編み出したストーリーには取り分け惹かれました。波さんが実はスパイ、これも賢明な読者ならある程度途中で予想出来てしまう展開でありながら、囚われた家族の存在意義(または背景)、2通に分けて海さんに託した手紙を、没後に海さんが開いていくシーン、このような趣向の凝らされた世界に思わず読むペースを遅くして、じっくりじっくり体感させて貰いました!
その魅力も去ることながら、③、⑥の要素の回収が特に群を抜いて鮮やかです。⑥については「よりも」というニュアンスの欠落が懸念されるでしょうが、その要素に隠された見えない物語の一例の想像をこちらに見せてくれるような納得感がありました。⑥の◯と☆にここまでの衝撃と洗練を組み込むなんて!正に圧巻です!
全体的に素直な道筋を辿りながら、その正統性を余すことなく魅力へと繋がれた素晴らしい作品でした。
▽⑨「池ちゃんと蒸気船と私(※要知識)」(ほずみさん)
船の沈没のスケールが一気に縮んでいく…!ぽんぽん船自体はあまり知らないまま読んだのですが、まずはそのスケール調整が素晴らしいです。船が沈んだことで、という前提が壮大すぎる本問題文の難しさを華麗に受け止めています。
ただもちろん、ただスケールが小さいから凄い!なんて直ぐになるはずもなく。問題文の壮大な船が実は掌サイズでしたという回収法は同時に、意外性を手っ取り早く創出するあまり、見た目負けしてしまう危険性も高い使用方法です(と、私は感じます!)。そこに追随する物語に必然性や魅力がなければ、単にお約束をクリアしただけみたいになってしまうのかな…?という感じで。
ほずみさんの作品は、そうした点をも魅力に変えてしまう手法がとっても素敵です。具体的には、小さくした船を「理系の宝箱」に見立て、「私」の興味の発端に繋げることで、教科書に載る場面も含めて夢のある優しい物語へと導く道標が立てられているところ。船が沈んだことで、のあとに続く因果関係として、「私」が科学に興味を持つ過程が繊細に描かれていることで、物語の世界が身近に迫り、私まで池ちゃんや「私」と一緒に科学の世界へ探険しているような気持ちになれます。例えば、池ちゃんが起きているのに気づいて「私」が恥ずかしくなるシーンにも、友達のように共感できる人間味に溢れています。あらら、それはちょっと…って。
物語を見るなら、最後のちょっとした驚きも外せません。前述のように、「私」や池ちゃんのキャラクターから、私も一緒に物語を追いかけるような気持ちになれます、そこで。最後の最後、ノーベル賞を確定させるシーンでの池ちゃんに隠されたちょっとした驚きが色を持って魅力として映ります。あれ、池ちゃんは男の子だったの!?
「池ちゃん」が「私」の近くの友達であり、親しみを込めた渾名も相まって、池ちゃんが女の子だとばかり思っていました。そのミスリード文も秀逸ですが、何といっても物語の結末として、おまけとばかりにそれが出てくるのが良いですねー!いち友達として物語に(勝手に)参加していた私には、可愛かった池ちゃんが急に男らしくなる落差は衝撃的で、即座にその演出に惹かれるには十分でした。
池ちゃんと「池ちゃん」、ノーベル賞おめでとう、そしてお幸せに…!暖かみのある素敵な作品でした!
▽⑯「アルキメですか?」(シチテンバットーさん)
物語最初の2文字から、もう笑いと溜め息が隠せませんでした…。これがシチテンバットーさんの世界なのか…。。。やあ!じゃなくて。
もちろんこの作品もですね、ここに感想が記されているということは、沢山の技巧や魅力に溢れているのです。それを今までみたいに、「重苦しい雰囲気のある問題文から、こんなに軽快な文章が編み込めるなんてすごい!」とか「ほずみさんの作品と並んでこちらも、船のスケール調整に合わせた道筋が絶妙!」とか、いくらでも言葉には出来るんですけど…。
なんだがこのアルキメデスと王様を目の前に私が語っていたら、裏で騒がしくお話されながら、いつの間にか私のおやつのプリンが食べられてしまいそうなので、ここで手を止めて置きますね。
最初から最後まで笑いっぱなしでした。今回もシチテンさんの物語へのセンスを目の当たりにできて大満足です。最高の問題作でした!(?)
以上の作品に一票ずつ、お願い致します!
☆匠☆
⑤⑥⑨⑯
★エモンガ★
④⑤⑥⑨⑫⑯
…本投票に両方と、特にこれは…!と感じたものに投票しています。
□最難関要素賞□
▽⑥◯よりも☆
とても難しかったです☆
単に「丸よりも星」とされるだけでも、二つが比較されている点、抽象的な形の説明に留まっている点、図形を物語中で挙げて回収しなければならない点など、難儀な部分が沢山あります☆
それに重ね、普段の書き口ならほとんど出ないであろう、記号の形であるのも難しいです☆この記号での表し方のために、丸と星をそれぞれ綺麗な形として想像させられるのがとても奇妙で、自然に物語に組み込めている方も少数だったように感じます☆
感想でも記しましたが、輝夜さんの作品の回収は本当にお見事でした☆物語の山と合わさって、とても綺麗で鮮やかな回収です☆
…◯よりも☆…。。。句点が星になると、なんだかギャルみたいです☆
でも、私的に「さなめ☆」はさなめ。よりチョベリバですねー☆(?)
以上に一票でお願い致します。
▼補足▼
今回も全レスは省略します、ご了承下さい。
今回の問題文で私が特に難しかったと感じたのは、「教科書に載る」場面を「描く」ことです。
教科書に載るという出来事自体、事後報告で判明することであり、重ねて教科書の特性として、その文体自体が素っ気ない印象が強いです。
教科書に載るシーンまで書き連ねるとすれば、そうした素っ気なさを振り払い、どう自身の物語へものにしていくか、に神経を使います。それが何より難しかったです。
だからこそ、特に本投票を贈った方々の回収の鮮やかさに敬意を示します。
いつものように、言葉が変なところも多々あり、私の思いの丈を全て表現し届けることは叶わずとも、この感想が作者さま方の元に無事に届いていることを願いつつ。
素敵な作品を、ありがとうございました!
[編集済]
作品:⑥⑨⑯
要素:⑥
匠 :⑤⑥⑨⑯
エモ:④⑤⑥⑨⑫⑯
敬称略で失礼します。
下に簡易感想と自作品コメントがあります。
(ネタバレ有り、的外れなこと書いてたらごめんなさい)
<メイン>
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
上記三作品に一票ずつ投票します。
<匠>
①『------号事件』(作・キャノー)
④『昼行燈講師の中世史』(作・きの子)
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
<エモンガ>
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。)
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
<最難関要素>
⑥〇よりも☆
ただ回収するだけならどうとでもなりますが、ちゃんと意味を持たせようとすると途端に難しく……
・簡易感想&自作品コメント
①『------号事件』(作・キャノー)
今回のRTA勢、要素確定から2分という意味不明さ(褒め言葉)。
それでいて史実ネタとしてうまくまとまっているのは流石の一言。
②『マヨネーズの星』(作・イナーシャ)
自作品その一。
○より☆でマヨネーズが思い浮かんだので(マヨラー感)。
殿の捌き方は我ながらお気に入り。
③『伝説の男』(作・やすくん)
確かに格闘技とかで敗北を沈むとか言いますもんね。
発想の勝利。
④『昼行燈講師の中世史』(作・きの子)
要素四つを詩歌一個で回収したところがお見事。
他の要素も無理なく回収されていて、匠の技を感じますね。
⑤『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴)
戦後という場面設定をうまく使って要素をしっかりまとめています。
編纂者に着目している点も面白いですね。
⑥『波紋』(作・輝夜)
「波の家族は、ウェスト国に囚われているらしい。」「家族を助けるため」の部分が技有りです。
⑦『空と海のあいだに』(作・イナーシャ)
自作品その二。
「海ダメだったから空にしよう」という発想から。
ハッピーエンドとバッドエンド、どちらにするかは迷いました。
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
まさかの富嶽三十六景、そうきたか!
とにかく描写が真に迫っていて、存在感が半端ないです。
三隻しか描かれていない絵の幻の四隻目に視点を飛ばした発想には脱帽。
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ)
奇をてらわない王道的なストーリーが魅力。
語られていない数十年間にも、様々な物語があったんでしょうね……
⑩『作者近影』(作・夜船)
不思議体験的な独特の物語。
先生の正体が気になります。
⑪『水底の真相』(作・イナーシャ)
自作品その三。
「船が沈む→沈没じゃないよ、潜水艦だよ」という発想から。
まぁ結局沈没はするんですけどね。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)
予言と「船が沈む」の思わぬ相性の良さに驚きました。
能力史という発想も素晴らしい!
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。)
エモすぎて心停止するんですが???
AEDまだ???
⑭『弘法にも筆の誤り』(作・ぎんがけい)
競艇……その発想はなかったです。
偉業や事件ではなく、ことわざの例として載るという発想も◎。
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-)
超大作。
道徳の教科書というのは他にはない設定かと。
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
簡易解説読んで感心して、詳細解説読んで大笑いしました。
ただでさえそれぞれの出来が良いのに、落差のためにより面白く感じます。
⑰『泥の船』(作・くろだ)
教科書を作る側という発想が凄い。
昔話との組み合わせも面白いです。
[編集済]
作品:⑧⑫⑯
要素:⑥
匠 :①④⑧⑫⑯
エモ:⑧⑫⑬⑯
・メイン
⑧『画狂の浪裏』(作・すをさん)
要素の回収がとても自然で、「創りだす」であることを忘れて世界観に引き込まれました。
⑥の回収の仕方には痺れました…。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギさん)
シンプルに、とても面白かったです。
テーマが超能力ながら、リアルなストーリーに感動しました。
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバットーさん)
簡易解説を読んでとても驚きました。問題文とのリンクの仕方がとても好きです。
読んでいる間、口角がずっと上がりっぱなしでした。テンポの良い文章とギャグのセンスが大好きです。ほとんど個人的な一目惚れです。
上記3作品に一票ずつ投票させていただきます。
・最難関要素
⑥◯よりも☆
どう入れてもこじつけ感が出てしまって、苦労しました…。結局こじつけ感から抜け出せなかった要素です。
素っ気ない投票になってしまって申し訳ありません。
[編集済]
作品:⑧⑫⑯
要素:⑥
⑥『波紋』(作・輝夜)に1票
⑦『空と海のあいだに』(作・イナーシャ)に1票
⑪『水底の真相』(作・イナーシャ)に1票
最も組み込むのが難しかった要素『⑥〇よりも☆』
抽象的である程書きにくいというのは、世の常です。勿論誉め言葉です。
<匠>
⑦『空と海のあいだに』…海路ではなく空路に目を付けた一品。過去編で一回オチを付けて、現代編で再びオチを付けるという、起承転結までの流れが綺麗な物語です。
⑪『水底の真相』…☆をどう活かすか悩みどころでしたが、国旗としてシンプルかつ物語の中核を担わせた良い物語でした。
⑯『アルキメですか?』…タイトルが秀逸で賞。真面目にふざけているノリも楽しく拝見しました。
<エモンガ>
⑥『波紋』…丸のバッジが出てきた時点で嫌な予感はしますよね、良い意味で王道を貫く戦闘物でした。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』…簡易解説だけを見た時と、本文を見た時の「希望」の持ちようの違いが、見事にガラッと変わっている。このギャップと作中の設定には惹かれるものがあります。
作品:⑥⑦⑪
要素:⑥
匠 :⑦⑪⑯
エモ:⑥⑫
本投票
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)に1票
匠
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)
エモンガ
⑥『波紋』(作・輝夜)
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。)
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
最難関要素
⑥〇よりも☆
またしてもバミィさん回に投稿できなかったのが悔やまれるのですが、何はともあれ主催お疲れ様です!
偏見に満ちたマクガフィンジャッジメント的には今回も特に悩まずに選ばせていただきました。すをさんの作品では、前回とも前々回ともまた異なる洗練された世界観を存分に味わえました。随所に挟み込まれる、昔気質と言いますか、今日ではあまりお目にかからないような表現が、描かれた時代性や気難しいところもある登場人物とも見事に組み合わさって、何とも言えず引き込まれました。
有名な絵が描かれた理由を船と絡めることで、押しも押されもしない納得感を生んでいるように感じます。あと和歌はエモい。
前回のハシバミさんのといい、歴史物流行ってるんです?私ももっと古き良き時代を学んだ方がいいのかしら?
輝夜さんとさなめ。さん、お二方の筆致はとても好みなのです。あとお名前も。シチテンさんは面白すぎです。真似できない。
以上観戦者から失礼しました!
[編集済]
作品:⑧
要素:⑥
匠 :⑧
エモ:⑥⑬⑯
【最優秀作品】
No.7イナーシャさん作「空と海のあいだに」
実際にこの問題文と解説で出題されても何の問題もない、そう感じる納得感が良かったです。
No.8すをさん作「画狂の浪裏」
ストーリーだけでなく、謎そのものでも質の高い出来でした。
No.11イナーシャさん作「水底の真相」
本家ウミガメのような意表を突かれた発想。今回の創りだすでストーリーが素晴らしい作品はいくつかありましたが、謎とのしての出来とそれらを含めた総合で最も素晴らしい作品はコレだと感じました。
【最難関要素】
①「ふりだしに戻る」
振り出しに戻るって、積み上げてきた何かや進めてきた何かをゼロにすることなのですが、基本積みあげたり一歩ずつ前に進んだりするストーリーが多い創りだすではかなり難しいのでは?何よりゼロにするためには予め何かを積むなり進めるなりしておく必要がありますからね。無いものをゼロには出来ないので。そのゼロにする行為だけでなく、何かしら工夫してゼロにするまでの過程も示さなければいけないので、難しいと感じました。
【巧】
②⑥⑪⑫⑬
【エモンガ】
③⑥⑫
【以下長文】
【各作品への感想】
No.1「------号事件」キャノーさん
やはり教科書に載っている船の事件といえばコレの印象が強いですよね。
問題文の構造もあるのですが、それでも船長側の視点のは中々面白いです。IFルートもあってユニーク。
③はどちらかというと「書かれている字が達筆故に読めない」と解釈したので、文中の表現では「達筆とか関係なく読めないのでは?」と少し気になりました。
⑥〇を白星と見立てたのは中々面白い着眼点だと思います。
「ノルマントン号事件」と一発で変換できませんでした。なんだよノルマン統合事件て()
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No.2「マヨネーズの星」イナーシャさん
「マヨネーズの星」ってあるので、マヨネーズの惑星とかが出てくるのか!?と思ったら、そういうことなくて少しガッカリしたというかホッとしたというか・・・
マヨは置いておいて、問題の軸としては納得度が高いです。ストーリーだけでなく謎本体もちゃんとしているのは良い感じですね。
細かいところを言うなら、もう少し教科書に載った面を活かせてたらいいかな、と思いました。
⑥これをマヨネーズの注ぎ口と例えてしまうのはもうあまりにも想像の範囲外から突きつけられた感じがあって、巧だと感じました。
イナーシャさんのマヨ知識はどこから来ているのか、少し気になっています。
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No.3「伝説の男」やすくんさん
発想が被ってしまった・・・
「船」と称されている人をマットに「沈める」と表現するのは面白いと思います。
しかし「ボクシングの教科書」という少し表記が気になりました。所謂「〇〇界の教科書とされる雑誌」みたいなものかと解釈しましたが、その場合は簡易解説の「教科書に載るほど」が適切なのか?と感じました。
③からの「母親に直接伝えられるだろう」は中々に上手くて、エモンガでした。
何となく、スポーツ学の教科書に載りそうだと感じました。
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No.4「昼行燈講師の中世史」きの子さん
影武者が本物になる展開。
短い文章ながらキッチリとストーリーと謎を纏められていました。
簡易解説では単なる代替わりに思えてしまうので、影武者であることを明記した方が語弊が無いと思いました。また影武者が何かしても教科書には主君本人の行動として記載されるので、果たして「本人として」教科書に載ったことになるのか?とも考えました。
⑥〇や☆を成績のマークと捉えたのは少し面白かったです。
まあ歴史というのは様々な逸話があれど起こった結果が全てだと誰か言ってた気がしました。
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No.5「サルでもわかる砲術」休み鶴さん
戦後的な何か。
教科書の編纂者という発想は面白いと思いました。
しかしながら、一部の描写に少し引っ掛かりを覚えるような感覚がありました。あまりにも曖昧な指摘で申し訳ありません。
⑧を上手い具合にストーリーに組み込めていたと感じました。
サルが砲術理解したらどうなるのだろうか(そこじゃない)。
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No.6「波紋」輝夜さん
東西戦争的なアレ。
まずエモンガに入れようとすぐに思ったほどストーリーが非常に面白かったです。要素も上手い具合に組み込めていて良かったと思います。
欲を言うならば、「戦争で敵を船を沈めたので英雄として教科書に載った」という謎の軸をもう少し捻ってほしかったかな、と思いました。また③の「達筆すぎ」から「急いで書きすぎ」が、所謂軽口みたいなものかと思いつつ少し引っ掛かりました。
⑥を国のバッジと例え、さらにそれで裏切りを表すのはとても良い表現と感じ巧としました。
こういうスパイとかって潜入する側とされる側でどっちが辛いんでしょうかね。
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No.7「空と海のあいだに」イナーシャさん
功績を以て罪は償えないのか?
ストーリーおよび謎としても中々面白かったです。「船が沈んだ」と「教科書に載った」の間にある「船での失敗を基に飛行機で成功を収めた」という経緯はまさに水平思考的とも言えるでしょう。
しかし③の達筆というのは巧みで綺麗な字のことであり、思わず手が震えながら書いた字が該当するかな、と思いました。単なる比喩とすればそれまでですが、少し引っ掛かりました。
⑩の文明の火が他にはないであろう発想で良かったです。
いやその犠牲があったからこそこの功績が(省略)(そういう話じゃない)
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No.8「画狂の浪裏」すをさん
ストーリーと謎、共に高いクオリティです。浮世絵をもとに問題やストーリーを作るというのも面白い発想です。
欲を言うならば、もう少し要素と謎そのものを絡めてほしかったかなと感じました。
⑩火が見えるを「火の魂」と捉えたのはユニークでした。
葛飾北斎に息子がいたんですね。知りませんでした。
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No.9「池ちゃんと蒸気船と私(※要知識)」ほずみさん
ポニョに出てきたアレ、ぽんぽん船って言うんですね。知らなかった。
「船が沈む」から「教科書に載る」までの経緯が本家ウミガメのようで中々面白かったです。
少々ストーリーが物足りなかったように感じられてしまいました。
⑩が上手い具合に謎と絡めてて良いなと思いました。
一瞬池ちゃんが転んだことが原因で死ぬのではないかと思ってしまいました()
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No.10「作者近影」夜船さん
謎の手紙だったり船が沈んだり。
直接登場するのではなく、後書き的なもので登場するという発想は面白いです。
しかしこちらの読解力の問題かもしれませんが、何が書かれているかよく分かりませんでした。また著者近影で書かれるのは著者の話というより著者のプロフィールであるというイメージが強いのであまり納得できませんでした。さらに言うと要素の①が見当たらず(読み落としていたら大変申し訳ありません)、また⑥ですが、「星型レンチ」で検索したところ、その形は個人的主観ですが☆という感じではありませんでした。要素は「丸よりも星」ではなく「〇よりも☆」でした。あくまで個人的にはですが、単に星や丸を記号か単語かの違いのみで☆としても成立するパターンならともかく、「☆」という形ではないものをこの要素に当てはめるこてゃ出来ないと考えています。
⑧質問を投げかけて別れてから再会してないので最後の質問、というのは中々オシャレな感じがあります。
ニック・ウーセーで少し笑ってしまった。
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No.11「水底の真相」イナーシャさん
海の中を潜航しようと初めて考えた人って何がキッカケでそうしたんですかね?
謎としては非常に本家ウミガメのような、これで出題されてもおかしくないほどのクオリティだと思います。「船が沈む」を「潜水艦が潜行する」としたこと、「船が沈んだこと」で何かイベントが起こったのではなく「船が沈んだ」こと自体がイベントであること、この二点は本当に裏をかかれた心地でした。
欲を言うなら、ストーリーがもう少し厚めでもいいかなと感じました。しかしウミガメとしてはこれくらいの長さが丁度いいかもしれません。また要素があまり謎本体と絡んでない気がしました。何か重箱の隅を突いてる感じでごめんなさい。
⑥〇より☆で国旗を連想するのはとても鮮やかです。マジで巧の技。
今回海の底で眠ってる人がたくさん出てくるけど、海に沈んで死ぬのは嫌だ。
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No.12「きみが目覚めた、その時は。」リンギさん
ここにきて非現実系ストーリー。
まずストーリーは非常に良いです。マジでエモンガ。設定なども非常に興味深く、タイトルとの関連性も合わさり素晴らしい読後感を味わえました。
しかしながら、ほんの少しだけ教科書掲載までの流れが唐突というか強引なように思えてしまいました。
⑦がストーリーの設定と上手くかみ合わさっていて面白いです。またその能力を水面と例え、水面から顔を出すときは目の前がぼやけるとした表現は巧だと感じました。
何と言いますか、短編とかで読んでみたい作品です。
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No.13「春の籠れ火」さなめ。さん
籠れ火が造語だと分からず検索してしまいました()
ストーリーとしては中々面白かったです。視点が変わる箇所など、表現に対する工夫に努力が伺えます。
しかし解説が少々遠回りというか、ウミガメというより風桶のようなものを感じ取りました。個人的にはそれだとあまり納得度が高くならないというか少し首をかしげるような感じになってしまいます。
⑧最後の質問の使われ方が他の作品と比べても独特かつ頭一つ抜けており、ストーリーとの関係性も合わさって巧だと感じました。
ちゃんと確認したわけではないですが、デイジーの花畑って過去の要素でしたっけ?
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No.14「弘法にも筆の誤り」ぎんがけいさん
人名は架空ですが、競艇の沈没失格は実際にあるのですね。知りませんでした。
船が沈むという問題文で競艇の沈没失格を連想する人はそう多くないでしょう。その発想力がユニークで面白かったです。
しかし、簡易解説と後日談以外でその出来事が教科書に掲載された旨が見つからなかったのが少し気にかかりました(見落としていたら申し訳ありません)。
④この眠るの箇所も他の人とは一味違う使い方で面白かったです。
メモで「エンジンが出火」と書こうとしたら、予測変換が「エンジンが出荷」となって少し笑いました(全然関係ない)。
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No.15「ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」」シチテンバットー
タイトルも本文も長い()
教科書に載る流れはそこまで編という訳でもないと思う。というのも実在するレスラーの話が道徳の教科書に載ってたのが元ネタだから。
ただ「船が沈む」を「船と呼ばれた人間がマットに沈んだ」とするのはありなのか?とは考えた。人によっては普通にナシだろう。あと少々⑥がごり押しのようにも感じる。ストーリーももう少しコンパクトにしても良かったのでは。
④の発想は悪くはなかったかなと感じてる。
先ほども言った通り、これはとある実在のレスラーが元ネタなので、気になった方は調べてみてください。教科書に載ったりしてるので気付いた方もいるかもしれません。
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No.16「アルキメですか?」シチテンバットー
対象外を除けば初めての最後尾投票。まさに殿②。
要素の使いどころや捌き方は全体的にそれなりに出来ていたと思う。
ただ全体的にごり押し気味。そもそもアルキメデスの王冠の話を無理やり船に変えてるし。⑥とかまさにソレ。
タイトルは何となくらてらてっぽくしたかった。出来なかった()
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No.17「泥の船」くろださん
泥の船と言えばかちかち山・・・って思った人どれだけいますかね。俺だけ?って思ってたらかちかち山だった。
書いた物語が教本に載るという視点は中々面白いなと思いました。
欲を言えばもう少し要素で攻めてもいいかなと感じました。
もし間に合っていたらもしかしたら、と思ったりしました。
【問題文】
今回はここ最近とはまた別の難しさがあったと思います。
例えば前回の例では「雷が落ちる」と「忘れていた歌を思い出す」という、一見何の関連性も無さそうな2つのイベントの因果関係どう結び付けられるか、という問題文が多かったように思えます。
しかし今回は「船が沈む」と「教科書に載るまでの人物」という、提示された2つのイベントがそこまで乖離していないように思えます。実際この問題文見てから少し考えただけで「船が沈没した出来事を基に映画を作りそれが美術の教科書に載る」「戦争で戦艦を沈め、歴史の教科書に載る」が思いつきました。
つまり「ただ創る」ことはかなり簡単だったと思います。
しかし「これで面白い謎やストーリーを創る」ことはかなり難しそうだと思ったのです。
「ウミガメのスープを食べる」→「自殺する」
「リュックから弁当箱を取り出す」→「死を覚悟する」
といったように、ウミガメの問題文としては一見繋がりが無いようなイベントに繋がりがあるという一種の「意外性」が面白さのタネとなっていると考えたのです。
そのため今回の問題文はそういった「意外性」が足りなかったので、ウミガメ的面白さを発揮できる問題を創るのは難しいかな、と感じました。
-----
「船が沈んだこと」→素直に船が沈んだり、船ではないけど船っぽいものや船と呼ばれた別物が沈んだりしてました。面白いものでは船が沈むことが正常動作という中々意表を突いたものもありました。
「その人は」→ある意味解釈が難しかった点。船とこの人間との関連性は全く示されていないので、どう捉えればいいのか?と感じました。
大まかに「船を沈めた人」「沈んだ船に乗ってた人」「船の沈没そのものには関与してない人」の三タイプに分けられたかな、と思います。
「教科書に載るほどの人物となった」→これに関しては「教科書に載った」と書かれてはいないわけで、単に沈没に遭遇したとか沈没に関わっただけではダメで、その人自体が「載るほどの人物」と評されるほどの成長か発明などが必要になるのではないかと考えました。そのため沈没した出来事そのもので載るというより、その出来事をきっかけとして何かを成したパターンの方が好みです。
・・・そう考えると俺が書いたレスラーの方は微妙ということになってしまうのでは()
その視点だと、「船を沈めること自体が成果」である潜水艦の話は他と比べても異彩を放ってるんですよね。
【要素】
今回はあまり尖ったのは無く、どれもそこまでブッ飛んだシチュエーションになり得るものではないですね。
まあこういうパターンだと要素で魅せることの難易度が高くなるのですが()
①ふりだしに戻る→今回最難関に選んだ要素。振り出しに戻すのって難しくない?けっこう過程とか要るし、過程を書かないような表現もできるけど、それも無暗に使うと突拍子も無くなるというか。
②殿が関係する→宮殿、しんがり、お殿様。表現の幅が広めな感じの要素ですね。あまり謎の本質に関わるようなものが無かったのが残念。
③達筆すぎて何て書いてあるか読めない→「下手くそな字」「書き殴られた字」を「達筆」と表現してる作品もあって違和感を感じてたのですが、「達筆」には「巧みな文字」だけでなく「勢いのある筆使い」という意味もあったのですね。
④眠り続ける→これのせいで何か死人が多かったような気がします()。船の沈没と眠るを組み合わせたらたしかにそうなってしまう。
⑤懺悔する→どう調理すればいいか難しい要素で、最難関要素にするかどうか迷いました。
⑥〇よりも☆→今回最も表現の幅が広かった要素。〇や☆を丸や星に代入してた人もいました。そのパターンは記号に置き換えても成立するのはアリ、しないのはナシとしました。ちなみにこれで俺が想像したのは「丸くなるな、星になれ」というサッポロビールのキャッチフレーズでした()
⑦目の前がぼやける→これも死人が増えた要因となった要素では()
⑧これが最後の質問→これを活かすのもなんか難しかったな。最後の質問をするには予め何回か質問する必要があるし。
⑨事件は起きる→基本的に「事件が起こる」という描写がほとんどだった()
⑩火は見える→⑥ほどでは無いにせよ表現の幅が広かった要素。
最後に、主催者のハシバミさんに最大限の感謝を、参加者の皆さんに最高級の敬意を。ありがとうございました。
作品:⑦⑧⑪
要素:①
匠 :②⑥⑪⑫⑬
エモ:③⑥⑫
⑧『画狂の浪裏』(作・すをさん)に本投票1票+エモンガ票+匠票
「船が沈んだ」からあの有名な絵画が出てくるのがまず好きです。それから「懺悔する」の活かし方も好きです。
物語を伝える媒体って色々ありますが、すをさんの物語は文章である意義を凄く感じます。言葉だからこそ良い。最大限に言葉っていうものを活かしている。美しい言葉の流れによって想起される情景がひたすら魅力に溢れていて、もっと読みたいと思わせる力が凄い。正直言ってすをさんのハードカバーが欲しいです。上下巻だったらなお良いです。この文字数でこれだけ密度ある内容なのが最高です。自分の中の需要が完全に満たされてしまいました。「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が私の中で特別な存在にすら変化してしまう程に、どうしようもなく好みで素敵な作品でした。
①『------号事件』(作・キャノーさん)に匠票
圧倒的な納得感と、何よりその早さに心を撃ち抜かれました。スピードと内容の質って両立できるんですね。知らなかったです。凄すぎてもはや怖いくらいです。要素回収も華麗で、特に⑥の納得感にやられました。
最も組み込むのが難しそうな要素は⑥『〇よりも☆』
[編集済]
作品:⑧
要素:⑥
匠 :①⑧
エモ:⑧
メイン投票
①『------号事件』(作・キャノー様)に1票
⑤『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴様)に1票
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-様)に1票
最も組み込むのが難しかった要素:『⑥〇よりも☆』
記号…?丸じゃなくて〇で、星じゃなくて☆…?形が大事ってこと…?と考えることが多かった要素。
<匠>
②『マヨネーズの星』(作・イナーシャ様)
⑰『泥の船』(作・くろだ様)
<エモンガ>
③『伝説の男』(作・やすくん様)
⑥『波紋』(作・輝夜様)
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ様)
以下、全レス感想となります。ネタバレだとか一切考慮せず一方的に垂れ流す仕様となっております。ご了承ください。(敬称略であることもご了承ください)
①『------号事件』(作・キャノー)
光の速さで投稿されてて思わず二度見。そして「正解出てるやん。これでFAやん」と言ってしまうほどの完成度。どの要素も納得度高く回収されててすごい。1票投じます。
②『マヨネーズの星』(作・イナーシャ)
個人的『⑥〇よりも☆』の使い方匠賞受賞。徹子〇部屋と情☆大陸を足して2で割ってる感じ(?)でなんか好き。
ちなみに自分はマヨ苦手です。ケチャ派。
③ 『伝説の男』(作・やすくん)
船=人の異名というのは水平思考っぽくていいですね。それにしてもこの話の流れ、うっすらどこかで見たような見てないような…おや誰か来たようだ。親孝行とかそういうのに弱いのでエモンガ1票投じます。
④ 『昼行燈講師の中世史』(作・きの子)
歴史上の人物なり替わり説。ありそう。『②殿が関係する』をそのまま殿様として使うのは難しいと思ってましたが、なるほどうまく使っててすごい。
⑤ 『サルでもわかる砲術』(作・休み鶴)
「教科書に載る」を見出しではなく編纂者として名を連ねるというのがいい意味で変化球投げててウミガメっぽいですね。個人的に軍モノというか、歴史系にロマンを感じる人なのでそこも好みでした。1票投じます。
⑥ 『波紋』(作・輝夜)
あぁああー、ああああああー!エモい!英雄と呼ばれる人でもそのときの真意は違うんだぜみたいな!(?)切ない悲恋好きですよ!やっぱり『⑧これが最後の質問』を最後に持ってくるとエモくなりますね。参考にします。エモンガ1票投じます。
⑦ 『空と海のあいだに』(作・イナーシャ)
また会いましたね(?)
船が沈んだことで、飛行機を開発し、偉業を成し遂げ教科書に載った、と飛行機のワンクッションで捻ってあって、実際解こうと思うとやりがいがありそうです。
⑧ 『画狂の浪裏』(作・すを)
実際の事件や人物で解説を作るのは予想できましたが、その人物が予想外すぎる。まさかの絵師!神奈川沖浪裏制作の裏にこんなエピソードが…!あの画で大波とか富士山ではなく船に着目するのスゴイ。創り出すって文豪以上に知識人多くない?
⑨ 『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ)
創り出すって文豪以上に知識人多くない?(2回目)
ポンポン船ってなに?調べてもよく分かりませんでした…。子供時代のキラキラした感情が見えるようでステキだったのでエモンガ投じます。『⑩火は見える』の回収が1番きれいだったと思います。
現代版キュリー夫人的物語。(違うかもしれない)
⑩ 『作者近影』(作・夜船)
申し訳ありませんがよく分かりませんでした…。
⑪ 『水底の真相』(作・イナーシャ)
あれ?さっき会いませんでした?
潜水艦は盲点でした。確かにそれも船ですね。ナチュラルに沈む船で「やられたー!」って感じです。なんでそんなにアイデアが出てくるのか知りたい。
⑫ 『きみが目覚めた、その時は。』(自作)
自分語りですよ。問題文がかなり自由度高めだったので、思い切って非現実要素入れてみました。超能力っていうか異能系?だんだんマジで小説書いてる気分になって恥ずかしくなって何回か筆を折りかけてますが完成させられてよかった。あんまり長ったらしくなるのが嫌でかなり文章削ってます。そのせいか回収されずに放置するハメになった伏線があったりします。ちなみに『魔法』はただの手品です。正直これを解説にすると解く方も出す方も大変だと思う。
⑬ 『春の籠れ火』(作・さなめ。
『⑩火は見える』を主軸に展開されるドキュメンタリー。籠れ火って「こもれび」でいいんですよね?『⑧これが最後の質問』の使い方がとてもエモいです。ただ自分が回答者だったとき、そこから教科書に載ることに繋げられるかは不安です。まぁ教科書といっても「学校の」教科書とは言われてないし(?)なんとかなりそうだとも思う。
⑭ 『弘法にも筆の誤り』(作・ぎんがけい)
競艇…だと。前は競馬でしたね。競艇も船ですもんね。この問題文で競艇とことわざの例文を思いつくのとても水平思考ですごいと思います。これが解説だったらかなり納得度高いですよね。
⑮『ドキュメンタリー「エル・エストレヤ~リングの上の英雄~」』(作・シチテンバット-)
個人的『⑥〇よりも☆』の使い方エモンガ賞受賞。ドキュメンタリー番組としてスゴイ完成度高く感じるんですがもしかしてモデルになったプロレスラーの方がいらっしゃるんです?先述したとおり、船=人の異名というのがウミガメ感あってグッときます。『⑩火は見える』が至る所で回収されてて笑ってしまいました。燃えすぎやろ。1票入れます。
⑯ 『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)
コントですね???簡易解説読んだ時点ではマジメな実際の偉人系の解説だと思ったら、なんだアレは。(誉め言葉)
読めば読むほどコント台本にしか思えなくてめっちゃ笑いましたし、これがトリだと思うとさらに笑ってしまうのですが。半分でいいからセンス分けてほしい。
⑰ 『泥の船』(作・くろだ)
もしこれが対象外じゃなかったらたぶん投票候補でした。どの要素も無理なく回収されててすごいなと。自ら(本物の)船を沈めにかかったのに実際誰も死んでないのはこの作品だけではないでしょうか。対象外なのがとても惜しい。匠票投じます。
以上です。お目汚し失礼しました。
ありがとうございました!
[編集済]
作品:①⑤⑮
要素:⑥
匠 :②⑰
エモ:③⑥⑨
メイン投票
⑥『波紋』(作・輝夜様)に1票
ウエストの密偵でありながら敵である海を愛してしまった波。自身もまた波を愛していながら、自らの決断で波もろとも敵艦を沈めた海。似た者同士の二人による禁断の恋。想いを通わせながらも、二人とも母国のために情を捨てる決断をしているんですよね。波に関しては祖国を裏切って幸せに暮らすこともできたのに、結局はそれを選ばず殉死しちゃうし、海は海で英雄とか呼ばれたって生涯傷痕は残り続けるに違いないし。もうね、あんまりにも救われない。ロミジュリがしっぽ巻いて逃げていくレベルです。いや、あっちも救われないんですけど。エモンガ!!
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ様)に1票。
いえもう、感想として述べたいことは多々あるんですけど、まず一言。ポンポン船って!!ねえ!!着眼点からもう素敵です。船が沈没→教科書に載る っていう問題文からして大仰になりがちな「船」ですが、ポンポン船となると話は別です。一気に日常感と微笑ましさが漂います。池ちゃんと私のやりとり、こどもらしく素朴ながらも物事の本質に目を向ける鋭さ、物語としてすごく魅力的でした。これはジブリ映画か……?
しかしですよ。それだけじゃない。じゃあ聞くけど、ポンポン船が沈んだことがどう教科書に載るんだよと。論理の飛躍が生まれる。そこにピタリとはまったのが「ノーベル賞科学者の、科学を志す原体験」という一連の出来事の位置付け。いきなり個人的な話になって申し訳ないんですが、こういうの大好きです。個人的な話終わりです。この「船→ポンポン船」「原体験」という二つの発想が、この作品をウミガメのスープとしてすごい次元で完成させていると感じました。文句なしの匠&エモンガです。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ)に1票。
え、あの、情報量おかしくないです?9847字に収まってるのが既に恐ろしいんですけども。
すみません、真面目にやります。でもやっぱ情報量すごい。まず世界中で同時多発的に超能力者が目覚め、その発露によって未曽有の大災害が起こる。主人公たち仲良し四人もそれぞれに力の代償で大きな傷を負い、その一人ヤヨは今も目覚めていない。ここまでがあらすじ以前のベース世界観ですからね。規模がでかい。なのに読み手が無理なく理解できてるのがびっくりというか、リンギさんほんと巧いんですよ。しかも全ての要素を随所で本筋に絡めてくる。あまりにも自然というか卒がないというか。もしかしなくてもプロの方ですか?
で、このドでかい世界設定をするっと共有してから始まる四人の物語。リンギさんの描く登場人物って毎回キャラクターが抜群に立ってますよね。少年ジャンプで看板を張れるレベルの魅力。今回にしてもそう、口枷がトレードマークのユージン(見た目がやばそう)、ノリがよくて頼れるハッチ、頭がキレてロマンチストのタク。三人組のやりとり好みです。そして各々の能力を活かしたシリアスな展開にも迫力と納得感がある。発現時の描写がリアルにえげつないんですよね。未来視による脳への負担とか。ヤヨ、強い子……。
そして船に乗り込み、犯人を見つける。ヘアゴムのくだりにしても丁寧で、犯人の心理とタクの人柄を浮き彫りにすると同時に事件の顛末に納得感をもたせる。ここまでの展開がものすごくスピーディなのに無理が出ないばかりか、少年漫画的な気持ちよさで終始読んでいられるというか。匠がエモンガでガン殴りしてくるというか。はぁー素敵……。
最も組み込むのが難しかった要素『⑥〇よりも☆』
まぁ、これしかないですよね……。ごがつあめくんほんとさぁ……すぐそういうことする……。
匠
①『------号事件』(作・キャノー様)
開幕の要素⑥白星 で「そうきたか!」と思わされました。ノルマントン号事件という題材も問題文どんぴしゃで、総じて納得感がすごい。文句なしの匠です。これが開幕三分のクオリティですか……?
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ様)
感想はメイン投票の項にて。
⑪『水底の真相』(作・イナーシャ様)
要素⑥日本よりベトナム で「やられた!!!」と思いましたね。国旗。なるほど。納得感と意外性を両立した見事な要素回収。スタイリッシュ!!
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ様)
感想はメイン投票の項にて。
エモンガ
⑥『波紋』(作・輝夜様)
感想はメイン投票の項にて。
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ様)
感想はメイン投票の項にて。
⑫『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギ様)
感想はメイン投票の項にて。
⑬『春の籠れ火』(作・さなめ。様)
船舶事故で記憶を失い、身寄りさえも失って孤独な身の上の椿が、自分を見つけてもらう手段として選んだのが音楽。目的が叶って、なおも記憶は戻らず、それでも続けていたのが音楽。事故以前も、以後も、ずっと好きだったんでしょうね。
芽が出るかはわからなくて、音楽で食べていく覚悟ができなくて、心の内側に押し籠めて守り続けた熾火。それが生き別れた妹と再会する契機となり、記憶を取り戻す契機となり、全てを思い出したときにはかつての夢が叶っていた。カタルシスがね、すごくて。エモンガッッッ!!!
[編集済]
作品:⑥⑨⑫
要素:⑥
匠 :①⑨⑪⑫
エモ:⑥⑨⑫⑬
《メイン賞》
⑧『画狂の浪裏』(作・すを)に1票。
「富嶽三十六景浪裏」という有名すぎる版画と作者を相手にちゃんと元ネタへのリスペクトをもった上で自然な形でフィクション要素を足している点が高評価です。「船はもう1隻あった」という都市伝説のような話、私好きです。国語の教科書のような情景描写や語り部の心情描写など文章自体もテクニカルで勉強になりました。
⑨『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみ)に1票。
私も「船」から「小舟を用いた化学実験(ポンポン船や小型ヨットなど)」へ飛躍するというアイデアはあったのですが綺麗にまとまらなかったので却下していました。しかしこの作品はそのアイデアから「教科書に乗る」というゴールまでが納得感のある序破急のストーリーで描かれています。情景描写も丁寧で「ひと夏の思い出」におけるノスタルジー感に溢れています。「苗字は同じだろ?」というオチも王道だからこその綺麗な終わり方だと思います。
⑯『アルキメですか?』(作・シチテンバット-)に1票
まず「沈む」というキーワードから「アルキメデスの原理」に思考を飛ばす発想が面白いです。また、全体的にコメディ調で小ネタも多く、まるでコントを見ているかのような笑える作品でした。
最も組み込むのが難しかった要素『②殿が関係する』
多分この要素は「殿(しんがり)」「お殿様」「御殿」「殿堂入り」くらいしか飛躍できなさそう・・・。シチュエーションが戦争の話か歴史の話かアスリート絡みに限定されがちです。
《サブ賞》
<匠>
②、⑫、⑭、⑰
<エモンガ>
⑦、⑧、⑨、⑯
[編集済]
作品:⑧⑨⑯
要素:②
匠 :②⑫⑭⑰
エモ:⑦⑧⑨⑯
参加者一覧 14人(クリックすると質問が絞れます)
●最難関要素賞●
🥇「〇よりも☆」(ごがつあめ涼花さん)
9票獲得
🥈「ふりだしに戻る」(休み鶴さん)
🥈「殿が関係する」(まりむうさん)
🥈「達筆すぎて何て書いてあるか読めない」(シチテンバットーさん)
🥈「事件は起きる」(フェルンヴェーさん)
🥈「火は見える」(すをさん)
1票獲得
〇匠賞〇
🥇『------号事件』(作・キャノーさん)
7票獲得
🥈『マヨネーズの星』(作・イナーシャさん)
🥈『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギさん)
5票獲得
🥉『画狂の浪裏』(作・すをさん)
🥉『水底の真相』(作・イナーシャさん)
🥉『アルキメですか?』(シチテンバットーさん)
4票獲得
〇エモンガ賞◯
🥇『波紋』(作・輝夜さん)
8票獲得
🥈『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギさん)
7票獲得
🥉『春の籠れ火』(さなめ。さん)
🥉『アルキメですか?』(シチテンバットーさん)
6票獲得
●最優秀作品賞●
🥇『画狂の浪裏』(作・すをさん)
8票獲得
🥈『アルキメですか?』(シチテンバットーさん)
5票獲得
🥉『池ちゃんと蒸気船と私 (※要知識)』(作・ほずみさん)
🥉『きみが目覚めた、その時は。』(作・リンギさん)
4票獲得
シェチュ王
👑すをさん👑
皆様、ご参加下さり、本当にありがとうございました!
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。度重なるミスにつきまして、誠に申し訳ございませんでした。安易なコピペ、駄目、絶対。懺悔作品や問題文への感想もありがとうございます。次回はまた一参加者として楽しもうと思います。本当にありがとうございました。[20年06月03日 20:33]
ハシバミさん、運営お疲れ様でした!ありがとうございます。すをさん、素晴らしい作品でした、シェチュ王おめでとうございます。また、拙作へご投票・ならびにコメントくださった方に感謝を。精進します~[20年06月01日 12:34]
ハシバミさん進行ありがとうございました!そしてすをさん、シェチュ王おめでとうございます!納得の一位でした。それと自分の作品に投票・コメントくれた方、ありがとうございました![編集済] [20年06月01日 00:10]
各作品・結果発表・感想など、ようやく目を通せました。えっと、あの、感無量です。ありがとうございます……。
今回もちょっと引くレベルの力作揃いで、正直未だにシェチュ王の実感が湧かないのです。ドッキリですか?
ならびに。取り組み甲斐のある問題を出題・運営してくださったハシバミさん、ほんとうにありがとうございました![編集済] [20年05月31日 22:28]
皆さんお疲れさまでした。主催してくださったハシバミさんありがとうございました。 受賞された方々、その中でもシェチュ王のすをさんおめでとうございます。 今回も素晴らしい作品が多かったです。 それだけに私は1票も得ることができず悔しい結果になりました。 次回も楽しみにしております。[20年05月31日 21:09]
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
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