「かさかさない」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
ある日の下校時間。
外は土砂降りの雨。
バス停で雨宿りしている友達のカメオに、私は傘を貸さなかった。
私はこのバス停からバスに乗って帰り、降りた先には迎えの車も来るので、
ここで傘を貸しても別に困ることはないのだが…。
なぜ、カメオに傘を貸さなかった?
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バケツをひっくり返したような、すごい雨。
校舎の入り口でぼうっと空を見上げていると、カメオが声をかけてきた。
「傘、忘れたの?よかったら入っていく?」
傘を忘れたと勘違いされた。
私は少し迷ったが、お言葉に甘えることにした。
こんなにカメオに近づいたのは、いつぶりだろう。
幸せな時間。
だがそれも、長くは続かなかった。
突然吹いてきたビル風に、カメオの傘は無惨にも壊されてしまったのだ。
私達は顔を見合わせると、雨よけのあるバス停まで必死にダッシュした。
汗と雨でビショビショになった。
「雨が弱まるまで、オレはしばらくここで雨宿りするよ。また明日な!」
バスに乗り込む私に、カメオが後ろから声をかける。
私は鞄の奥に隠した折りたたみ傘をギュッと握ったまま、
『じゃあな、風邪引くなよ。ビル風だけに。』
とくだらないジョークを返した。
・・・
わざと相合い傘で帰ったことがバレたら、思いが伝わってしまうかも知れない。
そうなった時、あいつはまだ友達でいてくれるだろうか?
怖くて、どうしても貸してやることが出来なかったのだった。
答え:
折りたたみ傘を隠してわざと相合い傘で帰ったことがバレて、
恋心を悟られてしまうのを恐れたから。
おまけ
私の性別:ひ・み・つ♡(こだわり)
トリック:5票物語:12票納得:4票良質:15票
全体評価で良質部門
藤井>>
バス停で雨宿りをする友人に傘を貸さないその理由は?真相に辿り着くには、状況と心理を丁寧に掘り下げていく必要があります。後々まで印象に残るスープでした。
物語部門
ぺてー>>
傘といえばこれみたいなところがありますが、この問題では使い方が一捻りされています
くろだ>>
さらさらと読めてしまうのに解説を見るとあーってなります。