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正解:亡くなったカメ一郎が迷わず天国へ旅立てるよう、安心させるため
カメオは、息子のカメ一郎と父のウミオを事故で同時に亡くした。
二人の葬儀の後、カメオはカメ一郎とともにウミオの遺骨を墓石の下に埋めた。
二人の遺骨に、カメオはそっと手を合わせた。
その夜、カメオの夢枕に息子のカメ一郎が現れてこう言った。
カメ一郎「おじいちゃん、どこに行ったの?」
カメオは思った。
父のウミオはとっくに天国へ行ったのに、幼いカメ一郎は自分が死んだことを分からずに、まだこの世にとどまっているのだろうと。
カメオ「おじいちゃんはもう、この世界にはいないんだよ」
カメ一郎「おじいちゃんはこれからどうなるの?」
カメオは少し考え、優しく微笑んだ。
カメオ「おじいちゃんは天高くからカメ一郎を見守っているよ」
カメ一郎はうつむいた。
カメ一郎「そっか……。じゃあ、僕はこれからどうなるの?」
カメオの胸が痛んだ。カメ一郎はまだ幼い。死というものを完全に理解できていないのだろう。
カメ一郎「お父さん、僕、お父さんともっと一緒にいたいよ」
小さな手を伸ばし、カメオの袖をぎゅっと掴むカメ一郎。
カメオはそっとその小さな手を握り返した。
これからカメ一郎は天国へ旅立たなければならない。
カメオ「お父さんもだよ。ずっと一緒にいたかった」
カメオ「でもな、カメ一郎。おじいちゃんが待ってるよ、お前が来るのを。きっと寂しがってる」
カメオ「おじいちゃんと一緒なら、もう寂しくないよ」
カメ一郎は少し考え込んだ後、小さくうなずいた。
カメ一郎「おじいちゃん、僕のこと待ってるかな?」
カメオ「もちろんだとも」
カメ一郎の姿が徐々に薄れていく。
カメ一郎「お父さん、ありがとう」
その言葉を最後に、カメ一郎は消えた。
目を覚ましたカメオは、涙をそっと拭った。
きっと、二人は天国で再会できただろう。
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