みんなのGood

ヒーローは人殺し「14Good」
良質:6票トリック:5票物語:2票納得感:1票
正義と悪がはびこる世界のお話。

カメタロウはそんな世界で敵を倒して活躍しており、その活躍ぶりには誰もが一目置く存在であった。

ある日、カメタロウが敵をなかなか倒せていないことを知った

カメタロウの仲間たちはカメタロウのもとへ駆けつけた。

すると、カメタロウは、力を合わせて敵を倒すどころか、

<{仲間たちを殺して自殺した。そこにいた罪のない子供も巻き込んで…。}>


いったいなぜ?
19年06月22日 22:09
【ウミガメのスープ】 [Rest]

あなたにとってヒーローとは、どんな存在ですか?―――SP*靴下さんに感謝。―――




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【解説】







※要約解説は下のほうにあります。辛い描写が多いので、苦手な方は要約解説をご利用ください。




「キャー!!やめてー!!」

「逃げたければ金を用意するんだな」

――――――――

「へっ、今日は500万の稼ぎだ。」



俺はカメタロウ。

【カメカメ結社の幹部で、毎日悪事を働いてはお金を手にしているんだ。】

今日も盗みを働いて、500万も稼ぎを得ることができた。

世の中、ちょろいものだ。
まったく楽な仕事だ。俺は鼻歌を歌いながら、今日も稼いだお金で宴を開くのだった。



ある日のことだった。

俺はいつも通り盗みを働こうと、カモになる家を探した。
しばらくバイクを走らせていると、いい感じの家が見えてきた。

お、ここなんて簡単に盗めそうな家じゃないか。
車もないし、どこかに行っているのだろう。

早速俺はその家に足を急がせた。
割と古めの家で、ところどころに苔が生えている。


鍵は開いていた。ドアを開けた。ゆっくりと足を動かし、静かに部屋を物色しに向かう。

なにかゴミ箱からくしゃくしゃになった大量の紙を見つけた。なんだろう、と広げようとした。

その時だった。男の子らしき声が聞こえてきた。

「なにしてるの?」

ドキッとした。このまま逃げてしまおうかとも考えたが、男の子の二言目は意外なものだった。

「もしかして、お母さんの彼氏?」


え?


そう声が出ていた。

いや、これはチャンスかもしれないと考え、俺は正体を偽ることにした。

「そ、そうだよ。様子を見に来た。お母さんは?」

「もうかれこれ4日くらい帰ってきてないよ」

「え、ずっと一人でか?」

「うん。レトルトなら僕でも作れるし食べ物も困ってないよ」

「寂しくないのか?」

「寂しいよ。ずっとお母さんを待ってる。いつ帰ってきてくれるのかなぁ」

「そういえば、お父さんはどうしたんだ?」

「別れたよ。二年前に」

悲しそうな表情に少し胸が痛んだ。

「今、何してるんだ?」

「お母さんに手紙書いてる。帰ってきたら渡すんだ。」

俺は何も言えないままだった。こんな家初めてだったから。

そういえば、と思い出した。あのくしゃくしゃの紙は何だったんだろう。
俺は静かにゴミ箱のほうへ赴き、くしゃくしゃの紙を取り出した。

紙を開いて、【背筋が{凍}り付いた。】

――――――――――――――――――――――――

カメオへ

あなたがこの手紙を読んでいるころ、{私はもうこの世にはいないでしょう。}
あなたと過ごした日々は宝物です。
こんなお母さんでごめんなさい。ありがとう。
さようなら。

あなたのお母さん カメコより

――――――――――――――――――――――――

【お母さんは…死んでいる…?】

そうなるとしたら。

新たな疑問が生まれた。

この子は…カメオはどうなるのだろう…?

俺の心から、もうここを離れるという選択肢が消えた。

この子を助けたいという気持ちが確かに芽生えた。

「俺、ここに何日間か住ませてもらうよ。よろしくな。」

俺の中で何かが変わった。

もう悪なんてどうでもよかった。

「へー。よろしくね。」


こうして、俺とカメオの奇妙な生活が始まった。


「カメオ、お前外で遊んだりするのか?」

「全然遊ばないね。学校でも独りぼっちだよ。」

そう話すカメオの目には悲しみの色が見えた。

「なぁ、公園いかないか?」

今まで人を助けようとか、楽しませようとか
考えたことがなかった俺には、誘い方が分からなかった。

だから、そのまま公園に誘った。

遊ぶといっても、家にはボール位しかなかった。
キャッチボール位しかできることはなかった。

でもあっという間に時間は過ぎていった。

【「遊ぶ」のってこんなに楽しいのか。】


「なぁ。カメオ。お前、将来の夢ってあるのか?」

「うーん、プロ野球選手になってみたいなぁ」

「そうか。きっとお前はいい野球選手になるよ。」

「そうかなぁ…」

カメオは喜びをほほに浮かべ、目をかがやせていた。
その表情を見ていたら、悪なんてもう心の中には残っていなかった。




それから3日。

カメオとはすっかり打ち解け、楽しく日々を過ごしていた。
そんな悪の結社の幹部ともあろう人の平和が長く続くはずもなく。

一通のメールが届いていた。



【――――――――――――――――――――――――

カメタロウ、遅いぞ。
もう三日も帰ってきていないな。

生命反応はあるから生きているであろう。
敵に捕まっているのか?

念のため、GPSを利用してお前の所に応援を3人向かわせる。
今日中には帰ってくるように。


まさか裏切ったりなんてしてないだろうな。

――――――――――――――――――――――――】


――――まずい。――――


悪の結社からここはそんなに遠くない。


奴らが、来る。


恐怖で顔が引きつっていたようだ。
カメオに心配されてしまった。

「ねぇ、何かあったの?」

「い、いや、何でもないさ。」

「でも顔色悪いよー。」

「大丈夫だって。ちょっとおなかが痛いだけだ。」

どうすればいいだろう。

GPSは取り外せない。もう無理だ。

「カメオ…もう俺、行かなきゃいけないわ」

「どこに?」

「うーん…仕事場?」

「いつ帰ってくるのー?」

「それが…もしかしたら…帰ってこれないかもしれないんだ」

「えっ…そんなの嫌だよ。また独りぼっち?」

「いや、きっと帰ってくる。きっとだ。」

「分かった。もう行くの?」

「うん、もう行かなきゃいけないみたいなんだ。」

「じゃあね。」

「またな。いい子でいるんだぞ。」

そっと、ハグをした。暖かかった。

悪の世界では味わうこともできないほどの温かみだった。

その時だった。



{ドンドン}

「カメタロウ、でてこい!」

(!?…早すぎる…)



【{ドンドンドン}】

「だれ?こわいよ…」

「大丈夫だ、きっとこれは家を間違えてるんだ」







<{ドカァッ!!}>

そこには武装した三人の男が。

「そこにいるのはカメタロウだな。何をしていた。」
「その子は誰だ。まさか裏切ったんじゃないだろうな。」

「んなわけないじゃないか…ちょっと道に迷ったんだよ…」

「じゃあ今すぐその子を{殺す}んだ。」

「え?」

「当たり前だろう。」

「いや、でも…」

「無理なのか?」

「くっ…」


俺はそこにあった包丁を手に取った。

「何してるの?カメタロウお兄ちゃん…」

カメオの目からは涙があふれだしそうになっており、
パニックから呼吸は荒くなっている…


「…だ…」

「は?どうした。早く殺すんだ」

「無理だ…」

「何言ってるんだ。早くその子を」



<「無理だって言ってんだろうがよぉーーー!!!」>



俺は体の向きをグイっと変え、三人に{切}りかかる。

グサッ、グサッ、と一撃一撃が確かに突き刺さる。

<「お兄ちゃんやめて!やめてぇぇぇーーっ!!」>








気づけばあたりは血まみれになっていた。

振り向くと、そこにはただ呆然と立ち尽くすカメオの姿が。

「ハァ…ハァ…」

そこに一件のメールが。

【―――――――――――――――――――――――

生命反応が消えたぞ。】


<{お前、殺したな?}>


【いますぐそっちにお前を殺しに行く。


まさかお前が裏切るとは思っていなかったよ…


あばよ、カメタロウ。

―――――――――――――――――――――――】


あぁ、終わった…

包丁を手に取った。

「カメオ、お前と過ごした日々は最高に楽しかった。
 俺はおまえの母ちゃんの彼氏でも何でもない。
 【ただの悪党】なんだ。お前んちに盗みに入った泥棒。
 盗んで出ていくつもりだったんだが、お前が見捨てられなかった。
 {俺はな、どうせもうじき組織に殺されちまうんだ。}
 お前とのキャッチボール、楽しかったよ。ありがとう。
 <お前は、俺の最高の息子だ。元気でな。>」

俺はそう最後の言葉をつづった。
 
「そんな…待ってよ!」

思わず声を荒らげるカメオ。

俺は手にした包丁を{自ら胸に突き刺した。}




  *



「そんな…待ってよ!」

そう叫ぶ僕には見向きもせずに、

カメタロウお兄ちゃんは手にした包丁を【{自ら胸に突き刺した。}】

そんな。

なんで。【なんで。】<なんで。>

いやだよ。カメタロウお兄ちゃん。

手を握る。まだ温かみがあった。悪党の手にも確かに温かみはあった。

どんどんカメタロウお兄ちゃんの顔が無残なものになっていく。

だめ、だめ、しんじゃいや。

あふれる涙をこらえられなかった。

「カメオ…本当に…ありがとう…」
カメタロウの瞳からは一滴の涙がこぼれ落ちていった。




荒ぶる呼吸のなか、カメオは静かに包丁を手に取り、<{自ら胸に突き刺した。}>



【完】


※要約解説

カメタロウは悪党である。
かわいそうな事情を持った子供、カメオの面倒を見ていることがばれ、敵視されてしまう。
どうしてもカメオを殺して悪を証明できなかったカメタロウは悪党の幹部三人を殺す。
そのあと、もうどうせ殺されてしまうと悟ったカメタロウはその場で自ら命を絶ち、
カメタロウに面倒を見てもらっていたカメオは、
カメタロウが目の前で自殺した悲しみから、自殺してしまった。




この物語を知ってから、タイトルをもう一度見てみると、意味が違って見えるかもしれません…
良質:9票物語:1票納得感:4票
《問題》

カメオは夏休みの自由研究で、「マコウドリ」についてのレポートを書いている。
以下はそのレポートの抜粋である。

***

〈マコウドリの特徴〉

マコウドリは自傷行為を行うために自分の羽を啄んでしまう習性があり、
基本的に寒がりである。

***

上の文章を書いている最中、
カメオはこの鳥の名前を「まこうどり」ではなく「マコウドリ」とした
名付け親のネーミングセンスに感心した。

なぜ?
19年08月16日 21:00
【ウミガメのスープ】 [おだんご]

SP:天童魔子さん ありがとうございます!




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《解説》

***

〈マコウドリの特徴〉

マコウドリは自傷行為を行うために自分の羽を啄んでしまう習性があり
基本的に寒がりである。

マコウドリは自傷行為をし続けて、自分の羽をすべて噛み尽くしてしまうのである。
{はねが無い}ということは、マコウドリの最大の特徴として挙げられるだろう・・・

***


・・・レポート書いている途中に気づいたけど、マコウドリっていう文字には「ハネ」が無いんだな・・・。

・・・・・・いやこれ名付け親がこの鳥の名前に「ハネ」が出ないようにあえてカタカナで名付けた、と解釈したほうがしっくり来るな・・・。「まこうどり」にしても、「こ」とか「り」に「ハネ」が出てきちゃうし、漢字なんかで書いたら「ハネ」がもっと出てきちゃう。

・・・・・・・・・マコウドリっていう名前にはこんな秘密があったのか・・・。

《FA条件》
①マコウドリには、「羽」が無い。
②マコウドリには、「ハネ」が無い。(トメ、ハネ、ハライのハネです。)



SP:天童魔子さん。本当にありがとうございます!
DEBONO×らてらて「14Good」
良質:12票トリック:2票
カメオは昨日、{DEBONOではなくらてらてで出題していたら、ウミオを救えたかもしれない}。
いったいどういうことだろうか?
19年09月29日 23:13
【ウミガメのスープ】 [えいみん]



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【《α世界線》】
カメオ「うわ〜スマホの電池きれちゃったよ...せっかくちょうどいい問題思いついたのに......」
ウミオ「...俺の使うか?」
カメオ「サンキュー!今日はデボノで出題するかあ〜」

{その日の夜、ウミオは自殺した。}

【《β世界線》】
カメオ「うわ〜スマホの電池きれちゃったよ...せっかくちょうどいい問題思いついたのに......」
ウミオ「...俺の使うか?」
カメオ「サンキュー!今日はらてらてで出題するかあ〜」

{(らてらての「ら」を入力)}
🕛【楽な死に方】

カメオ「............!!!!」

{その日、カメオはウミオを励まし、ウミオを救った。}
衣をつける前に「14Good」
良質:9票トリック:3票納得感:2票
アスカが◻︎だれを知らなかったので、マイは{△が入った◻︎だれ}に△を追加することにした。
上記の{赤字のもの}が何か当ててください。



■ ルール ■
① 嘘はつきません。
② 「◻︎だれ」に関する質問は禁止とします。
19年10月27日 00:01
【20の扉】 [霜ばしら]

某アイドルの名前をお借りしました。




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【■ 答え ■ 床】

◻︎=ま → まだれ・广(部首)
△=木




「シ○イシ マイ様ですね。お名前の漢字を教えていただけますか?」
「ホワイトの白に、ストーンの石…」
「はい…」
「マは{まだれ}に林が入ってる漢字で…」
「まだれ?…ですか?」
「えーっと…建物とかの{床}の漢字の木の部分に、もうひとつ木を足して林にした…」
「ああ、麻布の麻の字ですね」
「ええ、…あと、イはコロモの衣です」


電話で名前を伝える時に、部首名の{まだれ}が通じなかったので、
マイは{床の字に木を足す}と説明することにした。
両替してください。「14Good」
良質:6票トリック:3票物語:1票納得感:4票
男が「両替してください」と言うと、女は「できない」と断った。
その後、男は笑顔で女の前から立ち去った。

一体なぜ?
19年12月19日 08:31
【ウミガメのスープ】 [たけだ]

元ネタあり




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「両替してください」と男に声をかけられ、私は振り返った。
すると、そこには一万円札を握りしめたお爺さんが立っていた。

「千円札なら手持ちの小銭と両替できるんですが、貴方が持ってるのは一万円札ですよ?」と私が言うと、
お爺さんは「そうか!歳を取ると目が悪くなって困るなぁ…。」と、はにかんだ後、
「知らないフリをしたらネコババできただろうに…お嬢さんが優しい人で助かったよ!親切に教えてくれてありがとう。」と笑顔で礼を良いながら去って行った。