みんなのGood

トリック:1票物語:1票納得感:1票
物心つく前に実の親に捨てられたラテオは、海の男であるカメハメに拾われ大切に育てられた。
いつも愛おしげに頭を撫でてくれるカメハメのことをラテオは本当の家族のように慕っていたが……あるときカメハメは航海中に嵐に巻き込まれて帰らぬ人となってしまう。浜に流れ着いた溺死体の腕に、以前カメハメが自分で彫ったと教えてくれた海亀の刺青があったことが、その死体がカメハメで間違いないと言う決め手となった。

さて、カメハメの死から50年後……。

歳を重ねたラテオは、最近になって『あるもの』を見たことをきっかけに{「もしもあのままカメハメが生きていたら、自分はいつかカメハメに殺されていたのかもしれない」}と思うようになった。

『あるもの』とは一体何か?
23年11月22日 01:21
【20の扉】 [オリオン]

カメハメハ大王の名前の切れ目は、本来ならカ•メハメハらしいですね。




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◼️答え◼️

ラテオの後頭部に刻まれた宝の地図の刺青

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◼️おまけ◼️

「おじいちゃん、あたまにおえかきしてる! いいなぁ、かっこいい!」

久々に娘夫婦の元に泊まりがけで遊びに行ったラテオが、孫のトーマスと二人で風呂に入っていたときのことだ。
背中を流してくれようとしたトーマスが、ラテオの背後に回った直後、急にラテオの頭を指さしながらそんなことを言い出したので、ラテオは戸惑った。

「お絵描きって何のことだい?」
「おじいちゃんのあたまのうしろのとこに、かいてあるよ!」

そう言われてもラテオの困惑は深まるばかりだ。
ここ数年、急激な抜け毛に悩まされていたラテオは、風呂に入るときと寝るとき以外は普段からからカツラを着用するようになっていた。
妻を亡くしてから久しく一人暮らしで、残り僅かしかない髪をわざわざ理髪店まで切りに行ってもらうのももったいないという思いから散髪も自分で適当に済ませてしまっていたラテオには、今日まで誰かに自分のハゲ頭を見てもらう機会などなかったのだ。
そもそもとしてラテオには、自分の後頭部に何かを描いた覚えなんてない。可愛い孫が言うのだから、何か絵のような跡が頭にあるのは事実なのだろうが、それなら誰かが勝手に仕込んだ物だということになる。しかもカメオ本人すら気が付かないうちに。

「なんかね、『ちず』みたいなかたちだよ。ちょっと待っててね………………ほら、これでみえる?」

そう言ってトーマスは、裸のまま風呂場からトコトコと駆けて行って、2枚の手鏡を持って来てくれた。それで合わせ鏡を作って、ラテオが自分の後頭部を覗いてみると、そこには確かに『どこかの島の地図と何かの目印らしきドクロマーク』の刺青が入れられていた。それを見たとき、ようやくラテオの頭にある仮説が閃く。
養父であったあの男……カメハメは『海賊』だった。
遠くへ航海に行くとき以外はいつもラテオを側に置いて本当に海外しく面倒を見てくれて、だからこそラテオは海賊でも良い人はいるんだと思って素直に感謝して生きて来たが……カメハメが物心つく前のラテオの頭に、こっそり宝の地図の刺青を彫っていたとなると話が違ってくる。

{つまりカメハメは宝の地図の隠し場所として大切に扱ってくれただけで、親心などの、人間としてのラテオへの愛着は全く無かったのではないか。}

例えば宝の地図を使いたくなったとき。
カメハメはラテオの首ごと地図を回収するつもりだったのかもしれない。そうじゃなかったとしても、髪を剃って宝の地図を確認した後、他の海賊が地図を利用できないようにするためにラテオの頭を潰すつもりだったのかもしれない。
カメハメが死んだ今となっては詳細は分からないが、{いずれにしても彼の親切は純粋なものではなく、利用価値のなくなった後のラテオの命なんてどうでも良かったんじゃないだろうか。}

カメハメのことを家族だと思っていたのは、ラテオだけだったのかもしれない。

「おじいちゃん? どうかしたの?」
「……ああ、ちょっと目に石鹸が沁みただけだよ」
「え! たいへん! ほら、タオルつかって!!」
「ありがとう。…………トーマスはいい子だね、大好きだよ」
「ぼくもおじいちゃんのことだいすきーっ!!」


終末世界の行商人「3Good」
物語:2票納得感:1票
地球に落ちた隕石は、大規模な気候変動を引き起こし、人類の大半は死滅した。
この地球上で生きているのは、たったの五人。
……少なくとも、俺が知る範囲では。
そんな世界で、俺は行商人として旅をしている。

何故だと思う?
23年11月22日 00:35
【ウミガメのスープ】 [まんと]



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滅亡に際して、シェルターに非難できたのは、俺たち家族だけだった。
チビたちに、人類が滅びちまったなんて、言えねぇだろう?

行商人として活動できるってことは、
モノを売る相手がいるってことだ。

だから俺は、行商人として語ってやるんだ。

「東には賑やかな港があってな……」
「西の海には、……」

ガキたちが俺の嘘に気がつく前に、
他の生き残りが見つかりゃあいいんだけどな。
立ってしゃがんで「3Good」
物語:1票納得感:2票
今日はラテオの誕生日、カメオはラテオにプレゼントを渡したが、渡されたラテオは激しく怒り出した。
いったいなぜだろう。
23年11月22日 19:54
【ウミガメのスープ】 [雨森かえる]

初出題です。




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カメオとラテオは同世代で同じスポーツをしており王者のカメオと永遠の二番手ラテオとして有名だった。
大会に出るたびに他の出場者を蹴散らし決勝戦にて優勝を争う二人。
そして優勝するのは決まってカメオだ。
負けたラテオの
「畜生覚えてろよ!いつかお前をぶっ倒してこの俺がトロフィーを手にしてやるからな!!」
という負けゼリフもまたお決まりだった。

そんな負けゼリフを額面通りに受け取ってしまったのだろうか。

自身の良き好敵手の誕生日にとカメオが彼に差し出したプレゼントはカメオが優勝した大会の優勝トロフィーだった。
「ほらラテオ君いっつもトロフィー欲しがってたじゃん。俺いっぱい持ってるから一個あげるよ!」
ラテオはこの屈辱をバネに次の大会でカメオを打ち倒し優勝したとかしていないとか
傾国の美女「3Good」
トリック:1票物語:1票納得感:1票
かつてラテラテ諸島にまたがるようにして存在し、魅力的な独自の文化を形成していたウミガメ王国。

そんなウミガメ王国をこよなく愛し、その歴史を研究している考古学者のカメオは、長年にわたる調査の末にカメコの墓を発見した。

カメコはウミガメ王国の初代女王であり、生涯をかけて美を追い求めたその生き様が語り草となっている人物である。

この発見は世紀の大発見であり、埋葬されていた美しい彼女の遺体には高い考古学的価値が認められたのだが、当のカメオは浮かない顔をしている。

一体なぜだろうか?
23年11月21日 19:53
【ウミガメのスープ】 [ぺてー]

11/24(金)までです!




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【A.】 地球温暖化による海面上昇が原因でウミガメ王国が滅亡してしまったことを思い返しているから。


現代まで語り継がれているカメコの有名な逸話の一つに、「死してなお美しさを保つため、{南極大陸に自身の墓を作らせた}」というものがある。

そのため、カメコの遺体は南極大陸のどこかに埋まっていると考えられていたが、手がかりの少なさと過酷な自然環境ゆえに長らく見つかってこなかった。

しかし、近年の【地球温暖化】の影響で南極大陸の氷が溶け出し、{墓の一部が地上に露出した}ことで、カメオは彼女の墓を発見することができた。

墓はこれまでずっと氷の下に埋まっていたため保存状態が非常に良く、{異例の美しさを誇るカメコの遺体}には高い考古学的価値が認められた。

その一方で、地球温暖化が引き起こした海面上昇により、{島国であるウミガメ王国は水没していき、最近ついに滅亡してしまった}。

世紀の大発見を成し遂げたカメオだが、墓が発見された経緯から、ウミガメ王国の歴史に終止符が打たれてしまったことを思い返さずにはいられなかったのである。
桜舞う?「3Good」
トリック:2票納得感:1票
――新学期。
カメオはらてらて小学校に通う小学4年生である。
新学期で不安なことはもちろん多いが、それ以上にカメオにとって学校は居心地の良い場所であった。
クラスメイトひとりひとりに思い描く学校生活があり、目指す夢がある。
ともに学び、遊び、競い合える仲間なのだ。
しかし、カメオはそんなクラスメイトたちが胸に抱く希望を見て、絶望することとなった。
一体何故だろうか。
23年11月22日 23:57
【ウミガメのスープ】 [ノエル]

11/25(土) 21時までです!




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長いようで短かった冬休みも明け、3学期が始まる。
カメオはクラスメイトとの学校生活を楽しみに登校した。
「はーい、それでは冬休みの宿題を提出してくださいね~」
先生の声が聞こえる。
すると、クラスメイトが次々と{冬休みの宿題であった書き初め}をランドセルから出し始めた。
個性溢れる文字で書かれたさまざまな「希望」という習字。
カメオは新年の書き初めの宿題をすっかり忘れていたのだ。
ばっちり宿題を終えたと思っていたカメオは後で怒られる未来を想像して、絶望的な気持ちになったのだった。

*「希」「望」という漢字は小学4年で習う漢字なのだ。