みんなのGood

仏壇に添えた、兄への誕生日ケーキ。

10年前、兄は不幸な事故で亡くなった。
当時は受け入れるのに時間がかかったものの、今ではこの仏壇も生活の一部という感じがする。

そろそろ兄も食べただろうか。
捨てるのも勿体無いし、いつものように私が頂こう。

「ハッピーバースデー、お兄ちゃん」

面接官「本日はどうして遅れたのですか？」
タロウ「申し訳ありません。ラテ駅で倒れていたおばあさんを助けていたのです。」
面接官「そうでしたか。実は私もその場に居合わせておりました。
　　　　素晴らしい活躍でしたね、救助後すぐに立ち去る姿が素敵でしたよ。」
タロウ「そうおっしゃっていただき、大変光栄です。」
面接官「さて、私はここに余裕をもって着いたのですが、あなたはどうして遅刻したのですか？」
タロウ「…申し訳ありません。助けた後、乗る電車を間違えてしまったため遅れました。」

【正解：｛未来人に会った。｝】

【解説：】
なあなあそこのアンタ。｛もしもタイムマシンで過去に行けるとしたら誰に会ってみたい？｝　え？　誰？　坂本龍馬？　坂本龍馬に会ってみたいって？　いやー、話が早くて助かる！　そうだよな、坂本龍馬に会ってみたいよな！　分かる分かる、俺だってそうさ！
俺たちと同じようにさ、｛タイムマシンが完成した時代の人も「坂本龍馬に会いたい！」って思ったんだよ。　で、会いに行ったワケ。｝いやマジでマジで。そらもう龍馬は驚いただろうね。突如タイムマシンに乗った未来人がやって来て、「貴方は将来、日本を変えますよ」なんて言い出すんだから。いや勿論、日本を洗濯いたしそうろうってな心意気で脱藩したワケだから気持ちは十二分よ？　だけど未来人からのお墨付きを貰ったとなったらコレはもう確実じゃんか。そしてこんな凄いことを誰かに話さずにはいられないでしょうが。そんなワケで龍馬は姉の乙女さんにこの出来事を手紙にして送ったんだよ。そこから龍馬の手紙は始まったんだな。龍馬の手紙は今でも100通以上も残ってるらしいけど、この最初の手紙だけは乙女さんが自分が死んだ時に一緒に燃やされちまったんだ。いや、乙女さんは龍馬を信じていたと思うよ？　だけどもそれは乙女さん個人としての話であってだな。明治維新が成し遂げられる前に龍馬は暗殺されちまったし、未来人に会ったなんて話が皆に知れ渡ったら死んだ龍馬が笑い者にされちまうかもしれねぇもんな。｛弟の龍馬を大切に思っていたからこそ、乙女さんはこの手紙を後世に残さないことを選んだんだなぁ。｝　だけど事実として龍馬の活躍が維新の道を拓いたし、龍馬は未来人に会っていたし、未来ではタイムマシンが完成しているんだ！　スゲーよな！
――おっと、信じてないなその顔は。作り話だと思ってるな。あーはいはい、証拠が無いって言いたいんだろ？　証拠が無きゃ何とでも言えるってそういう顔だ。　――あるんだなぁ、証拠が。　コレ！　コレ！　コレなのよ！　コレがその坂本龍馬の手紙！　な？　この手紙には未来人のことがバッチリと、え、何？　燃えた手紙がなんでここにあるのかって？　そりゃお前、復元したからに決まってるだろ。最近の技術はスゲーのな。乙女さんの遺灰から手紙の成分を拾い集めて元通りに修復できるってんだから。で、そうして復元した手紙を昨日、骨董市で10万円で買ったってワケなのよ。いやマジでマジで。うん？　だから10万で。うん。いやマジでマジで・・・

男の正体は｛ストーカー｝。
男はいつものように合鍵を使って女の家に｛不法侵入｝しようとしたが、その日は女が鍵を閉め忘れたのか、｛家の鍵が開いていた｝。
それにもかかわらず男は家を出た際、女の家の鍵を｛ちゃんと閉めて｝きてしまったため、自分の不法侵入がバレてしまうかもしれないと思い、鍵をかけてしまったことを後悔したのだ。

女からすればかけ忘れたはずの鍵がかかっているため、【オートロックに驚く】ことになるだろう。

【A.遺】

『ーーーーーーーは遺憾の意を示しました。』

（遺憾の意？何だろう？）

「お父さん、いかんのいって何？」




トオルさんは意味を聞いたつもりですが、お父さんはイ憾のイの字を聞かれていると勘違いしたのでした。