みんなのGood

カメオはお父さんとプラネタリウムを見に来ていました。

「プラネタリウム楽しみだねお父さん。」
「そうだな。朝からはしゃぎっぱなしだもんな」
座席に座り、開演を今か今かと待っていると、

パチン

とブザーもアナウンスも何もなく辺りが突然暗闇に包まれました。

「ん？停電か？」「どうしたのかな？」
周りの人たちもざわめいています。
誰かは早速スマートフォンで調べたらしく
「ここら一帯で停電だってさ」と一緒に来た人に話していました。


少しすると係の人が
「お客様大変申し訳ございません。停電により本日夜の公演は中止とさせていただきます。お手持ちのチケットは…」
と観客に説明しているのが聞こえてきました。

「えープラネタリウム見たいよー」
「仕方ないだろう、また連れてきてあげるから今日は我慢しなさい」
「はぁい(´・ω・｀)」

渋々屋上のプラネタリウムから帰宅の途につこうと外へ出た2人。

その眼前に広がったのは…

「わぁ…」

普段は街の明かりに遮られて都心ではまず見ることのできない｛満天の星空｝でした。

カメオ（さて、海園水郎の小説は売っているかな？著者名を五十音順で並べてある本棚をチャックしてー……「海瀬（うみ“せ”）太郎」の次が「海田（うみ“た”）亀平」……ってことは！「海園（うみ“ぞ”の）水郎」の本はこの書店にはないのか！さっさと出て、別の書店へ行って探すか！）

こうしてカメオは｛本命｝の小説家の本を探すために、すぐさまその書店を出て行ったのだった。

あまりにも不幸な出来事が続くので、お参りに行くことにしたカメオ。
お賽銭をしようと財布を取り出したところ、手が滑って｛賽銭箱に財布を落としてしまった｝。
財布にはそこそこな額が入っていたので、カメオは神様がたくさん願いを叶えてくれるかもしれないと思ったのである。

「神様、クレジットカードは返してください」

男は車に備え付けの時計が有るにも関わらず腕時計を目の前に持ってきて目を細めて見ていた

こいつ相当目が悪いな。そして眼鏡やコンタクトを忘れたな

て、こいつに運転させて大丈夫なのか！？

男は原動機付自転車に乗っており、二段階右折をする必要があったため、直接右に曲がらずにいったん直進をしたのだった。