みんなのブックマーク

笑顔のそばで「1ブックマーク」
おばあちゃんの手を握ったユミは、果たせなかった約束を果たすため、逆の手で写真立てを握りしめた。
二人はたくさんの人に見守られゆっくりと歩きながら、笑顔のそばで大粒の涙を溢した。

『果たせなかった約束』とは何だろう?
18年09月09日 01:29
【20の扉】 [藤井]

やや試験的な闇スープ




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「ユミの花嫁姿が見たいんじゃ」

ユミの小さい頃からよく面倒を見て可愛がってくれた祖父は、病院のベッドでそう呟いて微笑んだ。
同じ職場の人と交際していたユミは、結婚も目前といったところだった。老衰から病床に伏しがちな祖父の手を握り、微笑み返す。

「もちろんよ、おじいちゃん。きっともうすぐだから、楽しみにしていて」

その言葉を聞いて、祖父は顔をくしゃくしゃにして喜んだ。



それから数年を経て迎えた結婚式。
式場に祖父の姿は無かった。
ユミはお色直し中座のエスコート役に祖母を選んでいた。祖母は孫の花嫁姿に感激しっぱなしだった。ユミの右手をいとおしそうに握る祖母のしわくちゃな手を、ユミも心いっぱい握り返す。
そしてユミの左手には……くしゃくしゃの顔で笑う生前の祖父の写真が握りしめられていた。

『ユミの花嫁姿が見たいんじゃ』
『もちろんよ』

その約束は、果たせなかったけれど。

一番そばで見ていて。そんな思いを込めて、会場の中をゆっくりと歩く。
祖父のとびきりの笑顔のそばで、ユミと祖母は顔をくしゃくしゃにして泣いた。




【解説】
果たせなかった約束 =『祖父に花嫁姿を見せる』こと。

舞台は結婚式の披露宴会場。
式中のお色直しで、おばあちゃんにエスコートされて中座する場面。
他界してしまった祖父に花嫁姿を見せたいとの思いで、生前の祖父の写真を持って一緒に会場を歩いた。


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【補足】
『おじいちゃん・おばあちゃんと一緒にバージンロードを歩く約束』という解答を多数頂きました。
問題文を正しく理解したならその解答の方が自然ですし、完全解答である『おじいちゃんに花嫁姿を見せる』という内容も含まれていると判断し、正解としています。
ただそのように正解の判断が揺れたために、誘導が曖昧だったり混乱させてしまった部分も多々あると思います。次回闇スープでは改善できるよう努めます( ˘ω˘)
ステルスおばあちゃん「1ブックマーク」
おばあさんが一人、電車に乗って2両目の窓際の席に座った。
A駅を過ぎたところで、車掌が乗客の切符拝見を始める。
車掌は1両目から来て2両目を通り、そして3両目へ歩いて行ったが
そのおばあさんが切符を拝見される事はなかった。

その日の乗客は少なく、車掌は全ての乗客の切符をチェックする事が出来たはずだ。
一体、どういうことだろう?
18年06月23日 23:40
【ウミガメのスープ】 [藤井]

別所で数年前に出題したスープです。見たことあるな~って方はROMお願いします!




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ある日おばあさんは電車に乗り、2両目の窓際に座った。
しばらくして、おばあさんを乗せた電車がA駅を通り過ぎる頃…
同じようにA駅を通り過ぎる別の電車内で、車掌が切符を拝見して回っている。
2両目の端から端まで、車掌は乗客全ての切符をチェックした。
立ち歩くこともせずにじっと座っているおばあさんの切符は、恐らくその電車に乗っている車掌が拝見することだろう。
これはちょっと聞いてないです。「1ブックマーク」
手を引かれ、おぼつかない足取りで
玄関の扉から通りに面した門までの25メートルを歩くその女性は、
小枝を踏んで音を鳴らす度恐怖に顔を引きつらせていた。

彼女の名前を答えなさい。

※質問への回答中、2度だけ嘘をつきます。
18年10月07日 23:15
【20の扉】 [ラグタイムマウス]

次回の回答は10/19(水)24時ごろを予定しています。




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グリム童話「シンデレラ」
シンデレラの家の玄関から、カボチャの馬車の扉まで
魔女に手を引かれて歩く25メートルのお話。

これまでに履いたことのないヒールの靴なのに、なんと素材はガラスでできている。

一歩間違ったらガラスが割れるのではないかと恐怖に震えるシンデレラは、小枝を踏むときの「パキッ」という音に恐怖せずにはいられなかったとさ。
ミルクのふわふわ「1ブックマーク」
アマノの上司であるカメヤマは、コーヒーが好きだ。
喫茶店などでも、飲み物は決まってコーヒーを頼んでいる。
そして、コーヒーには何も入れずにブラックで飲むのが常である。

しかしアマノと一緒にいる時、カメヤマはいつもカフェラテばかり飲んでいる。
どうしてだろう?
18年10月20日 19:18
【ウミガメのスープ】 [輪ゴム]



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アマノの上司であるカメヤマは、極度の猫舌だ。
喫茶店などでも、飲み物は必ず冷たいものしか頼まない。
また、コーヒーが好きなので自然とアイスコーヒーに限られる。
しかし、それは飲食店でのことである。

彼の勤める会社のオフィスにはエスプレッソマシンがあるのだが、
カメヤマは残念なことに、できたてのコーヒーは熱くて飲めない。
とは言え、折角なので美味しいコーヒーを自分も味わいたい。

仕方ないので、会社の冷蔵庫にキープしてある牛乳で割って飲んでいるのだ。
カフェラテだって、別に嫌いなわけではない。
味気ない缶コーヒーよりは、断然うまい。
ちなみに、仕事中でさえなければよく冷えたビールが飲みたいな!

会社でカメヤマの隣の席に座るアマノは、上司が本当はブラック派だということを知らない。
熱い救出劇「1ブックマーク」
カメオが川で溺れていた幼いカメコを助けようとしたために、彼の友人は手に火傷を負うことになった。
なぜだろう?
18年09月25日 22:21
【ウミガメのスープ】 [元灯台暮らし]



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休日に川辺へキャンプしに訪れていたカメオとその友人達は、幼いカメコが川に流されているのを見つけた。
カメオは自身の体にロープを結ぶともう一端を友人達に託し、川へ飛び込んだ。
激流の中なんとかカメコのもとにたどり着いたのを確認した友人達は、全力で二人を引き上げた。
友人達の手は激流で引っ張られたロープの摩擦によってひどい擦り傷と火傷を負い、カメオ自身も全身に無数のアザが見られたが、なんとか大丈夫そうなカメコを見て胸を撫で下ろした。