「素晴らしい!こんなにうまいコーヒーはいつぶりだろうか。」
数年前に定年退職を迎え、家にこもりがちな亀田氏にとって、海野氏のコーヒーを飲むことはとても大切な習慣となった。
ある日、いつものように海野氏からカップを受け取り一口啜った亀田氏は、「今日のコーヒーはおいしくないな。」と言った。
亀田氏はカップを置くと海野氏に別れを告げ、自室へ戻ると自ら命を絶った。
「コーヒーがおいしくなくなった理由」
「亀田氏が自ら命を絶った理由」
を解き明かしてください。
0時までは回答に張り付いてます。よろしくお願いします。
7の人物が淹れたコーヒーが美味しかったとしても、亀田は自殺しますか?
No! コーヒーがおいしければ彼は自殺しなかったでしょう。 [良い質問]
コーヒーがまずいのは嫌がらせと気付き、家族に疎まれている事に絶望して自殺しましたか?
疎まれているのに気づいて自殺はNo! まずいのが嫌がらせなのはYes! [良い質問]
告げた別れは普通のお別れの挨拶ではなく、この時点で既に自殺を決意していて、今生の別れの挨拶をしましたか?
Yes 彼はもう自殺を決意していました。
珈琲店でコーヒーを飲んでいて、海野はウェイターであり、厨房にコーヒーを淹れる担当の人がいますか?
No コーヒー店ではありません。
毒味役の亀田氏はコーヒーの毒に気付き、「ああ、ついに我が王は臣下に討たれるべき存在となったのか」と悲嘆に暮れて自殺しますか?
No キングません。
毒は、飲んでしばらくしてから効くような毒ですか?
Yes 即死してしまうような毒は入れなかったでしょう。しかし、入れた人物にとっては死なない程度というのが大事でした。
亀田氏の妻は関係しますか?
Yes! 毒を入れたのは亀田氏の妻です。彼女はできるだけ長く亀田氏を苦しめるつもりでした。 [良い質問]
亀田は妻に盛られていた毒によって体の不調を覚えており、その苦痛に耐えられなくなったので自殺しましたか?
No 体の不調はありましたが、彼の苦しみはむしろ他にありました。
亀田氏の妻は、亀田氏が病気になったように見せかけるために毒を盛りましたか?
No 見せかけなどの意図はなく、苦しめることが目的でした。
亀田はもう美味しいコーヒーが飲めないと思い絶望しましたか?
Yes!!!欲しかった質問です!なぜもう飲めないのでしょう。 [良い質問]
亀田氏はコーヒーを飲んだことで自殺することを決めましたか? [編集済]
Yes 文中のおいしくないコーヒーを飲んで自殺を決めました。
家の飲食物がおいしくなく、海野から受け取るコーヒーだけがおいしく感じるものだったのに、そのコーヒーがまずくなったので絶望しましたか?
Yes!なぜ海野氏から受け取るコーヒーはおいしかったのでしょう。それが出たら解答行きます [良い質問]
亀田は日頃妻から毒の入った料理を与えられ、唯一美味しいと感じていたのがコーヒーだったのに、そのコーヒーまでまずく感じたため絶望しましたか?
Yes!日ごろから毒の入ったまずい料理を食べていました。コーヒーも例外ではありませんでしたが、海野氏のコーヒーが唯一の救いでした。 [良い質問]
海野氏に出されていたコーヒーを奪って飲んでいましたか? [編集済]
Yes!海野氏にコーヒーを交換するように頼んでいました。 [良い質問]
55 海野のコーヒーには毒が入っていなかったからおいしかったのですか?
Yes!毒が入っていなかったので美味しかったです。 [良い質問]
今までは亀田のコーヒーだけに毒が入っていたため,海野のコーヒーと交換すれば美味しいコーヒーが飲めたが,それに気づいた妻が両方にコーヒーに毒を入れましたか?
Yes!正解でしょう。23時に解答出します。 [正解]
亀田と家に来た海野に妻がコーヒーを出し、いつも毒の入っていない海野のコーヒーの方をもらっていたが、その日は両方とも毒が入っており、もう交換してもおいしいコーヒーは飲めないと絶望した亀田は自殺しましたか?
Yes!完璧です。 [正解]
唯一おいしく感じる海野氏のコーヒーがまずく感じるようになったことに絶望し、自殺しましたか?
Yes 海野氏のコーヒーにも毒が入るようになっておいしくなくなりました。
参加者一覧 11人(クリックすると質問が絞れます)
・亀田氏の一切の食事は彼の妻が準備しており、妻は彼の食事に毒を入れるようになっていた(夫には漢方薬と嘘をついた)。
・足が不自由で外出できない亀田氏は味の変なものしか食べられなくなり、特に大好きだったコーヒーが楽しめないことは強いストレスだった。
・亀田氏は海野氏を家に呼び出し、カップを入れ替えて来客用の毒の入っていないコーヒーを飲むことを計画し、成功する。
・しかし彼の企ては妻の知るところとなり、妻は来客用のコーヒーにも毒を入れた。
・亀田氏は交換したコーヒーからも毒の味がしたことから妻に計画がばれたことを知った。そして自分が一生まともなコーヒーを飲むことはないと悟り、絶望のあまり自殺した。
-解説(長いです。気の向いた方だけどうぞ。)-
亀田氏は大のコーヒーマニアとして有名だった。輸入会社に勤めていた彼は世界中のあらゆるコーヒーを味わうことを生きがいとしていた。
彼は今では仕事を引退し、奥さんと一緒に悠々自適に暮らしているという。
同じ会社で彼の部下だった私は、亀田氏から招待を受け彼の邸宅へとやってきた。
亀田氏は私を出迎えると応接室へ通してくれた。以前から悪くしていた膝が悪化したらしく、家の中でも杖をついていた。
奥さんがテーブルの上にコーヒーを置いて部屋を出て行ったところで、亀田氏がこんなことを言い出した。
「海野君、君のそのコーヒーと私のコーヒーをと交換してくれないか。」
私は亀田氏が言い出したことの意図がよく理解できずに彼を見返した。
「妙なことを言い出して済まない。私の食事は全て妻が準備をしてくれているのだが、実は数年前から全ての食事に何か妙な物を入れるようになってしまったのだ。漢方だか何だか知らないが、私はまともな味のするものを一切食べられなくなった。何度止めるように言っても私の健康のためだと言って聞きやしない。この通り足もダメになってしまって好きなものを食べに外へ出ることもできない。食事がまずいのも辛いが何より辛いのは、愛してやまないコーヒーが楽しめなくなってしまった事だ。君を招待したのも、さっきの願いを聞いてもらうためだ。こんなことでもしなければ私はもうコーヒーが飲めないのだよ。」
どうやら亀田氏が私を招待したのは、来客用のコーヒーには薬が入っていないと考えての事だったらしい。
「……どうぞ。」
私は彼の方へ自分のカップを差し出した。
「ありがとう。……素晴らしい!こんなにうまいコーヒーはいつぶりだろうか!」
亀田氏は夢中でコーヒーを啜っていた。コーヒーの味にうるさかった彼が普通のコーヒーにこんなにもに感動するとは。彼はいったいどれほど追い詰められていたのだろう。
交換されたカップの中身を飲んでみたが、確かに薬品のような味がする。しかしカップを交換したことを奥さんに悟られないためにも、私はその妙な味のするコーヒーを飲むことにした。
「ありがとう。おかげで生き返ったようだ。もう一つお願いがあるんだが、これからもたまにここを訪ねて私にコーヒーを飲ませてはくれないだろうか。もちろんお礼はさせてもらう。後生だ。頼む。」
私は彼の依頼を承諾し、月に一度は彼の家を訪ねてコーヒーカップを交換した。彼のために珍しい豆や高価な豆をお土産に持って行くこともあった。奇妙な訪問が一年も続いただろうか。そんなある日。
「海野君、海野君。今日のコーヒーはおいしくないな。」
いつものように私から受け取ったカップに嬉しそうに口を付けた後、震える声で亀田氏が言った。
「私は、もう二度と……。海野君、私はこれで失礼するよ。どうもありがとう。」
亀田氏はそう言うと、やっとのことで立ち上がり、部屋を出て行った。
私が彼の家を後にした次の日、テレビのニュースで彼が自殺したことを知った。私が家を出たすぐあとの事だったらしい。
亀田氏の残した遺書には「コーヒーの飲めない人生に何の意味があろうか。」と書かれていたそうだ。
亀田氏の自殺と同じくらい私を驚かせたのは、奥さんが逮捕されていたことだ。彼女は数年前から健康の為の漢方薬だと称して、彼の食事の中に少しずつ毒を混ぜていたらしい。
仕事と趣味のコーヒーに没頭して家庭を顧みなかった彼への復讐だったという。コーヒーを美味そうに飲む彼が許せなかったと。
あの日、彼は交換したコーヒーの中にも毒が入っていることに気付き、自分の計画が妻にばれていることを悟ったのだ。
家の中で唯一まともなコーヒーを飲む方法を失った彼は絶望し、自殺したのだろう。
私はコーヒーを愛してやまなかった亀田氏と、この1年間の氏との奇妙な茶会を思い起こしてみた。
……私もできるだけ好きなものを食べておいた方がいいかもしれない。この1年間、彼の代わりに毒を飲み続けていたのだから。
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